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【マッチレビュー】24/25 カラバオカップSF アーセナル vs ニューカッスル・ユナイテッド(7/Jan/2025)アーセナルは不運なのか問題

内容は、試合前にぼくが想像していたのとちょっと違ったんだが、結果は予想どおりというか。エミレーツで2-0敗け。今シーズン初めてホームで敗けちゃったよ。しかも、PLでもすでに敗けている憎い相手に。お客さんが帰っちゃうのもしかたなし。

PLブライトンからあまり時間がたっていないこの試合、ぼくは、もっとアーセナルの選手たちが疲労感を漂わせながらプレイすると思っていた。だが、病気あけというハヴァーツもオーデガードも思っていたより精力的に動いていたように観えたし、中二日でフルでプレイした選手たちも疲れて動けないみたいではなかった。だから、フィットネスの影響はさほど感じなかった。

だからこそ、むしろもっと通常のチーム同士の対戦という感覚が強まって、この試合結果をみじめなものに思わせる。

それはそれとして、今回の試合の決め手になったのが、いわゆる決定力。クリニカルフィニッシング。アーセナルはあれだけゴールに迫りながら、最後までノーゴール。アーセナルではずっとストライカーが熱望されていて、こういうかたちであらためてそれがフォーカスされることになってしまった。

いっぽう、ニューカッスルの効率はヤバかった。Isak。サリバをゆうゆうとかわした姿は、まるでティエリ・アンリに観えたよ。いまのアーセナルに欠けている、エリート9。まさにその部分を彼に見せつけられることになったのは皮肉だった。

Arsenal 0-2 Newcastle: Alexander Isak scores again as Magpies seize control of Carabao Cup semi-final tie



アルテタの試合後コメント「ニューカッスルは超効率的だった」

試合直後のアルテタのインタヴュー。AFC公式サイトより。

  • まだハーフタイムに過ぎない
  • パフォーマンスと支配が結果に反映されず非常に失望。2つの失点ではもっとできることがあったし、こちらがつくったショッツや状況からすれば2-3ゴールは取っているべきだった
  • トリッキーなシナリオだがいい訳はできない。先へ進む。今日チームが見せたものはファイナルへ進出できるものだった
  • 今日のパフォーマンスで勝てなかったことを理解する必要がある。毎試合で改善し再充電する
  • ものごとはひっくり返せる。今日はとても重要な夜だった。パフォーマンスと支配が結果に反映されなかったことも受け入れる必要がある。くやしいがこれもフットボール

試合後の記者会見。AFC公式サイトより。

(2-0敗け……)

アルテタ:それが結果。両チームが生み出したものや支配を見れば、それは結果に反映されていない。だが、現実は相手はチャンスで超効率的だったということだ。自分たちにはそれがなかった。このレヴェルでこうしたシナリオのとき、自分たちを出して試合に勝つ必要があった。

(セカンドレグについて……)

まだハーフタイムだ。わたしはチームがあの状況でとても強いチーム相手にプレイしていたのを観て、完全に自信を持ったと云わざるを得ない。

(チームにある疲労について……)

試合に敗けたり、引き分けたりすれば、そのせいになることになる。もし今日われわれが3ゴール決めて勝っていれば、ストーリーは変わっていた。それはすごいことだと。彼らは疲れ知らずで、どのアクションにもトライしていたと。

だが、わたしはそれすら話したくない。われわれにはこれからたくさんの試合がある。大きいものもある。チームはとても渇望している。

(試合でなにか後悔がある?……)

ふたつのゴールを献上してしまったこと。最初のは、ひとつかふたつのディフレクションでゴールまで届いた。あれは避けられたが、あの混沌をつくったのも彼らで、彼らはそれがうまい。

そしてふたつめは、in particular, the first and second reception in the box and then the ball cannot get there to score the goal but it gets there. We can do better.

(今シーズンは運がない……)

ノー。昨シーズンとくらべても、PLでは同じポジションにいるし、去年はカラバオカップから敗退していた。だから、われわれはよいポジションにいる。

わたしは運をいい訳にしたくない。それでもチームはパフォームしているし、ベストチームと競っている。われわれは直近のフォームではベストチームのひとつであり、いいことをやっている。だから、それについて話している暇はない。

(セカンドレグでは選手が戻って来る……)

そう願う。もっと選手が戻ってきて、もっとオプションが増える。その期間にはフレッシュさが必要になるだろうから。たくさんの重要な試合がある。だからわたしもそう願う。

(チャンスをミスしてしまうことが心理的な問題になってしまうと不安?……)

まったく。改善するだけ。もっとうまくできたことがあるのはわかっている。アンラッキーなときもあった。自分のところにボールが転がってくる幸運も必要。勘も必要。そしてそれがないなら、もっとチャンスをつくるよりない。それがわれわれにできることだ。

そうすれば、勝つ可能性は高まる。だが間違いなく、直近6試合を振り返っても、このチームが生み出したものは観たことがないようなものだ。だが、結果は2-0。残念ながら。

(チャンスをフィニッシュできるよう選手たちに何ができる?)

なにも。トライして示す。どこをもっとうまくできるか、ティップスを与える。

わたしは、チームがたくさんボールをバーの上に蹴っていたと思う。それがトリッキーなのは、(カラバオカップの)ボールがよく飛ぶからさ。それについては話していた。

われわれは、もっとうまくできるたくさんのディーテイルがある。だが、結局は終わったことだ。もう後戻りはできない。だから、つぎの試合だ。それがわれわれの世界の現実。

(今日はエミレーツのサポーターたちがさっさと帰ってしまった……)

それは彼らが決めたことだ。われわれはベストを尽くし、それでチームを応援しつづけるか去るかは彼らの決断。

わたしは、数え切れないほど繰り返してきたように、エナジーのレヴェルを維持するためには、彼らの存在がいかに決定的かということ。ステディアムのなかで信念が生まれ、ビッグモウメントが生まれる。

最後には、それもできたかもしれなかった。2-1にかなり近づいていたから。それが必要だった。だが、そうはならなかったので、そこはよくなかった。

(ゴール前でキラーな本能を持つこと……)

ゴールが決まらないときは、つねにそれを議論することになる。なぜなら、パレスに5ゴール決めたり、そのあと3ゴール決めたり、なんやかややっているときにはそんなことは話さないから。

わたしはそれも理解しているし、われわれにできるだけ選手たちのことは助けていく。

(Alexander Isakのパフォーマンスについて……)

わたしは、彼がそんなに大きなチャンスをつくったとは思わない。だが、彼はふたつのゴールに関与した。それが、アプフロントでの本物の脅威であり、違いをつくるもの。彼らは非常にクリニカルだった。

(カラバオカップで使用しているボールについて……)

PLのボールとはかなり違う。飛び方が違うので、それには慣れないといけない。タッチではグリップもかなり違う。だから慣れないといけない。

こんな試合でボールに言及するとは……と思ったのだが、この件には後日談みたいなものがある。

このアルテタの「コメント」は、EFLが「ほかの多くのコンペティションでも使っているボールです」と反論するくらいには、メディアでも大きくピックアップされたのだが、そもそもここにはミスリードがあるらしい。

というのは、そもそもプレスからの質問が「ほかのマネジャーたちが試合のボールに不満を述べているが、なにか違いがあったか? 結果に影響したか?」で、アルテタの回答が「PLとは違った。違う飛び方をした。だが慣れないと」だったという。アルテタは、自分からボールのせいで試合に敗けたなどと述べたわけではなかった。

「ニューカッスルに敗けてボールに文句wwwプゲラッチョ」というライバルクラブのファンは、メディアにすっかり騙されているかわいそうなひとたち。まあ、メディアはいつも真実を云いませんからね(陰謀論者)。

ジュリアン・ティンバーの試合後コメント「セカンドチャンスがある」

AFC公式サイトより。

JT:まだセミファイナルは終わっていない。でもぼくらにはこれから多くの試合もある。この試合を振り返ってそこから学ぶ。

最初の試合で敗けるのは好きじゃない。でも今回はそうなった。セカンドレグでセカンドチャンスがあるのはいいことじゃないかな。

試合を見れば、大部分はぼくらが優勢だった。でもふだんならやらないふたつのイージーな失点をしてしまった。だから、受け入れるのは難しい。でもHTだ。落ち込む必要はない。

ぼくらにはもうちょっとだけ幸運が必要だと思う。チャンスはつくったのだからゴールしないと。いっぽうでは、ふたつのイージーな失点をしてしまって、それで難しくなってしまった。彼らはすごく深くなったし、それでさらに難しくなってしまった。でもそれはぼくらにはいい挑戦だった。

ぼくらは今日のことから学んでつぎの試合にいかす。

ホームでの敗戦からバウンスバックするのは簡単じゃない。だから、日曜はサポーターが必要だ。ぼくらはすべてを出すので、バウンスバックするにはいい試合になると思う。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

5 Comments on “【マッチレビュー】24/25 カラバオカップSF アーセナル vs ニューカッスル・ユナイテッド(7/Jan/2025)アーセナルは不運なのか問題

  1. スリートップのアウトプットはほんとそのとおりですね。サカ以外専門性がないとゆうか。
    ジェズスもカイも純粋なCF ではないし。
    このポジションだけは、ここしかできない生粋の9番がいいですな。

  2. 私は実は9番獲得では解決しないと思っています。どんなスーパーストライカーでも相手ボックスに群がられたら点取れないのではと。パニックバイは誰も幸せにならないのはアーセナルの歴代FWが証明してますね笑
    2シーズン前、現フロント4人が20関与とかしてたので、人ではなく戦術に問題があると見ています。
    その頃は擬似カウンターってやってて、ラムですら中盤にグランダーパスを通し、スピードアップして一気にゴールに向かってました。これでマルのタッチラインプレイ解放、エリアに入ったキャプテンの得点力向上するかと。現在はラヤが横パスかロングキックばかりですよね。
    また、OBに洗濯機と呼ばれたハードなハイプレスでショートカウンターしてたのも印象的でした。
    最近はリトリートが中心で、ボールを奪ったらまずCB間でゆっくり回してますので、ハーフコートOFから始まる為、PTBになるのは当たり前です。
    問題はなぜ変わったかですが、擬似カウンターは後方が神経使いますし、前プレは前方が体力使いますので、やはりユーロ&コパの影響や、長期離脱者のコンディションかなと。辛抱してコンディション上げる方を推したいですね。

    もう1点、変わった理由を都市伝説的に考察しますと、先述の通り最近はハーフコートOFですが、これが多いスポーツはバスケットボール。
    バスケと言えばNBA。NBAと言えばナゲッツ。ナゲッツのオーナーと言えば。。。
    信じるか信じないかはあなた次第です。
    長文失礼いたしました。

  3. 確かに今シーズン遅攻ばかりですね
    見ててあたりエキサイトしないのその辺かなぁ
    パス回しで崩せる前線では無いのでプレスからのショートカウンター増やすべきかも
    ネリが守備ができるウォルコットみたいになって来て悲しい
    パニックバイは嫌ですが夏に前線のテコ入れは必須とは思ってます。後ろばかりリクルートするのはどうかなと

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