EFLリーグカップ、ラウンド4のアーセナルは、プレストン・ノース・エンドにアウェイで3-0快勝。ひさしぶりに、完璧に近い勝利だったんじゃないか。
アルテタがレギュラー選手を多数起用したことにはすこし驚かされたものの、きっちりプレイ時間も管理されていて省エネな感じもあり。アウェイで理想的な勝利。
そして、この試合でもっとも輝いたのはイーサン・ワニエリ、17才。前回のボルトンでの2ゴールにつづいて、今回もひとつゴールを決めた。彼はプレイすればするほど無視できない存在になってきているみたいである。
試合を振り返ろう。
Preston 0-3 Arsenal: Gunners book Carabao Cup quarter-final spot after Ethan Nwaneri stunner
アルテタの試合後コメント「(ワニエリのゴール)彼がいつもトレイニングでやっていること」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFC公式サイトより。
アルテタ:(ワニエリのゴールとアウェイサポーター)彼らにとってなんという特別なゴールだったんだろう。6000人もの人たちがここへ来ていた。ただもうすごい。彼らのコミットメント、ここまでやってきてチームを応援しようという情熱。それが非常に違いになった。彼らに大いに感謝したい。
勝ってクウォーターファイナルに進出できたこともとてもポジティヴ。とてもよい時間もあったし、素晴らしいゴールもあった。シニアととても若い選手たちのよいミクスチャもあった。そのなかの何人かはプロデビューも果たした。とてもよい夜だ。
(3つのゴール)どれもとてもうれしい。ガビのゴールは、とても重要だった。なぜなら、彼はもう何ヶ月もゴールしていなかったし、彼にとってとてもポジティヴになる。
イーサンが決めたあのゴールもすごかった。彼はあれをトレイニングでずっとやっていた。彼にはその能力、パーソナリティ、ファイナルサードでの決断力がある。だから、わたしはとてもうれしい。
(セットフォードのデビュー)彼は、ピッチにいることもドレッシングルームにいることも、とてもうれしそうだった。とても感情的な日になった。彼ももう3ヶ月もチームとともにいるし、18才でこのクラブのために初めてプロとしてプレイした。エイデン(ヘヴン)と同じでふたりとも満面の笑みだった。
彼らも、そのあとが続かなければ、デビューなどなんの意味もないことをわかっている。それが、彼らの示さねばならないことだ。マイルズやイーサンと同じ。そういう選手があと何人かいる。
試合後の記者会見。AFC公式サイトより。
(姿勢について……)
アルテタ:とてもよかった。それについてはわれわれも話していたことで、熱意をもってプレイすること、正しい姿勢とコミットメントでプレイすること。彼らはたしかにそれを見せたので、わたしはQFに進出できたことがとてもうれしい。
(イーサンのゴールについて……)
彼は昨日トレイニングであれをやっていたし、彼はよくやっている。彼には大きな才能がある。正しい姿勢もあるし、周囲に正しい選手もいる。だから、われわれは正しい順序でれんがを積んでいくよう注意深く進めていかねばならない。だが、彼はなかなかの選手だ。
(彼の将来的な成長……)
彼がいかに早く行くべき道を進んでいるか。わたしは彼にとても満足している。
(イーサンのキャラクター……)
たくさんのパーソナリティがある。彼はどのボールもほしがるし、ことを起こしたがる。外では普段まだとてもおとなしいけどね。彼は17才で、とても謙虚で、彼のワークエシックは素晴らしいものだ。自分がやっていることを愛していることも、見ればわかる。
(ジェズースのシーズン初めてのゴール……)
1月以来のゴールだったと思うし、それは長かった。彼はそれをアンロックして精神的にも前に進んでいける。わたしは、今夜の彼はとてもよいパフォーマンスをしていたと思う。
彼のゴールはわたしもとてもうれしい。彼もうれしそうだった。彼はパフォームしていて、姿勢もつねにある。だが、彼にはボールをネットに入れることができるのだというフィーリングが必要だった。
(ティンバーとメリーノのふたりのHTでのサブは計画どおり?……)
それが計画だった。われわれはバックラインにかなり問題を抱えていて、プレイ時間をシェアしたかった。われわれはガビを失い、ベンを失い、ほかの選手も。
だから、いかに競争力を持てるかを確認していかねばならなかった。そして選手を守ることも。これからたくさんの試合があるから。
(ワニエリはブレイクスルーしている……)
たしかに。彼は3日前のリヴァプールではプレイしておらず、彼は毎日自分に何ができるかを見せてきた。彼のチームメイツをみれば、彼らはつねに彼にボールを渡す。それは素晴らしいきざしである。
(ワニエリのスキルとテクニック……)
それは信じられないものだが、彼はそれを毎日トレイニングでやっている。彼は周囲が誰だろうと気にしない。彼は自分自身で決断をしなければならない。彼はそれをやっていて、素晴らしいゴールも決めた。
(サカがプレイした件……)
イエス。なぜなら、ひとつは彼はリズムに乗っているから。彼にはプレイをさせたほうがよい。彼はチームと遠征するときつねに云うのは「いっしょに来たからには少しでもプレイしたい」。
それに、ガビを守る意味もあった。彼も前半はとても大きなインパクトがあり、よく効いていた。
トミー・セットフォードとエイデン・ヘヴンの試合後コメント「ついにデビューできた」
GKとCBがシニアデビュー。ふたりの18才には忘れられない夜になった。試合後のインタビュー。AFC公式サイトより。
(夢がかなった……)
TS:そうだね。そのとおり。ぼくは3ヶ月前にここにきて、今日プロデビュー、アーセナルデビューを果たした。だからすごく特別な日だ。クリンシートもうれしい。
(クリンシートがさら特別にしている……)
TS:まったくそのとおり。100%。ぼくらはハードワークしていたから、試合に出るのにふさわしかったし、いろんな意味でよかった。
(スタートすると知ったときのキミの反応は?……)
TS:もちろんゆうべは寝られなくて、やっと寝たのが2時くらい。やる気も満々だったし、とても楽しみにしていたし、興奮した。だからとてもよかった。
(エイデン、キミもデビューを果たした……)
AH:そうだね。ぼくも長いあいだ待った。今日という日がやっと来たんだ。うれしいよ。チームメイトたちに感謝だし、家族やここに来てくれたみんなに感謝したい。うれしい。
(マネジャーからはなんと云われた?……)
AH:基本的に自分のやるべきことをやるように云われた。セットピースでのぼくの役割も見せてくれたし、それにぼくは自分の能力には自信を持っているから。だから、プレイすることになればいい試合ができるとはわかっていた。
(これが意味すること……)
AH:ミケルにぼくのことを信じてもらえたと感じている。大きな役割があったとも感じるし。そうだね、デビューできたのは信頼のように感じる。
(ワニエリのゴール……)
AH:そうだね、あれにはもう慣れてる。ぼくは彼があれをやるのを去年ずっと観てたから。ぼくは、彼といっしょに育ってきた。ぼくが13才のときにここに来たとき、彼はすでにここにいた。だから、もう長い時間だ。
(カラバオカップでもっとプレイすること……)
TS:そうしたい。100%。でも、それを決めるのはぼくじゃない。ミケルの選択だ。でも、今夜ぼくはQFでプレイするに十分だと示せたと思いたい。だから、どうなるか観てみよう。
(試合後にスピーチした……)
TS:そうなんだ、彼がぼくらのデビューにおめでとうを云って、ぼくもなにか云わなきゃいけなかったからスピーチを申し出た。ぼくが云ったのは、うれしかったこと、トレイニングでプッシュしてもらって、ついにデビューできたこと。特別な日になったこと。
このふたりはそれぞれ、アーセナルFCで911、912番めのデビューということである。