明日のボーンマスとのプリシーズンフレンドリーを控え(※日本時間25日木曜午前)、アルテタがプレス会見を行っていた。
一昨日ロンドンから10時間のフライトを経て現地に到着、すでにUSでのキャンプは始まっており、昨日は非常に暑そうな日差しのなかアルテタもコーチとして精力的に身体を動かす様子が伝えられていた。
Mikel Arteta straight back down to business as @Arsenal train for the first time on their US tour 💪🇺🇸
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— Hayters TV (@HaytersTV) July 22, 2024
アルテタの試合前コメント
ミケル@Los Angeles. AFC公式サイトのトランスクリプトより。
(今回のプリシーズンキャンプのムードは?……)
アルテタ:初日からとてもよい。Marbellaでの2週間からスタートして、そのあと1週間のオフがあった。Sobha Realty Training Centreに選手たちが戻ったときには、すぐにやる気をみせていた。
それも驚きではなかった。なぜなら、彼らはチームでのワークが大好きだから。今日だって時差ボケや高い気温にも関わらず、同じインテンシティでトレインしている。
(EURO2024でのイングランドについて……)
このトーナメントだけでなく、彼らがギャレスとやってきた8年間で、彼らは違うレヴェルになったと思う。わたしが思うに、彼があのチームを良くしたし、個人も成長させた。
もちろん、ファイナルはああいう相手であったが、わたしは彼らは自分たちがやったことを誇らなければならないと思う。
(ファイナルはいかがでした?……)
わたしは自分の国が極めて誇らしいし、素晴らしい勝利だった。この世代は、ここ数年は信頼を勝ち取る必要があった。
そして同時に、わたしは悲しかった。なぜなら、自分の選手を愛しているし、彼らの成功を祈っていたから。彼らにはキツかっただろう。
(代表選手はスクワッドにどう組み込んでいく?……)
非常によく練られた計画がある。しかしわれわれも、彼らがビーチから時速100マイルのトレイニングに直行してくることは期待していない。彼らもスピードに追いつくことが必要だ。
彼らが帰ってきたときは、ほかの選手たちのリズムに追いつけるよう注意深く取り組んでいく。
(EURO2024で遅くまでプレイしていた選手はシーズンスタートを逃す?……)
そうはならないと思う。彼らのコンディション次第だ。わたしが得ているすべてのメッセージからすると、彼らは復帰や新シーズンをとても楽しみにしている。わたしも、それ以外のことは考えていない。
(それは精神的な強さに関わること?……)
戻ってこようという気持ちがあるなら、そういうときはその気持ちに従うべきだと思う。彼らにも休養は必要で、EURO前にも1週間の休みはあった。
われわれはそれをやりくりしていくが、彼らがやる気なら、それはつまりそれを望んでいるということ。なら、やろうということだ。
(サカがスイス戦のシュートアウトで決めたときどう思った?……)
とても緊張した。何年か前のトーナメントでのことが頭をよぎった。しかし、彼は大いにガッツと決意、冷静さを見せた。
(ネガティヴな体験が彼がシニアでリーダーになるのに役立った?……)
彼の役割は安定して成長と進化をつづけている。彼はアーセナルで超重要選手であり、ナショナルチームでもメイン選手のひとり。彼の年齢では、とてもめずらしいものだ。
(この2シーズン、リーグを勝つためにそれ以上のことができなかったことについて……)
それをやらなければならない! PLを勝つためにこのリーグで完璧であるということは、世界とは違うスタンダードを要求されるのだ。それこそがわれわれがやらねばならぬことであり、いまやっているすべてのことをアップグレイドし、すべてのエリアを進歩させる必要がある。それをやろうとしている。
(ここで満足してしまうことはできない……)
われわれはとても惜しかった。非常に小さな差しかなかったときもある。われわれはそこにいる権利を獲たし、そして当然より多くを求めている。それを得られるよう、トライしていくつもりだ。
(今シーズンにタイトルを取れなければ失望になる?……)
惜しいところにいるのなら、それをどうしても掴みたい。だが、わたしは全体のことを分析する必要があると思う。このクラブは大きなトロフィを勝たねばならないし、われわれはそれを達成するためのプロセスのなかにいる。とても惜しいのだ。
われわれが示しているレヴェルは極めて高い。しかし、それでも勝つには十分じゃない。だから、そこが目標になる。
(あなたの当初の目標にどれほど近づいている?……)
われわれはたしかに正しい方向に向かっており、非常に速いスピードで移動している。フッボール面だけでないことを変革させながら。しかし、わたしはクラブとしても考える。いま何が欠けているかといえば、それは大きなタイトルを持ち帰ることだ。
(USでの3試合がどれほど重要なものになる?……)
とてもいいものではある。なぜなら、われわれは3つの違う芝、ステディアム、天候でプレイするから。旅先も地がければ、相手も違う。だから、チームにはいい準備になる。
(移籍で何かニュースは?……)
残念ながらない。しかし、われわれはよりよくしたかったポジションにはいる。スクワッドによりよいリソースを与えたい。とくに人数においては、われわれはとても足りていない。
全力を尽くすつもりだが、メインのことはいまいる選手たちと恋に落ちることだ。彼らをもっとよくしていく。
(タケヒロ・トミヤスのケガについて……)
信じがたい。だってあの子はあんなにハードにワークしていたから。彼は今週トレイニング中にやってしまい、その(ヒザの)具合がどの程度なのか、われわれもまだわからない。だが、念の為に彼はイングランドに残してきた。どうなるか観てみよう。
(USではチームのどこを観ていく?……)
どのレヴェルであっても、われわれが要求されているスタンダードについていくこと。肉体的にはとても大きな進歩があり、チームのまとまりもそう。
また、自分たちのカルチャーのなかで進化していくことも。試合に勝つ権利を得て、いつでもいいプレイをする。相手はとてもタフであり、目標は試合に勝つことだ。
(ジュリアン・ティンバーの機会について……)
彼はとてもやる気になっている。彼のボディラングエッジや行動を見ていればわかる。彼はとてもハードにワークしているし、いまとても調子はいいと思う。
ここからの数週間で、彼のことはマネジしていくつもりで、とくに負荷は、彼がこの数ヶ月やってきたものとこれからの2週間はかなり違うものになるから。だが、われわれもとても楽しみにしているよ。
(昨シーズンの彼は落ち込んでいた?……)
もちろん、彼には彼の時間があった。ここのようなビッグクラブに来て、パフォーマンスで期待を持たれ始めていたとき、PLの初日でシーズンアウトになってしまったのは決して簡単ではなかった。
しかし、精神的には彼はかなりタフな少年さ。彼の周囲にはとても素晴らしい環境もあったし、それが彼をもっといい選手にしてくれていたらと思う。
(ジュリアンのメンタリティ……)
彼はリーダーだね。彼は出たがりであり、いつでも大きな存在感がある。とても声も出すし、技術的には非常に恵まれたものがある。チームには素晴らしい補強だ。
(移籍ビジネスを早くに済ませたい?……)
それはそうだね。みんな初日から来てくれたら。できるならそうする!
(このツアーが終わるまでには新しい選手が入ってくる?……)
さあね。まだウィンドウではたくさんのことがある。エドゥ、ボードとクラブのみんなが一所懸命にやってくれている。
以上
トミヤスのケガについては、アルテタも驚いたようだ。念の為(precaution)ならそこまで心配する必要はないのかもしれないが、昨日も書いたようにCBS Sportsなどは「2-3週間アウト」のように伝えている。
いずれにせよ、時間がたてばわかる。深刻でないことを祈りたい。
フレンドリー:ボーンマスのプレビュー
さてボーンマス。23-24はPLを12位でフィニッシュ。彼らもアメリカでツアーを行っているという。公式サイトを観たら、オープントレイニングなどもやっていたようなのでファンサービスがんばってる。
去年PLで19ゴールと大暴れしたDominic Solankeは、EUROには参加していなかったし、この試合に含まれるのかもしれない。彼は一時期、ちょっとだけアーセナルとのリンク報道もあったが、いまのアーセナルが熱心に追うターゲットではなさげ。£65mと噂される彼のRCについては、彼らのオーナーが内部のことは明かさないとしつつ「そこから遠くない金額」と認めていた。ビッグクラブへ行くんだろうか。
彼らはこの夏、リーズからLuis Sinisterra(25)というウィンガーを€23mとなかなかの金額で獲得している。が、彼はコロンビア代表でCopa Americaにいたため、ここで観ることはできなさそうである。
アーセナルの予想11
先日のLeyton Orientでのスクワッドはこうだった。ここから予想してみよう。
Hein (Nygaard 70), White (Rosiak 60), Timber (Rekik 46), Heaven (Monlouis 60), Lewis-Skelly (Nichols 60), Partey (Patino 46), Odegaard (Gower 60), Nelson (Nwaneri 60), Vieira (Smith-Rowe 46), Jesus (Salah Oulad-M’hand 60), Nketiah (Sagoe Jr 60).
Subs not used: Rojas-Fedorushchenko, Kacurri, Ismail Oulad-M’hand)
4-3-3
ジェズース、エンケティア、ネルソン
ヴィエラ、パーティ、オーデガード
ルイスケリー、キヴィオール、ティンバー、ホワイト
ハイン
ほぼLeyton Orientを踏襲したスターティング。LBのMLSはぜひ観たいですねえ。ジンチェンコはまだプレイしないかな。
マイルズ・ルイスケリーといえば、彼の母親(ゼロからFIFAの代理人試験のため勉強して彼の正式な代理人になったという)や、本人のコミュニティ活動など、最近はイーサン・ワニエリよりもよく話題になっていると感じる。ぜひ、シニアチームのなかでプレイしているところも観たいものだ。
Lewis Skelly is more than a baller
Better people make better players.
Do you agree with that?
MLS: “Yes, 100%”Rasing footballers the right way at the Arsenal academy.pic.twitter.com/MsA9rWiuYz
— 🇳🇴 kimmoFC (@kimmoFC) July 22, 2024
この試合のキックオフは、日本時間で7月25日(木)AM11:30。真夜中とかじゃなくてよかった。英国時間では3:30らしい。毎年この時期だけは「おれたちの苦労を知れ!」と思っちゃうね。
COYG.