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アーセナルがトテナム移籍目前のEberechi Eze獲得へ。ハヴァーツ離脱のドミノエフェクト?

こりゃ驚いた。

日本時間で今日の早朝4時くらい。ぼくは惰眠をむさぼっていたんだけど、朝起きたらソーシャル大騒ぎ。こんなつぶやきが世界を揺るがしていた。まさにOrny Bomb™。

デイヴィッド・オーンステインが「アーセナルがEzeに動いている」と独占スクープ。

そしてその後には、パレスと合意、選手と合意とたてつづけに報じられ、ロマーノもHere we go。Eberechi Ezeのアーセナル行きは、ほとんど決まってしまったという。

およそ一週間前には、当のオーンステイン本人から、「アーセナルはEzeへの関心が薄れた」と伝えられていたが、この突然の変わり身。

じつは、このニュースの前にはカイ・ハヴァーツのヒザのケガが明らかになっており、それがアーセナルの突然の翻意を促したのかもしれない。



「アーセナルがEze獲得」合意報道あれこれ

オーンステインのブレイキングから2時間後。さらにオーンステイン「アーセナルがEze移籍でパレスと合意」。

さらにその2時間後のオーンステイン「アーセナルがEzeと個人条件で合意」。

The Athletic(オーンステイン)より一部引用。

Arsenal make move for Eberechi Eze, player wants move from Crystal Palace

アーセナルがEberechi Ezeに動いている。選手はアーセナル移籍を望んでいる。

この英国代表選手の移籍については、ここ数日もパレスのチェアマンSteve ParishとDaniel Levy(※ToTのえらいひと)のあいだで話し合われていたが、アーセナルの関心は維持されており、カイ・ハヴァーツのケガが発覚したあと、アーセナルが交渉を進めている。

スパーズは、今日パレスと合意し、Ezeとも合意していたが、もし彼がアーセナルを選んだ場合にはべつのターゲットに移る用意がある。

パレスがこの取り引きを完了させなかったのは、Ezeを木曜のコンファレンスリーグプレイオフ(Fredrikstad)でプレイさせたかったから。

アーセナルはパレスの条件を受け入れる意志があるとみられ、選手もアーセナル移籍を望んでいる。スパーズはほかの選手を探す必要があるが、オプションは少ない。

もしかしてパレスがEL剥奪されてなかったら、ECLとスケジュールも違って、もっと早く取り引きを完了させてたとかもあるのかな。それもまた奇遇な。

BBC Sportのサミ・モクベルも。

ロマーノ。この写真を選んだ悪意。許す。

そしてHere we go!

獲得にかかる移籍金については、「£60mあたり」や「£60m+7.5mアドオン」などと諸説あるようだ。

パレスはEzeに、彼の(RCがなくても)RCとして設定されていた£60m+8mを要求すると云われていたので、実際にそのような金額になったということだろうか。

HOAによると、今週メディカルが予定されているとのこと。

EzeはToTに行くはずだったのでは? ハイジャックの舞台裏

今回のニュースをビッグニュース足らしめているものとして、もちろんEzeのようなアーセナルファンに人気の選手がクラブに来るという興奮もあるが、アーセナルファンを狂喜させている大きな理由は、彼がToT移籍目前と思われていたからだ。

まさに横槍から華麗にゲット。まるでライバルから宝物をハイジャックしたかたちである。90+分のアディショナルタイム、ラストプレイでウィナーをぶっこんだ。

なにせ、このニュースの直前までEze獲得を信じていたToTサポの皆さんは、アーセナルファンにm9(^Д^)プギャーしていたくらいだったのだ。それが気持ちいいくらい見事なカウンターパンチに。なんというカタルシス。これは映画化すべきかもしれない。

この「ハイジャック」の舞台裏については、The IndependentのMiguel Delaneyの興味深いリポートがある。一部を引用しよう。

しかし、これはじつはハイジャッキングでもなんでもなかったのだ。The Independentがいま明かせるのは、8月10日(日)朝の時点で、アーセナルはパレスと原則合意に至っていたからである。彼らは、複数のソースが水曜夜に報じるまで、なんとかそれを極秘としていた。

また、この9日間では、アーセナルがその合意を履行するとは思えなかったという事実もある。彼らが述べていたことは、獲得の前に売却が必要ということであり、(MFより)LWのほうが必要ということだった。Ezeに関する興味は繰り返し抑えられた。Ezeとアーセナルのあいだには、たくさんのさまざまなメッセージがあった。

なんと。いや、それを知っていたのならスクープしろよ(笑)。後出しでこういうことを云うのはどうなんだ。

この記事には、パレスとToTとの交渉は云うほどすんなりいっていなかったという指摘もある。

今回のことが発覚するまで、ToTとは口頭合意には至っていたしDaniel Levyも取り引き完了を信じていたようだが、アドオンの金額や支払い方法など、そこに至るまでのやりとりにはかなり困難があったという。

そして、ToTとしては、パレスが自分たちの利益のためにアーセナルが戻って来るのを待って交渉を引き伸ばしているという疑念もあったらしい。移籍実現が目前だったのは事実とはいえ、亀裂が入る余地はあった。

ToTとのリンクで広く報じられていたEze本人がToT行きを望んでいたという件については、実際本人もToT行きを楽しみにしているとSteve Parishに伝えたが、やはりそれは本心ではなく、じつはアーセナル移籍を望んでいたとのこと。ウケる。当然だろうとしか云えねえ。

このToTとパレスのクラブ間交渉では、この記事ではDaniel Levyの過失がほんのり匂わされているようにみえる。アーセナルとの交渉がここまですんなりいったのは、Parishとの関係において、Levyよりもティム・ルイス(アーセナルのCo-chair)のほうが親密だったという指摘も。

ToTのDaniel Levyといえば、アーセナルバイアスを除いても、なにかとネガティヴな報道で目にしがちな名前であり、これでまたスパサボのひんしゅくを買いそうである。

この記事にはないが、元アーセナルCEOで現トトナムCEOであるVVことヴィナイ・ヴェンカテシャンの功績をたたえるアーセナルファンも多数。エイジェントVVとして、ToTとパレスの交渉を遅らせた。ウケる。

カイ・ハヴァーツがケガで長期離脱?

今回のアーセナルの動きの直接的な引き金になった可能性があるというハヴァーツのケガ。これはこれでアーセナルには大打撃。

昨日、アーセナルは公開トレイニングセッションを行っていて、彼はそれにも参加せず。ケガが発覚した次第である。

まだ検査中でケガの程度は不明ということながら、アタッカーを補充しなければならないほどではあるというのだから、軽症というわけでもないんだろう。

「ACLではない」、「離脱は3ヶ月未満」など、出どころ不明な情報がいくつかあるが、ここは信頼できるソースからのリポートを待つとしよう。

先日のマンUでの、Manuel Ugarteによるこのタックルがケガの原因という説もある。しかし彼はこのあともとくにケガの兆候は見せていなかったと思うので、重症ではなければよいのだが。

とあるファンが「ハヴァーツは犠牲になってくれた」と云っていた。たしかに。彼のケガがなければアーセナルがEzeに行くことはなかったのだとすれば、ハヴァーツには気の毒だが、まさに怪我の功名かもしれない。

ハヴァーツのケガが発覚したあとEzeを予言したおれです。もうToT行きが決まっていると思ってたから冗談だったんだけど。誰か褒めて。

「Ezeはどこでプレイする?」

うっかりこの問いをソーシャル空間で口にすると、アーセナルファンから袋叩きにあうという(笑)。「うるせえ、いまはただ祭りを楽しめ」。

でも実際、どうするんだろうか。

しばらくはベンチスタートかもしれないが、彼はベンチに置いておくにはよすぎる選手だろう。先日のCHEでも非常にシャープだった。フリーキックからゴールも決めた(VARで取り消され)。

現状のチームのスターティング11からして、MFには空きがなく、もっとも理にかなうのはやはりLWか。そしてカラフィオーリのLBという組み合わせ。彼がオーヴァーラップ/プッシュアップして、Ezeが中央に寄る。カラフィオーリの予想できなさは、EzeのLWからの予想できなさといっしょに左サイドにすごいケイオスをもたらしそう。整いすぎのアーセナルのチームにあきらかに欠けていたのもの。

逆にLBからInvertしてCMに陣取るMLSだと、左ワイドにいるEzeの強みはあまり活かせない。1 v 1で勝ってカットバック? いまいち想像できない。No 10らしく、もっと自由にプレイしてもらいたい。

Ezeのこの4年間のポジションでは、LWでのプレイは9%に過ぎない。

もっとも多いのは、LAM(LCM)。ライスのポジション。オーデガードとふたりで「ダブル10」をやるようなアルテタだったら夢がふくらんだのに。緊急時以外でそれをやるミケルとは思えない。

彼はいったいどこでプレイするんだろう。

しかし、それを考えるのも楽しい時間だ。だって、Ezeだもの。みつを。

一週間前、アーセナルがEzeを取らないとわかったときは、悲しい気分になったものだった。ワネーリやダウマンにそれだけ期待しているということでもあるが、EzeはEzeで素晴らしい選手だから。しかも左足のキッズふたりと違いアーセナルで強化が熱望されている左サイドのアタッカー。右足。まさにチームに欠けていたピースだった。

おれはほんとうにうれしいよ。

まだLWという課題は残されているものの、これはRodrygoのローンみたいな奇跡でもないかぎりは、やはりこの夏はもうないかもしれない。このあと誰も売らずにLWをさらに追加したら、今度はせっかく昇給までしてキープするトロサールがベンチにも入れなくなってしまう。現状は十分大きなスクワッドがある。アーセナルらしくない。

でも、仮にこのままLWを取らなくても、まあいいかという気になってきてしまう。Ezeが来るなら。

すごいポジティヴインパクト。

このあとの公式発表を待とう。さすがに週末のPLリーズには間に合わないかもだが、そのつぎのLIV@アンフィールドには間に合わせたい。

 

おわり



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