出来過ぎの感もありつつフルアムに大勝してしまったこともありいくらか楽観ムードが漂うなか、あらためて今回フラム戦でエメリがアーセナルに来てから初めて採用した4-4-2フォーメーションが注目を集めている。
今回は、現時点で全世界1000億万人アーセナルファンの最大の関心事である、このアーセナル版442について議論をしたい。フルアム戦でやったような442はこれから使えるのだろうか。
語ろうぜ。
フルハム戦のアーセナルの442
成功した(?)442フォーメーションをざっくりおさらいしよう。
基本フォーメーションはフラット442。
守備時にはわりと忠実にフラット442のシェイプをキープしていた。ここはじつはこれまでの4231であってもやっていた。
中央にはジャカとトレイラのCM、ふたりは終始どちらかが3CBに入ったり、CB前のスペース、FBの上がった後ろをフォロー。バランスを取っていた。
攻撃時にはウイングのイウォビとミキタリアンは中央ぎみ(ハーフスペース)に絞って、こちらもまた両FBの上がりをサポートしたり。
422のバリエイションである、4222的なシェイプになっていた時間帯も見られたと。
このフォーメーションで5得点(どやー)。そしてフォーメーションの影響があったのかは定かではないが、フラムのハイプレッシングに対し前半には自陣でミスパスを連打、その数25本とか……。オウフ。
唯一の失点もモンレアルのパスミスからだし、レノが片手でセイヴしたシュートにつながったのもプレスに窮したベレリンのパスミスから。
結果で覆い隠されている気がしてならないが、いいところはもちろん、きっちり悪いところも出ていたのがこのフルアム戦だったわけである。
ショートカウンターが武器のトップサイドが相手だったら、前半だけでコテンパンになっていた可能性もある。
参考資料
基本的にこの試合のアーセナルが、戦術やシステムの観点からどのように評価されているかといったところを共有しておけてると話しが噛み合いやすいかと。
AFC公式の試合分析
アーセナル公式がフラム戦を分析している。
Analysis: Why we were so effective at Fulham
ヴィデオ付きの解説でとてもわかりやすいゾ☆
Arseblogの試合分析
おなじみのArseblogも戦術分析エントリをアップしている。
ぼくのブログでも紹介したし、この記事でも触れられているツイッターアカウントArsenal Tactics(@ArsenalVids1)もチェックプリーズ。
エメリは442ダイヤモンドを使うべきという主張
Why Unai Emery Should Use A 4-4-2 Diamond Formation in the 2018-19 Season
フラット442ではなく、ダイヤモンド442を採用すれば、トレイラが慣れているシステムだし、オバメヤンとラカゼットがふたり同時にトップで、エジルもストライカーの後ろで使えるっていう。
インヴィンシブルズ時代の442
アーセナルの442を語るなら、インヴィンシブル時代は避けては通れないのかも。
Arsenal’s Invincibles tactics explained
コメント待ってます。
なんつって、ぼくもまあ戦術的なことは勉強中でよくわかってないことも多いんで、いろいろ教えてもらえるとうれしいです。
お時間あったら。お気軽に。
名前を空欄にするとAnanymousでみんなおんなじシャツになっちゃうんで、カキコ(死語)してくれる方は名前だけ適当に入れてください。
あくまで個人的意見です。
フラット442は、モウ・チェルに代表される451(433)やガナーズ、日本代表の4231と対戦するとどうしても中盤中央で数的不利になりやすく、ここ10年は減少の一途を辿っていると思います。アトレティコ442はフラットですが、あれは全員の意思統一、練度、運動量が必要でメンバーの固定化や疲労などがの理由で多くのチームで採用していない特殊なケースだと思います。
今回のテーマであるダイヤモンド442ですが、攻撃のメンバー的にはありだと思います。ポイントはサイドバックとインサイドの2人だと思います。アンチェロッティ・ミランの4321クリスマスツリーのカフー、ロベカルのようなプレイヤーがいれば、空いているサイドスペースを有利に使えると思います。また、トップ下とボランチの間に位置する2人のインサイドミッドフィルダーはサイドバックの上がったスペースをケアしたり、攻撃と守備の両方の局面に的確に対応するなど戦術眼とスタミナを高度な次元で必要とされるはずです。あと、フォワードからの守備も当然必要だと思います。
今のメンバーだとラカ、オバにエジルトップ下、トレイラのボランチはハマると思いますが、モンレアルにそこまで仕事を要求するのは厳しいと思いますが。インサイドの2人はミキ、ラム、ジャカ、ゲン、エルネニーからですが、自分ならバランスを考慮してミキとジャカ、若しくはラムとエルネニーですかね。
いずれにせよ、試してみる価値はあると思います。
どもども。
エメリってなんでフルアムでフラット442をやったんですかね。ラカゼットとオバメヤンがスタートしてたら、ああどうしてもふたりを一緒に使いたかったんだなあと思えたでしょうが、ウェルベックなら4231でいつもどおり左に置いてももよかった。
なんでだろう~
やってみる価値はあるかと思います。現在のアーセナル最大の武器である、オバZの共存を見出せそうな形だからです。
ただ4222にすると結局は4231のような形になりかねないので、トップ下エジルの4231を見てみたいとも思います。トップ下ラムジーの時よりは、オバが前線中央に入り込むスペースがあるのではないかと。
個人的にフラット寄りの442か、ダイヤモンド型の442を推します。ダイヤモンド型は幅の狭さが難点ですが、そもそもアーセナルの4231は、エジルとラムジーの併用により幅が無いです。昨季も中央でダンゴ状態でした。
どうせ元々SBで幅をとるやり方なら、ダイヤモンド型でもいいのではという考えです。さらに、ジャカとトレイラなら、柔軟にポジションチェンジしながらIHとアンカーを務められるのではと思います。
その時利用可能なメンバーを見つつ、4231と442を使い分けるのが良いかと。
そしてどうせ442を使うなら、4222より他の形を望みます。
この話しって要するにアーセナルが2トップでいけるかどうかってことになるんですよねえ。
4231の1トップではラカゼットとオバメヤンのどちらかがサイドに追いやられる。
ラカゼットとオバメヤンを同時起用してどうやって最大限ポテンシャルを引き出すか。残念ながらバメヤンのワイドはあんまり効いてないので、2トップしかもうないのですよねえ。
守備の時に難点があるのではと思います。エジルのところってぽっかり穴が開く(ディフェンスの時)と考えた方が現実的であり、そこでボールキープされたらアーセナルの最大の強みのポゼッションができないのではないかと考えてしまうんですけど、どうでしょうか?
442のベネフィットはいくつかあるんでしょうが、おっしゃるように(守備時の)エジルの扱いがおそらく最大のネックなのですよね。
ぼくはエジルさえいなければ442はずっと試してもらいたいって思ってて、ヴェンゲルさんがやらなかったことを今回エメリがやってくれたので、とてもいい実験だったと思ってます。
界隈で442ダイヤモンドがこれだけ取り沙汰されてるのは、要するにエジルのためなんですよね。
まあこういうことをいうと堂々巡りですが、今日ハードワークしない選手がいればどんなフォーメーションでも成立しないので、エジルが守備をしない前提での議論もわりと成り立たないのではないかと思いますが、どうなんでしょう。
僕は大学までボランチでした
そして長いことフラット442もやりました
ボランチ目線になりますが442の特徴は簡単に
まず守備は
・組織的な守備がしやすい
・前プレス、リトリートどちらも守備がしやすい
・全員に運動量が必要
・1人サボると致命的なギャップ、スペースが出来やすい
攻撃は
・縦パスコースが少ないのでサイドからサイドへの展開やロングボール一辺倒になりがちで攻撃が単調
・攻撃が単調で予測されやすい
・基本相手のプレッシングがハンパじゃない
・配置的にコンビネーションで崩しにくい
・個の力に依存する
・カウンターには最適
という感じですね
フラム戦のイウォビのようにサイドの選手が数的不利で勝ちまくれば逆手に取って良いサッカーが出来ます
あれも一種のカウンターですね
またFWの1人が万能で1人2役トップ下的な役割もこなせるなら、攻撃が単調になってしまう欠点も補えます
でもなかなかそんな選手が揃う事ないので、攻守共に442で戦うチームはレスターやアトレティコみたいに守備重視のカウンター狙いが大半ですね
基本的に攻守でフラット442はポゼッションしたり攻撃でのメリットを考えて採用するシステムではないです
本題のアーセナルは選手揃ってるので悪くないと思います
ただその場合ジャカはコワいので外したいです
ボランチからサイドハーフへのパス
そこからボランチへのバックパス
これは相手のボールの取りどころで複数で全力でプレッシングに来るのでかなりキツいんですよね
長くなりましたが、こんな感じです
おお、プレイ経験者のかたが。。
なるほどなるほどー。フラット442ってそういうフォーメーションですよねえ。ポゼッション志向のチームが使うものじゃない。
もっとも今日的な一般的な戦術論としては、そもそもポゼッションて必要ですか?という視点もあって、ポゼッションを重視せずにカウンターで成功しているチームも少なくないと。あるいはむしろ最先端はますますそっちに近づいていると。
でもエメリはアーセナルでポゼッションをしたいと明言しているのですよね。たぶん就任時に「アーセナルのフィロソフィ」を慮ってくれた発言だとは思うですが。
彼はどこまでそれにこだわるつもりなんでしょう。
PSGではポゼッションしたけど、ELを3連覇したセヴィーリャなんかでは、ゴリゴリのカウンターをやったそうじゃないですか。それをもって、彼は持ってるコマ(チーム)に合わせることができるマネージャーともいわれている。
フラム戦なんかを見ると、あのハードワークできるメンツなら意外にフラット442もアーセナルに似合ってるのかもなあと思ったのです。
そこでじゃあエジルとラムジーみたいなフリーダムに動きたい中心選手をどうすんのかって話しに戻るんですけどね。
352でトップ下エジルはダメなんですかね。
ラムジー放出であればサイドにもう一枚獲得でいいしコラシナツ復活、ツートップにエジルで現状獲得したタレントが一番輝くと思うし。
サイドが一枚で死ぬのは3バックとトレイラジャカのスライドで頑張れば問題なし!
コラシナツとかベレリンとかWBのタレントがいるから、352はいいと思います。2トップにしたいので343の変形の3412みたいな感じですかね。
ただ、このまえバック3やりましたけど、うまくいってもいなかったし、エメリが好きなフォーメーションでもなさそうな。
そう考えるとやっぱり2トップにしたときに後ろをどうするかで、フラット442を選択したことが興味深いっす。
4-4-2良いと思います。
感覚的には4-2-2-2的な感じですが。サイドバックが幅を取っているので、両サイドのMFはサイドに張る感じではないですし、エジルもイケると思います。運動量も少なくないですし、頑張ってほしいです。
ダイヤモンドですと、今後イウォビやネルソンの使いどころが少なくなりそうなので、私は4-2-2-2派です。完全に好みですが。
ダイヤモンドはサイドぎりぎりに張るみたいなピュア・ウインガーの場所がないんですよね。
トレイラを取ったときにサンプドリアの記事を読んで、442ダイヤモンドでフルバックが上がらないってのがあって、彼らがどういうプレイをしていたのか気になります。
みなさんコメントどうも。
なんか毎度おれがホストでカウンターごしに個別にお客さんの相手してるみたいになっちゃってますけど、お客さま同士楽しく語らっていただいても当店はまったく問題ございませんので。
「Reply」ってのを押すとそのコメントに返信できますよ。
むしろ客同士で議論が熱くなって殴り合いに発展しそうなところをなだめる役をやりたい。
442ダイアモンドは確か一昨シーズン前のレアルが採用してたかと。良くも悪くも個人能力に依存しやすい、ボランチにオールマイティな能力とハードワークが求められる、アンカーが怪我したらアウトってとこでしょうか。トップ下エジル、左サイドバックコラシナツで一度試してみてもいいのかなーと。
個人的には4-4-2賛成ですね
エメリはオーバメヤン、ラカゼット、ラムジー、エジルを同時に使いたいのかな⁈って思うので…
オーバメヤン ラカゼット
エジル
ジャカ ラムジー
トレイラ
ダイアモンド型で観てみたいです。ただイウォビを使えなくなるんですよね。
ダイヤモンドだとMFの後ろ3人が層薄すぎな気が。
アンカー トレイラ
インサイドハーフ ゲンドゥージ、ジャカ、エルネニー、ラムジー
トレイラが怪我で終了、そもそもラムジーにこのポジションやって守備に穴空かないか?など問題山積
フラットは相手次第では十分に通用すると思うし、ELやガラバオとかでテストしてオプションの1つにすべき
ラカゼットは降りてきて組み立てとかもできるし、オバZ揃わんときはウェルベックいれるか、4231変更でエジルいれればすんなり変更可能だし。
ディフェンスの陣形としては442は採用すべきだと思います。
先日行われたリヴァプールVSシティでもシティはリヴァプール相手に442で守っていたように見えましたし(間違っていたら申し訳ないです)。
ただ、オフェンスの時は442(or 4222)ではなく、2DMFのどちらかが最終ラインまで下りて(ジャカorトレイラ)3バック化し両SB(ベジェリンandモンレアル)を押し上げ、両SF(エジルandラムジー)をCH化した3142のような陣形をとれば戦えると思いますがどうでしょうか。
エメリがどれくらい可変型にこだわるかは未知ですが。。。
フラムではまさにおっしゃる通りのフォーメーションでしたけどね
更新お疲れ様です。
難しいですね。エジルの能力を最大限生かすならオーバヤメンはサイドですしオーバヤメンの能力を最大限生かすならば今度はエジルがサイドになってしまいます。ダイヤモンド型の4-4-2なら両者を本来のポジションで起用出来ますが・・・そうなると今度は絶賛覚醒中のイウォビが・・・やっぱり難しいですねぇ。
私がエメリならエジルが守備を頑張らせてのフラット型4-4-2です。乱暴な意見ですが今冬にサイドMFを補強してエジルを控えに回すことも視野に入れて欲しいです。純粋に考えて監督の要求に応えられない選手にいつまでもチームの中心的な役割を託すことは出来ませんからね。
後はエメリ次第ですね。全員を本来のポジションで同時起用することが難しい中で誰を優先するのか。そういえば・・・ここ数日報道されたアルミオンはどのポジションの選手でしょうか?今冬にも移籍するかもしれないラムゼイの後釜だと思わせておいて実は・・・ド素人の取るに足らない妄想ですけどね。
個人的には4-3-1-2を見てみたいです。
3センターはジャカ、トレイラ、ラムジー(エルネニー)
トップ下はエジル(ムヒタリアン)
トップはラカゼット、オーバメヤン
今のサイドバックの役割だと、攻撃時のサイドはサイドバックが上がるので、空いたサイドバックのところにスリーセンターの1人が落ちる(カバーする)ことで対応。
ラムジーの良いところを生かしながら、エジル、ラカゼット、オーバメヤンを共演させたい気持ちからのフォーメーション。