試合の雑感
A complete team performance 💪
Watch the highlights from our 3-0 victory over Preston in the Carabao Cup 📺 pic.twitter.com/9i8SCPGK0c
— Arsenal (@Arsenal) October 31, 2024
試合を振り返ると、序盤はアーセナルもなかなか支配的になれず(※アーセナルの最初のシュートは15分)、相手の組織的な守備を前に、若干手こずっている感じがあった。
それでも、マルティネリのフリーキックからキヴィオール、ジェズースとつないでゴールが決まると、そのおよそ10分後にワニエリがボックスの際から目の覚めるようなソロゴールをトップコーナーに決める。相手GKが一歩も動けずという絵柄もナイスだった。
このゴールふたつでまるで肩の荷が下りたように、かなりチームの動きがよくなっていっただろう。その後立て続けにチャンスをつくり、ホームチームは防戦一方。前半を終える。
そして後半、後半からメリーノにかわって入ったハヴァーツがヘッダーでゴール。なんとまたキウイのアシストで、彼は今回CBでいながら2アシスツ。ワニエリの活躍がなければ、彼がMOTMでもよいくらいだった(※実際スタッツ系サイトでは軒並み彼が最高レイティングのMOTM)。
その3点めのゴールで実質的には試合終了。あとは誰もケガをせずに終わればお仕事完了だった。
まず、この試合でもっとも輝いたイーサン・ワニエリについて。彼は、非常によかった。あのファインゴールのほかにも、バーをかすめるショットもあったし、プレイもアグレッシヴでオーデガードのポジションでとても輝いた。今回の彼のパスは55/56でなんと98%アキュラシーである。
彼にはファーストチームでプレイするたびに感心させられていて、全然がっかりさせられることがない。ファンのあいだでも、より積極的な彼の起用を望む声は今後もますます高まっていくだろうし、実際これだけ彼が活躍すると、アルテタも無視できなくなっていくに違いない。
もちろん、ややボールを持ちすぎる(パスのタイミングがすこし遅い)のような粗さも見えるし、まだ進歩の余地はかなりあるとは感じる。だがそれでも、17才でこのパフォーマンスはやはり驚異的だろう。
彼にとって残念なことは、オーデガードの復帰が観えていることで、絶対的レギュラーの不在をプレイ機会として活かしたかった期間はそろそろ終わろうとしている。
このあとアルテタはもっと彼の時間を増やすのか、あるいはオーデガードがいたときのチームに戻ってしまうのか。どうなるか観てみよう。今シーズン中、PLでスタートする姿を観られたら最高なんだがのう。
それと、この試合で印象的だったのはヤコブ・キヴィオール。彼もよかった。リヴァプールの幻ゴールでは重要な起点になっているし、今回のふたつのアシストはどちらも気が利いていた。ハヴァーツのゴールになったクロスは彼の左足からの美しいクロスだった。
彼は今回、エイデン・ヘヴンが80分に入るまではLCBでプレイしていて、やはりそこが彼の自然なポジションなのだろうと感じた。堂々としていて、プレイに迷いがない。ふだんはビッグガビがプレイしているため、彼がLCBでプレイする機会は限られるが、本来選手は得意なポジションでプレイすべきであり、彼も満足しただろうし、なんならアルテタも今回の彼をみて満足したんじゃないか。
これまでのアーセナルでの彼のプレイ機会は、そのほとんどがLBであり、しかもインヴァートしてMFとしてプレイするという特殊な役割だった。本来のポジションで評価されたいと彼が願っていてもおかしくはない。だから、今回の活躍はチームにもよかったし、彼個人にとってもよかった。
今回のキヴィオールを観ていて、やはり選手にチャンスを与えるのは非常に重要だと思ったものだ。選手をベンチに置きつづけることで自信は奪われていくし、それを少しでも維持するには試合で使わなければならない。どんなことばよりも、実際試合で使うほうが信頼を示せるだろう。
キヴィオールに限らず、今後もバックアップの選手たちに、PLやCLなど重要な試合のなかでも、できる限り機会を与えてもらいたいものである。それが全体的なチーム力につながり、いざというときに役立つ。ボーンマスでやらかした彼の自信レベルは、またすこしづつ上がってきているに違いない。
あとは、ジェズースが1月以来というゴールが決められたのはよかったし、スターリングも何度か印象的なプレイがあった。試合終盤、彼にはハードワークのご褒美にシュートが決まってほしかったなあ。残念。
ということで、今回も試合に勝って、われらは勝ちぐせをつけることに成功した。週末のPLニューカッスルに向けてよい試合になった。
この試合については以上。

カラバオカップQFの相手はクリスタル・パレス
ラウンド4が終わって、早々にクウォーターファイナルのドロウがあったよう。その結果が以下。
The Quarter-Final draw! 🏆#EFL | #CarabaoCup
— Carabao Cup (@Carabao_Cup) October 30, 2024
Tottenham Hotspur vs Manchester United
Arsenal vs Crystal Palace
Newcastle United vs Brentford
Southampton vs Liverpool
8チームすべてがPLチーム。夢がない。
アーセナルの相手はクリスタル・パレスで、夏に移籍したエディ・エンケティアとの再会となる。もうか。彼はシーズンが始まってからはパレスでだいぶ高評価だったが、その後のうわさをあまり聞かない。元気だろうか。
QFは、12月16日に予定されているので、しばらくはカラバオカップのことは忘れて大丈夫そうである。
ちなみに、ラウンド4では、マンシティがToTに敗けるという波乱があった。シティはいまケガ人が続出していて、この試合でもふたりがケガ。選手には気の毒ながら、われわれにとっては悪くない話。
さてアーセナルのつぎの試合は、土曜のPLニューカッスル(A)。
ニューカッスルは、PLではいま5試合勝ちがないというかなりのバッドフォームで、Isakも移籍したがってるとかなんとか。でも、そういうチームにやられがちなのがアーセナルでもある。
この試合も間違いなくビッグゲイム。楽しみですな。
ではまた試合のプレビューを書くので読みに来てください。
COYG!