個人的にヘクター・ベレリン(エクトル・ベジェリン)の伸び悩みが気になっている。
redditのガナーズ板のあるスレッドでは、ベレリンがしばらくペイス(スピード)とアジリティ(すばしっこさ)を失っているという話題があった。
今回はベレリン伸び悩みの原因について、なぜ彼がペイスとアジリティを失ってしまったのか、このスレッドに寄せられたコメントからいろいろな意見を紹介したい。ちなみに半分はネタである。
ベレリンは伸び悩んでいるか?
そもそもプレミアリーグのデビュー以来、彼は本当に伸び悩んでいるのか。単に印象で語っているに過ぎないのではないかとおしかりを受けそうなので、まずはデータで見てみよう。いつものSquawkaコンパリゾンマトリクスから。
左端の14/15シーズンから毎シーズン17/18シーズンまでのデータ。左から2番めの15/16シーズンが初めてEPLのフルシーズンを過ごしたシーズン。
一番上のトータルスコアだけ見てもらうと一番わかりやすいが、多くのスタッツで15/16から毎年右肩下がりの傾向がある。
もちろん、アーセナルのフォームとリンクしている部分もあるので、ベレリンの個人のスタッツといっても彼のパフォーマンスそのものを純粋に表したものではない。
しかし、逆にいえば、彼のフォームがアーセナルの成績に現れているという考え方もできる。
このデータからいえることは、ヘクタ・ベレリンは華々しいプレミアリーグデビューを飾ったあと、つぎのシーズンでは最高の一年を過ごし、その後ズルズルと調子を落としてきている。そんなふうにいえそうだ。
前途洋々時代のベレリン
素晴らしい将来が嘱望された時代の彼の印象的なプレイについては、あらためて以下のハイライトをご覧あれ。
CLバイエルン戦、誰もが疲れを見せている試合終了間際に恐ろしいスピードでボールをインターセプト、そのまま追跡されつつ敵陣深くまで運ぶとゴール前に走り込んだエジルにドンピシャのクロス。ゴールをアシスト。
彼のハイライトといえばこれである。類まれなスタミナ、スピード、技術が凝縮した数秒間だった。
PLチェルシー戦、センターサークル付近のドタバタからペドロにボールをかっさらわれると、一気にスピードに乗ったカウンターを発動するチェルシー。絶体絶命のピンチを救ったのは疾風のごとくバックラインに戻ったベレリン。背後からクリーンなタックルでペドロからボールを奪い、失点の危機を救った。
画面手前でジャカがちんたらと相手アタッカーと並走しているのを見るとなお味わい深い。
CLバルセロナ戦、右サイドで寄せられつつボールを受けると、ジョルディ・アルバとワン・オン・ワンのかけっこに。ドリブルするベレリンに追いつけないアルバ。ちなみにこのアルバはバルセロナでも指折りのスピードのある選手だそうで(知らんがな)、ボールを持ってなお速いというベレリンのスピードが際立つシーン。
PLスウォンジー戦、たった一本のパスでゴミスにちぎられるアーセナルディフェンス。GKと一対一のピンチを迎え……。
これはどちらかというゴミのダメさが際立つシーンながら、ゴミがボールを受けて抜け出した時点で後ろから追いかけるベレリンの位置を確認してほしい。ゴミがゴール前であたふたしているとはいえ、この距離に追いつくペイスは驚異的。
われわれがこんなシーンをベレリンから最後に観たのはいつだろう?
なぜベレリンはペイスとアジリティを失ったか? 5つの説
さあ本題である。なぜだ。なぜなんだヘクター。
1、使い続けすぎで疲労困憊説
もっとも説得力がありそうなのは、この説だろう。
疲労が貯まれば、本来のパフォーマンスを発揮できないのは当たり前である。
ベレリンはとにかく出ずっぱりである。いくらなんでも使いすぎだろう。
上に貼ったスタッツ比較でリーグの出場試合だけを見ても、1シーズンでリーグ38試合と考えれば彼がこれまでにどれだけたくさんの試合に出場していたかがわかる。しかもこのほかにカップ戦もあったのだから。どんだけ。
リヒトシュタイナーを獲得するまでの数シーズンは実質ベレリンしか使えるRBがいないという状況で、ヴェンゲル監督がベレリンと争えるRBを獲得せず、彼を酷使し続けた責任は重い。
早くにデビューした選手が早くに衰えてしまうという説について書いている記事を以前にどこかで読んだことがある(ウェイン・ルーニーとか)。
甲子園球児の問題を挙げるまでもなく、若く将来が有望な選手を若いうちから酷使することは決していい使い方ではない。
アーセナルには彼のような若手選手をもっと大事に使っていってほしいと願ってやまない。
もっとも、エメリはフルバックをローテーションするマネージャーだといわれている。今シーズンはうまくリヒトシュタイナーと使い分けてくれればいいが、ここまで4試合でリーグ戦のRBに限ればその兆候はまだない。
エメリのフルバック・ローテーション作戦とローテーションの是非
2、筋肉つけすぎ説
ベレリンはフィジカル強化で筋肉を付けすぎているという説。
日本のサッカーでもよく、筋肉かアジリティかみたいな議論をされてきたと思う。一般に筋肉がつくとスピードや敏捷性が犠牲になると思われている。ほんとかどうかは知らない。たしか中村俊輔がいってた。
フルバックはふつう守備時にはゴール前を守る選手のひとりとなる。ゴール前で屈強な相手FWたちと対峙したときに負けないような肉体をつくることは、プレミアリーグで戦ううえでは必須だっただろう。
しかし、スピードやアジリティといったベレリンのストロングポイントを考えたとき、それが必ずしも正解だったとはいえないのかもしれない。
3、ヴィーガン説
ヴィーガンというのは、例のアレである。菜食である。動物性のなんちゃらを取りたくないというひとたちの主義である。間違ってたらごめん。
ここ3、4年のベレリンのフォームの話しをしてんのに、ベレリンがヴィーガン・ダイエットを始めたのってわりと最近じゃないかよおというツッコミはやめてほしい。聞きたくない。
ぼくが中学生のとき、英語の先生が肉を食べなくなったら怒らなくなったといっていた。つまりそういうことである。闘争心なくしてプレミアリーグは戦えない。
4、アロンソのエルボーで脳にダメージを喰らった説
※閲覧注意
マルコス・アロンソとかいうプロレスラー。ファールにもならなかった謎の殺人フライングエルボーアタック。
そしてパンチドランカー。
地獄に落ちろ。
5、長髪説
髪が長くなればそれだけ重量も増す。重量が増せば…… あとはわかりますね?
以上
あ、ネタですよこれ。シェアしてね。
やっぱり遅くなってますよね。
以前ならスピードで無理やりカバー出来てた部分も出来てないですし…
スピードがなくなった分を他でカバーしているようにも思えないし、とりあえずスタメンから外して様子を見て欲しいですね。
長髪説ですかね!!(笑)
めっちゃウケました。
多分 筋肉つけすぎ説だと自分は思ってます。
今までカバー出来ていたところも 全体的なスピードダウンにより 今に至ると思いますね。
だって彼 上半身でかくなりすぎでしょ!?
スピードはどうなんだろ。遅くなってんすかね。チームでバメヤンに次いで2位なら悪くないというか。ブンデスでスピード上位だったパパより速いわけだし。
個人的にはスピードそのものというより「慢心説」を唱えたい。
ちょっとちやほやされていい気になってんすよ。スター気取りですわ。若かったときのジャックみたいなもんで。
ゴミスのボールをインターセプトしたシーンとか、いまならそもそもあの距離を走ってチャレンジしようとするかな?
彼はファッションとかフットボール以外の関心事も多いひとで、若干そういう傾向がありそうな気がしているです。
がむしゃらって感じはしない。
髪は切って欲しいですね。
これはコンデションの問題ではなく、短髪ベジェリンのほうがイケメンだから。
私はイケメンが大好きです。
そしてマルコス・アロンソ。
テメーはネタじゃなく地獄に落ちろ。
その後、ネットなんかで「同性愛者と罵られる」とベレリンの激白がありまして、髪の件は冗談でもいわないほうがよかったなといま思ってます。
The Timesは登録しないと読めないのですがこちらに当該部分があります。
https://www.reddit.com/r/Gunners/comments/9dwp2v/beller%C3%ADn_most_of_the_abuse_is_online_but_you_hear/