おなじみWhoScored.comにフランシス・コクランに関するコラムが来ていた。プレミアリーグに関する記事をたくさん書いているJonathan Wilson氏による分析記事。
「アーセナルはコクラン抜きのほうがほんとうにいいチームなのか」
要約。
- どんな選手だってミスはあるよね
- でもロッベンの左を空けるっていくらなんでもありえなくね?
- 選手の能力どうこうじゃなくてさ
- ヴェンゲルにはそういうの期待できないけど、少なくともほかの選手は事前にロッベンの左足に気をつけろって教えてやるべきだったっしょ
- そういうのもアーセナルらしいっちゃらしいけどね
- コクランてそもそも2年前のシティ戦で見たような選手じゃないんじゃね
- それにしても今季のスタッツ(コクラン欠場で100%勝)はひどい
- といっても勝ったのは全部格下だったからそれで責めるのはフェアじゃない
- タックル率はまあこの3シーズンコンスタントだ
- でもインターセプトは3.7から2.3に落ちてる。ひでえ
- カソルラと一緒にプレイするとそれぞれの勝率を上回る(昨シーズン59%勝、今シーズン73%勝)
- アーセナルの苦境をコクランだけのせいにはできない
- コクラン個人のスタッツは悪くないし
- カソルラがいないとこいつらダメだな
要約の要約をすると、コクランは(DMとしては)悪くないけどスーパーな選手じゃない。期待しすぎるな。あとカソルラ必要。絶対。といった内容である。コクランがいないほうがいいかどうかっていうより、カソルラがいたほうがいいみたいな。そりゃそうだとしかいいようがない。
アーセナルというチームにコクランがいないほうがいいかどうかの判断は、コクランがいるときといないときのチームの戦略とか戦術が、どんなふうに相手チームにハマったとかハマらなかったとか、もっと突っ込んだ解説が聞きたかった。
あるいは、アーセナルに明確な戦略も戦術もないからそれに言及しようがないってだけかも。バイヤン戦は結果的に押し込まれただけで、戦略的にふだんと違うアプローチを取ったとは全然見えなかった。
相手によって戦略を変えるということを基本的にしないチームだから、格上や対策をしてきたチームにめっぽう弱い。バカなのかな(笑)。
話しを戻そう。コクランの今季の戦績はひどいものだけど、試合の結果は相手にもよるし、チーム状態にもよるし、たぶん見た目ほどひどい影響をチームに与えているわけではないと思うのだ。
最新のスタッツ比較も貼っておこう。
たしかにタックルやインターセプトといった重要な項目で落ち込みを見せている。
今シーズンはほんとうにコクランにとっては厳しいシーズンだった。まだ終わってもいないけど、そんなふうにいいたくなる。彼だけを責められないとはいえ、カソルラがいない中盤のクオリティ不足は今季のアーセナル苦境の原因のひとつといわれてもしかたがない。
エルネニーやジャカといったCMの新戦力がここまで期待以下の働きしか見せていないのも地味に痛い。ジャカはあんなポジショニングならDMのファーストチョイスになってなきゃおかしいのにね。