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Arsenal, Transfer

アーセナルのストライカー問題を1月に解決することは難しい

こんにちは。

アーセナルファン同志におかれましては、ストレスフルな日がつづきますね。

冬の移籍ウィンドウまっただなかで、アーセナルはこんなにもキープレイヤーの離脱やゴール不足のような問題を抱えているというのに、ここまで目立った補強のニュースはなく、それもまたファンのこころを暗くしている。

で、先日のニューカッスルの敗けですよ。ホームで。よりによってアーセナルがほしくてほしくて震えているAlexander Isakに、あんなふうにやられてしまった。むごい。

そんななかSky Sportsが、いまのアーセナルのゴール不足と1月のアタッカー補強についての難しい状況をうまくまとめた記事をアップしていたので、今回はこれをシェアしたい。

Arsenal’s transfer challenge over striker issue: Alexander Isak highlights need for a killer but no easy solution in January



「Alexander Isakがアーセナルの決定力問題を浮き彫りにするも、1月に安易な解決策はない」by Sky Sports

記事を要約しよう。※小見出しは訳者による

ニューカッスルでアーセナルの問題が浮き彫りに

  • カラバオカップの試合後、注目を集めたアルテタのボールに関するコメントよりも、Alexander Isakのインパクトに関するコメント「アプフロントにおけるマジなクオリティ」のほうが示唆的だった。アルテタにしては珍しい発言で、彼がIsakと同じレヴェルのストライカーを持っていないことを示している
  • アーセナルはIsakを求めているクラブのひとつであり、エミレーツでの彼のパフォーマンスでその理由がわかる
  • Isak自身はエミレーツでショッツは2しかなかったものの、エミレーツでG1 A1を記録。いっぽうのアーセナルは23ショッツでゼロゴール
  • しかしアーセナルにはポジティヴなこともある。彼らはサカを失っていて、病気あけのオーデガードも不調ながら、多くのチャンスをつくった
  • だから、テーマはカッティングエッジの不足になる

古くて新しいアーセナルの火力不足問題

  • ニューカッスル戦はアーセナルにとって、今シーズン、ゴールできなかった6試合めで、さらに1ゴールしかできなかった試合がここまで7つもある。それらの試合で最終的に勝てたのは3試合だけ
  • アーセナルはセットピースに頼りすぎで、チャンスをゴールにすることに苦しんでいる。もっとも、それに苦しんでいるのは彼だけではないが。アーセナルが1ゴールかそれ以下の試合の少なさ%は、今シーズンのPLでベスト3に入る
  • 問題は、それがタイトルを競うリヴァプールよりも高すぎるという点。1ゴールかゼロゴールの試合は、アーセナルの43.3%に対し、リヴァプールは14.3%しかない

  • これはアーセナルにとっては新しい問題ではない
  • 昨シーズンのアーセナルはPLで91ゴールのクラブ記録をつくったが、すべてのコンペティション8試合でゴールできなかった。このうちの7試合では敗けた。チャンピオンのマンシティは、そのような試合は4しかなかった
  • アルテタは、際立つ守備を築いている。ニューカッスルでのエラーは彼ららしくなかった。しかし近年の歴史が示すとおり、トロフィのためには守備の堅牢さに加えて大きな火力が必要で、そこがアーセナルの泣き所になっている

ハヴァーツとジェズースの物足りなさ

  •  ハヴァーツはアプフロントで貴重な存在であることを示している。イプスウィッチでのゴールは彼の12ゴールめで(※すべてのコンペティション)、去年9に移動してから力強い数字を出している
  • そしてジェズースは、いまアーセナル加入以来でベストのゴールスコアリングフォーム
  • しかし、このふたりは気が遠くなるほどフラストレイティングなフィニッシャーであることは、基礎的なデータから浮かび上がる
  • アーセナルのアタッカーたちは、最近の低迷がありながらも、この3シーズンでxGをある程度上回ってきたが、No.9たちはこれと正反対のことをやっている

  • OptaのxGモデルによれば、ハヴァーツとジェズースは本来彼らが決めるべきだったゴールよりざっくり5ゴールは少ない。ニューカッスルでのハヴァーツのショッツが記録したxGは1.13あった

なぜIsak、Cunha、Mbeumoがアピールするのか

  • Isakは、あの試合で2022年に£63mでニューカッスルに来てから89試合で50ゴールめを記録した。9試合で10ゴールめ

  •  ゴールを決める科学はない。だが、ベストフィニッシャーは「期待」以上のゴールを決めるもの。しばしば簡単なチャンスと同じように、より難しいチャンスでもゴールを決める。それは、通常xGオーヴァーパフォーマンスとしてあらわれる
  • このような選手には微妙な接戦を決定づける能力があり、Isakは間違いなくそのひとり
  • 直近3シーズンのデータでは、彼は期待されたものよりも4は多く決めている。PLで40.45xGから44ゴール
  •  ウォルヴズのMatheus CunhaとブレントフォードのBryan Mbeumoもアーセナルのターゲットと云われていて、彼らもまた同じ能力があるように見える

  • Cunhaの15.6xGで24ゴールは、PLでベスト2位(22/23シーズンから)
  • Isak同様、先日アーセナルでゴールしたMbeumoも彼からそう離れていない(25.69xGで31ゴールは9位)

1月のストライカー確保は困難を極める

  • アルテタはアーセナルのフィニッシャー必要性については、十分に自覚している。彼のニューカッスル後の会見コメントからしても。しかし、ターゲットを特定するのはひとつのことに過ぎず、それをシーズン中に確保することはまたべつの問題になる
  • Isakは£150mだと云われる。そして彼にはCLへの復帰とトロフィを目指すチームを率いるものとしてクラブを去る動機はない。夏だって十分チャレンジングで、それが1月に起きるはずもなく
  • CunhaとMbeumoは、それぞれのクラブにとり似たような重要性がある。Mbeumoの契約は残り18ヶ月で、Cunhaは新契約の話が進んでいる
  • その他のオプションは海外にあるが、新人にはPLへの適応の課題がある。とくにシーズン中。アルテタのチームはPL経験を重視する傾向もある
  • つまり、簡単な解決策はない。だが、そのような困難な状況でもアーセナルはベストを尽くす必要がある。火力の増加はサカがケガする前ですら必要だった
  • 火曜の敗けとアルテタの試合後コメントは、問題を強調するだけだった

以上。結論はアーセナルファンはうれしくないものだった。

まあ、実際1月は誰も取らなかった、なぜならアルテタが云うところの「チームにインパクトを与える」選手が市場にいなかったから、なんてことはふつうにありそうである。

アーセナルのアタッカーお買い物リスト2025冬

ところで、The Athleticがアーセナルの移籍特集記事で、アタッカーのターゲットについて何人もの名前を挙げていたので、それを紹介しよう。

  • Matheus Cunha  (Wolves)
  • Dani Olmo (Barcelona)
  • Leroy Sane (Bayern)
  • Marco Asensio (PSG)
  • Adama Traore (Fulham)
  • Nico Williams (Athletic Club)
  • Takefusa Kubo (Real Sociedad)
  • Lee Kang-in (PSG)
  • Johan Bakayoko (PSV)
  • Edon Zhegrova (Lille)
  • Dilane Bakwa (Strasbourg)
  • Ernest Nuamah (Lyon)

メディアでアーセナルとのリンクが報道されている選手だけでなく、データ的にアーセナルの11人にフィットしそうという選手も含まれているリストになっている。

アダマ・トラオレは、「アーセナルにフィットするかが問題」と書いてあり、なぜこのリストに含めたのか不明(笑い)。彼のドリブラーなウィンガーというプロファイルはアーセナルの不足している部分にフィットしているが、あの意思決定ではなあ。ヌーノ・タヴァーレスと彼がいっしょにいるチームは観たいという気はする。FCケイオス。

誰もが知るアーセナルのターゲットのほかに、名前を初めて目にするような選手もちらほら。

上から真ん中にかけてくらいが、すぐにインパクトをもたらしてくれると信じられそうな選手だろうか。トップリーグでの経験も実績もあるし、いわば有名選手。だが、特別な事情でもない限りはシーズン中にぶっこ抜くのは難しいだろう。あるいは記事にもあるように、選手側の要求が高すぎるとか。そういう選手は市場機会があっても、取るのは難しい。サネはバイエルンでポジションを失いつつあるようだが、彼の超高いサラリー要求に応えられるか?

中途半端な選手に中途半端な金額を費やすのは、アルテタがもっとも嫌いそうなことでもあり、数合わせのような補強になるくらいなら、このまま継続というほうがやはりありそうに思える。

ワニエリだってこのあとしばらくすれば戻って来るし、なんならサカだってシーズン中にはなんとか。誰も取らなくても死ぬわけじゃない。シーズンの終わりに死にたい気分にはなりそうだが。

アーセナルのリクルートチームが誰にも知られないよう、こっそりハードワークしているといいですね。

ナポリのKvaratskhelia?

そういえば、The Athleticの記事には言及がないが、ロマーノとディ・マルツィオが揃ってアーセナルとのリンクをリポートして話題になっているナポリのKvaratskheliaという選手(ウィンガー?)がいる。なんて読むのかわからない。

昨日、ワッツとベンジがYTで彼について話していて、ベンジが云うには彼はいまはちょっとケガをしているが「センセイショナル」ということ。ナポリが売却に前向きで、この移籍にはそれなりに現実味もあるらしい。ただし、彼らの要求額は€80mと高額。しかし、このインフレしたマーケットだとそれがそこまで非現実的な金額でもなく、ゆえに判断が難しいところ。

クラブが選手を売りたがっていて市場機会があり、チームにインパクトを与えられると信じられる選手で、移籍金もKSE次第ではまあ手が届かない範囲でもない。アーセナルにとっては、オバメヤンタイプの案件のようなことも云われている。

アーセナルは夏に本腰を入れてトップターゲットに向かいたいだろうし、この冬は半年ローンみたいなその場しのぎ的補強でお茶を濁したいのが本音かもしれないが、この案件だとそうはならない。決断が必要だ。

 

ひきつづき、移籍市場の動きを緊張感をもって注視してゆこう。

 

おわり



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One Commnet on “アーセナルのストライカー問題を1月に解決することは難しい

  1. G/xG差分のランキングは興味深かったですが、ハヴァーツの隣にサラーがいるから鵜呑みにはできんなぁと感じました。
    トロサールみたいなお買い得で即戦力な補強よ再び、、、(白目)

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