設定したアラームでキックオフの15分前に起きたとき、朝起きてからゆっくり観てもいいかなあと思いつつ、携帯電話で念の為スターティング11をチェックしたらもう寝てられなかったよね。
そして、眠い目をこすりながらライヴで観たかいは十分あったという。
正直、ここまでのパフォーマンスは予想していなくて、いい意味で驚かされた。とくにあの前半。もう何年も観ていないというレベルのトップパフォーマンスだった。
アーセナルは、PLフォレストとこの試合の2試合で8ゴール。オーデガード復帰以来、劇的にチームパフォーマンスが変化している。しかも今回は、アウェイのあの雰囲気のなかである。
これはまさしくライバルに向けた宣言となる勝利。わたしは、アーセナルファンである幸せをかみしめています。
Sporting 1-5 Arsenal: Mikel Arteta’s full-strength side produce statement Champions League win
アルテタの試合後コメント「選手たちはことを起こした」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFC公式サイトより。
アルテタ:(試合前にも「宣言となる勝利」と云っていた)イエス。なぜなら、相手はトップフォームのチームだ。彼らは18ヶ月間も敗けてなかったはずで、それは難しさのレヴェルをあらわしている。
だが、わたしはチームが素晴らしいエナジーと自分たちならできるという信念を、とても確信しているように見えた。
わたしはとても満足している。インテルでは自分たちの思い通りにいかなかったが、わたしがチームに伝えたのは、方向性は間違えていないのでいずれ大きな試合で勝つことになるということ。今日はなんとかそれができた。
(個人とチームの活躍)イエス。とくに意図と、選手たちがお互いにことを起こすやりかた。受け身だったり、期待するだけではだめなのだ。ことを起こす、わたしはそれが大好きなものだ。
このステイジになれば、当然難しいものだ。相手の観客はいるし、相手もトップ、今日だって彼らは何度もいかに優秀かを示していた。だからこそ、わたしはとてもとても満足している。
(遠征サポーター)すごい。ここまで来てあんなふうに応援してくれるなんて、ほんとうにありがたい。3000人くらいいたんじゃないか。それがとても違いになったし、彼らも今夜を楽しんでくれたらと願う。
試合後の記者会見。AFC公式サイトより。こちらも箇条書きで。
(今晩は五つ星パフォーマンス……)
たしかに。とくに相手のホームで、彼らは18ヶ月敗けてなかったと思う。彼らはトップフォームで、ここでプレイするどんなチームよりも強かった。だから、このレヴェルで見せた決意、意図、流動性にはとても満足している。
(チームプレイについて……)
そうだね。パフォーマンスによってはまったく違う結果だったことも事実で、インテルとプレイしたときのような相手のインテンシティもある。
わたしは自分で観たものにとても満足しているし、このヨーロッパの道のりのなかでは、いいこともいずれ起きることはわかっていた。
今日われわれはそれができ、再現し、相手ハーフでより効率的でさえあった。そして、とてもうれしいのは、相手が強いのにチームが非常に勇敢にプレイしたからだ。生で観て、わたしも彼らの優秀さを思い知った。
(マーティン・オーデガードのパフォーマンス……)
イエス。またしても彼だった。でもすべての選手だったと思う。そうでなければ、われわれがなんとか実行したあの支配的パフォーマンスもスコアラインもなかったはず。今日の彼らはとても素晴らしかった。
(より無慈悲になりたい……)
そう。なぜなら予想はできないし、39分か40分以降の時間でやり始めたことがあり、わたしはそれを止めねばならなかった。チームはもっとやりたい、もっとコントロールしたいとなりがちだから。われわれは、それをやるのは得意ではない。
残念なことに、後半するに相手にゴールを決められ、勢いをつくられた。だが、それにもチームはよく対処した。
これはビッグパフォーマンス。大きな勝利。とてもうれしい。
(これは宣言となる勝利?……)
これまでもパフォーマンスは何度か観せていた。PSGのようなビッグチーム、ビッグゲイムでも、チームは素晴らしかった。バイエルンとプレイしたときだって素晴らしかったし、だがいくつかのミスが高くついた。
今度はインテル。これがこのレヴェル。これは、われわれが対処できなければならないレヴェルであり、ことを起こさねばならないレヴェルであり。それができれば、信念を生み、つぎの試合では選手もよりよい準備ができるようになる。われわれに必要なのは、それをやれる能力があるというその一貫性だ。
(IB後から何が変わったので?……)
たくさん。なぜなら、われわれは長いあいだ11-12人でトレインしてきて、それが突然にほとんど全員がフィットして使えるようになった。いまもいない選手がいるのは事実だが、チームのレヴェルは上がっている。
わたしは、このチームに正しい能力があることを疑っていない。このチームはきっとよくなる。
(ガブリエルのフィットネス?……)
わからない。彼は違和感があると云ったので、Ras(ラヒーム・スターリング)を入れようとしていたところで、それができずほかの選手を入れることになった。
(今シーズンのパーティのフォーム……)
あなたに同意する。わたしも彼のベストパフォーマンスのひとつだと思う。とくに彼の試合の支配のしかた。あれが彼ができるプレイのレヴェルであり、彼は進歩している。
今年の彼はとても安定している。なぜなら、彼にはつねに役割があるから。そこが大きい。彼はチームにとりかなり大きな選手だ。
(勝利へのカギ……)
われわれはとてもよかったし、どの場所でもよくなければならない。試合のなかでやられた時間も多かったが、われわれは攻撃のときにはとても効率的で効果的だった。今日はそこが大きな違いになった。
以上
アルテタがつねづね重要だと主張している“make things happen”。ここでは「ことを起こす」と訳してるんだけど、もっといい訳ありそうだな。
日本語訳はともかく、重要だよね。ことを起こすこと。前回のCLインテルは、まさにだれもmake things happenしない典型的な試合に思えた。膠着状態にうもれて、誰かがやってくれる、あるいはそれが勝手に起きるのを、みんながひたすら待ってるだけみたいな。
ブカヨ・サカの試合後コメント「(ペナルティ)自信満々だった」
G1 A1で今回も高い生産性発揮したB。ペナルティによるゴールは彼のCLアウェイで初ゴールとなった。各所でMOTM。試合後のインタビュー。
サカ:あれ(ペナルティ)がぼくらに勢いを取り戻すことになったと思う。ああいうチームとの対戦では、つねにプレッシャーにさらされる時間帯はあるし、失点もしていた。でもそのあとはかなりうまく対処できた。
今夜のぼくらはトップレヴェルであることを示した。アウェイファンもトップだった。試合中ずっと聞こえてた。雰囲気をとても楽しんだ。
(スポルティングは今シーズンでホーム無敗)ぼくがいちばん誇らしいのは、状況に影響されなかったこと。ぼくらもこの試合がビッグゲイムだとわかっていたし、前回のCL試合では敗けていて、ヨーロッパではそこまで多くの試合に勝てていない。ヨーロッパでアウェイゴールを決めたのがいつかもよく思い出せないほど。
だから、まるでなんでもなかったみたいに自信満々で出ていってプレイした。そしてぼくらはトップだった。それがすごく誇らしい。
これはぼくらの20年以上ぶりのCLでの大勝なんじゃないかと思う。今シーズン、ホームで無敗のトップチームとプレイしたことはとても誇らしいし、ぼくらは今後もこれをつづけていく必要がある。
“This is where we belong…” 🤩
Bukayo Saka is relishing the opportunity to play on the Champions League stage 👏
🎙 @Becky_Ives_ pic.twitter.com/Y14PHUIWk5
— Football on TNT Sports (@footballontnt) November 26, 2024
あのペナルティは、たしかに自信を感じさせるボールの勢いとコースだった。もしGKが反応しても手が届かないところへズドン。
このペナルティまでは3-0から3-1にしてホームチームが希望をもち勢いづいていた時間だったので、彼が決めた4点めのゴールは相手を意気消沈させるには十分だった。
Bukayo Saka vs Sporting:
1 goal
1 assist
2 shots on target (most)
2 fouls won (most)
4 successful take-ons (most)
8 duels won (most)
12 touches in box (most) pic.twitter.com/31CEYaAiti— StatMuse FC (@statmusefc) November 26, 2024