試合の論点
アーセナル vs Kairatのトーキングポインツ。
25/26 UCLリーグフェイズはアーセナルが8/8で圧倒。ノックアウトラウンドへ
CLのリーグフェイズ8試合がこれにて終了。アーセナルは36チーム中唯一の8戦8勝の100%勝率で、トップのポジションでこのラウンドをフィニッシュした。
1 – Arsenal in the 2025/26 UCL league phase:
Most points (24)
Most goals scored (23)
Fewest goals conceded (4)Top. pic.twitter.com/0jIVFt7uNX
— OptaJoe (@OptaJoe) January 29, 2026
最少失点4の半分は今回の失点という。なんという結果か。
リーグフェイズ8試合の最終結果は以下のとおり。トップ8にPL勢がなんと5チーム。まさにイングランドがヨーロッパを席巻している。
プレイオフにまわったクラブのなかには、レアル・マドリッド、インテル、PSG、アトレチコなどのビッグクラブが含まれている。どうにか脱落してもらいたいものだ。
アーセナルは、CLでここまで完璧なパフォーマンスながら、それも今後に向けては大きな意味はない。
なぜなら、ラスト16、QF、SFとすべて一発勝負だから。逆に、去年のPSGのようにグループステージをなんとか切り抜けたようなチームが結局チャンピオンになることだってある。
ブダペストでのファイナルまで行くなら、このあと6試合。ここからは完璧さよりも、2レグスでの勝負強さが求められるだろう。ホーム・アウェイの2試合で勝ち抜くレジリエンス。
今シーズンからのCLのルール変更で、トップ4フィニッシュチームはラスト16とQFの試合、トップ2フィニッシュしたチームはさらにSFの試合も、リターンレグをホームでプレイする権利を得るとのことで、アーセナルはファイナルまでその有利がある。これは知らなかった。
したがって、CLの成功は、ホームサポーターが大きなカギを握るかもしれない。
エゼ・ハヴァーツ・ヨクレス、前半のファスト&ダイレクトな攻撃。いまアーセナルにほんとうに必要なものが垣間見えたような?
まあ今回は、相手のクオリティや試合のコンテキストもあるので、うまくいったこと/いかなかったこと、あまり真に受けないほうがいいかもだが。
とくにアーセナルの攻撃がうまくいっていた前半は、興味深いポインツがいくつかあったと思う。
もっとも注意を引いたのが、エゼとハヴァーツのダブル10。そしてその恩恵を受けたヨクレス。
もっともその効果が見えたのが、試合が始まっってすぐ、2分のヨクレスのゴールの場面。
エゼ、ハヴァーツ、ヨクレスとつないだゴールが、めちゃくちゃ縦で、めちゃくちゃ速かったなと。そして、めちゃくちゃ中央だった。ここには、ふだんのアーセナルに観られない要素が凝縮されてる。
まず、いつものアーセナルなら、あの周囲を敵に囲まれた場所にいる選手にパスが出ない。もし出ても彼はボールを持って前を向けない(向かない)。さらにそこからDFラインの裏抜けのランを始めた選手にすぐにパスを出さない。中央ならなおさら。
これって、われらがずっと観たかったプレイじゃね?
ここでもっとも重要な働きをしているのがやっぱりハヴァーツ。中央のポケットというかライン間というか、まず狭いスペイスで後ろからボールをもらって前を向くこと。そして瞬時の判断でラストパスを出すこと。とくにヨクレスはずっとそれを待ってたはず。これを、ふだんはやっぱりオーデガードのような選手にやってほしいわけだ。
ところが、オーデガードはビルドアップでボールの後ろにいることが多くなっている。なんならバックラインまでボールをもらいに下がる。もちろんそれはとくにビルドアップで苦しんでいるような試合では有効なので、いつも悪いわけではないが。
だが、これがアーセナルが攻撃で停滞していることのひとつの原因として挙げられやすいのは事実で、現在のオープンプレイ攻撃の議論でもそうだし、攻撃においては、今回のファスト&ダイレクトな攻撃にその解答があったようにも感じている。
いつも慎重なチームが大胆になれたりリスクをかけられた理由も、今回は相手や状況にあるだろうから、PL試合などで再現性があるかはわからない。だが、このようなプレイは、このチームの目指すべきひとつのやりかたなんじゃないかと思わないでいられなかった。
最近、アーセナルが勝てなかった試合の相手は、間違いなくそれをやったし、やろうとしていた。自分たちがつねに苦しまされるようなプレイを、なぜ相手にしようとしないのか。もっと攻撃でリスクをかける勇気を。
ハヴァーツは、9(フォルス9)としても優秀だが、10やセカンドストライカーとしても、やはりいいなと思う。スルーボールを連発していた。ヨクレスとの共存もPLやCLの本番でもっと観てみたいと思った。ヨクレスも、利他的な彼が周囲でプレイする恩恵を受けるに違いない。
それとエゼは、やはりボールに触ってなんぼだなと。独りよがりに、わがままにプレイさせてなんぼ。彼は自由にプレイすればするほどいい。今回の彼のタッチは77。ふだんの彼よりも、だいぶチームプレイに関与した。
というようなことを考えていると、ふと気づくのは、なんだかオーデガードがいないチームを観たくなっているという気分。不本意ながら。
ぼくはキャプテンを信じているし、彼がいるチームのほうが総合的には強いとは思う。だが、こういう試合を観ると、彼がリードするいまのチームの安定が、むしろ攻撃を停滞させている原因のようにも感じてしまうのだ。安定してバランスがいいようでいて、じつはよくない。みたいな。とくに攻撃面では。
正直、今シーズンのエゼにはあまり期待はしていない。これまでのアルテタの彼の起用法を観るかぎりでは、あまり信頼もされていなさそうだから。ぼくはもちろんもっと使ってほしいと思っている。
しかし、ハヴァーツには大いに期待できると思う。アルテタはハヴァーツが大好きで、彼の復帰をいちばん望んでいたのはアルテタだろう。そして、復帰するやいなや見せた、このチームとのケミストリ。
今後、興味深いと思うのは、ハヴァーツの使いかた。もちろん、ヨクレスとの入れ替えがもっとも起きそうなことだが、仮に今回のようにMF起用したいのなら、いまの3MFのなかで交代するのはオーデガードになるかもしれない。
ヨクレスのうしろに、ライス、ハヴァーツ、ズビメンディ。これは悪くないチームなのでは。観てみたい。試合中のサブでこれに変化することもできる。
復帰したハヴァーツによって、今後のチームがなにかに触発されることがあれば、おもしろいと思う。
彼こそが、われらのシーズンのカギを握る漢かも。
Back at home 🏟️ pic.twitter.com/7HaB8y8RX4
— Kai Havertz (@kaihavertz29) January 28, 2026
この試合については以上
















