ゴールを振り返ろう
まず、アーセナルがリードすることになった10分のジェズース。
ちなみに、今シーズンのアーセナルは試合のなかで先にリードした22試合で22勝だそうである。われらは、先にゴールしたらまず間違いなく勝つという。この試合もそうなった。
アーセナルがボールを持って攻撃している時間。
中央でエゼがパスを受けると、ジェズースに縦に鋭いパスを出しリターンパスをもらおうとボックスへのランを開始。ボックス際にいたジェズースはワンタッチですぐそばにいたメリーノへ。メリーノから左にいたMLSへ。ボックス内LHSにいたMLSは中央にクロスボールを送ると、ジェズース、メリーノ、相手DFたちの密集地帯を抜け、そのままRHSにいたティンバーへ。彼の当たり損ね?のゆるいシュートに、GKの目の前にいたジェズースが足を伸ばして反応し、ゴール。オフサイドなし。
攻撃のトリガーとなったエゼのパスからジェズースのこれぞ9というフィニッシュまで、すべてワンタッチというアーセナルらしい曲芸ちっくなチームプレイであった。ティンバーのシュートはもしかして狙ったのかな。エジルバウンス。だとしたらもっとすごい。
この日の2ゴールめはインテルだった。その8分後。カウンターアタックというほどでもない、ちょっとしたトランジション状況から。あれくらいの場面から失点するとも思わなかった。
インテルにモスケラとMLSのあいだにいたFWにスルーパスを通され、一気にピンチに。彼のシュート、そのつぎのシュートもなんとか連続でブロックするも、3つめのシュートでゴール。ゴラッソだった。目の前で横向きに腰を落としてブロックをつくったズビメンディをかわすように、身体をやや開いてトップコーナーへズドン。さすがにあれはラヤもノーチャンス。たまたまブロックしたボールが転がった先の不運もあった。1-1。
そして、この試合を決めたのはつぎの31分のジェズースのゴールかもしれない。スポーツでは追いついたほうに勢いが生まれるのは当然で、1-1になって大盛りあがりのホームの雰囲気は、アウェイチームには不快だったろう。ガビーもこんな顔になる。眉毛だって困ってる。
だが、さほど時間をおかずにつぎのゴールが決まったことで、アーセナルはあらためてポジティヴエナジーを取り戻すことができた。だからあのゴールが大きかった。
サカのドリブルから得たコーナー。この日もブカちゃんは絶好調だったなあ。
Bukayo Saka’s game by numbers vs Inter:
60 touches
9 touches in opp. box (joint-most)
7 duels won
5 shots
3 take-ons completed (most)
3 chances created (joint-most)
2 fouls won
1 assistWhat he does best. 💪 pic.twitter.com/0pyq3P0mpF
— Squawka Live (@Squawka_Live) January 20, 2026
あのコーナーは完全にルーティーンだったと思う。
テイカーのサカの合図に合わせてファーサイドから中央に入っていくアーセナルの大男たち。インテルのDFたちも人数で負けるわけにはいかないので、それについて中へ。そして、ボールはバックポストのトロサール。外で完全にフリーになった彼は落ち着いて頭で中央に戻し、中央の密集地帯のなかにいたジェズースがそのまま頭で押し込みゴール。トロサールは、あのなかではもっとも身長の低かった選手だったそうで、そんな選手の頭でやられる理不尽。2-1。
このコーナーが痛快だったのは、インテルの選手たち全員がアーセナルのルーティーンに後手後手だったことだよね。
まずゴール前に入ってくる大男たちのために中央に気を取られ、ボールがファーに向かうと今度は外に気を取られ、そのボールが中央に折り返されると、今度はまた中央に注意が向くも、そのときはすでにボールはネットのなか。サカ→トロサール→ジェズースと動いたボールが、つねに彼らの意識の先を行っている。注意を振り回されている。
いっぽう、アーセナルの選手たちは最初から何が起きるかわかっていた。インテルの選手たちの呆然とした表情がまたナイス。彼らとて、アーセナルのセットプレイは最大限警戒していただろうに。
しかし、いくら準備していたにせよ、それがこんなに思い通りにいくなんて、まさにNico Jover™ マジック。
その後は2-1のまま試合が進み、まさに一進一退の攻防という感じだった。お互いにいいチャンスがあり、お互いに防いだり、ミスしたり。
実質、試合を殺したのがアーセナルの3点めとなる84分のヨクレスのゴール。ちょっとラッキーな部分もあるが、問題ない。
相手の左コーナーから、アーセナルのカウンターが発動。サブで入ったばかりのマルティネリがファーサイドでボールを持つと、ヨクレスが相手ハーフに向かって猛烈にスプリント。ここでピッチを見渡して彼のランに気付いたネリは、距離のあるパスをなんと右足アウトサイドで成功させる。ヨクレスが相手の最終ラインを抜け、ハーフウェイラインに届く前という絶妙なタイミングで。
ちょっと先日のPLフォレストの彼のDFと並走しながらのドリブルを思い出させるが、今回もやはり相手DFに追いつかれそのまま自分でシュートはできず。ゴール前で追いついてきたサカにパス。彼はスポルティング時代ならもっと利己的なところを見せたかもしれないが、アーセナルではすっかり鳴りを潜めている。そして、そのパスをやはりスプリントしていたサカがうまくキープできず。ボールを置いてけぼりにして前へ行ってしまう。
しかし、なんとそれが結果的にヨクレスへのナイスアシストとなった。周囲の選手たちよりいち早くフリーのボールに反応したヨクレス、そのまま右足でシュート。GKに触られるも、トップコーナーにズドン。ちょっとインテルのゴールと似ていた。意趣返し。
試合後、ファンのあいだでは、あのゴールは、彼がアーセナルに来てからもっともクリーンなゴールだったんじゃないかという声もあった。たしかに。
雄叫びをあげるビッグヴィク。彼のあの喜びようが、苦しさを物語る。今回はハードワークが報われてほんとによかった。
彼は、云うほど悪くない。
Out of all Premier League summer signings, only Hugo Ekitike (10) has scored more goals than Viktor Gyokeres (9) across all competitions this season 🎭 pic.twitter.com/yw79JGahWo
— Football on TNT Sports (@footballontnt) January 20, 2026
試合については以上













