試合について
試合結果
サンダランドのイコライザーが90+4。しかし、まだ終わらない。7分の追加タイムでカラフィオーリとメリーノのビッグチャンスがそれぞれ90+7。もし、あれが決まっていればお祭り騒ぎだった。
65分バーに当たりボールが下に落ちたなんてズビメンのショットもあり、アーセナルにはやや不運もあったかもしれない。
アーセナルのファースト11
SofaScoreより。
4-2-3-1
メリーノ
トロサール、エゼ、サカ
ライス、ズビメンディ
カラフィオーリ、ガブリエル、サリバ、ティンバー
ラヤ
サブは、モスケラ(88 エゼ)
アーセナルのスターティング11は、まあこれしかない。選択肢がないから。
それと今回象徴的だったのはサブ。あのフィジカリーにもタフすぎた試合で、完全に逃げ切りを狙った88分のモスケラだけ。選手たちが消耗するなかで、サブの権利を4つも使わずに残して試合を終えた。
試合後、アルテタのサブに文句を云うファンもなかにはいたみたいだけど、ベンチの顔ぶれを観ればこれはしょうがないとも思う。とくにアタッカーは10代しかいない。
それでも、フレッシュな足のために替えるべきだったという意見も理解できるし、それを躊躇したアルテタの考えも理解できると思う。
唯一、サブで入れるべきだったかもと思えるのはヒンカピエくらいかね。もう残り数分は1ゴールのリードを守るだけと決めたのなら、ボックス守備であまり役に立たないトロサールやサカと替えてもよかった。ベテランのノーガードもああいうときにこそ役立ったかも。
とはいえ、これがこの日のベンチである。9人中4人が10代。ひとりは15才。いまのアーセナルがファンを含め、このスクワッドがあまり危機的状況と思われていないのは、彼らキッズが超優秀だからというだけであって、ふつうのチームがこれなら完全に終わってるやつだろ。
ところで、アルテタがことあるごとに「(フロントで)7人失っている」と述べているんだけど、MØ入れても6人だよね? MFとDFに離脱者はいない。いったい誰をカウントしているんだろう。
サンダランドの最初のゴールを決めたダニエル・バラード(バラッド)。90+7でMMのショットに対し決定的なブロックも行い、BBCやSkyでMOTM。
試合前、元ヘイルエンダーの存在を完全に忘れてたよね。2022年にアーセナルアカデミーからサンダランドへ移籍していったひと。26才。
今回はこやつにしてやられたが、彼の契約にはアーセナルの15%セルオンがあるそうで、もし今後も活躍してくれると、それだけ将来のチャリンチャリンが期待できるという。現在の彼のMVは€10m。これからもがんばれ(アーセナル戦以外で)。
マッチスタッツ
Sky Sportsより。
結局サンダランドはSoT2でG2。効率。
なんというか、どちらのゴールもボックスにボールが入ったときのケイオスを最大限利用したという意味で、彼らはちゃんとずる賢かった。もちろんこれは褒め言葉。
いまはもうアーセナル自身がダイレクトプレイをかなり取り入れているようになったが、こういうやりかたには、アーセナルはつねに悩まされてきたことを思い出させた。
この試合も、対戦相手のショッツやSoTを最小限にするような試合だと思っていたら、とんでもなかったね。
Opta AnalystによるxGは、0.44 vs 2.09。チャンス量からすれば、ふつうにアウェイチームが勝っているべき試合ではある。
アーセナルの後半のカムバックは、このチャートの後半からのギザギザを観ればわかる。頻繁に相手ゴールをおびやかし、その時間帯にゴールを決める理想的展開。
しかしながら、2-1と逆転したあとは平坦に。アーセナルは試合を殺す気満々だった。にも関わらず、相手の勢いを防げず失点。
2-2に追いつかれた直後、アーセナルに訪れたふたつのチャンスはこの試合でも両チームあわせて最大のチャンスだった。
こう観ると、トロサールのあのファインゴールがもうちょっと遅ければよかったかもと思う。
















