同志諸君。今朝の試合はちゃんと観ましたかね? アーセナルファンであれをライブで観てなければ、さすがに後悔するようなタイプの試合でしたぞ。
宿敵バイエンをエミレーツに迎えたアーセナルは、なんと3-1勝利。彼らに試合で勝つのは10年ぶり。しかも、攻守にオーガナイズされたハイクオリティなパフォーマンスで、文句のつけどころのない内容だった。これはこれまでどんな懐疑的な目を持つものであっても、このアーセナルは強いと認めざるを得ないであろう。
そしてこれは、なんという宣言だろう。
PLではトップをキープし、これでCLでも唯一5試合全勝で単独トップに。まだシーズンの半分も消化していない時期にあまりはしゃぐべきではないが、調子に乗るなというほうが無理である。逆に国内のライバルたちが低迷しているおかげで、彼らとのコントラストもすごいことになってる。イヤッフー!
今シーズンはやるつもりだったが、まさかほんとうにわがチームがトップオブトップになっているとは。チームのあまりの醜さにめそめそ泣きながら試合を観ていた数年前のおれに伝えても、絶対に信じなかった。
試合を振り返ろう!
Arsenal 3-1 Bayern Munich: Noni Madueke and Gabriel Martinelli seal statement Champions League win
アルテタの試合後コメント「チームも個人も素晴らしかった」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFC公式サイトより。
アルテタ:(今日のチームでもっともうれしかったことは?)渇望、姿勢、どのアクションにもあった一貫性。いかにチームと個人がつながるか。意図。アグレッション。ずっとマントゥマンでついてくるチームに対してのプレイ。
心理的、精神的には、とても難しかった。なぜなら、いくつかのデュエルで勝ち、その他では負け、それでもつぎのアクションに向かっていかねばならなかったから。それについては話していたことであり、チームも試合のその部分に素晴らしく対処していたと思う。
わたしはチームと選手がとても誇らしい。つくってくれた雰囲気が。あの試合を通しての(全体の)つながりかた。信じられなかった。相手はヨーロッパのベストチームだったのだから。
彼らは非常によくコーチされていて、たくさんの解決策があり、タレントがいるチーム。長い試合になるだろうことはわかっていた。しかし、われわれは個人でもチームでも卓越したレベルでプレイしていたと思う。そして、ああいうチームに勝ちたいのなら、それこそが必要なことだった。
(サブの活躍でスクワッドデプスが浮き彫りに)サブを入れなければならなかったのは、レオが交代が必要で、ノニはスケジュールより早かった。そして彼はプレイする準備ができていて、クラブで初ゴールも決めた。素晴らしい。
そしてマルティネリ、リッキーが入り、最初のアクションで彼はボールをネットに入れて、彼はアシストした。その後にはマーティンも戻った。ベンにも数分。全員がやる気マンマンだった。彼らはどうしてもプレイしたかったし、それは感じられただろう。
(ファン)正直今回も彼らはすごかった。(NLDから)この2日間、ステディアムのエナジーが残っていたみたいだった。大いに感謝したい。チームとサポーターのつながりが大きな違いになった。
(今夜はよく眠れそう?)そうするつもりさ。だが明日の朝は起きたらすぐチェルシーの準備だ。
試合後の記者会見。AFC公式サイトより。
(選手の足を地につけておくこと……)
- まずなにより、わたしは選手を称賛する必要がある。ヨーロッパのベストチーム相手にすごい試合をやった
- 個人でもわれわれはすごかった。あのチームがもたらすすべてのチャレンジに向かっていった
- そしてわれわれが毎試合で準備でいかにハードワークしているか彼らもわかっている
- 差はとても小さい
- 今週はホームのスパーズでいいスタートができた
- 今日はさらなる大きな勝利。だが、それはそれ
- いまは帰宅して、いい夕食をとり、明日の朝はSBに向けて準備を始める
(ヨーロッパベストとギャップを縮める……)
- ここまでのわれわれは、たしかにこのコンペティションでは、とてもとても安定している
- だが、それもまだ始まったばかり
- 今日の自分たちにはとても満足している
- ステディアムのエナジー、チームが伝達するもの、チームのエナジー、プレイのクオリティ
- それらは信じられないもので、それを維持する必要がある。まだまだ早い時期だから
- 残念ながら、3日ごとにそれをやらねばならなぬ。それが美しさでもある
(クラブにとりどれほど大きな勝利……)
- 相手はトップチーム。たしか彼らは20-21試合くらい敗けていなかったはず
- だから、難しさはわかっていたし、われわれはなんとかやりとげた
- それは素晴らしいことで、それが示すのはわれわれのキャパシティ
- それとわたしがうれしいのは、今日は何人かの選手がケガから復帰して機会を得たこと。スタートしたものがおり、試合をフィニッシュさせるために入ったものもおり
- そのインパクトはすごかった。それこそが必要なものだった。全員があのレベルでつながっている
(スクワッドデプスの強み……)
- そうだね、とてもうれしい
- しかしそれはバイエルンのベンチを観ても同じだ
- わたしはサブで入ってくる選手たちを観て、彼らなら試合を変えられるとわかっていた
- だからこそ、あのレベルが必要なのだ
- われわれはそこはたしかに進歩している。サブのクオリティだけでなく、マインドセットも。チームにとってはそこがかなり大きな違いになる
(トロサールのケガについて……)
- まだわからない
- 彼はなにか違和感があったと云っていた。リスクをかけたくなかった
(日曜のチームセレクション……)
- わかっている。昨日彼らとバルセロナの試合を観たばかりで、いかにチェルシーが難しい相手でタフか
- だから明日から準備を始め、そこから始める
(マドゥエケのクラブでの初ゴール……)
- とてもうれしい
- 彼は復帰するために信じがたいほどハードワークしてきた
- 彼はケガをする前は素晴らしい時期を過ごしていた
- 彼は最高レベルでプレイできる選手のひとりであり、いま彼はそれを取り戻しつつある
- 彼は今回、左でも右でもプレイした。フロントラインに違うエッジをもたらせる
(CLのこれからの目標について……)
- 当然どんなコンペティションでも、できるだけ早く締めくくりたいもの
- だが、それの難しさもわかっている
- これからまだまだ難しい試合が残っている
- いまはとてもいいポジションにいる
(今日はモスケラをスタートさせた……)
- 彼はとてもよかったと思う
- ピエロについては、彼がどこから来たかを理解する必要がある
- 彼は2試合フルでプレイしたエクアドルがビッグトラブルになる。そこから戻ってきてダービーをプレイし、PLで初スタートもした。最後はとてもとても疲れていた
- だが、そこに違うポジションでもプレイできるモスケラがいたことはよかった
- 彼はウィリアムともスーパーブだった
(チームは計画の先を行っている?……)
- わからない。もちろんわれわれもこのようにたくさんの重要な選手を失うとは予想していなかった
- だが、チームの反応がよかったし、選手も違うポジションに適応した
- たとえば今日のミケルは素晴らしかったと思う
- これは全員への称賛だ。なぜなら、彼らはみなプレイしたいし、試合に勝つことでこのクラブに喜びをもたらしたくてしょうがない
- それこそがわれわれがつづけていくべきこと
(いまと2年前のアーセナルの違いについて……)※23/24にバイエルン相手にCL敗退
- われわれも違うし、彼らもまた違う。コンペティションのステイジも違う
- あのときも、ほんのわずかの差しかなかった
- だが、あのときのことも過去のこと。われわれは学び、強くなり、それをこれからも示していく必要がある
(カラフィオーリのインパクトと、ベンチからの指示について……)
- それこそがわたしが彼に伝えたことだよ!
- ボールに行き、ワイドへ行き、キーパーとDFのあいだにクロスをいれること。ゴールを決めるために
- そこはよかった。彼にはあのような姿勢とオーラがある
- 彼はことを起こすために入り、彼はいつも自分のプレイにとてもポジティヴ
- あのようなマインドセットの選手たちがいるのは素晴らしい
以上
デクラン・ライスの試合後コメント「エキサイティングなときはこれから」
文句なしの圧倒的MOTM。セットピーステイカーとしてもつねに脅威だった。試合後のインタビュー。UEFA公式サイトより。
DR:今シーズンもバイエルンはずっとすごい。彼らの記録がそれを物語る。
ぼくらはこの試合の重要さをわかっていた。こうした大きなCLの夜ではそれを感じるし、どうしても勝ちたいという気持ちがぼくらの腹の底にある。今夜もそれがあった。
(前半と後半の違い?)たぶん前半はOKパフォーマンスだった。1-1はおそらくフェアだったろう。でも、後半のぼくらは際立っていた。彼らにショットはなかったんじゃないかな。
あれこそが、ここに来た相手に対し、ぼくらがやらねばならないことだ。相手を窒息させつづける。いい夜だったよ。
(あなたはとくにCLで輝く?)それはよくわからないね! 選手たちもみんなそれをぼくに訊いてくるけど。
ぼくも長いことフットボールをプレイしていて、いま最高レベルにいる。だから相手もビッグチーム。これからも集中していいプレイしていくだけ。
(シーズンのこの期間の試合の多さ)たくさんの試合がある。じつはぼくはそのほうがいい。3-4日ごとに試合がある状況。自分ではリズムを得られるし、かつてないほどベストな気分がある。
(ベンチからの「フィニッシャーたち」のインパクト)すごい。彼らはとてもとてもよかったと思う。彼らのうち何人かはシーズンの大部分を欠場している。マルティネリ、オーデガード、マドゥエケ、ハヴァーツ、ヴィクター、ガビ・ジェズース、ヨーロッパでもベストなアタッカーの6人だ。
(キープレイヤーのケガにチームはどう対処している?)彼らがいなくても、ここまでのぼくらはとてもうまくやれている。だが、いま彼らが戻り、違うアーセナルが観られるようになっていると思う。どんな状況でも試合に勝てるチーム。エキサイティングなときが来るのはこれからだ。
(アーセナルのタイトルの本命に)それはただのうわさ。CLは伸るか反るかだ。いまはまだリーグフェイズに過ぎないし、なんでも起きる。昨シーズンを観ても、トップでフィニッシュしたリヴァプールが翌年にPSGと対戦した敗退した。
ぼくらも1試合づつやっていくべきだ。これから何が起きてもいいように集中して準備する。だって、ぼくらの日なら、ぼくらは誰だって倒せるのだから。
ノニ・マドゥエケの試合後コメント「完璧な夜」
アーセナルで初ゴール。残り20分あのゴールでリード。大きなゴールだった。試合後インタビュー。AFC公式サイトより。
NM:トップな夜、グレイトな夜。そしてCLの夜。ぼくのクラブでのファーストゴールに完璧だった。そして勝ってトップに。完璧な夜。
ぼくは長くケガをしていたから難しかったが、今日はその埋め合わせができた。アメイジング。これ以上云えないね。ただもうアメイジング!
(ドイツのチャンピオンを倒して宣言?)そうだね、とても大きい。とても大きなショウ。いまこれをやれたのがすごい。ぼくらはCLだけでなく、国内のフォームもある。だからこのレベルでつづけていく必要がある。
いまのぼくらのプレイのレベルはすごい。だから、ぼくらはそれをトライし、つづけて、プッシュしつづけないと。ここにいつづけるにはそれしかない。
(日曜のチェルシー)そうだね。8週間もいちばん愛していることをできなかった。だからピッチにはできるだけ長くいたいと願っている。待ち切れない!
Vincent Kompanyの試合後コメント「アーセナルが勝ちにふさわしかった」
勝ちましたし。試合後のバイエンのボスコメント。
VK:まずなにより、アーセナルにおめでとうを云わないと。思うに、結局彼らのほうが勝ちにふさわしかった。
前半のわれわれは優勢になれていたように感じていたが、アーセナルのようなチーム相手にまったく脅かされることなく試合を終えるのは無理だ。だが、HTの時点ではまだ問題ないと思える理由がたくさんあった。
しかし、後半になると彼らはより意図をもって出てくるようになり、シンプルなことでよりシャープになっていた。
もちろん、いつも彼らはセットプレイで勢いをシフトさせる。だが同時に、われわれはあまりに多くのプレイフェイズで、相手にコントロールを許しすぎてしまった。
Harry Kaneの試合後コメント「後半にあまりにも多くのデュエルに負けた」
なんかこのひとずっとMFにいたな。フォルス9?
HK:まさに予想していたようなタフな試合だった。
前半はまだいいバトルができていたんだ。フェアにいってイーヴンな。
それが後半になると、ぼくらは同じようなエナジーやインテンシティを保てず、あまりにも多くのデュエルに負けすぎた。これがぼくらの今シーズン初めての敗けだ。
だが、このことであまりパニックになりすぎたくない。ここから学ぶのだ。













