こんにちは。
25/26 EPLのMW2。アーセナルはホームに昇格組のリーズを迎える。
アーセナルは、この試合がエミレーツでのシーズン初戦。Ezeですっかり楽観的になってしまったアーセナル世界であり、このホーム試合もたいへんに盛り上がること必至。先週のマンU@OTが、がっかりパフォーマンスだったので、見違えるようなチームの姿が期待される。なんならシーズンはここから始まるといっても過言ではない(過言)。
今日(土曜日)の試合をプレビューしてゆこう!
アルテタの試合前コメント「まだ移籍ウィンドウは終わっていない」
昨日行われたミケル・アルテタの試合前記者会見。AFC公式サイトより。
(ハヴァーツのケガについて……)
- 彼は負傷してこの試合には当然フィットしていない
- まだケガの程度は不明で、まだ検査に少し時間がかかる
(それはヒザのケガの再発?……)
- 具体的なことは話さないほうがよさそう
- もう少し問題を突き詰める必要があり、それで今後どうするか決める
(今後どんなシナリオがありうる?……)
- わからない。最悪のシナリオは明日彼がプレイできないこと。それは不可能
(カイは精神的に対処できている……)
- メンタリーには問題ない。彼は強い少年だから
- 彼はハムストリングの手術からも素晴らしく回復した
- 彼はそのケガをしたことがないんじゃないかと思うので、それが初体験だった
- そしていま彼はセットバックした
- 彼なら対処できると思う
(ホワイトとノーガードのフィットネス……)
- クリスチャンはスクワッドに入らない。ベンもどうなるか。彼を観てから決める
- クリスチャンはあと一週間くらいはかかる
(この会見で3ワードを云っても?……)
- (笑)もしかしてMum(お母さん)と云おうとしてる?(一同笑)
(Eze……)
- なにも云うことはない。わたしはクラブにまだ加わっていない選手については話せない
(アーセナルに来たい選手を連れてくる重要性……)
- それが第一だね。われわれに加わりたい選手、われわれに特別なものを感じている選手
- そして人間性。そのほかはそのあとにやってくる
- 思うに、われわれはチームのなかにスピリットあるグループをつくることについては、この数年はかなりうまくやっている
(子どものころからのアーセナルファンのほうがいい?……)
- フィーリングがよくなれば、もっとフィーリングは強くなる
- わたしがいいと思っているのは、違う年齢、違う意志、自分たちのやることに違う感情をもたらすこと
- そういったことがさらなるサムシングをもたらす
(デビュー戦でちょうど60分プレイしたのはヨクレスのためのプラン?……)
- 試合の成り行きによる。どの試合も違う挑戦と機会がある
- あの試合はとてもフィジカルで、いろいろな意味でオープンだった
- だから、あのとき彼を交代することを決めて、カイを使い試合を変えた
(ヴィクターはまたやれる?……)
- イエス。彼にはとてもとても熱意がある
- 彼は今週はとてもよくトレインしていた
- 彼には今後もある。とても調子はよさそう
(リーズについて……)
- とても素晴らしい
- 月曜の彼ら、プリシーズンの彼らをずっと観ていた。彼らが去年なにをしたか。そのやりかた。彼らのプレイやコーチを大いに称賛する
- 明日は彼らにかなり難しい試合にされるだろう
(セットピースをクリエイティヴに行う……)
- その創造性はいろいろなアングル、いろいろなプレイのフェイズから来る。われわれもそれに努めている
- OTでは、オープンプレイからもたくさんの状況があった
- だからそれと同じように、もっと効率的にフィニッシュするためにそうした状況をもっとうまく利用できたし、すべきだった
- とくにあの試合では、相手の逆襲もとても早かったから
- そういう意味で、とくに最初のゴール。とても難しかったが、われわれはそこにとても注力していた
- セットピースは大きなリソース。それがチームに自信をもたらし、どんな状況からでもゴールを可能にする
(エミレーツでビッグアトモスフィアをつくる……)
- つねにとても特別だが最初の試合でみんなとてもワクワクしているはずで、それが違うエナジーを生む
- ファンはこの機会をずっと待っていたし、われわれも同様にファンが恋しかった
- 明日は最初のホイッスルからみんなが集中する。いい試合になるはず
(リーズについて……)
- 素晴らしいクラブ。素晴らしい歴史もある。わたしも英国が長いのでクラブの歴史を理解している
- ひとつの大都市にひとつしかクラブがない。とても特別
- とても情熱的で、あそこでプレイするときに何が起きるかわかっている
- 彼らがPLに戻ってきたことは素晴らしい。彼らの健闘を祈る。明日以外で
(マドゥエケがインパクトをもたらす可能性……)
- 膠着状態を打開できる創造的な選手なら、そうした不確実性をつくれるし、ボールを持ってより注意を集めて、他者のためにスペイスもつくれる
- そうした創造性があればあるほど武器になる。違うプロファイルをもたらせるし、それを試合のなかで違う時間帯でピッチにもたらせる
- 今シーズンのわれわれには間違いなくそれがある。それは素晴らしい
(ティンバーとジェズースをマネジする……)
- ジュリアンについては、負荷をやりくりする必要がある。彼はまた長期間離脱していたし、長期のケガから復帰してきたこともある
- われわれには長い週があり、負荷は管理できる
- だからわれわれは、トレイニング量を少し落とすことにした。とくにあの公開セッションでは
- ガビは超よくやっている。とても調子もよさそうだ
- もちろんあれは大怪我だった。彼はそこから力強くカムバックする必要がある
(カウンターアタックをより効率的にする……)
- いくつかのことがある
- 相手のふるまいを理解し、ランの種類を理解する。そこがわれわれのスタート地点
- つながるタイミングもある。それはどの状況でも異なる
- そういう原則を理解し、どこへ向かい、どうしたいか。実行に関してはそれがすべて
- そして、そうしたことを決断するときに素早くなれるか。なぜなら、心拍180でパスをしなければならないから。セットピースで1分間休んでいるのとは状況が違う。どの状況も違う
- しかし、間違いなくわれわれはそれを進歩させるだろう
- その点では、チームの意図は素晴らしいのがいいことだ。あとは、そうした小さな差を調整し、より効率的にすること
(この夏のアンドレア・ベルタとの取り組みについて……)
- これはオーナーシップも同じで、みんなが超協力的なこと
- われわれにはとても力強い絆があり、とてもよくつながっている
- そして、このまったく異なる3人。この3人全員がともに働くことを楽しんでいる
- ベルタは思っていたとおり極めてプロフェッショナルであり、とても決意があり、テーブルに違いをもたらす。わたしも彼との仕事をとても楽しんでいる
(今シーズンのチームはどう進化していく?……)
- いくつかのことがあるが、ここで云うつもりはない
- 進化については、進化のときを見逃さないこと、そしていまやっている素晴らしいことを維持し、調整するだけにすること
- そして、いくつかのことをあまり時間をかけずに価値あるものにすること。それはわれわれがこれまでやってきたことでもあるので、継続でもある
- 個人からの進化もこれから見えてくるだろう
- 最後には選手だから。彼らができるだけクオリティを表現できるようそうしたポジションにいれていく
(GKとしてのラヤの身長について……)
- ダヴィドはとても大きく、とても勇敢
- もっとも身長が高いわけではないが、ボールに向かう意志と勇気がある。そこが大きな資質
- 彼は超アスリート。とてもアスレティックで、じつにパワフル。とてもダイナミックで、アジャイル。そこが大きな有利になる
- 彼にはそうした状況に対処できるキャパシティがある
(アーセナルは移籍ビジネスで宣言している?……)
- 自分たちが何をやりたいか、野心を見せているとは思う
- われわれは大きなトロフィを勝つためにここにいる。毎年進化し進歩する必要がある
- そのための要求があり、その要求ははっきりしている
- 競争相手、自分たちがやること、リーグがどうなるか。われわれは前へ行く。追いかけるだけでなく、ただ前にいたい
- クラブの行動や決断のすべてはそれを達成するためにある
(補強でさらにプレッシャーがかかる……)
- わたしのやる気は自分たちがいかによくなっていくかだけ
- どう進化をつづけるか、多くの試合に勝つか、大差で勝つか
- どうやってもっと親しいひとたちをクラブにつれてくるか、より絆を深めるか
- わたしは既存の選手は素晴らしいと思っている。彼らがクラブの人間たちとつながり、ファンを誇らしくさせ、興奮させる
(トロサールの契約状況について……)
- それは話さないほうがよい。わたしの役割じゃない
- わたしはレオにたいへんに満足
- この状況はとても素晴らしいやりかたで解決されており、彼はわれわれの評価にふさわしいと思う
(まだ退団する選手が何人かいる?……)
- 憶測はあるかもしれない。優秀な選手にはつねに移籍のオプションがあるもの
- レオはここに残りたいと最初からはっきりしていたし、クラブも彼に残ってほしいとはっきりしていた。わたしも
- 最後にはいい結果になる
(カイのケガが今後の移籍計画に影響を与える?……)
- わたしは何度も云っているように、移籍はまだ終わっていない。われわれはいまもとてもアクティヴに可能性を観ている
- われわれが反射的になにかを行うことはない
- われわれは用意周到であり、自分たちにできることもわかっている
(もうひとり来るとスクワッドが完成する?……)
- わからない
- スクワッドを完成させるためには、入ってくるものと出ていくものを観る必要がある。まだウィンドウには長い時間がある
(ズビメンディが公開トレイニングの模擬戦で両方のチームでプレイしていた件……)
- そういう要素があり、負荷の要素があった
- 彼は病気によってマンUの前はいくつのセッションをミスしていた
- 当然あの試合でも彼は消耗したので、われわれは彼をマネジしたかった
会見後半。
- phenomenal backing in transfer window? we have done our best and shows ambition of the club
- now expect 2/3 to leave because of squad size and challenges for starting places? see what happened when shake the tree and last season squad so small compared to our rivals.
- Gyokeres expectations? short period with us so far and we will be happy when he starts putting the ball in net very often and only one demanding game so far
- Kai injury a tackle? No a load reaction
- complete squad? in terms of quality and numbers
- bloated? not too big – we have a really good balance
- why concede 19 fouls v Man United? not part of plan but how game evolved
- £250m spending this summer? used to say we did not spend enough and we had to evolve the team as everyone was saying last season we needed more
- spend? invest!
- how can you get more value when selling? have to understand context of how other clubs operate so very difficult to compare
- How get VG more involved? will happen naturally and we have also worked a lot on it in training
- before you described spending on players like going to a wedding? the things I say!
- expect spend so much this summer? a lot of factors have contributed – Tomiyasu and Jesus for example
- Eze off the cuff player and different to any other signing? i said before i can’t comment!
- this summer’s Spending a benchmark for a club that needs to challenge? inflation and market has changed in years – we are thorough in how we spend and operate
- hard to persuade board to spend? no – we have great, sensible communication
以上
やっぱり会見はおもしろいやね。そのときどきのクラブとチーム、選手をめぐる旬のテーマが出てくる。
フォレストでエドゥが大暴れ(すっとぼけ)
ところで、突然に話は変わるが、いまノッティンガム・フォレストがシッチャカメッチャカなケイオス状況になっているのはご存知だろうか。
去年の想定外の大躍進で30年ぶりにクラブにヨーロッパをもたらした立役者、Nuno Espirito Santoが解任の危機に瀕しているという。あの英国フットボール世界でもっとも作務衣が似合う愛すべき漢が。
というのも、Nunoはクラブのプリシーズンでの準備や夏ウィンドウでの補強の人選に不満があるそうで、最近発表されたばかりのDouglas Luizの獲得にも納得していなかったのだとか。マネジャーなのに意見を訊いてもらえない。
ついにNunoは、昨日の試合前会見で「オーナーとの関係が変わってしまった」と公の場で不満をぶっちゃけたという。
そして、このゴタゴタの大きな理由が7月にクラブのGlobal Head of Footballに指名されたエドゥ・ガスパールだというのですな。彼が選手リクルートを主導し、オーナーのEvangelos MarinakisとマネジャーのNunoのあいだに入るようになった。
The Athleticの解説記事によれば、Nunoとエドゥの関係は当初から険悪で、いまさらに悪化した関係は修復不可能なほどになったという。この二ヶ月間、口も利いていないとかウケる。(なぜか馬が合わないひとっているよね)
エドゥの代理人であるKJことキア・ジューラブシアンがアドバイザーとして彼に貼り付いているのも悪影響のようだ。ちなみにDouglas LuizはKJ案件である。アーセナルに売り込もうとした過去もある。
彼らがクラブとチームのやりかたをリードするようになったこともNunoは気に入らない。それと、彼はそもそもオーナーとマネジャーを仲介するようなDoF的な存在自体が好きじゃないんじゃないかという説もあるようだ。
当然、Marinakisは頭が痛く、この状況を解決するためにNunoの解任が検討されているようだ。これはさすがにファンはうれしくないのでは?
おもしろのは、Nunoの代理人があのジョルジュ・メンデスであること。KJとJMという“スーパーエイジェント”たちの代理戦争。なんという混沌状態。いや、実際の彼らの関係性はしらんけど。はたから観ていてこんなにおもしろいものもないなと。
Nunoの会見で、こうしたことが広く表沙汰になった昨日だったんだけど、それを念頭において今回のミケルの会見を聞くとちょっと味わい深い部分があるんだよね。
今回の会見でミケルはベルタやオーナーとの関係を問われ、とてもうれしそうにともに働く喜びを語っている。超協力的。超絆がある。みんなでする仕事が楽しい。仲良し。これ絶対フォレストとエドゥの状況が念頭に置かれているだろという。ニヤニヤしちゃう。
エドゥがアーセナルを去ったときも、舞台裏では権力争いがあったと云われていたし(彼はもっと強い影響力がほしかった)、そういうエゴな部分がなくなってアーセナルもすっきりしてよかったなと。あらためて思うのだった。
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エドゥが驚きの辞任 | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
アルテタは、先日UnderArmourのグローバルアンバサダーに就任したとかで、それ絡みっぽいインタビューもあった。
🗣️ “Ronaldinho used to do pranks all the time, even to the manager! He was hilarious.” 😂
Mikel Arteta took on a game of teammates at his unveiling as Global Ambassador at @UnderArmour FC last week 🤩🔥 pic.twitter.com/Nl2f8zS7t3
— SPORTbible (@sportbible) August 22, 2025
ババンギダはあのババンギダじゃなかったようだ。往年の2chコピペおもいだす。
ダヴィド・ラヤのインタビュー「スペインから来た選手たちを助けている」
AFC公式サイトが伝えている。試合前コメントというわけではない。
ラヤ:チームが強化されているのはぼくらも感じている。クオリティある選手が来たことは、クラブの成功にはとても大きい。ぼくは全員にとても満足しているし、ドレッシングルームに溶け込むのも簡単だろうと思う。
ぼくらは両手を広げて彼らを歓迎するよ。ぼくらはグループになろうとしていて、新しい選手たちもできるだけ早く落ち着けるようにしたい。彼らがフットボールに集中してチームを助けてくれるように。
(ズビメンディとモスケラ)ほかの国やリーグから来た選手には多少難しさはあると思う。PLにいた選手よりも。
ぼくはイングランドに来てからもう14年もたつ。たとえばクリスチャンとマーティンは、これが地元を離れるのが初めてだ。ぼくらは今回3人のスペイン人とサインしたのはナイスだった。ドレッシングルームにはケパもミケルも、ぼくだっているからとてもやりやすいはずだよ。
ぼくらはオンでもオフでも彼らをできるだけ助けるだけ。家でも車でも。早く慣れるようにしてあげることがいちばん重要なんだ。
先週のメリーノと似たような話をしている。