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【マッチプレビュー】25/26 EPL マンチェスター・ユナイテッド vs アーセナル(17/Aug/2025)今年こそ悲願のタイトルへ。OTでシーズン初戦

25/26から適用されるEPLの新ルール

わたしたちには、とりわけ重要な情報。

What’s new in 2025/26: IFAB Laws and Premier League Football Principles

試合中レフリーと話せるのはキャプテンだけ

選手とレフリーは引き続き試合中に話すことはできるが、レフリーに説明を求めるなどできるのはチームでひとりのみ(キャプテン)。

チームキャプテンがGKの場合、コイントスのときにアウトフィールド選手の代表者をあらかじめレフリーに伝えておく必要がある。

GKの「8秒ルール」

GKがボールを手で持ってから8秒以内にボールを手放さないと、相手にコーナーキックが与えられる罰を受ける。

レフリーは最後の5秒で手を挙げてGKに合図を送り、カウントを知らせる。

この違反を2回やるとさらなる注意、3回めでイエローカード。

ドロップボールのリスタート

もしペナルティエリアのなかでプレイがストップしたら、GKのドロップボールで再開する。

ペナルティエリア外なら、ボールを保持していたチームのドロップボールで再開する。

ペナルティでのダブルタッチ

ペナルティでのスポットキックでダブルタッチをやったときは、やりなおし。それに故意性があるときは、相手チームのフリーキック。

不注意なプレイへの干渉

プレイを妨害する意図なく、周辺の人物がまだプレイがつづいているボールに触れてしまった場合、相手に間接フリーキックが与えられる。

それが意図的なら、直接フリーキックかペナルティ。それがマネジャー、ヘッドコーチ、その他テクニカルスタッフの行為ならレッドカード。

ペナルティキックの際のアシスタントレフリーの立ち位置

ペナルティキックではアシスタントレフリーはタッチラインにとどまり、ペナルティマークと同じ高さの位置につく。

ペナルティキックでGKの侵入違反を監視するのは、VARのみ。

その他

放送局は、1シーズンに2回、制限つきで試合中のドレッシングルームに入ることができる(試合の5日前までに通知)。クラブは敗けているときは拒否できるが、シーズン終盤?には拒否できない。

セットピースで相手選手を捕まえる違反には、さらに厳しくなる。またシミュレイションや大げさな接触(exaggerating contact)も、厳しい取り締まり対象になる。

以上

 

放送局がどうのってやつは、HTに選手やマネジャーのインタビューをするというアレの一環か。TV中継の視聴者体験を改善する的な。

ちなみにこれらのルール改訂について、アーセナルファンの反応としては、「どうせ厳しく罰せられるのはアーセナルだけ」というあきらめも。たしかにな。

24/25の序盤に起きたトロサールとライスのレッドカードにつながった遅延行為だって、あれほど厳しくされた例はほかにないんだから。

陰謀である。

試合結果予想

BBC Sport (Chris Sutton’s prediction)  1-2

Sky Sports (Jones Knows) 1-1

WhoScored.com   1-2

どの予想もアウェイチームの敗けは予想していないものの、失点は免れないと観ているようだ。

BBC Sport(Chris Sutton):シーズンの初戦にしてなんという素晴らしい試合か。わたしはマンUの新しいサインにはとても興奮している。とくにMbeumoとCunha。彼らがPLでどれほど優秀か、われわれはもう知っている。

わたしはどの選手にも精通しているとは云えないので、新ストライカーのBenjamin Seskoについてもあまり観ていないことを認めねばならないが、どうやらかなり可能性はある選手らしい。そして彼の獲得はOTでのRasmus Hojlundの終了を意味する。

もちろんアーセナルにも新しいCFがいる。ヴィクター・ギョクレスはRuben Amorimとスポルティングでいっしょにいたのだから、彼のことをよく知っているはず。

わたしはギョクレスがサカやオーデガードとどうリンクアップするか、とても楽しみにしている。そして相互理解をどれだけ早く深められるか。

この対戦にはつねにトゲがある。どちらにとっても勝利がとても大きい。たくさんのみどころがある。

接戦になるだろう。しかし、わたしは今シーズンのユナイテッドにはとても楽観的とはいえ、ここでは彼らは敗けると思う。そしてギョクレスが彼の元マネジャーに最後通告をするかもしれない。

試合のみどころ:アーセナル25/26シーズンへの期待

今シーズンのアーセナルは、プレイのスタイルでは昨シーズンから大きな変化はないと思われる。部分的に、個人が変わっただけ。

もちろん、プリシーズンでも見せたダイレクトプレイのような戦術的調整はあるにせよ。

ということは、新しく加入した選手たちがどこまでチームに順応し、また既存選手たちが戦術システムや連携プレイの深度を深めているかが勝利のカギになる。それによって、昨シーズンからチームが直面している課題をどこまで解決できるか。

この試合におけるアーセナルの大きなみどころは間違いなくギョクレス。彼がわれらに欠けていた最後のワンピースなのか。彼のパフォーマンスが、このシーズンの浮沈のカギを握っているといっても過言ではない。そんな彼に訪れる最初の本番試合。

先日のフレンドリー、アスレティック・クラブではゴールも決めてファンを安心させてくれた彼ながら、PLの超本番で本来のパフォーマンスを出せるかどうかはまだわからないのが正直なところだ。

昨日のリヴァプールの新加入の選手たちを観ていても、水を得た魚という感じではなかった。やはり新しく挑戦する選手にとって、PLはタフなリーグなんだろう。とにかく試合展開が速いし、ボールを持てば相手がガツガツくる。やりたいことを簡単にはやらせてもらえない。慣れるまでには時間もかかる。

とくにギョクレスにとり、今回は自分をよく知るマネジャーがいるチームが相手ということもあり、個人への対策はかなりされると思っていたほうがいい。それでもDFの裏を取り、ゴールをこじ開けることができるか。

彼のランに合わせる早めのパスなど、アーセナルのチームとしての適応にもひきつづき注目しよう。

そもそもアーセナルがギョクレスのようなストライカーがどうしても必要だったのは、とにかくゴールを決めるためだ。

アーセナルの昨シーズンの後悔はゴールが少なかったこと(69)。あと1ゴールを決められない試合が多すぎた。昨シーズンのリヴァプールは83ゴールと、アーセナルよりも14も多く決めていた。その前年のチャンピオン、マンシティは96ゴール。最多ゴールのチームが勝たなかったシーズンもあるとはいえ、普通に考えてより多くのゴールを決めたチームが試合に勝ち、タイトルを取る。

そして、ゴールを決めるためには、当然そのためのチャンスをつくることも必要。

昨シーズンのアーセナルはオープンプレイからチャンスもあまりつくることができず(OPからのxGは43.1でリーグ7位)、その控えめなゴールすら、その多くをセットピースに頼らねばならなかった。セットピースでつくったチャンスといえば、逆にリヴァプールはリーグ最低だったという。それだけ彼らはセットピースに頼らず、オープンプレイからチャンスを量産し、ゴールを決めた。

ギョクレスにゴールを取らせるには、彼にチャンスをつくることが必要。その点では、昨シーズンはケガもあって総じて低調だったチーフクリエイターであるオーデガードの復調には期待したい。

またチャンスクリエイションでは、今年こそサカが輝くシーズンにしなければならない。

昨シーズンはキャリア初という大ケガで、かなり時間を浪費してしまったサカながら、データ上(p90)は彼は年々数字を向上させてきているという。もし、あのケガがなければ昨シーズンも驚くような数字を残していた可能性はある。

今シーズンは待望のRWマドゥエケも加入したことで、彼のフィットネスを高いレベルで維持するためにも、彼の負担を減らすこともできるはず。タイトルを取るチームには、ビッグスターがいるものだ。サカの飛躍には期待せざるを得ない。

それと、6でスタートの可能性が高いズビメンディ。

シーズン前のメディア予想でも、彼について言及している識者が少なかった。アーセナル的には、場合によってはこの夏最大のサインになると思うわけだが、スタッツ的にもすごく派手な選手でないこともあって、思いのほか世間からの注目度は低い。だが、それは彼には悪くないことだと思う。無駄にプレッシャーを感じることなくプレイできるなら、それにこしたことはない。

彼が大きな注目を浴びるのは、きっとシーズンがある程度進んでからだろう。彼がアーセナルのRodriとして気づかれるまで。

攻守の、おもに守備での貢献は、今回のようなアウェイ試合でもかなり重要になりそう。幸いにもマンUはMFのバランスに問題を抱えるチーム。アーセナルはプリシーズンでのやりかたを観れば、この試合でもライスがかなり下がってズビメンディとダブルピヴォットでプレイしそうだ。ふたりのワールドクラスCMがMFを制圧する姿は容易に想像できる。

守備では、MbeumoとCunhaにはとくに手こずらされるかもしれない。CV率がめっちゃ高いふたり。

アーセナルはアウェイでもボールを持つ可能性は高い。今年3月のOTでの対戦ではアーセナルはアウェイにも関わらず70%近くボールを持った(68.2%)。ということは、マンUにはそれだけカウンターの機会が増える。このふたりはふたりともカウンターで脅威になれる選手であり、アーセナルはそこにかなり警戒している必要がある。

アーセナルはプリシーズンでもカウンターからあっさり失点しており、少なくないチャンスからの失点も克服すべき課題。ガブリエル、サリバ、ティンバーらのバックラインにはシーズン最初のテストになる。それもかなりタフな。

 

キックオフは、日本時間で8月17日(月)0:30。日曜の夜。

8ゴール決めてほしいけど、贅沢は云わない。3ゴールくらいでいいか。8ゴールは来年1月のエミレーツに取っておこう。

楽しみすぎる。

まずは初戦。気持ちよく勝っていただこう。

 

※今年も試合前後には、もれなくマッチプレビュー/マッチレビューを書いていく所存なので、今シーズンもお付き合いよろしくです!

 

COYG!



※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

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