これは、おもしろい試合だったなあ。もう一度全部観たいくらい。
アーセナルのパフォーマンスは、(ゴール以外は)ほとんどベストという感じで、ブライトンはいつもどおりボールを持ちながらも効果的な攻撃は繰り出せず。試合全体をコントロールしたのはホームチームだったろう。何度も繰り返しチャンスをつくったし、とにかくシャープだった。クリンシートもキープして彼らの連続ゴール記録もここで阻止。
ブライトンは、試合後はマネジャーだけでなく、彼らのファンでさえ、いさぎよく敗けを認めているという気持ちよさ。
そしてそして、このあとに行われた注目のPL試合#LIVMUNが、なんと0-0のドロウで決着。われらは、リーグテーブルで単独トップに返り咲いたのだった。♪We are top of the league!
試合を振り返る。
Arsenal edge past Brighton to go top of table
アルテタの試合後コメント「“phenomenal”パフォーマンス」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFCオフィシャルサイトのトランスクリプトより。
アルテタ:これは驚異的パフォーマンスだったと思う。素晴らしいフィーリングである。昨シーズンに起きたことを考えれば、ブライトン戦での要求は非常に高かったから。
今日のチームは最初から最後まで際立っていた。そしてありがたいことに、われわれが試合に勝つにふさわしく、そして勝った。
わたしは心配にもなっていた。ファーストハーフには15のショッツがあり、ネットにボールを入れるのにとても多くのチャンスがあったのに、それをしなかったから。だが、これがPLなのだ。
われわれはセカンドハーフもやりつづけて、結局はふたつのとても違うタイプのゴールを決めた。素晴らしい決めかただった。だから、わたしは今日はほんとにうれしい。
チームは大いに決意を示したと思う。相手はボールを持って、とても高くプレスしたいチームだ。彼らは、フィールドのあらゆるところでマンtoマンをやるし、どの局面でも、そこでなにをすべきかの理解について、選手たちはとてもとても賢くいなければならなかった。なぜなら、つねにギリギリのところにいるからだ。もし間違えたステップを踏めば、彼らに罰せられるだろう。
(失点にヒヤヒヤ)とくに、たしかPLで直近32試合でずっとゴールを決めてきたチームだから。大きな功績だよ。われわれは、自分たちのゴールからはるか遠いところでボールを持ちつづけ、たくさんのチャンスをつくった。
今回のアトモスフィアも激ヤバだった。いかに観客がプッシュしたか、いかに観客がボールひとつひとつをチームといっしょにプレイしたか。そこで経験したことは、ただ美しかった。
試合後のプレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。
(勝利について……)
アルテタ:際立っている。すごい。チームと選手に大きな拍手。
われわれは、トップチームに対し素晴らしいパフォーマンスをしたと思う。われわれが試合に勝つに完全にふさわしかった。わたしは、彼らを称賛せねばならない。この試合がいかに難しいか、ブライトンがどんなことをしてくるチームかわかっていたのだから。われわれは、それを起こさせなかった。超うれしいよ。
(オーデガードのパフォーマンスについて。彼の重要性……)
彼は、今日の自分の誕生日をグレイトなやりかたで祝いたかったのだ。そして、勝利で、すごいパフォーマンスで、それをやった。
彼らのプレイ、プレス、相手のマンtoマンにはかなりうまくやらねばならず、非常に正確で、とてもしっかりとしていて、かなりインテリジェントだった。今日われわれはそれをやったのだ。
(チーム内には病気もあったなかで、彼らは忍耐強さを見せた……)
まったくだ…… われわれは耐えねばならなかった。だが同時にあのチーム相手に、非常に支配的でもなければならなかった。
もしかしたら、疑わしくも思ったかもしれない。彼らにオープンにさせられはじめ、イライラさせられ、ボールを持って支配されだすこと。しかし、今日われわれはそれは許さなかった。
われわれは、大いなる成熟と大いなる知性を示した。彼ら相手の試合では、あるエリアでとても知性が要求される。われわれは、それをとてもいいやりかたでやった。
病気に関しては、キャンプのなかでいくらか問題がある。ジョルジーニョもそうだった。ほかにも問題がある。だから、いまや(離脱者は)5-6人だ。選手が必要だ。
(ファーストハーフのチャンスを決めなかったこと……)
イエス。だが、チャンスをつくればつくるほど、ゴールする可能性も上がっていく。集中できるのは、そこしかない。われわれには、フィニッシュアクションで試合を決められるグレイトな選手たちがいる。
今日われわれには、とても多くのチャンスが必要だった。とくに大きなスペイスで。試合を殺すために、あまりにも多くの状況を必要とした。とくにハーフタイムのあとでは、恐れはあった。そういう日もあるということだ。このチームになにかを与える時間、彼らはそれを活かす。
(ハヴァーツのゴールスコアリングフォームが向上している……)
彼は自信をつけてきているし、フィールドではより安心を感じている。ひとつゴールを決めたという事実が、つぎのゴールを決めるのに役立つのだ。いま7試合で4ゴール。今日は、とてもいいポジションからヘッダーで決められたものもあった。
しかし全体として、彼のパフォーマンス、インテリジェンス、アグレッション、守備でのワーク、どれもトップだ。とてもよい。
(チームからハンドブレーキが解除された?……)
ハンドブレーキのことはわからない。できれば、わたしは彼らにハンドブレーキをかけながらのプレイをさせたくはないが、22メーターのなかを10人の選手で守られていれば、走り込むことはできない。走り込むなら、ピッチの外になる。
スペイスを許してくれるチームとの試合なら、マンtoマンを望むチームなら、そこには大きなスペイスが空く。自分たちが正しいことをするかぎり。そうなれば、走り込むことができる。そしてわれわれは非常に危険なチームにもなれる。
わたしが思うに、チームがクリックしたのは、彼らがより経験を積み、よりいっしょにいるようになったからだろう。カイでもデクランでも、もう彼らはチームとより多くの試合でプレイしている。
彼らは、あることについてはかなり早く理解する。試合のなかで適応しやすいのは、彼らがそれをわかったからだ。
(昨シーズンのブライトン戦の敗けから、このチームが今シーズンいかに進歩してきたかが示されている……)
昨シーズンもファーストハーフはすごくよかったと思う。1点か2点は入れているべきだったが、それをしなかった。そここそ、今日もハーフタイムでの懸念だった。
しかし、昨シーズンはファーストゴールを奪われて、チームは落ちてしまった。なぜなら、信念がなかったから。今日は、われわれは本物の決意を示した。最初から最後まで相手をやっつけること。なんとかそれができた。
(このチームのセットピースでの熟練……)
セットプレイにおいては、身長が非常に重要な要素だ。テイカーたちもどんどんよくなっている。
彼らは、相手がなにをやってくるかに対して、どこを攻撃すべきか理解をしている。彼らのやっていることはコーチを大いに称賛しないと。そして、選手も。そのアイディアを買って、試合のなかでそれがいかに決定的かを理解している。
(ガブリエルの安定と、彼が過小評価されているか?……)
そうじゃないと思いたい。このチームやわたしにとっては、もちろん違うよ。わたしは彼の価値を知っているし、彼がチームにもたらすもの、守備への愛情、クリンシーツへの愛情も知っている。どのアクションひとつとっても一所懸命だ。
彼がバックラインにもたらすものは、完全に素晴らしい。それを今日はPLで32試合連続ゴールをやっているチームに対してやった。選手たちを大いに称賛する。
(夏にガブリエルの将来が不確定になっていることにお気づきで?……)
わたしからすれば、不確定なところはゼロだよ。だって、彼にはここにいてほしいから。
以上
さすがに満足げなコメンツが並んでいた。あんなパフォーマンスを観たら、ボスが喜ばないはずがない。
最後のガブリエルの質問は、ちょっと寝耳に水なんだけど、そういう噂があるのかな? ぼくは以前ビッグガビの去就についてはちょっとだけ不安があると書いたことがあるけど、強力な引き合いがあるとかそういう意味ではなかった。最近の具体的な噂についてはぜんぜん知らない。
アルテタのコメントは、beIN Sportsの試合後インタヴューも話題になっていた。
“Was the yellow card fair?” – @CarrieBrownTV
You won’t BELIEVE Mikel Arteta’s answer when asked about his booking today against Brighton!#beINPL #AFC #Arsenal pic.twitter.com/XEcHHml90B
— beIN SPORTS (@beINSPORTS_EN) December 17, 2023
Mitomaのサカへのファウルがイエローカードではないかと、両手を振った大きなアクションでアピールしたことでアルテタにカードが出た件。あのカードはフェアだったと思いますか?の質問に対して「あれはマルティネリに手を振っただけなので」。これはなんというdesgracia論法。
カイ・ハヴァーツの試合後コメント「ゴールを決めれば自信が増す」
87分のゴール。1-0だった直前には、ブライトンのチャンスから若干不穏な空気が漂いはじめたなかで、文字通り試合を殺すゴール。AFCオフィシャルサイトより。
ハヴァーツ:(ゴールをつづけている)ゴールを決めたり、それに貢献できれば、自信は増していくものだよ。それはぼくも同じ。うれしいことだし、あとはそれを毎週のように安定してやれるか。このフォームをつづけていけるよう、トライする。
いいチーム相手のタフな試合だった。ファーストハーフにはいくつかゴールをしているべきだったかもだけど、ハーフタイムには話もして、ちょっとよくなった。
調整みたいなものはもちろんいつでもしている。でも、彼はこれをつづけていけと云っている。ゴールを決めて、いいフィーリングでいけと。
ぼくらはセカンドハーフをうまく始めて、いくつかのチャンスがあり、そしてときにはセットピースがかなり重要になる。そこでゴールすることで、試合のなかでドアが開くことがある。今日はそれをやった。だからとてもうれしい。
(リヴァプールとのトップ争い)トップにいるのはいつだってよいものだ。しかし、それについて話すのは早すぎる。試合ごとに観ていかないと。
来週はまたタフな試合だから、いい準備をしておく必要がある。そしてできれば勝って、クリスマスブレイクを楽しみたい。
Roberto De Zerbiの試合後コメント「アーセナルは今シーズンのPLでベスト」
勝ったので。BHAボスの試合後コメント。
Roberto De Zerbi claims @Arsenal are ‘the best team in the Premier League’ ✨
🔗 https://t.co/LPO3mcxw9c pic.twitter.com/WfIxJoRVHd
— Hayters TV (@HaytersTV) December 17, 2023
De Zerbi:アーセナルのほうがこちらよりもだいぶよかった。彼らが勝者にふさわしい。われわれはかなりやられた。
アーセナルはベストチームのひとつじゃないかな。今シーズンのPLのベストチームだと思う。われわれは、こういうふうに苦しめられることに慣れていない。いつもはこちらが試合をコントロールするから。
だが、いずれにせよ、わたしは選手たちのパフォーマンスをとても誇らしく思っている。正しいアティチュード、正しいメンタリティで、われわれは苦しんだのだ。
このコメントには、アーセナルファンも好意的だった。敗けてもいい訳はしない。さすがDe Zerbiだと。
さすがといえば、アーセナルファンのあいだでも共有されていたブライトンファンのこれ。
Not seen us outplayed like that in a long time. Have to credit the opposition. Arsenal are a formidable outfit. Genuine title contenders and possibly the best team we’ve played this season.
So no shame in losing. Can’t help but think ‘what if’ that Gross chance goes in and… pic.twitter.com/V068bmOU1Z
— Brightonian (@PursuitOfTruthB) December 17, 2023
われわれがあんなふうにやられるのを観るのは、ほんとに久しぶりだ。相手を褒めないとね。アーセナルは、手強いチームだ。れっきとしたタイトル候補だし、今シーズンわれらがプレイしたなかではベストチームかもしれない。
だから敗けたって恥じゃないのさ。「もしも」を考えたってしょうがないけど、あのGrossのチャンスが決まっていればなあ……
これぞgood loser。