新しいヘッドコーチで新しいシーズンを迎えたアーセナル。今シーズンここまで最大の驚きは、ロリアンから獲得した無名の19才、マテオ・ゲンドゥージではないだろうか。
プリシーズンマッチでプレイする姿を見て、アーセナルのファンは皆新シーズンに大いに期待したものだが、まさかほんとうにプレミアリーグ初挑戦の彼をここまで起用するとは思わなかったし、また通用するとは思わなかった。
いま、そんなグーナーのLOVEを一身に浴びている彼がフランスメディアのインタヴューに答えた。紹介しよう。
「アーセナルは別次元」
マテオ、アーセナルでの最初の数週間について教えてくれるかい。どうやってあんなに早く溶け込んだのか。
ゲンドゥージ:とてもうまくいってるね。まさに白昼夢のなかを生きてるって感じさ。コーチ、スタッフ、マネジメント、チームメイト、みんなのおかげでぼくの調整はパーフェクトなんだ。これが長く続くことを願ってるよ。成長して、このクラブでトロフィを勝ち取ってグレイトなキャリアを築くんだ。
キミはリーグ2から移籍してすぐにチェルシーやマンチェスター・シティと戦った。この突然の変化についてはどう感じてる?
別世界だったよ。アーセナルは歴史あるクラブで、美しく、世界中で知られていて、ヨーロッパのベストのひとつで、チームにはビッグ・スターもいる。どういっていいのか伝えるのは難しいけど、ほんとに異次元だよ。すべてが変わった。
ピッチでも?
試合のレヴェルは、もっともっとインテンシティがある。イングランドのリーグではグレイトな選手が世界中から集まっていて、すごいよ。でもぼくは十分早くそれをやった。それが最重要だ。レギュラーでいられるかどうかはぼく次第だね。まだ始まったばかりさ。
こんなに早く自分が活躍できると思っていた?
いいプリシーズンがあって、シンガポーでの試合のあいだも思い描いていたんだ。それらの試合ではバランスを取ることに重きを置いていたみたいだったので、それでぼくがリーグでの出場機会を得られたのかもしれないね。それに対する回答は持っていたしね。チームができるだけたくさん勝つために、ぼくもやり続けないと。いずれにせよ、アーセナルでは、ぼくが成長するためのすべてがある。そしてぼくたちにとっても、グレイトなシーズンにするためのすべてがある。
「パニックにならないこと」
たくさんのクラブがキミの獲得を望んでいたね。どうしてガナーズを選んだの?
ゲンドゥージ:アーセナルはぼくのこころのクラブだよ。子どものころからサポートしてきたクラブだ。父と一緒にヴィエラ、アンリといった歴史をつくったフランス人選手のヴィデオを観ながら育った。アーセナルがぼくの獲得に興味を持っていると知ったとき、ためらうことはなかったね。
キミは突然有名人になってしまった。これにどう対処する?
ピッチでやることに集中しているよ。外で起きていること、それもナイスだけど、もちろん、でもぼくを一番アツくさせるのはフットボールなんだ。ちょっと有名になってきたといって、それに惑わされるようなことはないよ。ぼくは若いときから堅実なんだ。そんなふうに教育を受けた。これからも自分を見失わないよ。
「いつかワールドカップを掲げたい」
フランスチームはキミのこころの片隅にある?
ゲンドゥージ:とりあえずいまは、アーセナルで目標にたどり着くことに集中してる。急がないんだ。来るべきときが来たらいずれ来るだろう。でも、やっぱりぼくにとっては夢だよ。いつかそこへ行けるなら何でもやるよ。もし出られたら、それはもうありえないくらいすごいね。
この夏のワールドカップは観ていた?
もちろん。震えるほど美しかった。いつかあのシャツを着たい。
以上。
デイドリーミンなインタヴュー。どうでした。