ワニエリを失う衝撃。アタッカーが深刻な不足に
16分の彼のゴールは素晴らしかった。ちょうど右サイドの相手DFがいない裏スペイスへのラン。シュートするときも、あの勢いでボックスに入ったら失敗すると一瞬思ったのだが、彼のタッチは繊細だった。ボールが足に吸い付くような完璧なタッチのコントロール。マルティネリとはちょっと違う。
ただそれ以外は、これまでの試合にくらべると強引に単独でドリブルに挑戦して失敗するなど、比較的粗さが目立つパフォーマンスだった。彼の気持ちを考えるとそれも理解もできるが、ファーストチームに定着のきざしを見せていることで、やや自信を持ちすぎたのかもしれない。そしてPLのレヴェルだと、そこまでイージーにやらせてはもらえなかったという現実。
彼が後半に交代すると知る前、HTで彼のスタッツを確認したところ、実際この日のフロント3のなかでは彼のロストがとても多かった。
前半までのタッチとポゼッションロスト。
Jesus 22 and 1
Trossard 24 and 4
Nwaneri 20 and 10
なので、ぼくは前半だけで退いた彼はもしかしたらアルテタが戦術的に交代させたのかもと思った。大胆な判断だが、無慈悲なミケルはやりかねないとも思ったりして。結局は違う理由だったのだけど。
それにしても、ここでイーサンを失うのはチームには大きな打撃だろう。やっとサカの代替を見つけたということもあるし、彼自身がここから羽ばたいていこうとしている、まさにそのタイミング。ケガはいつだって最悪だが、このタイミングはむごすぎる。
まだ彼のケガがどの程度のものかはわからない。大きなケガでないことを祈りたい。もし彼がこのあと数週間不在なんてことになったら、リクルートメントチームはそれこそ大忙しになる。一人じゃ足りないし、パニックバイすら必要になるかも。マルキーニョス?
Ethan Nwaneri is the first player to score more than one PL goal for @Arsenal before his 18th birthday 😮💨#BHAARS pic.twitter.com/nAMaI9bnq3
— Premier League (@premierleague) January 4, 2025
6+1 – Ethan Nwaneri (2 goals) became just the sixth player to score more than one Premier League goal before turning 18 years old after Wayne Rooney (7), Michael Owen (5), Danny Cadamarteri (3), James Milner (3) and Federico Macheda (2), and the first to do so for Arsenal.… pic.twitter.com/ecuruNKeeu
— OptaJoe (@OptaJoe) January 4, 2025
Players to score 5+ goals in a single season (all comps) for a Premier League side while aged under 18:
Michael Owen (1997-98)
Wayne Rooney (2002-03)
Ethan Nwaneri (2024-25)— Tom Ede (@TomEde1) January 4, 2025
アーセナルは時間稼ぎするチーム
今シーズンのPLで、time wasting(遅延行為)の違反が最多のチーム。それがわたしたちアーセナルです。
Ethan Nwaneri’s yellow card was Arsenal’s ninth for time wasting this season in the Premier League.
That’s more than any other team in the competition. pic.twitter.com/oIgUhlBAMx
— Opta Analyst (@OptaAnalyst) January 4, 2025
しばらく以前から感じているが、われらはとにかくスロウがスロウ。とくにスロウインのほう。なにかこだわりは感じるが、遅らせることで得られるものが非常に少ないどころか、カードをもらってむしろ悪くなっている。
コーナーやフリーキックはまあルーティーンがあるので、プランを伝達したり、ある程度時間がかかるのはしょうがない。今回も効いていた。あの程度、アウェイのプレッシャーがなければカードは出ないだろう。
しかし、スロウだ。遅すぎる。今回の試合の終わりかたを観ただろうか? なんとしてでも3ポインツがほしくて1点をおいかけるなか、あとワンプレイあるかないかという時間で、パーティがもたもたとスロウの出しどころを探している。そして試合終了。あっけに取られる。
試合後の各所での意見をみるに、やはりどうもわれらはボールを入れる状況が整うまでスロウを入れないようコーチから指示(決め事)があるのかもしれない。たしかにそんなふうに見える。さっさと後ろにいるDFにでもボールを入れてプレイを再開すればいいのに、いつまでも前にこだわってボールを入れられないでいる。時間をかけるから相手も整ってボールを奪われる。
前にもブログで書いたかもだが、スロウインの成功率はわれらはかなり低いんじゃないのか?
ファイナルサードで、「カットバックエリア」に入れるやりかたは、アリとしようか。あまりに毎回狙うから、もうだいぶ相手にも読まれているが、あれは成功すればかなりチャンスにつながるから。しかし、ミドルサードやオウンサードでスロウを迷う意味がさっぱりわからない。すぐに出せば、安全な場所があるのに関わらず。わざわざ難しいオプションを選んでいる。結果時間がかかって警告。
アルテタは、試合後会見でこの件で訊かれて「改善できる」と述べている。
これはもう、ほんとにさっさと改善したほうがいい。戦術的にやるのは、そのリターンが見込める場所のときだけでいいでしょう。あんなアホみたいなことでカードをもらうのは自殺行為にしか思えない。あんなふうに無駄にカードをもらっていて、シーズン終盤の決定的なときにサスペションとか笑えない。
この試合については以上