ニューカッスルについて
PLで9試合消化して12ポインツの12位。去年CLでもプレイした彼らとしては、現状はかなり不本意なポジションと思われる。
そして、エントリ冒頭にも書いたように、現在はPLで5試合勝ちなしのバッドフォームに陥っているところ。もっとも、シーズンここまでを振り返れば、ToTに勝ち、シティにドロウと(どちらもホーム)、ビッグチームとの対戦成績は悪くない。
夏の補強では、チェルシーからLewis Hallという20才のFBを€33mで獲得している。彼はこの試合でもLBとしてスタートが予想されている。
彼らもまた、シティやリヴァプールのように夏の移籍活動が比較的消極的だったチームのひとつ。
彼らのチームのなかでは、 去年まるごといなかったSandro TonaliをMFの高いところで使うか、低いところで使うかの議論があるらしい。Bruno Gとのバランス。
キープレイヤーは、Alexander Isak、Anthony Gordon、Bruno Gら。いずれもアーセナルのターゲットと云われる面々。とくにIsakは最近も、彼はCLをプレイしたくて震えているという報道があり、来年夏にアーセナルがクラブ記録のオファーをするんじゃないかという憶測もあとを絶たない(※契約は2028年まで)。ただ、彼は優秀なのはともかく、ケガがちな部分をどう評価するかが問題だ。
フォーム
シーズン開始からの4試合をW3 D1 L0で始めたあと、5試合をLDDLLで勝ちなしフォームに。
先週はチェルシーのアウェイで敗けたが、ミドウィークのカラバオカップでは、今度はホームでチェルシーに勝った。
チームニュース
Sven Botman、Jamaal Lascelles、Kieran Trippier、Callum Wilson、Jacob Murphyがアウト。
フィットネスに疑いのあったAlexander Isak、Anthony Gordonのふたりは問題なさそうとエディ・ハウ。
Head to head
PLの直近6試合で、ニューカッスルはアーセナルにW2 D1 L3。
ニューカッスルの戦術について by エイドリアン・クラーク
AC:ニューカッスルのパフォーマンスレベルは玉石混交だが、ひとつ保証できるのはマグパイズがCMに力強い機動力があること。
Guimaraes-Joelinton-Tonali同盟はパワフルで大きなチャンスをつくる。アーセナルのエンジンルームと彼らとのバトルは、爆発的なものになりうる。
GordonとBarnesのアウトワイドでのペイスも、彼らの強みのひとつであり、このふたりで9試合でG5を決めているし、かつてもアーセナル相手に力強いパフォーマンスを楽しんだ。彼らにいかに、こちらのフルバックと孤立させないかが決定的になる。したがって、彼らには、横か後ろへのパスを強いることが目標になる。
ペイシーなIsakも大きな脅威だ。アーセナルがハイラインで彼をつかまえられるとは思わない。
もっともここまでの彼らはフィニッシングがプア。だがわたしはマグパイズの弱点は守備ストラクチャだと考えている。
中央ディフェンスでは、Fabian ScharはDan Burnのとなりであまり快適には観えないし、フルバックのTino LivramentoとLewis Hallは、1 v 1で苦しむことがある。もしアーセナルのふたりのワイドFWがベストな状態なら、両ワイドから成功できるかもしれない。
先週も、彼らのバック4はチェルシーにだいぶやられたし、アーセナルはそれを再現すべき。
St James’ Parkのファンを黙らせることも重要だ。ニューカッスルは試合序盤がずっと悪い。今シーズンの彼らは試合最初の40分でのGDが-5で、9試合のうち6試合で相手に先行されている。前半で先行することは、アーセナルの典型的アウェイ勝利のやりかたで、それが決め手になりうる。