WBA戦前のインタビューでもまったく生気のない顔をしていたAW
トップから20ポイント近く引き離されるなど就任以来の低迷した成績が続くなか、いまだに去就をはっきりさせないことで一部OBにすら非難され始めているアーセン・ヴェンゲル監督。
トップ4入りをかけた重要なマンC戦を前にしたプレスカンファレンスで、自ら「わたしの年齢での引退は死ぬみたいなものだ」とコメント。これまでにもフットボール中毒を公言してきたAWが、あらためてアーセナルのマネージャー続投に意欲を見せている。
引退はしない。引退というのは若い人のためのものだ。
老人にとって引退ということは死ぬことだ。
わたしはいまだにすべてのフットボールの試合を見ている。面白いと感じるんだ。
もちろん貪欲だよ。いま20年前よりもプレッシャーを受けているが、ハングリー精神はまったく変わらない。
クラブの過去と現在の姿を見れば、わたしが監督に就任したころはたった7人しかいなかったスタッフがいまでは700人もいる。
負けるのが嫌いなんだ。毎度の敗戦でファンがハッピーじゃないのは理解できる。しかし勝つためのたったひとつの方法は、ファンとともに一丸となってシーズン終了まですべてを捧げることだ。それがわたしたちができるすべてだよ。
ヴェンゲル監督はアーセナルを退団することがあっても他のクラブに行く気はないと発言したことがある。よって、これは事実上の続投宣言と捉えて間違いなさそうだ。
「わたしの去就についてはすぐにわかるよ」とうそぶいていたAWだが、これがそれなのか。
もちろん、ヴェンゲルがそう望んだところでボードメンバーが「解任」をするということもありうるが、すでに2シーズン契約延長のオファー済みという噂もあるようにアーセナル経営陣に限ってヴェンゲル解任はありえない。
このコメントを気に入らないのは解任派のファンたちだ。ぼくを含め、今季でやっと悪夢のようなストレスから解放されると信じていたファンにとっては、このコメントが悪夢そのもの。「武士らしく死んでくれ」と叫びたいファンも多かろう。
なにごとも引き際が肝心とはよくいったものだが、果たしてどうなることやら。とりあえず今夜のマンC戦は注目である。