アーセナルは今シーズン二度目の敗け。 PLでアウェイ3連続勝ちなし、ポッシブル9ポインツのうち7ポインツを落とした。ちょっと深刻なアウェイフォームだ。 わしは、あの最後の瞬間のショックがでかすぎて、日曜はほぼ一日完全にアーセナルから離れた。 しかし、こういうときファンならそうすれば済むんだけど、関係者は否応なしに地獄のような気分でしばらく過ごさねばならんわけだ。とくにマネジャーや選手。気の毒としかいえん。 ぼくはあの試合の敗けはある程度しょうがないと思っている。 フィットネスコンディションという意味では、お互いに中二日の似たような状況だったが、あのスタジアムでチームがサポーターから受け取れる追加のエナジーは全然違っていた。場所が違えば結果も違っただろう。だから、アウェイの試合はタフなのだね。 チームのスタイルもある。インテンスなハイプレスはアーセナルの守備の基本で、そこをきっちり遂行できないと相手のビルドアップを許し、毎度苦しくなる。そのために必要なエナジーがなかった。 ぼくが知るかぎり、PLには南米やほかのヨーロッパ(あるいは日本)などのような、鳴り物で統率されたみたいなサポーターしぐさはほとんどないんだけど、とにかくチャントがすごい。Villa Parkのファンは、敵を罵り味方を鼓舞する多種多様なチャントをずっと大音量でがなり立てていた。※日本の中継は現場音のバランスがやけに小さくてもったいない だから、0ポインツの結果は、完全にチームや選手理由じゃない。 といって、あのような結果や劇的な敗けかたを受け入れられるわけじゃない。悪い結果のときはいつも、アーセナルにもっとできたことはなかったのか、うだうだと考えてしまう。 Aston Villa 2-1 Arsenal: Emi Buendia scores late winner to lift Villa into second
【マッチプレビュー】25/26 EPL アストン・ヴィラ vs アーセナル(6/Dec/2025)気力と体力の限界に挑む
EPLのルールでは、水曜の夜にプレイしたチームは土曜の昼にはプレイできないのだとか。ではなぜ? この試合、ヴィラもアーセナルも怒涛の中二日かつ最短ブランク。こりゃあ、選手も壊れるよ。極東のわれらには、試合をTV観戦するにはありがたい時間だけども。 さて、アーセナルが単独トップで迎えるPLのMD15は、アストン・ヴィラ@Villa Park。 ヴィラは現在3位で、アーセナルとは6ポインツ差。先日のチェルシーと似たような状況での試合になる。 彼らは、シーズン序盤の不振から一転、現在は4連勝中のファインフォーム。直近9試合に限定すれば、アーセナルより多くポインツを稼いでいる。ホームでは5連勝中である。この試合にも、かなり自信をもってわれらに挑んでくるだろう。いやなタイミングでの試合になったものだ。 いっぽうアーセナルは、モスケラのしばらくの離脱が判明したりと、あいかわらずケガに悩まされている。 これは間違いなくタフな試合になる。
アーセナルが双子の16才Quintero兄弟との契約合意を発表
米メディアの『ESPN』(James Olley)が、先日スクープしていた件。 アーセナルFCがエクアドルのIndependiente del Valleでプレイする双子の16才と、彼らが18才になる2027年8月に契約することに合意したと発表していた。 Arsenal sign twins Edwin and Holger Quintero アーセナルの公式サイトでもトップニュースに(Trending)。 16才あるいは18才の選手というのは基本的にはアカデミーに加わる年齢であり、そのような選手のニュースがこれほどの大きな注目を集めるとは。かなりの期待の高さがうかがえる。
【マッチレビュー】25/26 EPL アーセナル vs ブレントフォード(3/Dec/2025)ホームでなんとか勝利もまたケガ人
苦しい試合でした。さすがに敗けるとまでは思わなかったけど。 アーセナルは、11分という早い時間にリードしたのに、ようやくつぎのゴールが決まったのが90+1で、ホームでいつまでも試合を殺すことができず。最少得点差のまま、試合のほとんどの時間を過ごした。そのおかげで、試合を通して繰り返される相手のセットプレイに、毎度ヒヤヒヤさせられることに。それになんと、さらなるケガ人も出るという惨事。 試合後に「昨シーズンによくポインツを落としていたような試合だった」と述べたのは、ジャーナリストのJames Benge。まったくそのとおりと思う。 終わってみれば、2-0とクリンシートという結果は順当に見えるが、内容はあまり褒められたものではない。 アーセナルは、ホームでブレントフォードのような相手に最後には結果を出したものの、このあとのミッドテーブルとの連戦は、まったく油断できないとあらためて感じるのだった。 Merino and Saka score as Arsenal comfortably beat Brentford
【マッチプレビュー】25/26 EPL アーセナル vs ブレントフォード(3/Dec/2025)モダンセットピースの先駆者と完成者
いつの間にやら、12月。 ミッドウィークにもPL試合が入ってきたりと、今年もまた英国フットボールに超多忙な季節がやってきた。 さて今回は、アーセナルがエミレーツにブレントフォードを迎えるPLのMD14。 昨日行われたいくつかのPL試合でシティが勝ったようで(フラムに5-4で競り勝つ。チッ)、現在2位の彼らは一時的にトップをキープするわれらと2ポインツ差に迫っている。 わたしたちは、この試合はもちろん勝たねばなりません。 ところで、アーセナルの12月のPL6試合は、すべての対戦相手がいわゆるミッドテーブルなチームである。ビッグな6つのチームはひとつも含まれていない。 ふつうに考えるとアーセナルのようなトップチームにとり、当然よい結果を得られるイージーな期間と思われているが、昨シーズンのわれらはミッドテーブルとの試合でポインツを落としまくった実績がある。つまり、タイトルを狙う今年の大きな課題のひとつが、この期間に試される。 シーズンを通して、どこをとってもタフなテストが待っている。毎試合がビッグマッチ。絶対に敗けられない戦いがそこにはある。
【マッチレビュー】25/26 EPL チェルシー vs アーセナル(30/Nov/2025)1ポイントに満足できるか?
とても奇妙な試合だったなと。 ホームのチェルシーは、SBの雰囲気も合わせてスタートから非常に敵対的で、アグレッシヴで、ラフで。チェルシーの“chaos mode”と云ってたひとがいて、それは言い得て妙。 そして、アウェイのアーセナルはなんというか、それに付き合ってしまった。とくに前半は、終始オープンな展開で、いつものように試合をコントロールできずに、らしくないミスを連発。アーセナルは、今シーズンのワーストパフォーマンスという評価も。相手に退場者も出たが、アーセナルもカードをもらいまくった。 しかし、それもしかたない部分はある。ガブリエルの離脱中になんとサリバまでケガで不在、急造のCBペアであり。復帰したアタッカーたちのマッチフィットネスはお察し。長い時間、10人 vs 11人とは思えないような内容で、最後は両者がドロウで満足しなければならないような試合だっただろう。 2ポインツ失ったのは痛いが、いまちょうど絶好調のチームとのアウェイ試合。この結果は受け入れるよりない。 Chelsea 1-1 Arsenal: Moises Caicedo sent off as 10-man Blues hold Gunners
【マッチプレビュー】25/26 EPL チェルシー vs アーセナル(30/Nov/2025)1位と2位のビッグロンドン・ダービー
こんにちは。 PLのMD13、ちょうどシーズンの1/3を消化する試合で、トップのアーセナルは2位のチェルシーと直接対決となった。@Stamford Bridge(※以下SB) 現在イングランドでは、マンUやToTはもちろん(もちろん)、リヴァプールやシティまでもが苦しむなか、アーセナルとチェルシーだけが現時点で調子のよいビッグ6クラブとなっている。 なかでもアーセナルのフォームは目を見張るものがあるが、チェルシーもまた悪くないらしい。先日のCLでは、なんとバルセロナに3-0勝ち。相手は退場者を出していたとはいえ、それ以前の時間も相手を圧倒していたとかなんとか。 これはCLバイエルン同様、かなりおもしろい試合になりそうだ。 日曜の試合をプレビューしてゆこう!
Kimmich発言に思うアーセナルのいやらしさ
CLバイエルン。 アーセナル界隈はまだその勝利の余韻にひたっているところであるが、昨日はバイエルンの選手からのとある発言がソーシャルメディアで議論になっていた。 Joshua Kimmich: 自分たちが対戦したなかではアーセナルはベストチームではない。彼らはセットピースに頼りすぎ。PSGのほうがもっとフットボールだった。 セットピースFC批判の亜種。これはアーセナルファンとしては、もはや聞き飽きたような定番の反応であり。ただの負け惜しみに過ぎないといえばそのとおりなのだが。 あの試合後、彼らの選手やボスのコメントには、いまのアーセナルと対戦した相手がわれらをどう感じるかがわかるような気がして、今回はそのことについてすこしだけ。
【マッチレビュー】25/26 UCL アーセナル vs バイエルン・ミュニック(26/Nov/2025)バイエルンに10年ぶり勝利! PLとCLでトップでアーセナルが実質最強?
同志諸君。今朝の試合はちゃんと観ましたかね? アーセナルファンであれをライブで観てなければ、さすがに後悔するようなタイプの試合でしたぞ。 宿敵バイエンをエミレーツに迎えたアーセナルは、なんと3-1勝利。彼らに試合で勝つのは10年ぶり。しかも、攻守にオーガナイズされたハイクオリティなパフォーマンスで、文句のつけどころのない内容だった。これはこれまでどんな懐疑的な目を持つものであっても、このアーセナルは強いと認めざるを得ないであろう。 そしてこれは、なんという宣言だろう。 PLではトップをキープし、これでCLでも唯一5試合全勝で単独トップに。まだシーズンの半分も消化していない時期にあまりはしゃぐべきではないが、調子に乗るなというほうが無理である。逆に国内のライバルたちが低迷しているおかげで、彼らとのコントラストもすごいことになってる。イヤッフー! 今シーズンはやるつもりだったが、まさかほんとうにわがチームがトップオブトップになっているとは。チームのあまりの醜さにめそめそ泣きながら試合を観ていた数年前のおれに伝えても、絶対に信じなかった。 試合を振り返ろう! Arsenal 3-1 Bayern Munich: Noni Madueke and Gabriel Martinelli seal statement Champions League win
【マッチプレビュー】25/26 UCL アーセナル vs バイエルン・ミュニック(26/Nov/2025)ヨーロピアンジャイアントとビッグテスト
Hey. NLDでローカルライバルを粉砕するという週末の興奮から、早くもビッグマッチがやってきた。 UCLのバイエルン@エミレーツ。 われわれは、その日程の半分を消化した現時点でのリーグフェイズテーブルでも、1位(バイエルン)と2位(アーセナル)という関係性であり(※PtsとGDで並ぶも彼らがゴール数で上回る)、大げさにいえば、事実上の世界一決定戦みたいな。 歴史的に、アーセナルにとって彼らはヨーロッパでもっとも多く対戦している相手であり、過去14戦で3度しか勝ったことがないという相性最悪の天敵でもある。 直近5試合でも一度も勝てておらず、そこには一昨年23/24シーズンのコンペティション敗退となったQFでのホーム・アウェイ2試合も含まれるし、もちろん、われらにとって忘れられない16/17シーズンのアグリゲイト10-2と大敗したときの試合も含まれる。あの屈辱たるや。あれも、もうそろそろ10年も前になるのか。 今回はそういう相手との対戦である。 とはいえ、ヒートアップしがちな頭をここで冷やしておかねばならないのは、この試合は両者にとっておそらくマストウィンな試合でもないということ。UCLではリーグフェイズ4試合を消化し、お互いここまで全勝。ひとまずはノックアウトラウンド進出にプレイオフのないトップ8での勝ち抜けについては、そこまで心配されていないだろう(現時点では95%以上の予想)。もちろん勝ちたい試合だが、これより重要な試合はある。 そうしたコンテクストも踏まえつつ、どのような試合になるか。ざっくりプレビューしてゆこう。
【マッチレビュー】25/26 EPL アーセナル vs ToT(23/Nov/2025)エゼのハットトリックでToTを粉砕
おはよう! 昨日はほんとに楽しかったなあ。 いまのわれらのフォームなら間違いないと信じてはいたものの、前回のサンダランドみたいな事故っぽい結果もあったし、ましてや、毎度そのときのポジションなど関係なく、なにが起きるかわからないのがNLD。試合前は、ちょっとしたドキドキはあった。 それがあんなことに。 ほとんどアーセナルが圧倒的に試合を支配し、ローカルライバルを蹂躙。超いらない失点みたいな事故はやっぱりあったけども、それとその後のしばらくの時間帯以外は、ほぼ完璧な、NLDの歴史に残るようなワンサイドゲイムだった。ToTの皆さんには申し訳ないほどの。あんな試合を観させられた彼らのファンの気持ちは、正直わかる。 そして完璧といえば、エゼのハットトリック。NLDダービーのような超大舞台で、デビューで、お互いのチームのサポーターからの愛と憎しみを一身に背負った漢が、子どものころからの一生の夢を叶えた。なんというドラマでシネマか。おれたちの“humble star”(©Peter drury)がやってくれた。 試合を振り返ろう! Arsenal vs Tottenham LIVE: Premier League score, stats & updates from North London Derby
NLD目前。ブカヨ・サカの人となりを深堀りするインタビュー by BBC Sport
さあ、今日はノースロンドンダービー。たいへんに楽しみな試合。 マッチプレビューにも追記して書いたように、ブカヨ・サカが、英国を代表する国民的フットボーラーのスターとしてBBC Sportのインタビューを受けていた。 Bukayo Saka on becoming a part-time barista, switching off from football and why it was always Arsenal NLDのコメント部分だけ紹介しようと、ざっと読んだらこれがたいそうおもしろかったので、別エントリとして紹介したい。 ブカちゃんのアーセナル愛も確かめられるよきインタビュー。NLD前にぜひお読みあれ。
