ロシアでコンフェデレーションズカップが開幕した。とっくに開幕しているのかと思ったら、これからだったのか。怪我で開幕戦を欠場と噂されていたアレクシス・サンチェスが途中出場してカメルーン相手にさっそく結果を出した模様。チリの次の相手はムスタフィがメンバーに入っているドイツと火曜日に。
FIFA公式ではYouTubeビデオも貼られていて日本からもハイライトが視聴可能。親切。短いハイライトでもVARが何度か使われた様子がわかる。いいことである。
最近のアーセナルニュース
アレクシス・サンチェス近況
今週もサンチェス関係のゴシップがメディアの見出しを飾らない日はなかった。本人不在で。一番新しいところでは、週末あたりに出たサンチェスサイドが獲得を狙うバイエルンにほぼ実現不可能なリクエスト(週給420kポンドを要求)を出したという報道で、これがすなわちサンチェスがマンシティへの移籍を希望している証拠であると報じたメディアが多数。
確かにロンドンが気に入ってせっかく英語も慣れてきたというのに、またドイツに行って一から新しい生活を始めねばならないというのは気が重いのかもしれない。サンチェスがイングランド国内での移籍を希望したとしても驚きはない。
一方で、どこからかリークされたというPuma製17/18シーズンのキットの写真にばっちりサンチェスもエジルも写っているということで、そのことから、写真を撮影した時点ではふたりの去就が決まっていないということだけは確かだと言えそうだ。いつまで引っ張るんだアーセナル。
ただご丁寧に新キットお披露目写真からすぐに移籍したRVPなど過去の素敵な事例を紹介してくれたメディアもあった。これで安心したなんて思っているファンはひとりもいないから心配すんなといいたい。
出場機会を求めて移籍希望のジルー。アーセナルが移籍を容認?
この写真、エジルもサンチェスも写っているというのなら、ジルーもいる。写真がお蔵入りする可能性は高い。
ウエストハムがジルーの獲得を希望しているという報道はちらほら出ていたが、SKY SPORTSにも。
ジルーはつい先日も憶測を一掃するようにアーセナルでタイトルを獲りたいと語ったばかりだが、出場機会を求めていることには変わりがない。
今季ジルーのCFとしてのペッキングオーダーはサンチェス、ウェルベックに続く3位。サブで結果を出していたので、ベンチから使いたいというボスの思惑もわかるし、結果を出しているのにスターティングに入れないストレスを感じていたジルーの気持ちもわかる。
ファンとしては、ジルーには来季も使えるサブとしていてほしいが、アーセナルがラカゼッテやエンバッペといった新しいCFを獲得するなら、彼はさすがに残らないだろう。エンバッペの獲得にモナコに移籍金(100Mポンド)+ジルーでオファーという報道も。ラカゼッテにもジルーを含めたオファーを出しているという話もある。売る気まんまんである。
この報道で驚いたのは、ジルーが移籍を希望したり彼を求めているクラブがあるということではもちろんなくて、アーセナルがジルーの移籍をどちらかといえば歓迎する意向であるらしいということだ。新しいCF獲得のためにお金がほしいとはいえ、ジルーを辛抱強く使い続けてきたヴェンゲル監督にしては珍しく冷たいじゃないか。
このブログでも以前に、せっかくジルーを使うなら彼の長身をもっとうまく使ってほしいと書いたけれど、やっぱりボスはいわゆる電柱系のCFは好きじゃないんだな。放り込みなんて美学に反すると。アンリだって190cm近い身長にも関わらずヘッダーで決めたなんてのは数回しか見たことがない。ヘディングで競り合っているシーンなんてほとんど思い出せない。
ジルーはプレイスタイルによってはもっとうまくやるはず。この件はジルーが来季ウエストハムで覚醒するフラグとしか思えない。ラスト10分でキャロルとジルーの2トップに放り込み。こんなイヤなチームがかつてあっただろうか?
チェンボはどうなる? チェインバースは放出の噂
チェンボはまたしても移籍の噂が再燃している。週給100kで新契約が決着するというニュースはどこへ行ったのか。まだ23才のOxは40Mポンドという莫大な移籍金が見込まれるという人気銘柄だが、アーセナルとの契約更新の話がなかなか進まないことに失望しているという。いまだにリヴァプールは虎視眈々と狙っているようだし、チェルシーやマンシティもOxに興味を持っているとのこと。引っ張りだこである。それほど活躍してましたっけねえ?
カラム・チェインバースはエヴァートンとリンク。今季ミドルスブラでまずまずの活躍をしたというチェインバースだが、来季のアーセナルでファーストチームに入れるかといえばおそらく難しいだろう。RBにはベレリンがいるし、3バックでもホールディングより使えるという感じはない。現実的にはRB、CBでサブのガブリエルとの比較になるだろうが、ボスからの信頼度でいえば彼と同レベルかそれより低いといったところだろう。残念だ。
16Mポンドでサウサンプトンから買ったチェインバース。アーセナルは14~15Mポンドのプライスタグを付けているという。またしても損切である。カナウド……。
タクマアサノ。シュツットガルトに残留へ
ほとんどのアーセナルファンが去年獲得したということすら忘れていそうな浅野拓磨。ぼくも忘れていた。すまん。今朝のゴルコム日本版によると、もろもろの理由で来季もドイツに残るとのこと。シュツットガルトはブンデスリーガに昇格できなかったようなので、浅野は来季もドイツ2部リーグで戦うことになる。(※追記:失礼昇格していた。)
現実を見るとアーセナルのCFもしくはウイングは、クラブの格からすれば本来は世界最高峰の選手がいなければいけないポジションである。タクマアサノが戻ってアーセナルのファーストチームに入るには、来季ドイツ2部で苦しんでいるようではお話にならない。まったく厳しい世界だ。
GK続報(チェズニー、オスピナ)
「来季もう一年はやるけどそのあとはヴォイチェフに任せるつもりさ。アッハッハ」ブッフォンがコメント。
生きる伝説GKが引退するというタイミングで即座にリーグNo.1GKをゲット。ユヴェントスはやりたい放題だな。何をやってもうまくいくというまさにこの世の春。ドンナルンマに逃げられるわ、何をやってもうまくいかないミランとは大違い。同情しかない。
オスピナはトルコのフェネルバフチェとすでに合意との噂だったのが、アーセナルが移籍金の釣り上げを狙って一時交渉がストップしているという。
オスピナがセカンドとして残ってくれるならそれはうれしいが、それはオスピナに酷というものだろう。しかしインフレが続くEPL基準で考えたら、3Mポンド程度といわれる移籍金を引き上げたくなるのも無理はない。オスピナは安値で叩き売られるような悪いGKじゃない。
CSKAのゴロヴィンの獲得をアーセナルスカウトが否定
けんもほろろに。ロシアでコンフェデ杯を戦うゴロヴィン。10Mポンドで獲得間近の噂をアーセナルのロシア方面を担当するスカウト、Pavel Kucherov氏が真っ向から否定。
Arsenal scout shoots down Golovin link | Arseblog News – the Arsenal news site
(その話を聞いて)驚いたよ。そういうことは普段秘密にしているからね。ロシアの選手が関心を持たれているのはうれしいよ。とくにいまロシアのフットボーラーはあまりヨーロッパに出ていないからね。
ゴロヴィンはまだヨーロッパレベルの選手じゃないよ。EPLのトップクラブへの移籍なんて非現実的だ。
彼がダメってわけじゃないけど、EPLに適応するにはフィジカルもメンタルもステップアップする必要がある。
あのときのアルシャヴィンとは全然違うよ。レベルが違う。
ゴロヴィン獲得の線はこれで消えた。なんだったのか。
その他もろもろの移籍ニュース
Sander Berge
アーセナルはゲンクのDM、Sander Berge(サンダー・バージ/サンデル・ベルゲ?)を狙っている。初めて聞く名前である。エヴァートンも狙うノルウェー人。
WhoScoredをみると、ポジションはDM(アンカー)専だが、ハイライトを見るとCBやRBもやっているように見える。
長身で足元がうまくパスもドリブルもVery Strong。そしてショタ少年ぽさの残るベビーフェイスの19才。18Mポンド。キミがほしい。誰の代わりに使うのかなんて考えない。
CBとDMができる若手といえばクリスチャン・ビエリクとキャラがかぶっている。彼は来季はノリッチでプレイするがこの人を取るならビエリクはかなりがんばらないといけない。
アトレチコのカラスコ
アーセナルはアトレチコのカラスコがほしいそう。名前はよく聞くけどどんな選手なのかまったく知らない。ウインガーだそうである。サンチェスの代わり? そんないい選手なのか。スペインリーグをまったく見ていない自分でも名前をたまに聞くだけはある。
Joel AsoroとBenjamin Mbunga Kimpioka
アーセナルはサンダランドの若手スウェーデン人ふたりを5Mポンドで獲得か。
Joel Asoro(ジョエル・アソロ)18才とBenjamin Mbunga Kimpioka(ベンジャミン・エンブンガ・キンピオカ)17才。サンダランドの逸材らしい。後者は「ベンジャミンは塩分が金ピカ」で覚えられる。
アソロのほうはすでに今季サンダランドのシニアチームデビューも果たしており(サンダランドで最年少出場記録)、いくつかのクラブが狙っていたとのこと。当然サンダランドもスター選手を手放したくはなかっただろうが、クラブが来季降格で放出はやむを得ないようだ。
この一週間はこんなものだろうか。
ちなみにここしばらくはクリスチャーノ・ロナウドの移籍話がメディアを席巻しており、アーセナル関連でもあまり大きなニュースはなかった。
風が吹けば桶屋が儲かる。のか。
いまおそらく獲得に比較的現実味のある、アレクサンドル・ラカゼについては別の日に改めて書きたい。