うんこみたいに脆弱なチームで前半戦を6位で終えたアーセナルのなかで、いま唯一大注目の選手といえば、AMNことエインズリー・メイトランド・ナイルズを置いてほかにいない。
若手のなかでもシーズン始めにはもちろんリース・ネルソンやエディ・エンケティアといったアタッカーが注目を集めていたが、ここへきて昨シーズンのブンデスリーガのシーズン・ベストイレブンであるコラシナツを差し置いて、守備的な選手であるAMNがファーストチームに割り込んでこようとしている。イウォビ以来、われわれがひさしぶりに刮目する期待のヤンガンが現れた。
そんなAMNが公式のインタビューに答えた。
Maitland-Niles – Why I’m so calm on the pitch
※画像はArsenal公式より
エインズリー・メイトランド・ナイルズ:(ピッチで落ち着いている?)それがぼくのプレイなんだよね。みんながぼくを見てどう思ってるかも知ってるよ。「なんかあいつリラックスしすぎじゃね? なんだいありゃ」。でもそれがぼくなんだ。
若手にしてはヘンだって思うでしょ? でもいまのチームがぼくにとってやりやすいんだ。ぼくを信じてくれてほしいときにボールをくれるし。一緒にやることでぼくが溶け込むのを助けてくれるチームなんだ。その信頼を自分で勝ち取ったんだっていう気もしているよ。
もちろん試合の前には緊張する。でもほかのみんなもそうだと思ってるし。毎週ワールドクラスのプレイヤーたちと試合をするんだもの、ときにはナーバスになるときくらいあるよ。
父さんの影響があるって思うんだ。父さんは無口だけどしっかりと行動する人でね。もし父さんが何か問題を解決できないときは、もちろんしゃべれるし、ほかの人と協力することもできる。ぼくもそんな感じなんだ。
パパさんの影響ですか。ママさんはロンドン・コルニー出入り禁止だとか、あんまりいい話し聞かないけど……。どんな親でも子は育つということですな。
エインズリー・メイトランド・ナイルズのプロファイル
非常にいまさらながら彼のプロファイルを確認しよう。
エインズリー・メイトランド=ナイルズ – Wikipedia
Ainsley Maitland-Niles。1997年8月生まれ。177cm。ロンドン東部のGoodmayes生まれの20歳。
アーセナル(アカデミー)には6歳で入団。ヘイルエンド・アカデミーの生え抜きで、U17~20のイングランドの各年代の代表に選出されているイングランドの将来有望選手のひとり。15/16シーズンはイプスウィッチ・タウンにローン。先の2017年U-20ワールドカップで優勝したイングランドチームのメンバーでもある(決勝戦は途中出場/準決勝はスターティングメンバー)。
17歳で2014年のUCLガラタサライ戦でアーセナルのファーストチームにデビューしたのは、ジャック・ウィルシャーに次ぐクラブ史上2番めの若さ。EPLでも同月にデビュー。なんてこった。アーセナルにとってもジャック以来の期待の選手という。希望しかない。
メイトランド・ナイルズのプレイスタイル
上記の公式プロファイルページによると、AMNは「ヴァーサタイル・ミッドフィルダー」ということで、CM、DM、RB、RWBをこなすと記述がある。そして、現在アーセナルのファーストチームでは、コラシナツの穴を埋めるLB、LWBでプレイ。守備を要求されるポジションならどこでもやれる。なにそれしゅごい。
TransferMarktではCB表記も。
シニアの選手たちが不甲斐ない試合をしているなかで着々と若手が育っている。さすがアーセナル。そこはさすがといいたい。
がんばれAMN。期待の星である。
ちなみに。日本語Wikipediaで「エインズリー・メイトランド=ナイルズ」と英語読みに限りなく近い表記がされているのを確認。数々の意味不明な日本語表記を許している日本語Wikipediaにしては非常に珍しい事態。拾い食いでもしたのか。