エジルを助け、ぺぺをプッシュする
(エジルのベストを取り戻せる?)直近の一週間くらいをレヴューしたが、彼は何度かアンラッキーがあったね。ボールは送ったが得点にはならなかった。そういったものがスタッツのちょっとした違いになったりする。
しかし、この5週間で彼がかつていたところからいるべきところへは行けていないのはたしかだ。すまないが。もしほんとうにそうなりたいと願ったところで、いつもそれが実現できるわけではないのだ。そのためには、コンスタントであらねばならない。彼はとてもハードにトライしているし、かなり意欲を見せているけどね。
(彼自身の問題かあるいはストラクチャの問題か?)両方だと思う。もし彼が交渉不可のことについて取り組まないのなら、チームは正しいストラクチャでサポートすることもできないだろう。もし彼がそれに取り組むなら、そのときはチームが彼のような選手に違いをつくらせることができる。ピッチでは何度か、彼はわたしが見たいと思っているところまでかなり近づいている。
(ぺぺについて)ニコにはずっと感心させられているよ。彼は試合が大好きでフットボールが大好きだからね。彼はとてもシャイボーイなんだ。去年とんでもないシーズンを過ごしたが、それはまったく違うスタイルのフットボールだった。背後に走り込むためのたくさんのスペイスがあり、たくさんの自由があった。
ここでは違う。彼はほかのトッププレイヤーズたちに囲まれて、彼自身それに適応しなければならない。イングランドに来ることも、すぐに何かを成し遂げることも、ウインガーでいることも、簡単ではないのだ。
わたしは、ニコよりももっともっと経験ある選手たちがPLに来て6ヶ月、8ヶ月、12ヶ月と完全に失敗し不調に陥るところを見てきた。しかしその後、つぎのシーズン彼らはカムバックしてPLのベストプレイヤーズのひとりになったりするんだ。
次世代アーセナルを導く
若い選手たちとワークするのが大好きだね。ベストになるのだというハンガーを彼らの目に見るとき、ポテンシャルを見るとき、彼らとのワークを止められないんだ。喜びだからね。
彼らからエナジーを感じるとき、それがほしかったものだし、それが彼らがやることへの愛だし、それこそわたしが日々彼らから得ているものなんだ。彼らはクラブの未来だよ。
(マルチネーリについて)彼はたくさんのことを咀嚼(digest)していく必要がある。活躍すればするほど、ほかの人たちが自分についてどう考えているか、整理し始めなければならない。
彼は考えねばならない。「もうぼくは相手に研究されている。スペイスはない。より注意深くしないと。この3-4週間やってきたことをまだやりたい。でもそれは難しい」。若い選手として、こういったことを乗り越えなければならない。メンタルな側面もまたプロセスだ。
マネージャーとしてヴェンゲルからのアドヴァイス
(いつからマネージャーを志すようになったか?)少し勉強を始めたのは、エヴァートン時代に大怪我をしたときだった(2009/10)。そうして、アーセナルに来て1年めか2年めにアーセンにそのことについて相談したんだ。彼には挑戦すべきだと云われたよ。だからバッジのために取り組みを初めて、それからそのことがどんどんどんどんと好きになっていった。
(グアルディオラの影響)彼はずっととても協力的だった。わたしたちにはとてもいい関係がある。彼はとても穏やかなひとで、とても思慮深く、とてもとてもインテリジェント。彼には選手としてもたくさんを学んだし、どう人々をマネイジするのかも学んだ。試合への愛とリスペクト、彼の価値、どういった試合を好むか、彼がよく選手に送るメッセイジなどもそう。
(ヴェンゲルの残したアイデンティティを再生するためにかけている情熱)ここでシティでの4年間と同じ量の時間を使っていることは間違いない(スマイル)。しかし、常時の決断、選手たちをアゲて、彼らに必要なエナジーを伝達する責任、そういったことはまったく異なる。それはつまり自分のすべてを捧げて、それに適応することだ。しかし、わたしはここまでの成り行きには満足しているよ。
以上。おもしろい。
毎度有意義な記事ありがとうございます。
アルテタの言葉・分析は的確で潔く安心します。
長くやって欲しいと思わせます。
私はアーセナルが大好きですが、世界一のクラブはどこか?と言われたらやっぱ白い巨人レアルかなあ、と答えてしまいます。レアル嫌いですけど。
アーセナル所属の選手がレアルから興味を持たれたらレアル行きたいってなるかも知れませんが、その逆はどうか。(出番が無いからレアル出たいってのは別として。)
クラブの欧州での実績や格は残念ながら敵わない。
でも、十数年後、レアル相変わらず凄いけどアーセナルもかなり良いとこまで来たよ!と言いたい。
アルテタによってヨーロッパの頂点へ、ビッグクラブからメガクラブへ成長する事を夢見て期待しています。
ヴェンゲルが掌からこぼしたビッグイヤーを、ぜひアルテタが掲げてもらいたいです。