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冨安健洋のアーセナルでの初インタヴュー ※Part2を追記

こんにちは。

静かな一週間だと思っていたら、今週の平日は優秀蹴球団体のための大会UCLがあったのですな。われらに関係なしの寂しさったらない。

さて、アーセナル公式のWEBにこの夏に加入した冨安健洋の初めてのインタヴューが公開された。

短い動画ながら、英語で堂々と受け答えしていて、世界中のアーセナルファンたちも好反応。そのあたりも交えてこのインタヴューの様子を紹介したい。

※インタヴューのPart2が公開されたので、2ページめに追記してありまする



DF冨安健洋のアーセナルでの初インタヴュー動画を翻訳す

緊張しているのかしていないのかよくわからない面持ち。

(トミー、アーセナルへようこそ。クラブと契約してどんな気分?……)

冨安:とても興奮している。なぜならアーセナルは世界最大のクラブのひとつだから。それとプレミアリーグでプレイすることはぼくの小さいころからの夢だった。だからここへ来られてうれしい。

(この機会にどれほど興奮している?……)

アーセナルの選手としてプレイすることは想像もしていなかった。だからとても興奮している。

(アーセナルのどこがキミにとって魅力だった?……)

云ったように、アーセナルは世界最大のクラブのひとつだから。

(自分のプレイスタイルをどう説明する? アーセナルファンたちはキミになにを期待できる?……)

んー。ぼくは両足でプレイできる。あとは守備選手としてどの位置でもプレイできる。ぼくは賢い選手だから、つぎの状況をいつも読むことができる。

(RBやCBなど違う位置でもプレイできるということですが、自分がプレイするのにもっとも適した場所はどこだと考える?……)

ぼくにとってはそれは問題じゃない。なぜならもっとも重要なことは試合でプレイすることだから。コーチがぼくにストライカーとしてプレイしてほしいと云うのなら、ストライカーでプレイする。だからどこでプレイするかは問題じゃないんだ。

(PLで日本を代表するというのはどんな意味が?……)

いまはぼくを含めてふたりの日本人選手がいる。ぼくとリヴァプールでプレイしている南野。PLは日本人選手がプレイするのは難しいリーグだと思う。なぜならPLはフィジカルだから。でもぼくはPLでプレイする準備はできていると思っている。

(PLにふたりの日本人選手がいることに、どれくらい日本で興奮がある?……)

Pfff… ぶっちゃけよくわからないけど(笑)……

(キミたちが帰ったら大騒ぎになりそう?……)

そうかも。

(キミはアーセナルで唯一の日本代表ではない。岩渕真奈もここにいる。彼女について何を知っている?……)

もう彼女にはメッセージを送っていて、彼女からは「応援しているからがんばって」みたいな。だからぼくも同じように返した。ぼくらはいい関係があると思うよ。……たぶん(I think)。

以上。最後のちょっと笑える。

謙虚だけじゃなく、自分の長所をちゃんと列挙できて、プレイできればポジションはどこだって構わないという献身的・理想的精神。みんな彼を好きになっちゃいますよね。

最近のほかの選手のときと同じようにこれもPart1だそうなので、そのうちPart2が公開されるはず。そのときは追記しよう。

 

冨安と英語

さて、なんというか、質問者ももうちょっといい質問をすればいいのにという感じで、あんまり会話がはずんでいるというふうには見えないのがちと残念だった。「job interviewみたい」なんて云うひとすらいた。

でも、それは彼のことばのせいだけでもないだろう。むしろ、アーセナルのファンたちは彼がちゃんと英語を話せるとあまり想像していなかったようで、褒めているひとや驚いているひとが多数。twitterやredditでは、「すごくいい英語!」のような反応もたくさん見かけた。

もちろん、ツッコミが入ったところでは、LとRの発音が指摘されたりもしていたが、昨今はアニメ等で日本語を耳にする機会も増えているからか、日本人がLとRを正しく発音できないことくらい常識みたいで(日本語にはLの発音がないとか)、あまり気にもされていない。日本語があまりに欧米の言語と違うので、日本人の英語のできなさや学習の困難さに同情的になられているようなところすらある。わかってくれてうれしいよ。。

ぼくも、英語学習者として、トミヤスの英語での受け答えはすごく立派に見えたし(もう3年も欧州で生活しているのだから当然か)、正直ヌーノ・タヴァーレスよりも上手なんじゃないかと思ったほど。

これならチームのなかでの意思疎通も単独で十分にできそうだ。

あと、彼が冒頭で使った「I’m buzzing」という表現。これに反応しているひとが結構いたことが興味深かった。

最近、サカやESRがこうした機会で喜びを表すときに、まさに“buzzing”という単語を使っていて、ぼくはそれを翻訳するときに意味を調べたりしていたので、なんとなく気になっていた表現だった。それはどうも英語話者でも誰もが使うような一般的なことばではないらしく、redditであるひとが「アメリカ人からすると非常にBritishな感じがする」と反応していたので、英語っぽい英語のようだ。あるいは若ものことば?

冨安がそのようなことばを自然に選択したことも、彼の英語力と思われたかもしれない。

 

さいごにr/Gunnersのとあるサブで、かなりウケてしまったネタを。

「なんで、日本人にはTak-ほにゃららという名前が多いわけ? タケヒロ、タケフサ、タクミ、タカヒロ」

「日本でA-haが大ヒットしたじゃん」

このレスには爆笑。思わずぼくも「Tak on me」とレスしてしまいましたがな。。。

 

ではここでお聴きいただきましょう。虚構と現実が交錯するサスペンス風の小物語を、手描き漫画と実写合成という斬新な手法で描いて、まさに一世を風靡。MTV世代を代表する音楽映像作品のひとつですね。1986年の大ヒット、a-haでTake on me。

見入ってしまった。。

 

※インタヴューのPart2が公開されたので、つづいてそちらも訳してみよう!

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

One Commnet on “冨安健洋のアーセナルでの初インタヴュー ※Part2を追記

  1. 「自分は賢いプレーヤーで、常に次のプレーを読める」これはなかなか言えないと思う。よほどこの2年間に手応えがあるんだと思う。じっさい僕も久しぶりに富安のプレーを通しで見て「こんなに良い選手だったっけ!?」って愕然とした。全方位に全速力で成長し続けないと、2年やそこらであんなにはならないと思う。

    あれはMFとしてのAMNにも見習わせたい。身体能力や素質に寄りかかってるだけじゃ届かないレベルがあると思う。富安はもっと細かくポジション修正してるし、周囲を見てるし、一歩早く動き出してる。「AMNとはどんな選手か見せたい(want to show the world how good i am)」と言うのであれば、頭を使って相手を出し抜かなきゃいけないと思う。

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