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ファブリツィオ・ロマーノがアーセナルの2021夏移籍ウィンドウを語る。ビスーマ、ブエンディア、ウィロック……

いまオフシーズン。試合はなくても移籍の話題でなんやかやと毎日盛り上がっている。

さて、すでに毎ウィンドウの恒例になりつつある、ファブリツィオ・ロマーノのアーセナル移籍ウィンドウトーク。

この夏は、The Arsenal LoungeというYouTubeチャンネルがロマーノ氏をゲストに迎えて、この夏の展望についていろいろなトピックを話していた。

アーセナルFCに限らず、すっかりフットボールトランスファーニュースの顔になってしまったロマーノ。

彼がアーセナルの現在の動きや関心について何を語ったか。フォロウしよう。



ファブリツィオ・ロマーノがアーセナルの移籍ターゲットについて語ったこと(2021夏)

以下、r/Gunnersのサマリを拝借する。リスペクト。

イヴ・ビスーマ

アーセナルはミドフィールドにトップターゲットがいるが、それはビスーマではない。誰なのかはまだ不明だ。トップターゲットのスキルセットはビスーマのそれとは違う。ダニ・セバーヨスに似たものだろう。ビスーマはリストには載っている。

ブエンディア/オーデガード

ブエンディアとは交渉している。だが、オーデガードへの興味を失ったわけではない。個人的にはどちらかひとりだけとのサインになると思うが、現時点では両者との交渉がある。

オーデガードはアーセナルとそのアトモスフィアが大好きだった。アーセナルでとてもハッピーだった。だから移籍にもオープンだ。アンチェロッティはレアル・マドリッドのボードと移籍ウィンドウのプランについて来週相談することになる。

ウィロック

ウィロックにはプリシーズンでアピールするチャンスがある。だが、もし€20Mあたりのオファーがあれば、アーセナルは即お断りとは云わないだろう。それが倍になったり、それがアーセナルの補強を助ける金額なら、彼らは検討する。

オバメヤン

何か大きなことでも起きないかぎり、彼はアーセナルに残る。アーセナルは今日のマーケットでトップストライカーを見つけることが難しいことを理解している。

ベレリン

ベレリンはクラブを去る。

ゲンドゥージ

マルセイユがアーセナルと交渉中。彼らはゲンドゥージと個人条件では合意しているが、アーセナルとはまだ合意していない。マルセイユが提案している条件は、アーセナルがその後にさらに金を得ることができるものだが(たとえばもしマルセイユが来シーズンにCLを確保したらとか)、アーセナルはこの移籍ウィンドウで投資できる資金を欲しがっている。

エドゥ

長期で何かを築いていきたいのであれば、いいタレンツといいチームが必要で、わたしが思うにエドゥはそのなかではベストのひとりだ。わたしは彼を高く評価する。

オナーナ

アーセナルは1月には彼との契約に近づいていた。彼のドーピングが状況を変えてしまい、アーセナルはいまCASの決断を待っているところ。チェズニーの噂は真実ではない。

グリーリッシュ

不可能ではない。しかし、それは難しいと思う。マンシティのようなCLのあるクラブスが、彼に問い合わせをしている。

ベレリンの代替

ハキーミはベレリンのリプレイスメントとしてアーセナルのトップターゲットだ。しかし彼には€80Mのプライスタグがあり、アーセナルはほかを探せねばならない。ランプテイはオプションではない。アーロンズもトップターゲッツのひとりではない。新RBを取ることは間違いない。

以上。

動画は50分ほど尺があるので、もっとたくさんのことを話しているだろうが、今回はぼくはちゃんと観ていないのでわからない。ごめん。

ちなみに冒頭でアルテタ退任の可能性について訊いているが、ロマーノは「それはない」。当然か。。

エドゥについては、とても評価していると。ウィリアンの獲得やサリバのハンドリングなどもあったので、アーセナルのファンからはなにかと懐疑的に見られがちだが、どのあたりで評価できるのかも説明してほしかった。

ロマーノ発言のポインツ

気になるポインツをいくつか。

ビスーマはAFCのトップターゲットではない

この件は、ぼくが知るかぎりロマーノはずっと繰り返し指摘していて、わりと情報の信憑性に自信がありそうに思える。

で、なぜに「繰り返し」それについて指摘せねばならないかというと、おそらくアーセナルのファンからしつこく問い合わせがあるからだろうと思う。

そしてある意味それをあおっているのが、TheAFCBellという。。

Arsenal, at least one domestic English club, and three European clubs have shown interest in signing Yves Bissoma. The player is “fascinated” by Arsenal and has told his agents that he agrees to join Arsenal if there is a possibility to agree on the value of the deal with Brighton.

アーセナルともうひとつの英国クラブと3つのヨーロピアンクラブがビスーマとのサインに興味を示している。選手はアーセナルに「魅了されている」。彼はエイジェントにブライトンとアーセナルが合意するならば、自分も合意すると伝えている。

ロマーノもビスーマがAFCのターゲットのひとりだということは認めているし、AFCBellもアーセナルとブライトンの交渉が成立しない可能性も示唆しているので、このふたりの見解はべつに真っ向から対立しているというわけではない。しかし、スタンスとしてはロマーノはこの案件にあまり可能性は感じておらず、他方AFCBellはそれなりに可能性を感じているという点では相違がある。

じつはこれトマス・パーティのときとちょっと似ているのだよね。あの移籍が成立したあと、ロマーノは結果に驚いたということで、最初から最後までパーティのAFC移籍は成立するというスタンスを変えなかったAFCBellに称賛していた。

こんどはどうなりますかねえ。さすがにTier1相手に2連勝となれば、さらにBell氏の評価も上がってしまいそうだ。

それと気になるのは、アーセナルはビスーマのようなタイプではなく「セバーヨスに近いMF」を探しているということ。

それって、オーデガードっぽいタイプということかな。アーセナルでのセバーヨスをどう分析するかはわりと難しいところもあるが、オーデガードが来てからは、セバーヨスにやってほしかったことをすべてやってくれた印象がある。クレヴァーなゲイムメイキングと激しい守備。

このサブでのユーザのやりとりでは、ルーベン・ネヴェスやホッセム・アワーのような名前が上がっていた。ネヴェスはともかくここでアワーに行くと、またファンは盛り上がりそうだ。

ウィロックの去就とラムジーの噂

ジョー・ウィロックについては、アーセナルに復帰してプリシーズンでチャンスがあると云われるなかで、€20Mあたりのオファーがあれば耳を傾けるんじゃないかと。なるほど。ニューカッスルはそれくらいふつうに出しそうな気もするが。。

ところでアルテタのやろうとしているフットボールについて、ぼくがもっとも気になっていることのひとつは、そもそもウィロックのような選手を使う気があるのかということ。

少なくとも、20-21シーズンのアーセナルのセットアップのなかでウィロックのような、いわゆるミドフィールドから「レイトラン」でボックスに入ってくるような選手の居場所はなかった。

ニューカッスルではそれが許されたため、彼は得点を量産することになったわけだが、翻ってアーセナルではMF(CM)はポジションを離れることは基本的に許されていなかった。

このシーズンのアーセナルのMFからの得点関与の少なさは、まさに攻撃が低迷した要因のひとつだと思われるが、シーズン中にはそれを改善しようというような調整もとくに観られなかったように思う。シーズンレヴューにも少し書いたように、アルテタのシステムには「混沌を許さない」傾向が観られた。

4-3-3の3MFで解決する? これまでのアルテタを観ていると、どうにもあまり想像ができないのだよなあ。

興味深いのは、昨日のニュースでアーセナルとユヴェントスが、ベレリンとアーロン・ラムジーのスワップを交渉しているというもの。

ユヴェントスはラムジーのサラリーをカヴァするため、追加で€8Mを負担するとかなんとか。信憑性は微妙。

ラムジーが帰ってくるのは、ぼくは基本的に賛成だが(サラリーさえノーマルなら)、そもそもアルテタはラムジー的なものが好きじゃないんじゃないかとも感じている。

アーロン・ラムジーの良さというのは、ニューカッスルでのウィロックと同じで、レイトランによるボックス内への侵入&得点関与であり、アルテタはむしろそういうポジションの逸脱のようなことをやらせないようにしていたように見える。

そのために守備は非常に固く安定することになったが、攻撃の魅力をさっぱり失ってしまったというのが、20-21シーズンのアーセナルの現実だろう。

だから、アルテタが彼らのようなB2B MFを今後どう扱うのかはとても興味深く思っている。

ミドフィールドをどう進化させるのかは、アーセナルが進歩するための大きなカギになりそうだ。

 

そんなところかな。今回はあまりめぼしい発言はなかったかも。

※コメントくださるかたにお願い
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4 Comments on “ファブリツィオ・ロマーノがアーセナルの2021夏移籍ウィンドウを語る。ビスーマ、ブエンディア、ウィロック……

  1. アーセナルでのウィロックはむしろポジションを守らない印象しかないです。スペースがないからかPAで棒立ちして中盤を助けない。ラムジーもそういうことがありましたけど、僅かなスペースを見つけて入ってくる能力は比べ物にならない気がします

  2. オーニーやファブリツィオがブエンディアのビラ行きをツイートしてましたね…ほぼ確実のようで…
    うぐぐ…オペレーションのミスはまだなくなっていない…

  3. ブエンディアのビラ移籍が決まりそうですね残念
    アワールもウーデもダメでコウチーニョとかは勘弁してほしいし
    頑張ってくれよぉ

  4. ウィロックはそもそもなかなかCMとして扱われなかったですね。もともとU23でもトップ下が多かったんでしたっけ?
    ウィロックはAMでもCMでも攻撃の時のポジショニングはいいけど、細かく繋ぐサッカーする場合の特にプレッシャー高いAMでは細かいスキルがまだ不足していた印象。ニューカッスルでは中盤の組み立てすっ飛ばしてサンマキシマンとかに預けたらFW二人くらいで攻撃完結するからその辺りが不要で後からボックスに入ってくるポジショニングのいいウィロックはハマったという印象。ニューカッスルでもCMではないっけかな。あんまり知らんけど。
    守備に関してはアーセナルのトップチームではけっこうサボってる印象。トップチーム上がりたては結構する印象だったけど体力なくなったのか1人だけで守備頑張るのに嫌気がさしたか周りを悪い意味で見習ったか。。。(エメリ末期だっけか)
    ニューカッスル行ってからは強く当たることを覚えたみたいで攻撃でも守備でも当たりが強くなってるのが良い印象ですね。
    判断難しいですね。上手く指導すれば全然良くなると思うけどけどアルテタがどこまで把握しているか。

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