こんちは。
この前、TVで日本代表の試合を観てたらボーンマスのAntoine Semenyoがいた。途中までしか観ていないが、試合はまああんな感じである。とくにガーナチームのやる気はどれほどあったろう。でもしかたないよフレンドリーだもの。彼もあのような試合のために極東くんだりまで駆り出されて、さぞたいへんだったろうなと。お疲れさまである。
さて、日本のTV解説者たちもしきりに説明していたように、彼が現在PLのベストウィンガーと云われているのは事実で、そんな彼がこの冬に移籍する可能性がかなり高まっているという。
ボーンマスはSemenyoの1月の売却を渋々認めざるを得ないかもと昨日のオーニー。
🚨 Bournemouth may be powerless to prevent Antoine Semenyo sale in January. Contract includes £65m release clause – available to all clubs but must be triggered by set date so #AFCB get time to replace. Applies again in summer at lower price @TheAthleticFC https://t.co/jKz4rcH6qF
— David Ornstein (@David_Ornstein) November 17, 2025
Semenyoは、いまもマンU、ToT、シティ、リヴァプールといったビッグクラブのターゲットであり、かつてアーセナルのWG補強リストにも入っていたと云われている。
そして、興味深いのは本人がアーセナルファンということ。
アーセナルは夏にマドゥエケも取ったし、サカもネリレオもいるし、なんならエゼもいて、ダウマンもいる。ジェズースだってそろそろ戻る。われらのWGエリアはいまのところ間に合っているが、ビッグタイトルに本気のわれらが、冬にこの両足使いのゲイムチェンジャーへ向かうことはあるのだろうか。
「ボーンマスのAntoine Semenyoに1月移籍の£65mリリースクロウズあり」by The Athletic
Bournemouth’s Antoine Semenyo has £65m release clause with January transfer possible
以下、デイヴィッド・オーンステインの記事を要約しよう。
- ボーンマスはAntoine Semenyoを今シーズンいっぱいはとどめておきたいものの、彼の1月の移籍を防ぐには無力で、しぶしぶそれを受け入れることになるかもしれない
- Semenyoは昨夏にはマンUとToTのようなクラブからの引き合いもあったが、7月にはボーンマスと2030年までの新契約にサイン
- しかし、この契約にはリリースクロウズ(※決められた金額で移籍が許可される)が含まれている
- 前回の移籍ウィンドウでは彼の値札は£70mあたりだと云われていたが、この冬にはそれが正式に£65mに設定されている
- またそれは、ボーンマスが代替を探す期間が考慮された、特定の日までに発動される必要がある
- これはどのチームにも有効
- 彼は、最近もリヴァプール、シティ、スパーズとリンクされていた
- しかしながら、仮にボーンマスがそういった冬の引き合いをなんとか拒否することができれば、つぎの移籍ウィンドウまで彼をキープできるが、つぎのウィンドウではさらに金額は下がる見込み
- ボーンマスにとり、いま彼を失うことは大打撃になるが、Iraolaはこれまで何人ものキープレイヤーを失いながらここまで来た
どのチームが彼を取ったとしても、そのチームの攻撃力はかなり向上しそうだ。
アーセナルファンのAntoine Semenyoがアーセナルに来ることはあるか??
まあ、この冬はまずないでしょうな。
アーセナルは夏にかなり散財して財政的にかなり厳しいこともある。いまは誰かを売らないかぎりは誰も買えないし、誰も売らないだろう。
ハヴァーツのケガでエゼが来たように、奇跡的にタイミングが合えばそういうことも起きたかもしれないが、いまはそのときとは逆で、これから大量にアタッカーが戻って来ることが見込まれている時期。
現在離脱中の選手も含めたアーセナルのWGのオプションは以下である。
- サカ
- マドゥエケ
- マルティネリ
- トロサール
- (エゼ)
- ダウマン
- ジェズース
なんならアルテタは、フィットしたハヴァーツをWGで使うことだってやりかねない。
これはさすがに、右と左でたったふたつしかないポジションには過剰な人数だろう。
とくに、夏にマドゥエケを買っていることが大きいはずだ。アルテタは彼をRWだけでなくLWでも使おうとしている。
両足使いで左右どちらのWGでもプレイでき、そしてハードワーカー。Semenyoは間違いなくアルテタ好みに違いないが、いまどうしてもチームに彼が必要かと云われれば、そんなことはない。
夏なら理想的だった?
ただ、オーンステインの記事にもあるように、もしボーンマスがこの冬に彼の慰留に成功し、彼の移籍が来夏にずれるなら、それはもしかしたらアーセナルに理想の展開かもしれない。さらにRCの金額も下がるとなれば。。
アーセナルでは、おそらく夏にはジェズースの移籍が濃厚であり、最近好調のトロサールについては契約延長の説もあるが、もともとクラブでは高齢の彼は非売品のスタンスではなかった。Semenyoのためにトロサールかネリが売却されるというシナリオは正直ありそうに思える。
- サカ
- マドゥエケ
- マルティネリ
- (エゼ)
- ダウマン
- セメーニョ(←NEW!)
これはアリでは……(ゴクリ)
夏にはRCが£65mからさらに下がるというのだから、金額的にもRodrygoやLeaoよりよっぽど現実的。そしてなによりも価値あるPL proven.
Semenyoが来年夏までアーセナルを待つ可能性……
このひと熱心なアーセナルファンらしいのだよね。ユース時代にはクラブのトライアルにも参加したとか。そんな選手ばっかやん。
Semenyo is an Arsenal fan. This pretty much rules him out for Spurs as a signing in my eyes. pic.twitter.com/rOeW1bKD7K
— SPENCERA (@SUPER_VENICE) March 10, 2025
「(これまでプレイしたなかでいちばん好きなスタジアム?)エミレーツ。エミレーツ。理由は云えない。お口チャック。」
2024年10月の彼のコメント。The Athleticより。
Semenyo:ぼくはアーセナルファンだよ。仕事(ボーンマス)とは分けているけどね。アーセナル戦でプレイするのは最高。ぼくが人生でずっと観てきたクラブであり、トップクラブでプレイしたいよ。それを起こすためには、自分で証明しないと。
(アーセナルのようなクラブに行くのが夢?)そうだね。CLやELでプレイしているチーム。そこが目標。
指をパチンと鳴らせばそれがかなうなんて思ってない。ある程度時間はかかる。安定したパフォーマンスをつづけていかないと。でも、ぼくはそのために一生をかけてるし、あとはハードワークをつづけていくだけ。それがぼくのメンタリティなんだ。
夢のクラブ移籍まで半年くらい待てるんじゃないか? この状況で冬に残るとなれば、ボーンマスのファンにも恨まれずに済む。なによりいまの彼は絶好調。選手にとっても、クラブを替えるなら夏のほうがリスクが低いのは明白。
もうすでにミケルが電話しているかもしれない「夏にかならずキミを迎えに行く」。
おわり





