リヴァプールについて
今シーズンの彼らは、しょっぱなのコミュニティ・シールドでパレス(エゼ)に敗けているものの、PLはここまで2試合でW2。ただしボーンマス(H)もニューカッスル(A)も、チャンピオンらしい試合だったとはとても云えない。
ボーンマスではホームで2-0リードから2-2と追いつかれているし、なんとかふたたびリードできたのは88分。残り数分で、リヴァプールに来てから初というChiesaの奇跡のゴールでようやく3-2。それがなければ2ポインツ落としていた。この試合の結果は4-2だが、スコアラインを観ただけでは誤解してしまうような内容の試合だった。アンフィールドでドロウに終わるまであとほんの数分だったのだから。
それと先週のニューカッスルでも、相手のレッドカードもあって2-0でリードしたあと、10人のチームに2-2と追いつかれるという失態。16才のなんとかくんがウィナーをぶっこんだのが90+9分。長過ぎる追加タイムに救われなければ、ここでも圧倒的有利な立場から2ポインツ落としていた。
これが彼らの相変わらずの勝負強さでもあり、(なぜか)奇跡を起こせる力でもあるのも確か。だが、そもそもピンチに陥っているのは単純に彼らのパフォーマンスが安定していないせいでもある。どちらの試合も攻撃はさすがだが、守備に問題が多い。
新加入選手がこれからチームやリーグに慣れて、もっと結果が安定していくのか、それともそういった不安定さに今後も悩まされるのか。
超大型補強の夏と褒め殺し
彼らがこの夏に選手補強のために費やしているここまでの金額は、驚きの€339.68m(TM調べ)。彼らは売却の金額も大きいため(€219.50m)、実質的には見た目よりも大きな金額は使っていないがそれでも。近年トップチームのなかでも例年リヴァプールだけは控えめな補強をしてきたと思っていたら、それが今年は財布のひもがゆるむどころか、ぶっこわれてどっか飛んでった。
彼らのここまでの大きなサインは以下。
Florian Wirtz(€125.00m ※PL最高額)、Hugo Ekitiké(€95.00m)、Milos Kerkez(€46.90m)、Jeremie Frimpong(€40m)。さらに、これからWirtzのPL記録を更新するIsakへのオファー£130m?があるってんだから、頭おかしい。CBの補強もあるならGrossの支出で€500m前後までいくのでは?
彼らはこれでも補強は控えめだと考えているんだろうか。最近彼らのファンは、アーセナルに対して自分たちがアンダードッグだと主張しているらしい。その極めつけはこちら。
“My opinion this year is Arsenal number one”
Mo Salah tells us why he believes Arsenal are favourites for the title this season 🏆 pic.twitter.com/nSijYUQtGc
— Sky Sports Premier League (@SkySportsPL) August 29, 2025
Mo Salah:(日曜にはタイトル候補が直接対戦します)そうそう、これまで何度かぼくも云ってきたんだけど、アーセナルがタイトル本命だよ。うん間違いない。だって彼らはもう5年も6年もいっしょにプレイしているチームだし。お互いのことがわかってる。マネジャーもそうだね。チームがそれほど長いあいだいっしょなら、やりやすくもなるってもんよ。
でもうちとかシティみたいなチームはたくさん選手が変わってるから、トリッキーになることもある。ペップ・グアルディオラのチームがつねに本命だけど、ぼくの意見では今年はアーセナルがナンバーワンだね。
Underdog gimmick. というかこれいわゆる褒め殺しってやつでは。
「5-6年もいっしょにプレイしている」というのも、わりと指摘されやすいアーセナルに対する誤解だと思う。わりとこれを云うひとはいる。5年前のちょうど今ごろ、アンフィールドを訪れたわがチームをキミに見せてやろうか?(20/21シーズン)。
オバメヤン、ラカゼット、ウィリアン
AMN、ジャカ、エルネニー、ベレリン
KT、ルイス、ホールディング
レノ
サブは、セバーヨスとぺぺとエンケティア。
サブ含めてもう誰もいねえじゃねえか。ぎりぎりアルテタがヘッドコーチなくらい。このシーズンの選手でいまもプレイしているのは、オーデガードとビッグガビだけ。
彼らこそ、ここまでの超大型補強をしてビッグタイトルを取れないほうがいい笑いものだろうに。WirtzとIsakで単一ウィンドウで二度リーグ最高の移籍金を更新するとかありえん。
チームニュース
フースコによるとAlexis Mac Allister、Jeremie Frimpongがダウト。
Slotの会見で新しいケガ人はいないというコメントがあり、Mac Allisterもトレイニングに復帰しているとのこと。
Jeremie Frimpongはアウト?
Head to head
リヴァプールは、アーセナルとのPL直近6試合では、W0 D4 L2。なんとひとつも勝てていない。この間、FAカップではエミレーツでリヴァプールが勝った試合がある。
アンフィールドのこの対戦では3連続ドロウ中。
もっとも、アンフィールドにおいてアーセナルは2012年9月に勝って以来、12試合で一度も勝っていない(W0 D5 L7)。
つまり今回はアーセナルが13年ぶりにアンフィールドで勝つ機会となっている。
Arne Slotの試合前コメント「セットピース守備は改善すべき部分」
試合前会見でのコメント。
AS:(アーセナルの連勝を止める)彼らは昨シーズンもすでにとても強いチームで、この夏もスクワッドを強化している。
彼らの際立っているところであり、われわれにとってネガティヴなことは、われわれがセットピースから4失点していることだ。それはビルバオの試合も含めてだが。
彼らがミケルによってどれほどうまくプレイしているか観ればわかる。彼らはもう5年もいっしょにワークしており、ほとんどどのスタイルでもプレイできる。
セットピース守備は、われわれの改善すべき部分だ。昨シーズンはあんなによかったんだから、パニックになる必要はない。
シーズンの序盤で、チームはスクワッドが安定するまで、たいていはベストな試合ができないものだ。選手が数人加わって安定してくれば、チームがよりよくなっていくことを期待できる。われわれの現状を観れば、何人か失い、何人か加わって、あらためていちから始めるということでもないが、このあとどんどんよくなっていくのはふつうのことだ。
しかし、いっぽうでは敗けてはいけないとか、そういったことに関わらず、今シーズンのPLでポインツ記録があったりしたら驚きだ。なぜなら、このリーグの強さがあるから。ポインツはいつか落とすものであり、シーズンの終わりまで競争力を保つことだ。しかし、自分たちにできるベストはポインツをまったく落とさないことである。
(今年のリヴァプールとアーセナルの変化)この2チームはたくさんの類似点がある。新しい選手が来てもアーセナルのプレイングスタイルはあまり変わっていない。
彼らは昨シーズンとは違う9が来たのかもしれない。ジェズースはリアルNo.9だが、あまりプレイしなかった。そしていま彼らの9はハヴァーツともトロサールとも違う。
ヨクレスは、よりターゲットマンで、そこが小さな違いになるのかもしれない。
また「彼らは5年もいっしょにプレイしている」と寝言を云っている。
リヴァプールの戦術について by エイドリアン・クラーク
AFC公式サイトより。
AC:アーセナルが絶対に避けねばならないのは、エンドトゥエンドのスリラーな試合にしないことだ。リヴァプールの攻撃は素晴らしいフォームで、走り込むスペイスがあるときにはとても危険に見える。
なかでも、Ekitikeにはとても感心させられている。彼のスマートなフィニッシング以外でも、彼の動きはとてもインテリジェント。彼は最初の2試合のどちらも、MFでの動きからゴールを決めている。もし彼がショートパスを選ぶなら、アーセナルはSalah、Gakpo、Wirtzに注意せねばならない。
戦術的な点からは、もっとも興味深い側面は、アーセナルがいかにSalahを黙らせることができるかにかかっている。彼はアーセナル戦で素晴らしい記録を持っており、彼の脅威は尊重する必要がある。
カラフィオーリは攻撃マインドのLBとしても素晴らしいし、彼の冒険的なスタイルで相手には問題を引き起こせる。
アーセナルの成功へのカギは、攻撃の正しいタイミングを選ぶことであり、(LBが上がったあとの)LBゾーンを誰がスライドして守るか。そのバランスを保てれば、アーセナルはいい結果が出せるかもしれない。
相手が向かってくるチームだということは、ヨクレスには彼のペイスとパワーを利用するいい機会になりうる。最後のDFの裏へのランで。リヴァプールは3人もの違うRBを使っている。だから、アーセナルの左サイドのチャネルは成果が出せる領域かもしれない。
リヴァプールは、ファストブレイクで突破され、クロスへの対応も自信がなさそうに見える。したがって、もしアーセナルがポジティヴなアプローチで頻繁にファイナルサードへ侵入するなら、成功がつかめる。