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オーンステイン「Zubimendiとレアルの話は知らない」「夏ウィンドウの最注目はIsak」

つづいて、3月27日つまり昨日のQ&Aより。

Isak?

Q:Isakはあらゆるところでリンクされていますが、ニューカッスルが要求するだろう金額で彼を買えるクラブというのは、実際存在するんでしょうか?

空想的に議論されていますが、交換相手の候補にあがっている多くの選手の給与は、ニューカッスルのPSR引当金をただちに食いつぶす可能性が高いです。

オーンステイン:まず始めに云うべきは、わたしはニューカッスルが一部でも選手の交換を望んでいるとは思わないこと。Isakのような選手を勧誘するために相手クラブが使う戦略にはなるかもしれないが、それがSJPの幹部たちにアピールするかどうかは疑わしい。

Isakに関しては、ニューカッスルとしては彼を売る気はまったくない。夏になってもまだ3年も契約が残っているし、移籍金や給与で彼らがこれまで彼にどれだけの投資をしているかも忘れてはいけない。だから、彼を連れて行くには天文学的なものが必要になる。

もちろん、歴史が示す通り、どんな選手にも値札があるので、誰かが市場価値が考慮されたオファーをするか、あるいはそれよりももっといいオファーをするなら、ニューカッスルも検討はするだろう。

アーセナルやリヴァプールのように、わたしたちは彼に合うクラブがあることも知っているが、現時点でクラブ間交渉しているクラブがあるかはわからない。

当然それは今後変わる可能性はある。しかし、ニューカッスルは選手売却に関して大きなプレッシャーはないし、ここまでは選手側も退団を望んでいるきざしはない。

ニューカッスルのファンには悪いが(当然彼らはこの手の話題を嫌うだろうから)、つぎの市場ではこの案件は最大の論点のひとつになるはず。なぜなら、彼は多くのクラブのトップターゲットになっているから。

しかし、これはIsakが来シーズンにあなたのクラブでプレイしないという意味ではない。CLでプレイしているクラブならとくに。

 

Q:ニューカッスルのファンとして、毎日「IsakがXXへ」という記事を読むたびにうんざりしています。3年契約を残し、財政的にもクラブに売却の意志はない。ワールドフットボールで、それでも彼を買えるクラブはあるんですか?

オーンステイン:もちろんある。本人にとってはむしろそういうレヴェルに行くことを決断するかどうかが問題であり、そしてニューカッスルがそれにどう反応するか。彼らの力強い立場もある。

そして、Isakがそれにどう反応するかでもある。それは現段階ではわたしたちにもわからないことで、おそらくそれが起きないかぎりはわからないことだろう。

Zubimendiがレアルへ?

Q:レアル・マドリッドがZubimendiに興味を持っているというニュースでなにか情報はありますか?

オーンステイン:他者のリポートは尊重したいが、わたしは個人的にそのニュースは聞いたことがない。

アーセナルは、Zubimendiが夏に加入すると想定している。それが、つまりすでに取引完了したことを意味するのかはわからないが、もうしばらく彼らは彼が来るものとして動いているし、そこに到達するまでには多大な努力をしてきている。それは、まだエドゥがSDにいた時期からの取り組みであり、その後はJason Aytoが暫定SDとして引き継いだ。

アンドレア・ベルタもすぐにエドゥの後継として仕事を始めるだろうし、そうなればもうちょっとわかるようになるだろう。

Zubimendiとレアルをリンクしたニュースの発信地はこれ。Copeというスペインのメディアで、アーセナル界隈ではまたスペインからのガセネタかという反応だった。オーンステインもしらんがなというので、その程度の信憑性だと思っておこうか。

この件で興味深かったのは、r/Gunnersなどを観ていても、アーセナルファンのあいだではわりとZubimendiに淡白な意見が観られたこと。

ぼくの観測範囲では「(報道は信じていないが)仮に彼が来なくてもCMのオプションはほかにもある」というような意見のファンも多かった。Adam Whartonのほうがいいとか。それはちょっと同意。

Zubiやんは、あんまり人気がないのかな。

このひとはアルテタがこだわっているようだし、リヴァプールやレアル、シティなども含めてビッグクラブが軒並みほしがっている事実からしても、そうとう優秀なMFなのだろうが、ハイライトリールなんかではあまり目立ったプレイがないとは感じる。なので、ファン目線だと真価がわかりにくい部分があるのかもしれない。彼のポジションなら、インターセプションとかタックルとか、スルーボールとか? たとえばトーマス・パーティなら、けっこう派手めな素材がけっこうありそうである。

少し前、UELでソシエダがマンUと戦った試合のあと、誰だったか忘れたが、彼の真価は見た目だけではわかりにくいみたいに言及していたジャーナリストもいた。オーンステインだったかも?

この件に関して、参考までに、昨日のSky Sportのひと(@skysports_sheth)の談話。

Martin Zubimendiのアーセナル移籍は、わたしに云わせればほぼ間違いなく起きる。去年夏の移籍ウィンドウを振り返ると、リヴァプールが彼を獲得間近であり、そのあとに土壇場の心変わりがあった。そこには、アーセナルの介入があったのか?

最終的に考えを変えたのは彼であり、アーセナルが「いまはキミを迎えられないが、われわれはキミがほしくてほしくて震えている」と彼に云ったかどうかは気になるところだろう。

アルテタは彼のことをよく知っているし、彼はこんなふうに考えたのかもしれない。「ぼくは当分のあいだ待とう。だって行きたいのはアーセナルだから」。

本人に確認もしたわけではないだろうに、随分と適当なことを云っているな(笑)。しかし、去年もう決まったと思われたリヴァプール移籍が破談になったとき、アーセナルが横槍を出したという噂は実際あった。アルテタが裏で彼を説得したみたいなやつ。いまは、その噂が信じられそうな状況になっているといえばなっている。

オーンステインは、一貫してZubimendiのアーセナル行きを支持しているひとり。夏になれば、誰の云うことが正しかったかわかるだろう。

Joan Garcia?

Q:アーセナルが興味を持っているというJoan Garciaについて訊きたい。この夏には、アーセナルは新しいGKを探しますよね?

オーンステイン:イエス。アーセナルはJoan Garciaについてとても熱心に取り組んでいる。アルテタは彼にダヴィド・ラヤのナンバー2になってほしくて、わたしが聞いているところでは、Garciaもアーセナル加入には前向きだ。

しかし、それが近づいているかどうかはわたしにもわからない。それが起きるまでは…… まだオープンだよ!

以上

 

アーセナルの話題のほかは、リヴァプールやマンUらのファンからの質問が多かった。アーセナルファンだとアーセナル情報しか観ていないけど、このひとはやはり広くフットボールファンから信頼されているな。

しかし、リヴァプールはTAAがレアル移籍が決まりそうだし、SalahやVVDなどキープレイヤーの今シーズン以降の去就がこの時期になってもまだ不透明だという。今年はダブルやトリプルを夢見た彼らも結局PLだけになってしまったり、仮に彼らキープレイヤーが残っても高齢で先は長くない。彼らの未来はあまり明るいようには見えんね。ぼくたちと違って!(大声で)

おまけ:Alexander Isakをめぐる状況

オーンステインも認めているように、この夏の移籍ウィンドウで最大の注目案件のひとつが、ニューカッスルのAlexander Isak。そして、彼をもっとも熱心に追いかけていると云われているクラブのひとつがわれらアーセナル。

この夏のアーセナルは、CLで得た資金もあって財政的にもかなり強い立場にあると各所で指摘されているし、トップターゲットにクラブレコードの移籍金も厭わないとも噂されている。アーセナルファンにとっても、ここは間違いなく最注目案件になること間違いなし。

そんな彼についてはいろんなところでいろんなことが云われているが、AFCインサイダーのひとりと云われるアカウント(@HandofOzil)が、しばらく前に彼とアーセナルをめぐる状況についてまとめていたので、それを紹介しよう。もういまから10日ほど前だから、全然フレッシュな情報ではないけど。。。これは、7kもLikeがある注目twだった。

Alexander Isakについての全体的な状況

  • 彼は、アーセナルとアルテタのナンバーワンターゲット
  • アーセナルは、去年早くからIsakの関係者とはコンスタントに接触している。双方にとって個人条件は問題になっていない
  • アーセナルは、必要とあらばクラブレコードの移籍金も厭わない意向
  • 興味深いことに、ベルタはすでにそのクラブレコードの移籍金を捻出する方法も提案している

以下、トリッキーな部分

  • 仮にニューカッスルがUCLの出場権を得れば……、長い交渉になる
  • もしそうでなければ……、彼の退団の要素になりうる詳細が以下
  • ニューカッスルとIsakは去年冬に契約更新の交渉が行き詰まったため、それを棚上げすることに決めた。彼らはそれを夏に再開することに合意している
  • キーポイント。わたしが理解しているかぎり、ニューカッスルがUCL出場を逃せば、Isak側の要求に応じることは非常に困難になる
  • なぜか? 彼らはPSRでは改善があるものの、財政危機から完全に逃れたというわけではないから。その程度はわたしには定かではないが
  • 公に宣伝されている移籍金は不正確であり、わたしには断じて開示することはできない。両陣営から絶え間なく出てくる記事にはうんざりさせられるが、それは公に向けたポーズに過ぎない。ニューカッスルがジャーナリストたちに「彼は売りに出ている」と云わせていると思うか?
  • 彼には、最近リヴァプールが問い合わせをしており、彼とのリンクが報じられたバルセロナは夏の予算がどれほどになるか彼らにもまだわかっていない
  • わたしからの助言としては、彼らのUCLがどうなるかが判明するまでは静観することだ。より重要なことは…… アーセナルは1月にSeskoに真剣に向かっていたこと。そしてアーセナルは、この夏にもし自分たちがRB Leipzigにアプローチするなら、Seskoはほかのクラブより自分たちを優先するはずだと考えている
  • フットボールでは物事が変わるのが非常に速い。今日のところは憶測はやめておくのが健全だろう。これが、あなたが期待したスクープでもなんでもなくてごめんよ。いまある情報をそのまま受け止めて、情報チャネルは注意深く選ぼう

箇条書きはオリジナルのママなんだが、べつに箇条書きじゃなくてもいいような、ちょっとモヤっとする書き方だな(笑い)。

「公に宣伝されている移籍金」というのは、£120mとか£150mってやつか。実際どうなんだろう。TMによれば彼の現在のMV(市場価値)はちょうど€100m。パウンズでは£83m。アーセナル戦でも見せた彼のあのクオリティなら、£100m↑の要求も多すぎではないかもしれないが、毎年コンスタントにケガしていることからすると、本来はいまのMVくらいで妥当なような気もする。とはいえ、ワールドクラスは希少価値で、MV以上に移籍金が釣り上がるのはやむを得ないか。

アーセナルはライスに£100m支払っているので、クラブレコードも辞さないというのならそれ以上ということ。£120mくらいなら現実味があるかもしれない。しかし、£150mはさすがにどうだろう。夏は、9のほかにも補強しなきゃならないポジションが複数ある。WG、CM、LB、GK、etc…

ニューカッスルにはなんとしてでもCLを逃してもらって、アーセナルはクラブレコードの巨額でIsakにチャレンジする。だめならSesko。そんな感じ?

Isak本人の目線だと、彼に興味を持っているビッグクラブのなかでも、アーセナルは移籍先としては魅力はあるほうなんじゃないかと思う。PLとCLをマジに競えて、もちろんポジションは確保できるし、チームも若く短期・中期でこれからに期待できる。いま25才で、これからピークを迎える彼のキャリアにもピッタリ。

彼自身もティエリ・アンリへの憧れを語ったこともあるし(ソシエダ時代に「憧れの選手はたくさんいるが、ひとりだけ挙げるならティエリ・アンリ」と発言)。このチームでレアル・マドリッド相手にいい試合をやったら、彼にもけっこうな追加アピールになるかもしれんね。

まずはなにより、彼らが4位フィニッシュしないこと。話はそこからだ。なむなむ。

 

おわり



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