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Arsenal, Arteta, Friendly Match, Match

24-25プリシーズンフレンドリー レヴァークーゼンに大勝

あのドイツのインヴィンシブルズに4-1快勝。お互い本気度やフィットネスはお察しの親善試合だとしても、これはうれしい。どしどしゴールも決まって、試合もおもしろかったな!

サリバにサカ、ライス、ラヤら、これでEURO組も全員休暇から戻ったし、ひとまず元気そうな姿は観られた。またジェズースやオーデガードなど、もう長らくプリシーズンに取り組んでいる選手たちのシャープなこと。引き続きアカデミーの若者たちもチャンスを与えられた。

カラフィオーリのデビューは今回もお預け、あるいはティンバーの件などうれしくないこともあるにはあったが、久しぶりのホームであれだけのパフォーマンスを観せてもらったらファンとして満足しないはずもなく。

グラニトとのハートウォーミングな再会もよかった。

試合をざっくりと振り返ろう。



アルテタの試合後コメント「チームも個人もまたレヴェルを上げた」

試合直後のインタビューとプレス会見より。箇条書きで。AFC公式サイトより。

  • 結果に満足。なによりほしいものだった
  • とてもよくコーチされた強い相手にいいパフォーマンス。問題を起こされても多くの解決策をみつけた
  • 今日はチームだけでなく個人もレヴェルを上げた
  • 後半は多く変更し組織に苦しんだが、アカデミー選手たちは大いにポジティヴだった
  • 決意、覚悟、姿勢を見せた。これまでやってきたことを尊重した。とても決定力があった
  • (試合について)チームでも個人でも多くのポジティヴな側面があった。とてもいいテストだった
  • (カラフィオーリとティンバー不在)ジュリアンはここ数日で足に違和感がある。リスクはかけたくない。リカルドはこの一週間であまりにもたくさんのことが起きている! できるだけゆっくりやるのがいい。日曜にはいくらかプレイできるはず
  • (サカとライス)あと9日間でシーズンが始まるので、彼らも準備できている必要がある。それが要求。彼らの表情や目にはスパークが観られる。彼らはチームに入りたがっている
  • (ワニエリとMLSのファーストチーム入り?)もし彼らがいまやっていることを継続するなら。彼らがアカデミー出身だろうが、ドイツやアルゼンチン、イタリアから取った選手だろうが変わりはない。どうなるか観てみよう。制限はない。もしプレイするにふさわしければ、プレイする
  • (試合後MLSに伝えたこと?)いくつか素晴らしいプレイがあり、いくつかもうちょっと理解を深めなければいけないプレイがあった。試合の要求に集中し注意深くあること
  • (ジェズースとハヴァーツの相互理解)これから観られる。それが自然でありフロウ。いいケミストリがある。レオも。この3人はフォルス9でプレイできる共通点がある
  • (ハヴァーツとトロサールがぴったりハマる)選手から与えられる情報にとても敏感でなければならない。ユニットとしていいケミストリがあるが、まだ進歩の余地もある。とくに左サイド。そうしたコンビネイションがオプションになる。彼らはとてもとてもよかったから、競争はかなり厳しくなる
  • (ジェズースがベストに戻りつつある)初日から云っているように、彼は昨シーズンが終わったときから何かが違っている。それがわかる。エナジー、見た目、動き。あとは一貫性。どんなコンテクスト、どんな相手でもそれをやること。どの日でも、3日ごとでも、90分でも、30分、70分でも。それができるのなら、よく見えるはず
  • (新シーズンのジンチェンコの役割)彼はMFでプレイしてきたが、いま集中すべきはFBとしてのプレイ。そこにあるオプションや解決策。彼は自分にそのクオリティがあることがわかっている。進歩が必要な部分をわかっている
  • (エンケティアの移籍の噂)そういうことは話せない
  • (ラムズデイルとプレイ時間)ほかの全員と同じ。誰もがプレイしたい。わたしはチャンスを与えねばならないし、彼らはそれを自分で勝ち取る必要がある

以上

ジンチェンコの試合後コメント「No.17が幸運のお守りになれば」

8分に最初のゴール。あれはしびれた。スクワッドナンバーを17に変えたばかりのアレックス・ジンチェンコのコメント。AFC公式サイトより。

ジンチェンコ:(17が幸運のお守り?)そう願うよ! 正直、この数字はぼくにとって特別なものなんだ。子どもの頃はいつもこれを着けていた。

ゴールもうれしかった。でも毎試合で勝つことがいちばん重要。ぼくは自分にできるベストなやりかたで仕事をするだけ。昨シーズンはほんとうにタフだったから、自信を取り戻そうとしているんだ。ファンからも愛情を取り戻したい。

素晴らしい結果。チームでも個人でもまだたくさん進歩の余地もあるけど、素晴らしいパフォーマンスだった。

いまはまだフォームを取り戻している途中だから、この期間はとてもハードにワークしている。正しくやっているとは思うが、もうフォームじゃないなんて話している時間もない。ただスウィッチを入れて、試合のどのパフォーマンスもベストを尽くすことだ。

エミレーツに戻ってこれたことはナイスだった。ファンが信じられないような雰囲気をつくっている。チームを応援してプッシュする。毎度すごい。ぼくらはみんな、ここにいられるのがとてもうれしい。日曜にはまたそれをやろう。

Xabi Alonsoの試合後コメント「ミケルは競争アニマル」

試合後の記者会見。Hayters TVより。アーセナルに関係するコメントの一部。

  • (今日のチームのパフォーマンスについて。アーセナルはシティに勝てそう?)われわれはいいパフォーマンスではなかったが、ウェイクアップコールになったと思えばよい。普段のスタンダードを遥かに下回った
  • アーセナルはミケルがグレイトなチームを導き、またシティやリヴァプールに挑戦するだろう
  • (あなたとアルテタ)われわれにゲイムへの情熱があるのはたしかであり、お互いいいキャリアを築けていることはラッキー。ミケルもAndoni(Iraola)も、つぎへのステイジへ踏み出している。とてもうれしい
  • (今日の若いマネジャーをかたちづくるキャラクターとは?)闘争心があること(competitive)。ミケルはつねに競争アニマルである
  • 彼が推進している素晴らしいプロジェクトは見ればわかるが、彼は若いときからいつも勝ちたがりだった。その準備を怠らないし、勝つことはいろんな決断の成果だとわかっている。そして彼はアーセナルでいまそのレヴェルに到達している
  • 今回はただのプリシーズン試合に過ぎないが、アーセナルのようなチームと対戦して、彼らがシーズンを前にしてどんなレヴェルで準備しているかわかる。とくにCLもあるので

以上

スターティング11

SofaScoreより。

4-3-3

トロサール、ジェズース、ヴィエラ

ハヴァーツ、ジョルジーニョ、オーデガード

ジンチェンコ、ガブリエル、サリバ、ホワイト

ラヤ

サブは、キヴィオール(46 サリバ)、MLS(46 ジンチェンコ)、ライス(46 ジェズース)、サカ(46 ヴィエラ)、パーティ(63 ジョルジーニョ)、ワニエリ(63 オーデガード)、ニコルズ(71 ホワイト)、ヘヴン(71 ガブリエル)、エンケティア(71 ハヴァーツ)、マルティネリ(82 トロサール)

 

今回試合前に発表されたスクワッドのなかに、キヴィオールが含まれていなかったのは単純に記載のミスらしい。実際彼はベンチにおり、後半からプレイした。

それと、この日のマッチデイプログラムに掲載された、ケガ人も含めたスクワッドリストのなかにKTが含まれていなかったようだ。これはミスなのか、意図があるのかは不明。

これまでずっとGKとしてプレイしてきたカール・ハインは、今回ベンチに入らず。彼はスペインクラブ(ヴァヤドリッド)にローンに行くと報道されているのと関係がありそうだ。

EUROでチームに合流が遅れていた選手のなかからは、今回サリバとラヤがスターティングに含まれた。また、もっとも合流の遅かったグループからはサカとライスが後半からプレイ。さすがに彼らは休暇から戻ってからさほど時間がたっていないこともあり、錆びついたところも観られただろう。すでにかなりフィットネスレヴェルを上げている選手たちとの差を感じた。

今回のセレクションで、カラフィオーリがベンチにも入らなかったのは残念だったものの、それはいいとして、問題はティンバー。彼は前日トレイニングにも姿を観せておらず移動のチームバスにも乗っていなかったと試合前にざわついていたが、試合後にはアルテタから「足に違和感」と伝えられたのだった。なんと。まあ一年のブランクもあるので、急ぐ必要はないかもだが、「ケガがちDFグループ」のメンバーになってしまうんじゃないかと、ちょっと不安になる。

ところで、今回のレヴァークーゼンのスターティング11は、どれだけレギュラーだったんだろう。Alonsoも試合後に述べたように彼らのパフォーマンスは、ふだんのスタンダードを大幅に下回ったという。そもそもレヴァークーゼンはプリシーズンを始めたのがアーセナルより遅くて、まだフィットネスがちゃんと整ってないという指摘もある。彼らのスターティングはレギュラーとどれほどの違いだったのかはちょっと気になる。めんどくさいから調べないけど。

あの極端なハイラインといい、絶好調の彼らとぜひとも対戦したいね。CLで実現しないだろうか。

試合の論点

プリシーズン・フレンドリー、レヴァークーゼンのトーキングポインツ。

ドイツ王者レヴァークーゼンに快勝。うまくいきすぎ?

8分、9分とホームチームが立て続けにゴールして前半を3-0で終了。そして後半も65分にもう1点。レヴァークーゼンが1点を返した76分あたりは、もうだいぶ選手が変わっていたし試合も大味で、ゴールもたいした意味もなくなっていたので、実質クリンシートと同じ(※実質論法)。われわれは、つまり圧倒的ドイツ王者ということかも?!

今回は、23-24ブンデスリーガを席巻したあのレヴァークーゼンと対戦するということで、試合前はなんとなくマンシティと対戦するような気分でいたのだが、蓋を開けてみれば、アーセナルはそのような相手にもまったく臆するところなく、キープレイヤーがかなりシャープで、ホームグラウンドのリラックスした雰囲気もあってか、結局楽勝だったのだった。

もちろん、レヴァークーゼンはボールを持ってプレイするし(ポゼッション56%)、彼らが攻撃しているあいだは、アーセナルも守勢を強いられたが、とはいえそこはミケルのアーセナルで、あれだけ人数をかけて深く守るので、レヴァークーゼンも攻撃のためのスペイスがまるでない。アーセナルの守備の組織だった強さは新シーズンもひきつづき観られそうでよかった。

ただ、試合に楽勝したのはゴールが決まったせいであり、アルテタも試合後に述べていたように決定力がかなりあったおかげ(前半はショッツ7でG3)。なぜに今回はふだん決まらないようなゴールがつぎつぎと決まったのかといえば、やっぱり選手たちがリラックスしていたからではないだろうか。

ジンチェンコ、トロサール、ジェズース(ハヴァーツのはまあ心理的なこととは関係ないか)、どのゴールも肩の力の抜けたショット&ゴールだったと思う。とくにジンチェンコとトロサールのゴールは、ふたつとも彼らが高い位置でアグレッシヴに自分で奪ったボールを展開して最終的に自分で決めているということで、なんだか似たかたちだったし、いかにもホームで戦うときの勢いが乗っていたという感覚がある。美しいチームプレイだった。

しかし、レヴァークーゼンは23-24シーズンは、ヨーロッパ5大リーグでオープンプレイからの失点がもっとも少ないチームだったというので、普段通りの彼らからあのようにゴールできたかはわからない。アーセナルの最初の2ゴールがプレッシングで奪ったことが起点になったように、プレイのアグレッシヴさでもやはり両チームの違いはあった。

まあ従って、この勝利にあまり浮かれすぎないことだろう。もちろんうれしいけども。こういうメンタリティでプレイして結果を出していれば、そのあいだは順風満帆ということになるのだろうが、新シーズンのアーセナルはどちらかといえば、もしかしたらPLタイトルの本命にだってなりかねない状況があり、むしろプレッシャーについて心配しなければならなくなる可能性がある。

勝って兜の緒を締めよ。

それと、今回は久しぶりにサリバやサカ、ライスのプレイを観ることになったが、サリバはそれなりにシャープそうに観えたものの、サカとライスはほかの選手とくらべるとさすがに出遅れ感がある。とくに、サカはフルフィットネスの50%みたいに観えた。ライスは65%。いや適当だけど。サカはあんなでも決定的チャンスをつくってアシストするのだから、やはりスターボーイ。

チームから外すことができない彼らメインメンは、あと一週間とすこしで始まるPLの初戦に間に合わせる必要がある。これからハードワークあるのみ。

見えてきた新シーズンのチームセレクション。ハヴァーツは8?

プリシーズンの試合もここまでやってきて、新シーズンのアルテタのセレクションがだんだんと見えてきたんじゃないか。

まず、アルテタが悩まないであろうポジション。これは、ほぼ去年と同じだろうレギュラーメンバー。

いっぽうで悩ましいポジションもあると思う。

まずLB。ティンバーがこのタイミングでケガの不安があり、トミヤスはもちろんケガでアウトの最中。カラフィオーリもチームに合流したばかりで、まだ試合では1分たりとてプレイしていない。アルテタは彼については焦らずゆっくりやっていく方針というので、そもそもシーズンスタートからいきなりレギュラー扱いではないのかもしれない。アルテタは週末のOLでカラフィオーリにもチャンスがあるというが、PLの超本番までチームでのプレイ経験が1試合未満など、さすがに不安がある。

ということは現時点では、PL初戦のLBはジンチェンコとキヴィオールという選択肢になるが、プリシーズンでの起用法を観るかぎり、どうもアルテタはPL初戦のウォルヴズではジンチェンコをLBでスタートさせるつもりなのかもしれない。

ジンチェンコはスクワッドナンバーをNo.17に変更したことで、ちまたで噂されていた夏の退団可能性はいったんなくなったと思われているが、フルバックとしての適性に問題があることはいまも変わっていない。PLでも彼がプレイするなら、つねに左サイドの深いエリアは相手のターゲットになりうる。

もちろん、ティンバーもカラフィオーリも選択肢から除外せねばならないのかはわからない。どうなるか観てみよう。

それと、MFはオーデガードのRCM(R8)以外のDM(6)、LCM(L8)はオプションがいくつもある。この試合ではジョルジーニョが6でスタートしたように、パーティとジョルジーニョはどちらを選ぶかは大きな差はないように思えるが、ライスが6でプレイする場合は、今回のようにハヴァーツがL8に戻るのだろうか。

昨シーズンの前半、9にポジションを変える前のハヴァーツのL8はファンには非常に不評だったが、今回はG1 A2で文句なしのMOTM。ジェズース(9)、トロサール(LW)との連携もばっちりで、アルテタもこれまでにない手応えをつかんだかもしれない。

昨シーズンからの流れで考えるなら、ハヴァーツの9はもはや揺るぎないと思われていたが、今年のプリシーズンはジェズースがとにかくシャープで、彼の9とハヴァーツの8の組み合わせが現時点での最適解と考えてもおかしくない。彼らはポジションを入れ替えることもできるし、試合終盤でハヴァーツを9に上げることもでき、オプションの幅がある。

そういう状況なので、Mikel Merinoのような新しいMFを考慮しなければ、フロントラインではひとまずジェズースは9としてプレイしそうに思える。RWはもちろんサカ。

LWについては、マルティネリとトロサールがアルテタにとって、いまは同じくらいのプライオリティかもしれない。ネリは少々合流が遅れたこともありながら、マンUでは短時間であれだけのインパクトを出したし、いっぽうのトロサールは今回も相変わらずの生産性を示した。どんなコーチだってゴール前であんな安定感のある選手はほしい。

ワニエリやMLSのようなアカデミー選手も、今年のプリシーズンでは目覚ましいパフォーマンスを見せているものの、もちろんいまのレギュラーチームのなかでスタートを競えるなんてことはない。新シーズンは、ローンに出さず、カップ戦でスタートするようなスクワッドメンバーとしてファーストチームに加わるまでいけるかどうか。もっとも可能性あるだろうイーサン・ワニエリはひきつづき注目せねばなるまい。

ということで、新シーズンのチームのかたちがなんとなく観えてきたと思えた試合であった。

 

この試合については以上。

 

Merinoやエンケティアなど、進みそうで進まない感があり、若干イライラさせられている昨今の移籍ウィンドウ。この試合のあとにビッグニュースがあった。

なんとなんと。オーンステインによると、Zubimendiがリヴァプール移籍を受け入れるという。Zubimendiといえば、アーセナル、バイエルン、PSGなどからの引き合いにも、つねにスペインに残ると主張してきたのに、なぜここでリヴァプール? 彼はEUROでも観たが、そうとう優秀そうだし、アーセナルファンとしてはショッキング。

もともと、アーセナルの関心は、アルテタが彼のことをかなり好んでいるというだけで、実際にはクラブは動いてなかったんじゃないかとも云われるし、本人があまりにもXabi Alonsoを好きでそれでリヴァプールを選んだとも。だったらバイエルンでもよさそうだが……

最近、マンUやらリヴァプールやらが彼に興味を持っているというニュースは横目で観ていて、いくら誘ってもスペインクラブ以外ダメなものはダメなんだよなあなんて思っていた。こりゃまいったね。

オーンステインのリポートだから、信ぴょう性はかなりあるだろう。リヴァプールの皆さんにおめでとうだ。

Merinoの件も突然頓挫したりしないよな。。

 

さてアーセナルのつぎの試合は日曜のOL。ラカゼットはパリオリンピックでプレイしてたけど、この試合には参加しないのなら、それは残念。AMN?

この試合でプリシーズンの親善試合はすべて終了。一週間後に始まるPLに備えることになる。

移籍市場もひきつづき緊張感をもって注視。

 

ではまた。COYG!



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プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

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