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【マッチレビュー】23/24 UCL PSV vs アーセナル(12/Dec/2023)CLグループステイジでお仕事完了

CLグループステイジの最終戦、PSV。アーセナルはレギュラースターターが複数含まれた、予想よりだいぶ本気度の高いチームセレクションでスタート、期待されたアカデミー選手の登場はなく、サブも含めて結局最後までシニア選手だけでプレイした。

結果は1-1。アーセナルにとってはすでに消化試合であり、アウェイ試合であり、2連敗も避けられた。「毎試合で勝ちたい」アティチュードのアルテタとしても最悪な結果ではなかっただろう。

が、ベンチに入ったアカデミー選手たちをひとりも使わなかったことや、ライスやオーデガードのサブ、ジェズースを最後の5分だけ使うといった選手起用については、疑問の声も少なくなかった。というか、試合後のファンのあいだでは、結果よりも、そっちのほうの議論がヒートアップしているくらいである。

ということで、リスクをかけたわりには試合には勝てなかったし、気持ちのいい試合後ではなかったが、いずれにせよわれらはCLでラスト16に進出した。トップも確保できたので、他グループのトップを避けられる有利なドロウになった。ミッションコンプリート。

ひとまずはよかったよかった。

この試合を振り返ろう。

Much-changed Arsenal held to draw at PSV Eindhoven



アルテタの試合後コメント「若い選手たちにふさわしい機会だとは思わなかった」

試合直後のアルテタのインタヴュー。AFCオフィシャルサイトのトランスクリプトより。

アルテタ:チームに変更を加えた量からしても、われわれはよく競ったと思う。まとまりや、タイミングなど欠いていた部分もあったが。とくにハイプレスで。彼らはそれを破り、スペイスへのランを行った。しかし、わたしはそれも予想していた。

流動性がつねにあるということもなかったし、だが少なくとも、選手たちのボディラングウェッジとインテンシティはそこにあった。

われわれには美しいゴールもあり、結局勝つことはできなかったが、レオのチャンスも、認められなかったゴールもあった。

(アカデミー選手たちにチャンスを与えなかった)多くの変更をやっていて、それに彼らが若い子どもたちということを考えても、わたしはここでそれをやるのが正しかったとは思わない。とくに、はじめからは。

われわれは、試合がどのようなものになっていくのか観る必要があったが、またしてもとてもインテンスな試合になっていった。相手はほとんど2年間もホームで敗けていないという、とてもとてもよいチームだ。

選手によっては、長くプレイできたのはよい経験になったと思う。何人かの選手はnigglesがあるが、なんともないことを祈る。

試合後のプレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。

(試合について……)

アルテタ:トップマッチだった。われわれは8人も変更したが。いい時間もあったし、まとまりとタイミングを欠いた時間もあった。とくにプレスが正しいタイミングでないと、スペイスを守らねばならなくなる。今夜はそれを何度かやるはめになってしまって、高くついた。

だが、現実としてはとてもよい時間もあったし、わたしは選手ひとりひとりのアティチュードやふるまいにたいへんに満足している。彼らがいかにトライしたか。レオのチャンスでは勝っていたかもしれないし、認められなかったゴールもある。

(なぜ若い選手たちを使わなかった?……)

ふさわしい状況だとは思わなかった。すでに8人も変更していて、ここで2年も敗けていないチームとの試合に投げ入れること、それが正しいときだとはおもわなかったし、試合がどうなるかも観ていたが、彼らの手に余るものだった。

また、3人にちょっとした問題が出てもいたので、そのためのサブをやらねばならなかったし、それでもう余分がなかった。われわれは、どうしてもこの試合をプレイしたかった。

(前回の対戦からPSVはどう変わった?……)

とてもよかったよ。彼らは毎試合で勝っているので、わたしが唯一考えたことは彼らのプレイやコーチのプライド。彼らがなにを継続していけるのか観てみよう。

月曜にはドロウがある。われわれは1位でフィニッシュし、彼らが2位でフィニッシュした。先へ進もう。

(デクランがセンターバックとして出てきた……)

われわれはバックがかなり足りていない。だから、なにか起きたときのためにこれを試しておきたかった。どう状況を解決できるか。とてもよかったと思う。

(CLに戻ってきた感想……)

どれくらい長かったか? わたしは全体的にとてもとてもポジティヴ。6年だか7年このコンペティションにいなかったあとで、このチームには多くの経験もないのに、とてもとてもよく競っているとわたしは思う。

わたしは毎試合でのチームのアプローチが好きだ。どのようにプレイしたがっているか、相手を支配しようとしているか。いくつかの大きな結果、大きな経験を得ている。セヴィーヤでやったように、あるいはランスでやったように、今日のようにたくさんの変更をやってさえ、いかにチームがふるまったか。あるいは、チャンスを与えたある選手にとってはいかにフェアだったか。

試合ひとつ残して1位フィニッシュもできたし、全体的にわれわれも満足しなければならない。ひとつのチャプターを閉じて、つぎは2月にまたチャプターが開く。われわれは、またべつのトップチームと競える最高の場所にいる。

(ファーストハーフは何が難しかった?……)

まずは相手をほめないと。彼らのプレイを。ボールがわれわれのゴールからとても遠い場所にあったときのクリエイションやタイミングで、われわれは、自分たちのやりたいことがはっきりしていなかったときがあった。

われわれは2回ボールをミスキックし、それはわれわれにしてはかなり珍しいことで、それに対応せねばならかった。後ろ向きに向きを変えて、後ろ向きに走らねばならなかったし、そこで違う結果になっていた可能性もある。

(ジェズースとスミス・ロウが遅くに入ったとき、若い選手たちを入れる誘惑はなかった?……)

エミールに関しては、もうちょっと早くに入れたかった。ふたりの選手にnigglesがあったため、待たねばならなかったのだ。わたしは彼らにつづけられるか尋ねた。6-7分10人になってしまうことも考えて、あまりに早い変更も憚られた。

(若い選手たちがチームの周辺にいることでの経験について……)

グレイト。彼らは試合にも関与しているし、それにもとても慣れつつある。

(来年からグループステイジが2試合増える件と、それが選手のウェルフェアに与える影響……)

観てみよう。スクワッドも大きくなるだろうし、もっと競争力ある試合が増えるだろうし、どうなるかはわからない。なにか新しいことがあるのかもわからない。われわれは、それを経験する必要がある。そのコンペティションに入りたいし、そのコンペティションに入る権利を得たい。まだだいぶ先の話だ。

(アーセナルはこのコンペティションの勝利を夢見るに十分だと思う?……)

わたしが観ているのは、われわれがこのレヴェルでも競えるということ。グループのトップに来られたことがとても重要だ。とくに、1試合残してそれをやったこと。われわれは、試合ごとに勝っていかねばならないし、2月には再開される。

(モーはハムストリングをやっちまったので?……)

そうだね。どの程度かはわからないが、なにかはやっちまった。

(なぜにデクランはセンターバックに?……)

彼は以前もそこでプレイしていたし、緊急時のためにトライしておきたかった。われわれが正しくギャップを埋められるか、確認する必要があったのさ。

以上

 

mis-kicked(空振り)は、ビッグガビが2回、サリバが1回やってた。基本的に彼らは超本番ではやらないプレイだと考えると、この試合に対する選手のメンタリティとしても、やや中途半端なものがあったのかもしれない。

リース・ネルソンの試合後コメント「笑顔でプレイした」

アーセナルのチームのなかでは目立ってよかったひとり。ドリブル5、デュエルW12、ポゼッションW8。CLで初ゴールというエンケティアをアシスト。ヘイルエンドの絆。試合後インタヴュー。AFCのオフィシャルサイトより。

RN:自分のパフォーマンスはよかったと思う。笑顔でプレイしちゃった。そこがだいじなところさ。ぼくのクオリティのいろんな面を見せられたと思う。

ミドフィールドに入ってエドとリンクアップできてすごく楽しかった。とてもよかった。そして、全体としては、チームとして、キツいときもあった。ぼくらもお互い長い時間プレイしていないしね。多くの選手が、あまり長い時間プレイしていない。セドやモーとか。でも、ぼくらもうまくやったし、ポイントを得られたのはよかった。

スタートからプレイするのはすごく久しぶりだ。とくにCL。これは美しい美しい機会で、長いあいだなかったこと。だから、ぼくとしては、今後もケガなくずっといられればと思う。それは、シーズンが始まった当初にもぼくが云っていたことのひとつ。ケガがなければ、自由に動けるし、笑顔でプレイできる。きっとグレイトな仕事ができる。

(CLでふたつめのアシスト)イェア、さすがあいつだ!(にやり) 彼もずっとそうしようとしていたし、ぼくもそのことはずっと考えていた。ぼくがそこのエリアへ入っていけたら、彼がターンしてシュートできるとわかってる。そこでぼくが彼に渡して、彼が仕事を片付けた。

ぼくらは行くところまで行けるんじゃないかと思う。ファンも興奮しているだろうし、ぼくらがつぎのラウンドでプレイするのを観て興奮する人たちがたくさんいる。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

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