最終節にここまで楽しみを残してくれるとは。さすが世界最強プレミアリーグ。
事実上、リヴァプールとアーセナルの一騎打ちとなった16/17プレミアリーグの4位争い。
残すは1試合、リヴァプールが4位をキープするのか、はたまたアーセナルが奇跡を起こすのか。今季の優勝クラブが決まってしまった今、最終日にもっともアツい注目を浴びるのがこの4位争いのふたつのカードである。
最終節はすべてのカードが同日同時刻のキックオフ(日本時間5/21日曜23:00)
今季のEPLも残り1試合。おさらいするまでもないが。たった1ポイント差。CLをかけた血の1ポイント
数字の上ではアーセナルが3位のマンシティに追いつく可能性もまだ残されているが、最終節マンシティがワトフォードに敗れかつアーセナルが勝っても5点のGDをひっくり返す必要がある。マンティが1-0で負けてもアーセナルはエヴァートン相手に4-0で勝たなければならないのだ。これはキツイ。
その点、マンシティに追いつくことに比べればリヴァプールをひっくり返すことはだいぶ現実的とはいえる。アーセナルは勝ちさえすれば、リヴァプールが負けあるいは引き分けでスルリと順位が入れ替わる。あるいは、もしアーセナルが引き分けてもリヴァプールが2点差以上の差で負ければ順位は入れ替わってしまう。
このEPL4位争いの注目度が高まるなか、メディアもそれぞれのクラブが4位フィニッシュを楽観視できない要因を相次いでポスト。なかなかおもしろいので紹介したい。
クーマンに勝てないアーセナル
このSquawka記事によると、ヴェンゲルのこれまでのVSロナルド・クーマン勝率は驚きの低さ。モウリーニョ並の天敵である。
ヴェンゲルVSクーマン、2003年の初対戦(アヤックス)以来の対戦成績。12戦で勝利はたったの2回。対するクーマンはヴェンゲルに5勝。まさに天敵。
アーセナルのファンはリヴァプールがスリップするかどうかを気にする以前に、まずは強敵のエヴァートンに勝つことを考えなければならないということだ。
ただ、その点ではアーセナルはこの最終盤においてすでに
- モウリーニョに勝利(13年間で初めて)
- アウェイのサウサンプトンに勝利(14年ぶり)
- アウェイのストークに勝利(7年ぶり)
と土壇場で不可能を可能にしてきたという自信もある。まさかここまできてホームでエヴァートンに負けようなどと考えているグーナーはいまい。
しかしアーセナルってクラブは天敵が多すぎじゃないか?
リヴァプールが4位を逃すだろう6つの理由
おれたちのMetroがアツいエントリを投下。これは笑える。明らかにグーナーにおもねったジョーク記事だが。
1 リヴァプールは引き分けが大好き
今季のトップ6では最多の10ドロー。アーセナルがマストウィンなら、リヴァプールもマストウィン。
2 対ミドルスブラ戦績
最後にボロと対戦した2014年のアンフィールド、EFLカップ2-2(ペナルティ14-13)とかなり手こずった。
今季始めには3-0とリヴァプールが快勝しているがこの記事ではスルーする(おい)。
3 リヴァプールは最終日に弱い
2009年以降、リヴァプールは最終日で2勝しかしていない。
4 リヴァプールは勝負弱い(Bottlers)
去年のEFLカップ決勝(マンシティ)、EL決勝(セビーリャ)と絶対に負けたくない重要な一戦で敗戦。ユルゲン・クロップ就任からリヴァプールはここぞというところで勝てていない。
5 最終日のピリピリした雰囲気(Squeaky bum time)
ボロはEPLのボトムハーフで一番守備のいいチーム(1.35失点/試合)。プレッシャーのかかる最終日に絶対に勝たなければならないチームが対戦したくない相手だ。
6 アーセナルはいつも4位でフィニッシュするから
18世紀にヴェンゲル監督が即位してからチャンピオンズリーグ出場を逃したことはない。彼らはつねに4位フィニッシュする運命だ。だからリヴァプールはスリップする。
以上。
まあメトロのおふざけエントリでお茶を濁したけれど、ニュートラルな視点で見ればやっぱりアーセナルのほうがかなり分が悪い。
2チームともホームゲームであるが、ミドルスブラとエヴァートンでは戦力に大きな違いがある。
とくにエヴァートンには今季のゴールデンブーツを争うルカクやアーセナルが狙っているという噂もあるバークリー(50Mポンド要求らしいが買い手が付くわけない)など危険な選手も多い。
しつこいようだがボロのアダマ。超絶ドリブラーのアダマ・トラオレに期待したい。彼が活躍してアーセナルが4位フィニッシュを実現させようものなら、グーナーのあいだでもアダマ熱が高まるに違いない。