ガブリエルの基本プロファイル
以下TMより。
- 名前:Gabriel dos Santos Magalhães
- 年齢:22才(1997年12月生まれ)
- 身長:190cm
- 国籍:ブラジル
- ポジション:CB
- 利き足:左
ブラジルのAvai FCでキャリアを始め、2017年1月にリールへ。ローンでフランスのTroyes、クロアチアのDinamo Zagrebでそれぞれプレイ。リールに復帰後はレギュラーでプレイし、昨シーズンのリーグ・アン4位フィニッシュに貢献。CLのグループステイジ6試合でもすべてスタートしているということ。
ローンではおもにリザーヴでプレイしていたらしいので、つまりリールに戻ってきて突然にブレイクしたみたいなところがある。そういう意味では去年のぺぺと似ている(ギクリ)。
NTではブラジルU-20で4試合プレイ。U-23では招集されながら?まだプレイしていない。
ブラジルの東京オリンピックスクワッドに、マルティネリとともに選ばれていたことはこのブログでも以前伝えたとおり。未来のセレソンである。
彼は今年からプレイする若き新CBのふたりとしてウィリアム・サリーバとなにかと並べて語られがちだが、ちなみに彼もまた192cmと高身長である。(※いまのアーセナルのCBで彼らより大きいのは193cmのパブロ・マリーだけ)
Highest ‘pure’ tackle success rate during the 2019-20 Ligue 1 season:
❍ William Saliba (79.2%)
❍ Dénys Bain (77.8%)
❍ Joris Gnagnon (72.2%)
❍ Gabriel Magalhães (74.6%)‘Be excited’. 🧼 pic.twitter.com/krDADeQ5ys
— Squawka Football (@Squawka) August 18, 2020
もっとも注目すべき彼のプロファイルはもちろん左足で、アーセナルにはしばらく右足のCBしかいない状態が続いていた。今年1月に来たパブロ・マリーがトマス・ヴェルマーレン以来の左足CBだったというのだから、いかにこれまでのアーセナルがそこを重要視してこなかったかということだ。
つまりアーセナルにとって今回は、念願のレギュラーとして数えられる左足CBの補強だった。
プレイスタイルと特長
このあと別エントリで詳しく書こうと思うので(彼がアーセナルになにをもたらすのか)、彼のCBとしての特長だけ。
- 戦術的柔軟性(バック3でもバック4でも)
- 試合を読むポジショニング
- スピードとフィジカル
- エアリアルバトル
- 高いパス能力(ロングボールやスルーボール)・ボールプログレッシング
- 単足(左足)
- プレス耐性とボール扱い(バックからのプレイ)
いいことばっかりだ。
まあ短所も含めての記事はまたあとで。
英語能力
今回の発表は非常に珍しいケイスだと思うが、このヴィデオが最初の公式アナウンス?となった。
📞 This is Arsenal calling!
📺 Join us for a very special video call…
🇧🇷 @DavidLuiz_4
🇧🇷 @WillianBorges88
🇧🇷 ❓ pic.twitter.com/O3WcU7SeN7— Arsenal (@Arsenal) September 1, 2020
ダヴィド・ルイスとウィリアンがヴィデオ通話でチャットをするという内容で、アーセナルにもブラジリアンが増えてきたねえなんて話していると、途中から白々しく「そういえばブラジリアンファミリーがまた増えるらしい」「誰のこと? ガブリエル? 彼ならまだサインするかわからないよね」なんつってグダグダやったあと、満を持してガブリエルが登場するという。
ずっとやきもきして待ってたファンがたくさんいるという前提がないと成り立たない演出で、いかにもファンのソーシャル活動をちゃんとチェックしているアーセナルアドミンという感じであった。
さてそして今回の映像で判明してしまったが、ガブリエルの英語のほうは残念ながら残念レヴェルのようである。ファーストインタヴューもポルトガル語での受け答えとなっていたように、英語はまだ不慣れのようだ。
3人の会話のなかでも英語に関してふたりがガブリエルをからかうやりとりがある。
ウィリアン:ガブリエル、英語のほうはどうよ? ちゃんと勉強してんの?
ガブリエル:メイビー、メイビー(苦笑)
ルイス:アーセナルのファンにHiって云ってみなよ。
ガブリエル:よくわかんないんだよね。教えてくれないと。
ルイス:こう云えばいいだけだよ「Hello Arsenal fans!」て。
ガブリエル:ハロー、アーセナルファンズ!
ルイス:できるじゃん(笑い)今度は「I’m very happy to be here」だぞ
ガブリエル:それは難しいな。
ルイス&ウィリアン:(笑い)云えよ!
ガブリエル:アイムヴェリーハッピートゥービーヒア
ルイス:うまいじゃないか!
ガブリエル:ちょっとづつやっていくよ。
ウケるw ブラジリアンでも日本人みたく英語でしゃべるのがなんかかっこつけてるみたいで恥ずかしいみたいなのあるんすかね。親近感。
さて、ことばのほうはおいおいがんばってもらうとして、今回はパウリスタなガブリエル(ガブver.1)のときより心配が少ないのは、CBのパートナーがポルトガル語(ルイス)がわかり、フランス語でもコミュニケイションが取れる(サリバ)こと。もちろんボスもポルトガル語ができるので、プレイもインストラクションもひとまずは心配なしであろう。よかったよかった。
考えてみれば、ダヴィド・ルイスを筆頭にいまのブラジリアン濃度がなければけっこうタフなアーセナルライフだったのかもしれないので、なんだかんだ彼らがいてくれてよかった。
名前の発音について
カタカナ表記するときどうしようかと。
やっぱりGabriel Magalhaesの「Magalhaes」のほうは、ファンも慣れないひとが多いようで、これまでになんどか議論を見た。
上のヴィデオではウィリアンが「マガリャエシュ」と呼んでいるように聴こえるし、この前のコミュティシールドのBT Sportsの中継では、試合中話題に出たときコメンタリ(英語)がはっきり「マガルハイシュ」と発音していた。思わずメモったわ。
ぼくも彼の獲得が噂になってからググったりして調べてみて、「マガリャエシュ」というサウンドが近いかなあと思っていた。そしてわりとぼくのなかでファイナルアンサーっぽいのが、以下のふたつのtweet。
How to pronounce “Magalhães”. pic.twitter.com/IIrgFYJjiM
— Brasil Gooner (@brasilgooner) August 24, 2020
ポルトガルで「マガリャイシュ」。ブラジルで「マガリャイス」。聴こえるね。
そして、このtweetのレスにあったこれ。
Magal-yayz 🇧🇷 or magal-yaysh 🇵🇹. He is Brazilian so I’d go for the Brazilian pronunciation.
— EmericksFlyBetter (@FEmericks) August 24, 2020
ブラジルでは「マガル・ヤイス」、ポルトガルでは「マガル・ヤイシュ」。彼はブラジリアンだから、ブラジリアンの発音(マガリャイス)で行くわ。っていう。発音のポイントは末尾で中間はあんまり問題になってないんだな。あとサン・パウロとリオ・デ・ジャネイロで少し違うとか、いろいろあるそうで。
と、このあたりが正式な発音なのだろうと。
で、ぼくの関心事は、デイヴィッド・オーンステインやArseblogのアンドリュー、あるいはAFTVのロビーのような英国人たちがどんなふうに発音するか(Arseblogのひとはアイリッシュだったか)。
まだ確かめていないので、今後書き方を変えるかもしれないが、このブログでは当面は「ガブリエル・マガリャエス」通称ガブリエルでいくつもりでごわす。このあたりのぼくのtweetにリプライをくれたポルトガル語話者だというかたも「マガリャエス」とゆってましたね。
日本で流通してるっぽい「マガリャインス」「マガリャンイス」、たしかに云われればどちらもそんなふうにも聴こえてくるので、いつもはスペリング重視に見えるカタカナ化もこれは珍しくサウンドに忠実なんだーと感心したものだ(上から目線)。でも、この「ン」はわれら以外には聴こえていないのだろうか。なんなの。
ポルトガル語といえば、ぼくはブラジルの音楽が大好きでして、ここで一曲聴いていただきましょう。Djavanで大定番の“Flor de Lis”。名曲っすなあ。
ということで。ガブリエル、キミは人生でもっとも正しい選択をしたぞ!
ひとまずWelcome to the Arsenalだっ!
LONDON IS RED ⚪️🔴🤩
— Gabriel Magalhaes (@biel_m04) September 1, 2020
わかってるー。
おわり
いつも更新を楽しみにしています。
ブラジルの音楽を聴かされるとは思いませんでした(笑)
でも凄くいいですね。新たな出会いを与えてくれた事に感謝します。
アーセナルに全然関係ないコメントですみません。
48時間が1週間にも感じましたよ。
なにはともあれ、ミキも決着し、セバーヨスもオバも残りそうで、ホッとしてます。
あとは余剰戦力の整理。
余剰ではないベレリンが心配です・・・
ほんの3年前には、前はスポーツカーだけど、後ろはおんぼろクラッシクカーなんて。 けれど、サリバやこの舌噛みそうな名前のブラジリアンの加入で、後ろも強力エンジンかな。
発音がまだ覚えられないですが決まって良かったです。
ブラジル代表のベテランがいる恩恵がありましたね。
あとは、コロナの影響やサンレヒがいなくなった影響か、大物買いしなくなったのかなと感じました。
再契約を匂わせていたセバージョスやオーバの朗報が早くみたいですね。
補強の考え方として面白いと思ったのは、スピードのあるガブリエルと鈍足のマリ、2人の左利きCBをほぼ同時に獲得した事。
思うに中長期的に3バックを併用するプランなんじゃないかと。
ルイスが退団しても中央マリ、マリがいなくても4バックで左CBガブリエル。ものすごく良いフィードが出てきそう。
楽しみだ!
マガリャエス、プレイ動画見てるとCBとしては勿論なんだけどDMとしても適正ありそうな。。。
DMで見てみたい何かを刺激されました。が、まぁないか。
また異質な感想をすみません。