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【マッチレビュー】24/25 EPL エヴァトン vs アーセナル(5/Apr/2025)CLに向けた準備でエヴァトンに勝てず。MLSに疑惑ペナルティふたたび

試合の論点

エヴァトン vs アーセナルのトーキングポインツ。

CLレアル・マドリッドの準備

この結果はしょうがないでしょう。そもそも、どう観ても絶対勝たなきゃいけないというチーム選びではなかったろうし、チームのプレイっぷりを観ていてもそんな感じ。だから、アグレッシヴなエヴァトンは相手としてはけっこうキツかったと思う。

この試合に向けたチームの姿勢としては、まずはこの数日後に控えたCL試合のための準備があった。そして、あわよくば3ポインツ。だめでもべつにいいか、という。敗けなくてよかったよ。

もちろん、エヴァトンのようなチームにまたしても勝てなかったことは悔しいが、それもしょうがないと思えるくらいのこの試合にかける本気度だった。

そして、肝心なCLレアル・マドリッドの準備としてどうだったかといえば、これは存外悪くなかったと思う。

まず、最重要なビッグガビの代役を務めることが濃厚なヤコブ・キヴィオール。彼はなかなかシャープで、この試合を中継していたTNT Sportsが選ぶMOTMだったそうな。

守備でまずいところはなかったと思うし、かたや攻撃では2回くらい素晴らしいスルーボールがあって、なんならアシストを記録していた可能性すらある。彼は、アーセナルでの少ないプレイ機会のなかでも、攻撃ではわりといいところを見せたりするDFである。

まだビッグガビの代役にライスを抜擢する可能性もないとは云えないが、アルテタもこの試合の彼のパフォーマンスにはひとまず安心できたんじゃないか。

あとは、ホワイト/ティンバーのRBたちが、最低限のマッチフィットネスがあることが判明したのも好材料だ。とくにホワイトは、ケガあけでプレイ時間が足りていないため、60分間彼をここで使えたことはよかった。攻撃でのオーヴァラップなど、RBとして彼らしいプレイも見せた。

彼らの交代も時間帯からして、事前に予定されたものだったろう。計画どおり。

レアルでも間違いなくスタートするであろう、レギュラーのサカネリとオーデガードも後半からプレイして、温存できた。

ところで、この試合のサカはいつもとくらべて全然存在感がないのが心配ではあったが(同じプレイ時間でネリのタッチ/パスがそれぞれ26、19、サカが19、6)、あまり心配はしていない。エヴァトンはやはり彼にはタイトにマークがつけてプレイエリアが狭められていたのに対し、レアルはまったく違う試合になるはず。

いっぽう、ネリはGK正面になってしまったもののいいショットもありで、この試合も前回のフラムにひきつづき元気そうなところを見せていた。勢いは継続している。

オーデガードは…… あいかわらずか。ブレイクスルーになるようなプレイがあればよかった。

ところでぼくは、この試合の短くない時間でオープンな戦いに観えたのは、彼の不在がけっこう大きいように思った。彼がいないと支配的にならないかわりに、攻撃がいつもより早いというか。ふつうになる。圧倒的ボールコントロールが相手のディープブロックを招いているみたいな状況で、それはそれで悪くないんじゃないかと思ったり。

それと最近ブログに書いたチームの課題でいうと、カウンターの機会が何度かあって、ようやくそのひとつを決めてくれたのはよかった。スターリングとトロサールのふたりで、ゴール前まで行きショット&ゴール。いつもアーセナルがやられるやつ。トロサールのショットは簡単じゃなかったから(0.11xG)、またため息で終わる可能性もあったが。やっぱり彼は頼れる漢だ。

そしてフリーキックは、直接狙える位置からのものがいくつかあったものの、いつもどおりダメダメですな。もう何年も決めてないのだから、まったく期待できないし、実際ダメ。こりゃだみだ。

ということで、この試合の結果自体は当然残念なものになりはしたが、つぎの重要な試合を見据えた準備としては、全体的にも悪くなかった。

またまたMLSに疑惑のペナルティ

またキミか。毎度お騒がせなマイルズだ。世間の注目を集めずにはいられない漢。

だが、今回もまたたいへんに疑惑の判定になったという。

もし、この試合結果にアーセナルの選手たちがさほど失望していないとしたら、それも一因かもしれない。このおかしな判定がなければ1-0で試合には勝ってたんだから。結果のほうがおかしい。

この判定には、今回もまたわれら当事者だけでなく、世間的にも多くの反対意見がある。MOTDのご意見番たちも、これはありえんと苦言。

VARレヴューもしてこの判定。使えない。

これを無罪とまでは云ったら、ちょっと厚かましいとは思う。ファウルはファウルだろう。MLSはボックスの際でのファウルで相手にフリーキックが与えられる。それが妥当な判定だろう。ボックス内では彼をつかんでいないし、相手を倒してもいない。これでペナルティはいくらなんでもソフトすぎる。というか、相手はどういう引力で倒れてるんだよ。むしろこれはシミュレイションだろ。

この日のレフは、誰あろうDarren England。そう、1月のPLウォルヴズでも、マイケル・オリヴァーが出したMLSへのストレイトレッドを無条件に支持したVARレフ。そして後日撤回され赤っ恥の。またおまえか。

やはり陰謀では?

今回おもしろかったのは、ライバルチームのファンすら疑問を呈していること。マンU系のインフルエンサーたち。

ちょっと待て、これでペナルティだと?

マジでアーセナルはおかしな判定で二桁ポインツ落としてる。

ユナイテッドサポが擁護するレベル。

今回もPGMOLがあとでどんな説明をするか。楽しみだね!

さて、MLSについて。彼はなんだかすごいドリブルをやったり、今回も目立っていて、いろんな意味で内外の注目を集めているという気がしている。もう英国代表だし。

今回の疑惑の判定については、ファンとして当然許せない気持ちはあるんだが、いっぽうで彼の問題もまったくないわけじゃないとも思っている。守備の拙さが出てしまったというか。

今回は相手GKからのロングボールの軌道について目測を誤ったのがあの一連のプレイの発端であり、DFとしてはそもそもそういった基本的なことをミスってはいけなかった。

もっといえば、ウォルヴズのあの一発レッドだって、タクティカルファウルはもっとうまくやるべきだったかもだし(あるいはやらない)、そのあといつの試合だったか忘れたが、レフリーに2枚めカードを見逃してもらったときも、DFとしては危険な場所でかなり軽率なファウルをやったことは認めないわけにはいかない。あそこで2枚めカードを免れたのはただラッキーだった。

つまり、今回のように彼が守備でまずさを見せるのも初めてじゃない。

この試合が、もしCLレアルだったらと考えると背筋が凍るじゃないか。もうLBは彼のかわりはいないので、レアルも当然彼がプレイすることになるだろうが、そういった軽いプレイで試合を台無しにしてしまわないか、少し心配がある。ビッグマッチではとくにミスが出やすいから。

彼はもともとMFなので、まだDF仕草をマスターしていないのもあるだろうが、実際こうしてDFとしてプレイしてしまっている以上は、きっちりプロとしての仕事をする義務がある。彼は攻撃では申し分ない。まだまだ足りないと思えるのは、守備の堅実さ。

もし彼がこれからMFに戻るとしても、守備をマスターしておくことは彼のためにもなる。

何年もかけて身につけるだろう基礎的なことを数日で身につけることはさすがに無理なので、せめて危険な場所で自重するやりかたを火曜までに彼に叩き込んでほしいと思う。トミーに教わってはどうだろう。

 

この試合については以上

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