試合について
アーセナルのファースト11
SofaScoreより。
4-3-3
マルティネリ、ハヴァーツ、サカ
ライス、パーティ、オーデガード
カラフィオーリ、ガブリエル、サリバ、ティンバー
ラヤ
サブは、メリーノ(70 ライス)、トロサール(70 マルティネリ)、ジンチェンコ(78 カラフィオーリ)、ワニエリ(78 オーデガード)、キヴィオール(84 ガブリエル)
ぼくの予想は当たった。まあ難しい予想じゃない。
スタートの11人には、3日前のPLフォレストを休んだ、ハヴァーツ、ネリ、ライスが含まれた。全体的にプレッシングする試合だったので、休んだ分彼らのエナジーがたまっていたのは重要だった。
サブについては、最初の70分のサブがアーセナルが4点めを決めたあとで、比較的余裕ある戦術的交代ができただろう。メリーノ、トロサール、ジンチェンコ、ワニエリ。サブで出てくる選手のクオリティにはデプスを感じた。
84分のキヴィオールは、アルテタも会見で話しているように、ガブリエルが不調を訴えて急遽変更したようだ。中継カメラはスターリングの準備する姿をとらえていた(サカを下げるつもりだった?)。5人めを使ったあとじゃなくてよかった。キヴィオールはGyökeresと対峙する経験を積むこともでき、それも有益だった。
この試合で唯一といっていい残念ポイントはビッグガビのケガ疑惑なので、なにごともないことを祈るばかり。
スポルティングのCB、Ousmane Diomande(20)は、以前アーセナルともリンクされていたので注意して観ていたものの、ペナルティを与える致命的ファウルをやらかし、その前にもカードをもらっていたので2枚めカードで退場の危機すらあったという。彼には忘れたい試合になった。
マッチスタッツ
Sky Sportsより。
基本スタッツだけをみると、まるで接戦だったような印象があるが、それは実際試合を観ていた印象とはだいぶ違う。とくに前半は、ほとんどの時間アウェイチームが圧倒的優勢だった。あれは完璧なハーフ。
まあしかし、フェアにいえば、前半アーセナルが圧倒して3-0でHTを迎え、後半は相手に主導権を譲り、全体のスタッツ的には同等に見えるということかもしれない。3-0でリードしてからも100%以上でプレイしろというのは難しいので、後半の展開はある程度はしょうがない。ただ、あのとき3-1からもし3-2にでもなっていたら、ホームチームが奇跡を信じるよけいなパワーが生まれたかもしれない。だから、サカのペンが決定的だった。
こうしてアーセナルがゴールした時間をみると、ほんとうに理想的な時間の間隔でゴールを決めていると思う。15分ごとに1点づつみたいな。それが5回つづいた。
失点や試合に敗けることに慣れていないスポルティングは、アーセナルのゴールのたびにエナジーが削られていって、それに毎度抗うのはたしかに過酷な作業だったに違いない。
Opta AnalystによるxGは、1.02 vs 3.89。
スポルティングは、とくに後半はたしかにショッツもSoTもそれなりに数はあるのだが、肝心なチャンスのクオリティが低い。アーセナルの階段状のチャートを見れば、チャンスのクオリティ差は歴然である。19もショッツがありながら、スポルティングのチャンスは、52分のGyökeresの0.16xGが最大。
ちなみにこの日のアーセナルの3.89xGは、クラブの CLのアウェイ試合では2013/14シーズン以降最多ということ(※13/14シーズンが最多だったわけではなく、おそらくxG計測史上という意味ではないかと)。
こんなにたくさんのチャンスをつくって、それをことごとく決めてればおもしろくないはずがないやね。