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アーセナルがレアル・マドリッドの南米スカウトを引っこ抜く

なんと、レアル・マドリッドでラテンアメリカ地域のスカウトを担当していた人物が、すでアーセナルで働いているという。

昨日の『The Athletic』(Mario Cortegana)のスクープ。

エドゥ?



レアルのスカウトPaulo Xavierがアーセナルへ

短いニュース記事なので、そのまま訳そう。

Paulo Xavier(パウロ・ゼイヴィア)が、アーセナルに参加するために、レアル・マドリッドのラテンアメリカ部門のスカウトを離職した。

Xavierは、2017年からマドリッドでそのポストに就いているが、彼のPLクラブでの新しい仕事はすでに始まっている。

アーセナルでの彼の新しい役割は、ほか2名のスカウトと共同で南米での仕事を行うこと。

Xavierは、マドリッドのスカウトチームではチーフスカウトのJuni Calafatのチームのメンバーで、手腕は高く評価されていた。そのチームからは、夏にGonzalo NovilloもReal Betisに転職している。

Xavierは、2015年から2017年のあいだにCBF(Brazilian Football Conferation)にて、アーセナルのスポーティングダイレクター、エドゥとともに働いていたことがある。彼をクラブに指名した責任者もエドゥだ。

彼は、2017年にマドリッドに加わる前には、短期間マンチェスター・ユナイテッドにいたこともある。

アーセナルは、近年は南米市場を活用しており、2019年にはItuanoからガブリエル・マルティネリを、2022年にはSao Pauloからマルキーニョスを獲得している。

ゼイヴィアは、Endrick(※2024年にRMへの移籍内定済みと云われる)、Vinícius JR、Rodrygo、Eduardo Camavingaといったレアルのスター選手たちの獲得においても、大きな役割を果たしたスカウトということ。

エドゥといっしょに働いていたということは、ふつうに考えて彼がゼイヴィアをアーセナルに誘ったのだろう。優秀な人材。

アーセナルでますますブラジル(南米)の重要性が高まる

エドゥがクラブに来てからというもの、AFCの選手補強戦略において、ブラジル人の重要性はますます高まっている。

いまや3人のガブリエルやマルキーニョスら、チームにブラジル人の比率が増えているし、彼らだけでなく、近年アーセナルが興味を持っていると伝えられる選手たちのなかにもブラジル人は少なくない。すぐに思い出せるだけでも、Raphinha、Bruno G、Douglas Luizなどはみんなブラジル人である。

かつてのアーセナルのチームにも、重要なブラジル人選手は在籍してきたが、いまほどその存在感が増していることもなかったのではないか。ヴェンゲルさんの時代には、同じ遠隔地でも、どちらかといえば、アフリカや東欧方面にスカウトの目が向いていたように思う。

そして、これはあきらかにエドゥの影響だろうし、こうした状況になっているのも、それでクラブが成功してきたからに違いなく。

なかでも、ガビ・マルティネリは特大のヒット案件になっている。ブラジルの4部クラブから€7mで買った少年の現在のMVが€80m。世界最高リーグを代表するWGのひとりに成長した。もう彼がセレソンに選ばれたところで、文句を云うブラジル人はいまい。しらんけど。

以前は、優秀なブラジル人を中心にチームをつくっているのは、いかにもヨーロッパのビッグクラブ/メガクラブの方法論という感じがしたものだが、いつの間にかアーセナルがそのようになりつつある。これは感慨深い。

それと、ラテンアメリカのスカウトということは、ブラジルに限らない。もちろん南米には、ブラジル以外にも優秀なフットボーラーを輩出する国はたくさんある。アレクシス・サンチェスの夢よもう一度。

パウロ・ゼイヴィア。アーセナルに新たなラテンアメリカの風を吹き込むひと。期待したい。

 

おわる



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