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【マッチプレビュー】23/24 EPL アーセナル vs ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズ(2/Dec/2023)ベスト11で?

もう試合である。さすがイングランドの12月はいそがしい。

にんまりしている。

さてウォルヴズ。アーセナルは現在トップではあるが、4位のヴィラまで2ポインツ差しかないという厳しい競争がある。先日のCLの6-0爆勝ちの勢いにのって、お仕事完了したい試合。

試合をプレヴューしてゆこう。



アルテタの試合前コメント「これからもっと上のレヴェルがある」

昨日行われたアルテタの試合前プレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。

(ヨーロッパとPLで競うために必要なスクワッドデプスをもつこと……)

アルテタ:ときがたてばわかる。ウォルヴズというまた大きな試合だ。とてもむずかしい相手。彼らはトップチーム相手に、自分たちになにができるのかを示してきた。われわれは、この試合に勝つためにはなにをせねばならないのか。それを理解することに集中している。

(カイ・ハヴァーツが自信をつけている件と、彼についてチームでやってきたこと……)

なによりもまず、彼をサポートすることだ。ほかの選手も同じだが、彼に道具を与え、クオリティを示すための時間を与える。それが彼がやっていることだと思う。すべてはいっしょに始まるもの。彼が行っている多くの正しいことがあり、彼はそれをつづけている。そして、もちろんゴール前だ。彼はとても効果的になっている。

(キープレイヤーたちをクラブにキープしておきたい……)

イエス。それこそわれわれがこの数年でやってきたこと。スクワッドを強化するほかにも、スクワッドに報い、安定性を保つこと。そうした決断がとても重要なのは云うまでもない。

(ウォルヴズに不利な決断をされたことへのGary O’Neilのコメンツについて……)

わたしは、すべての仲間たちにシンパシーがあるよ。われわれの仕事は美しさはあるが、同時チャレンジングなもの。われわれは、さらされているし、ああした瞬間も多くのカメラの前で起きる。それは簡単ではない。

それに、今シーズンと昨シーズンはとてもとても多くの状況がある。われわれは、このゲイムをもっとよくしていくためにここにいる。われわれにクラブをよくしていくために。それをするには勝つ必要がある。

(フットボールでシンビンを試験することについて……)

知らない。だが、わたしはそれは試すべきだと云った。まだ長い時間がかかるだろうし、そこからわれわれが何を得るのか、観てみよう。

(新たなケガの懸念……)

ノー。誰かが戻ってくるということもないし、とくに事故もなかった。みんな大丈夫。

(チームはいまピークパフォーマンスに近づきつつあるのか、あるいはもっと高いレヴェルがあるのか……)

これからもっと上のレヴェルがあると思う。そう願うし、われわれは、いま試合に勝つためにやっている多くのことを続けていく必要がある。だが、より安定するためにはまだ改善の余地がある。

(土曜の夜は4ポインツクリアにできるチャンスがある……)

自分たちのできることはコントロールできる。わたしは、このリーグでは「もし」はポジティヴなことじゃないと学んできた。われわれは、明日自分たちの観客の前でプレイし勝つことに、とてもハングリーだ。それがわれわれがやろうとすること。

(ウォルヴズについて……)

彼らにはかなりのクオリティがある。いま彼らのやっていることは、偶然ではない。とてもよいパフォームをしているし、とくにトップチームに対して。それが、コーチングスタッフやGaryがやっていることのクオリティを物語っている。

彼らがいかに準備し、相手をコントロールするか。とくに彼らのホーム。明日、われわれは彼らを倒さねばならない。

(守備的にセットアップするチームとの試合へのアプローチについて……)

選手たちに道具とアイディアを与えること。試合でどうプレイしなければならないか。以前にわたしから話したように、つまりはフィールドの最後の部分での効率なのだ。それが試合の結果を左右する。先日の夜、その点でわれわれは非常に効率的だった。

(週3試合へのチャレンジをマネジすること……)

それが美しさだ。われわれは、そこにいたかった。3日ごとにビッグゲイムをプレイしているし、スクワッドも準備できている。選手たちは毎試合でプレイすることにハングリー。プレイタイムを管理するために彼らを休ませたら、彼らにはがっかりされる。それはとてもいいサインだ。

(VARの議論……)

お腹いっぱいである(I have enough in my garden.)。

(契約をうまく管理できていることがピッチでのパフォーマンスプランにいかに役立っているか……)

助かっている。なぜなら、そうした選手は新契約がふさわしいパフォーマンスがある、彼らの振る舞いがあるから。それがわれわれに安定をもたらしてもいる。

彼らはブリリアントな年齢で、これからももっともっとよくなれる。それが当初の計画なのだ。しかし、それは彼らが稼いできたものでもある。それでスクワッドはどんどん強くなっている。

エドゥやボード、そうしたシークェンスを計画したみんなを称賛すべき。スクワッドを正しく進化させ、競うのにちょうどいいタイミングに選手たちを連れて行った。

(いかにそのインフラでトロフィに向かってファイトするようにしたか?……)

たしかなのは、トッププレイヤー、トップクオリティがスクワッドにいなければ、このリーグの要求があるなかで、それをやるのは不可能ということ。それこそが、われわれが築こうとしていたもの。進化し、もっとよくなり、そしてその決断で大きなインパクトを与えるために必要なことを、より的確に、よりよく行おうとしている。

(VARについてほかのコーチと話す?……)

そうだね。その話題にはなる。われわれは多くのことを話すが、それは間違いなくそのなかのひとつ。結局、それは結果にとても大きなインパクトになるし、自分たちの仕事がかかっている。

(そこではどんなことを話している?……)

ポジティヴなことだよ。

(この週末は、ファンも攻撃で似たような流動性を望んでもよい?……)

違うものになるだろう。同じようにはならない。われわれは、同じものを期待しちゃいけない。このチームは、昨シーズンとは違うものになる。来シーズンもまたとても違っていると願う。それは進化の一部であり、かつて起きたことは、新しくなっていく。それはトランジションなのだ。

われわれは、いまも競争力あるチームになりたいし、試合に勝ちたい。チームはとてもよく競えていると思う。

(最近カイのムードには変化がある?……)

とくには。彼はとてもポジティヴで、いい意味でチームメイツとチームに影響力がある。だが、もちろん彼は自信をつけているよ。

彼はとても期待を抱いている。ひとは愛情、尊敬を感じるとき、称賛されていると感じるとき、ものごとはもっと楽になる。エナジーがよくなり、ボディラングウェッジもよくなり。それがここ数日で彼が感じているものだと思う。

(彼はシャイなキャラクターなので?……)

彼はとてもリスペクトフルだよ。彼は、前に出たがったりするひとではないし、少なくともそういうふうにはしない。でも、もし戦場へ行けと云われれば、彼は真っ先にそこに行く。でも、それで褒められることを望まない。

あの日の彼は称賛に値するとわたしは思うけどね。

(トミヤスはもっと攻撃で前に出ていく選手になれる?……)

そう思うが、ディフェンダーのプライオリティは守ることで、いい守りをすること。彼らがそのうえでできることは素晴らしいし、われわれが望む成長でもある。

しかし、とくに守備フェイズにおいて、チームが見せている振る舞いと一貫性は、われわれが維持したいものだ。そこは間違いない。

(ハヴァーツ、オーデガード、ライスのミドフィールドトリオについて……)

時間がたって、もっといっしょにプレイする時間が増えれば、ケミストリはもっともっとよくなっていくだろう。だが、われわれには違うクオリティで多くのオプションがある。

われわれは、ふたりの選手(MF)でプレイすることもできる。いま話している3人よりはオフェンシヴではないが。それも、相手やゲイムステイト、自分たちがなにをやりたいか次第だ。

(フットボールを進歩させるか、VARを排除するか……)

われわれは、進歩させることができると思うし、それをやろうとしている。いま起きているすべてのことは、進歩には必要なことなのかもしれないし、そのようにとらえるべきだ。

大きな変化がある。テクノロジーが大きな責任を担うようになり、時間は必要。

もし、われわれがそれを正しく使い、ひとびとの云うことに耳を傾け、オープンになり、謙虚になり、建設的になろうとするのなら、とてもとてもよい場所にたどり着けるとわたしは思う。

以上

アルテタコメントのトーキングポインツ

いくつか。

PLにシンビンの導入?

今回の会見には、いわゆる「シンビン(sin bins)」の試験導入についてのやりとりがある。

ぼくはこの件は昨日までまったく知らなくて、話題にちょっと出遅れてしまったのだけど、フットボールのルールをつくっているIFABが、その試験導入を本格的に議論しているとかで、イングランドのgrassroots football(ノンリーグのこと?)では、19/20シーズンから、すでに試験を行っているらしい。

What are sin bins? Explaining soccer’s penalty box idea to be trialed as soon as next year

シンビンというのは、イエローカードが出たら10分ピッチの外に出るみたいな時間限定の退場処分で、ラグビーやホッケーの世界ではおなじみという。

これはまさに「レッドカード重すぎ問題」の解決策になりそうで、アルテタも肯定的に受け止めているように感じるが、多くのマネジャーや評論家たちには評判が悪いようである。いくつものネガティヴコメンツを見かけた。

PLに導入されたら、GKへのバックパス禁止とか、そういうレヴェルのメジャーなルール改定になりそうな予感。

いずれにせよ興味深い。

選手契約マネジメントが非常にうまくいっているアーセナル

ピッチ上にも、それのいい効果が出ているんじゃないかという。

アーセナルでは去年から今年、キープレイヤーたちの新契約が相次いでいて、いまもベン・ホワイトと合意間近だと云われるし、一昨日はオーンステインからもトミヤスの契約について「現在交渉中」という情報があった。このtwは、Likeが23k。さすがいまが旬というトミーの注目度である。彼の株は、まさにストップ高。

しかし、アーセナルがキープレイヤーとの契約更新でほとんど苦労しないのも、隔世の感がある。われらも遠くへ来たものだ。それも、選手が望む環境がすでにそこにあるからだし、優秀な選手がクラブにコミットすることでさらにチームが強化され、選手満足度も向上。なんという好ましいサイクルなのか。

ハヴァーツの謙虚さ

ハヴァーツについては、アルテタも彼が自信をつけてきていると認めているし、全般的に最近の彼にはご満悦という感じである。

今回の会見コメントのなかでは、「ハヴァーツはシャイなのか?」という質問に答えたアルテタのこの一節がファンに注目されていた。

if you ask him to go to war, he will be the first one down there but he doesn’t want to take that credit

いかにもミケル語録に載りそう。おぼえておこう。

カイ・ハヴァーツといえば。

AFCのコミュニティセンターThe Hubでボランティアコーチをするレベッカさんを、ハヴァーツがサプライズ訪問するというこころ温まる映像。ポカポカする。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

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