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24-25プリプリシーズンのミケル・アルテタのインタビュー

こんばんは。

米『ESPN』が、スペインのMarbellaでプリプリシーズンを過ごすアルテタの独占インタビューを行っていた。

いつもだとこの時間はもうブログを書く気力はないのだけど、なにせアーセナル成分が不足しているわたしなので、読むついでにざっと訳してしまおう。



ミケル・アルテタ in Marbella ロングインタビュー

(この一ヶ月はどんな生活でしたか? あなたはつねに考え、計画している。スウィッチオフできましたか?……)

アルテタ:イエス。できたね。フットボールともロンドンとも離れて、家族や友人と素晴らしい時間を過ごした。

だが同時に当然計画せねばならないことがたくさんあるし、昨シーズンの振り返りや、何が起きたのかの分析などいろいろやることがあった。どこに改善の余地や成長できるところがあるのか。

われわれは、新しいシーズンをとても楽しみにしているよ。

(なぜMarbellaだったので? ちゃんとしたプリシーズンの前のミニプリシーズンみたいな?……)

代表じゃない選手には長いブレイクになっていたし、今日日はわれわれに必要なのは、あのスケジュールでも競っていけるレヴェルにあるトップアスリートだから。だから、それをやるのが正しいことだと考えた。すこし早めに選手を招集して、チームとつながりはじめること。彼らの身体的レヴェルをチェックして、いい準備を始める。

彼らもいくらかオフがあったし、ゆっくり楽しむこともできた。Marbellaは、ほとんどなんでもあるところで、とてもうまくいっていると思う。

(昨シーズンの分析する時間があると云いましたね。大いなる進歩があり、クラブの歴史もつくっている。だが、アーセナルはリーグを勝てなかった。それをどう振り返りますか?……)

いざ分析して、すべてのスタッツやチームが11ヶ月のあいだPLでやってきたことをまとめてみれば、われわれは勝っているべきだった。それがスタッツが物語ることだ。

そして現実としてわれわれはそれをしなかったのだから、マンシティやほかのクラブがかつてやったことをわれわれはできなかったということ。

そうしたマージンについてわれわれは理解していると思う。かなりのところまでやってきた。われわれのパフォーマンスについては、この24ヶ月間とても安定していたし、われわれが望むレヴェルがあった。

だがそのマージンが超小さい。あることはやりたいことの90%やれていても、実際は10%、5%、1%が成功の決め手になる。それがメジャーなトロフィを勝たせる。

これから、われわれはこれまでやってきたようなすべての正しいことを継続しなければならないし、そうした小さなマージンでトーナメントを勝つ。

(それが手元からこぼれてしまったのを観たとき、それはホームでのアストン・ヴィラであるというほど単純なのか、あるいはもっと深いものがあるのか?……)

小さなマージンだ。ヴィラとの試合では、試合を通してのxGを見ればわれわれが勝っているべきだったが、そうならなかった。つまり、われわれが多くの試合でやっているような支配的なプレイであっても、ボックスでの効率が成功を左右したのだ。

決めることもできる。相手は自分たちの手中にはなく、そこから1ポイント、2ポインツ、3ポインツ奪うこともできるし、それでタイトルを決めることができる。

結局は、われわれは自分たちのワーストヴァージョンでも、相手のベストヴァージョンよりよくなければならないということだ。それが、われわれのやろうとしていることであり、それをやるためには多くのことで圧倒しなければならない。それは、フットボールの試合を観ていても、目で見て特定するのは難しいことかもしれない。

(乗り越えるのに時間がかかりましたか?……)

わたしは、乗り越えたくはない。わたしはチームのパフォーマンスにはとても満足しているから。いかに選手たちが進化し、チームが伝達し、クラブとして勢いがあったか。

すべての部署において、男子チームだけでなく女子チームも、アカデミーといっしょにやっていること、そこにいるプロスペクトたち。

われわれにはあの痛みが必要であり、自分たちが叶えたいものを叶える渇望が必要だ。なぜなら競争は信じられないものであり、それを達成するためにはみんながそう感じていることが必要になるから。

(あなたたちはいまMarbellaにいて、しばらくするとLos Angeles、LA Rams’の本拠地へ向かいます。ホーム以外に毎年使えるホームがアメリカにあることはどれほど役立っていますか?……)*a home from home

それは正しいことばだ。われわれはホームだと感じているし、実際そこにもう何年か行っていて、世界でもっともナイスなステディアムのひとつで試合をしている。それはわれわれのオーナーが建てたものであり、われわれともつながりがある。そこでは昨年のバルセロナとの試合のように、われわれのサポーターたちともつながりを感じている。

われわれには、ふたつの大きな大きな試合がある。できれば、そこでみんなが期待していることをもたらせることができればと思うし、自分たちに必要な準備のためにも使いたい。

(施設についての考えを教えてもらえますか? 彼らはあなたたちのために改修を行っているのか、あるいはいまのままのほうがいいですか?……)

いまのままのほうがいい。異なるシナリオに適応したり、セットアップするのはとても価値あることだから。なぜなら、シーズン中は予想できないことが起きるし、海外へ行けばそれに直面する。

コンディションが違うし、ピッチが違うし、相手が違うし、天候も違う。ステディアムも旅程も違う。世界でベストのチームになりたければ、そうしたすべてのことに対処しなければならないし、われわれにはそのいい練習になる。

(マンU、リヴァプールとのプリシーズン試合について。あなたたちはタフな試合を望んだ? そこから受ける恩恵は?……)

まず第一に、商業的にわれわれがクラブとして成長するとても大きなチャンスであり、クラブをサポートしてくれるすべてのひとに大きなショウをもたらせる。そのためには力強い相手が必要になる。

PLよりもいいものではないが、われわれもその重要性はわかっているので、すぐに受け入れた。

(Arne Slotはどうリヴァプールを変えていくでしょうか?……)※Arne SlotはLIVの新マネジャー

わからない。それは彼や彼をここに連れてくることを決めたひとたちにする質問だろう。PLへようこそだ。わたしは彼を際立ったコーチだと思う。

もちろんJurgenが去ったことはすこし寂しい。彼がリーグにもたらしたものがあるから。彼のカリスマはそれまでなかったものだと思う。彼のプレイのやりかたやこのリーグにもたらした勢いも。

(EUROやCopa Americaのあと、選手たちをあらためてまとめるのはいかにタフでしょう?……)

もう多くの計画をしてきている。彼らにとってのベストな計画や準備。初日のエミレーツでのウォルヴズでホイッスルが鳴ったときに完璧な準備ができているために。

たしかにいくつかのことは調整もする必要もある。いま選手たちが、肉体的・精神的にどういう状態で戻ってくるかは不確かだから。

しかし、選手たちとつねにつながりがあると思えるのであれば、彼らは喜んで戻って来るし、新シーズンにも興奮している。そういうフィーリングがあるとき、またポジティヴなことが起きると思う。

(あなたはまだすべての選手に会ってないと思いますが、グループのなかにはまたあらためてやっていこうという渇望があると感じますか?……)

わたしにはすぐに感じ取ることができたよ。(昨シーズンPL最終日の)エヴァトンでのホイッスルのあと、みんなで集まって、彼らが話していたのはたったひとつのことだった。来シーズンをどうするか。

彼らはわれわれのほうを観て云ったんだ。「OK、つぎをどうするかだ。つぎをどうやっていこう。どうやってもう一度歯車を回していこうか、ほかのものを見つけていこうか、さらなるやる気、その他の戦術。みんなのレヴェルをどう上げていけるか?」。

クラブはそのヴィジョンを共有しているし、われわれもそれを達成するためにトライしている。

(移籍に関してあなたが話したがらないのはわかっていますが、違いをつくるためにさらなるアタッカーをひとり探していると云われています。それは正しいですか?……)

われわれは、すべての場所で進歩できるよう目論んでいる。新しいレギュレイションがあり、われわれが尊重すべきもの、気づいておくべきことがある。そして、もちろんEUROやCopa Americaがすべての足を引っ張っている。できれば、今後はすこしにしてもらいたいものだ。

(どれほど活発な動きになることを期待していますか?……)

(獲得と売却)両方だと思う。間違いなく、われわれにも進歩すべきところはあるし、それをやろうとしている。

だが、マーケットはトリッキーだ。われわれもとてもアグレッシヴだが、決意があり、自分たちのやりたいことにはとてもはっきりしたアイディアもある。正しいとき、いかに正しい合意を見つけるか。

(ご自分の契約状況について進捗は?……)

ノー。いまはニュースはない。事態は変わっていないし、わたしも自分の評価に満足している。このクラブをレペゼンできることを愛している。

(それを伺ったのは、もし選手だったら契約の最終年に突入していれば将来が取りざたされるからです。そこをはっきりさせればマーケットでも新規に加入する選手に不安を与えないと思います……)

それは理解するが、いま集中しているのは「OK、ではどうチーム周りを進歩させよう。どう移籍ウィンドウ周りを進歩させよう」。それについては、じっくりと腰を落ち着けて議論する時間もある。

(新シーズンの最初の5試合をどう観ますか。かなりタフなスタートになりそう?……)Wolves (H)、Aston Villa (a)、Brighton (H)、Tottenham (a)、Man City (a)

わたしは最初の試合をホームでプレイするのは好きだ。みんなそれを望んでいると思う。新シーズンの特別な日であり、エナジーと期待のなかでのスタートになる。

当然われわれも、その試合にはとても準備をすることになる。そのあとは、PLではみんなと対戦せねばならない。タフに見えるだろうが、いずれにせよタフなのだ。それを乗り越えねばならない。

われわれが準備をしなければならないのは、それらの試合がとても濃く早くやってくるから。

(リーグを勝つために必要なポインツはいくつか、また訊いていいですか?……)

(笑い)以前わたしがあなたに伝えたのは、90ポインツ以下では無理だということ。その話は114(38games*3pts)から始めようじゃないか。どれだけ取れるかだ。

(それについては昨シーズンも何度か冗談でやりとりをしましたね。でも、あなたは正しかった。最低でも90が必要。そこが目標になる?……)

ワン・ハンドレッド・アンド・フォーティーンの勝利。そこから始めよう。

マージンはほんとうにほんとうに小さくタイトであり、コンペティションは前年よりももっと難しくなりうる。試合づつやっていき、毎試合で勝つ権利を得る。それがわれわれの考えていることだ。選手たちを進歩させていく。

そして、彼らには勝てるのだと信じさせる。もう彼らはそれをやるに十分優秀なのだから。

(最後に、EUROはどこが勝つでしょう?……)

誰にもわからない。EUROは日曜から再開されると思うが、どうなるかは待ってみないと。

だが、勢いに関してはイングランドには大きなときだろう。大きな大きなときだ。(スロヴァキア戦でのBellinghamの95分イコライザー)あれは全員をあらためて団結させたと思う。

自分たちがもう終わったと思うとき、違うコンテキストや見方があらわれるものだ。全員がそこに加わりたいと思う。それが現実であり、だから何が起きるか観てみよう。

以上

 

 

 

 



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お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

One Commnet on “24-25プリプリシーズンのミケル・アルテタのインタビュー

  1. いつもアップありがとうございます!
    全ての試合を勝ちに行く(目指せ勝ち点114)、それは確かに理想ではありますが、そのためにも、サブやローテーションなどを柔軟に使ってくれることを祈ります。頑固テタからの脱却求む!!

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