記録的バッドフォームをつづけるPLで、現在絶好調セインツとの戦いは結局なんとか1ポイントを獲得。クラブ史上初というホーム5連敗を免れたアーセナル。なんとリーズ以来3試合ぶりというポイントで、これでアーセナルはPLの直近9試合でわずか1勝。完全に降格フォームに陥っている。
とても久しぶりのオープンプレイからの得点、オバメヤンの得点、サカの活躍などポジティヴになれる要素もあった試合ながら、またしても愚かなレッドカードで自ら試合を台無しに。最近立て続けのレッドカードで、ディシプリン問題も大きくクロースアップされている。5試合で3枚はたしかに異常事態である。
それにしても、自信満々のサウサンプトンに対し、アーセナルのチームとしての自信レヴェルの落ち込みがそのまま反映されたパフォーマンスはあまりに低調で、ホームで悠々ポゼッションされるなど、どちらがホームチームかわからない時間帯も短くなく。久しぶりに敗けなかったとはいえ、とても今後を楽観できる内容ではなかった。
試合をざっと振り返ろう。
Draw can start Arsenal recovery – Arteta
アルテタの試合後コメント「こちらが一番いいときに墓穴を掘った」
試合後のプレス会見。オフィシャルサイトより。
(結果について……)
アルテタ:35分を10人でプレイしたという事実を考慮すれば、ポイントは取らねばならなかった。なぜならわれわれは、超やばいチームに対し長時間がんばれるレジリエンスとキャラクターを見せたから。
だが同時に失望もしている。なぜならわれわれは失点のあとにカムバックしたのだし、どれだけの渇望を見せたことか。またいくつかの状況はつくり、ハーフタイムにはいくつかの修正もした。
われわれはとても力強くカムバックし、得点もした。そしてこちらが一番いいときに、自ら墓穴を掘った。それが痛かった。
(レッドカードの数に不満……)
このリーグで10人で長いあいだプレイせねばならないなら競うのはとても難しい。結果に苦しんでいるときなら、なおのこと悪い。
しかしボーイズたちは立ち直ろうとしたし、またしてもたくさんのキャラクターとレジリエンスを見せてくれた。決して諦めなかった。1ー0のあとは彼らが隠れてしまうかもとわたしも心配をしたが、彼らはまったく逆だった。
(ガブリエルはなぜにセントオフ……)
わからない。わたしはふたつのイエロウカーズにはとても失望していた。ひとつはダニでひとつはガビ。なぜならファーストハーフにはほかにもたくさんの事案があったのに、イエロウカードは出なかったから。もちろんそれが試合に影響することになった。そして2枚めだ。イェア。そのとおり。
(この結果はこのシーズンでもっとも重要なことのひとつ……)
そう思う。結局はもしまた試合に敗ければ受け入れるのは難しかった。選手たちはわれわれが彼らに期待することを見せてくれた。ときにクオリティではなく、ワークがあるかということ。わたしが観たものは、選手全員がそこにいて、ファンがスタンドにいて、叫び、チームをサポートし、選手とともに試合を引っ張っていたということ。それはとても力強いシグナルでもあり、わたしはそれにとても満足している。
(ウォルコットがアーセナルのチームについて「怖さがある」と云っていた件……)
わたしもそれを云おうとしていたが、わたしが彼と話したときにはそんなことはまったく云っていなかった。彼はほかのことを話していた。彼がそう云っていたのなら、そう思ったのだろう。
(自信をブーストさせるために何ができるのか……)
ただ自由にプレイすること、この仕事を楽しむということ。そしてピッチにいれば責任を持つということ。ベストを尽くすということ。たくさんのコントロールできないことはある。わたしは彼らをできるだけ守ろうとしているし、なるべく快適でいてもらおうとしている。
ファーストハーフにわれわれがボックス付近にいたときに、6ヤードボックスのなかで4つか5つの状況があって、そこでゴールをすべきだった。それが欠けている。
セカンドハーフにはオーバが得点し、これがちょっとしたアンロックになってくれればいい。個人の達成はいま選手が必要なものだから。それで今後変わってくれたら。
(あのゴールがオーバのシーズンを変える……)
願わくば劇的に変わってくれることを願うし、毎試合でゴールすることになれば。いまこそチームにとってそれが必要なことだったからね。われわれがそれをやるにはポインツが必要で、たくさんのゴールが必要であり、チャンスで効率的になることが必要だ。あれが彼をとてもよくしてくれるだろうと思う。
(オーバの自信にもう変化が観られている?……)
わたしがそれを見る必要はない。あれが彼からたくさんのプレッシャーをなくしていると思うし、彼を解放すると思う。
以上。
「ただ自由にプレイすること……(Just to play with freedom and enjoy the profession as well)」。ほう。興味深いことをおっしゃる。彼らが自由にプレイをしていると。なにか方針を変えたのかね。
オバメヤンのコメント「チームは少しナーヴァスになっている」
試合後のキャプテン。オフィシャルサイトより。
(結果について……)
PEA:最後はタフだったが、チームはポイントを得るためにすべてを捧げたと思う。ぼくらはそれをやった。だがちょっとがっかりもしている。この試合には勝つべきだったから。でもそういうこともある。
(ゴールについて……)
今夜はぼくのゴールとか、ぼくがどうとかじゃないね。チームさ。云ったように、ぼくらに必要なのはポインツだったから、ぼくがゴールしようがしまいがどっちでもいいんだ。いまもっとも重要なことは試合に勝ってポインツを得ること。
(レッドカード……)
いまぼくらはときどきちょっとナーヴァスになっていると思う。ポインツが必要なあまりに。ぼくらはときには愚かなことをしてしまうかもしれない。でも、ぼくには理解ができる。ピッチで11人でもっと勤勉になるためにもいつも冷静でいるべきなんだ。いまぼくらにはそれが必要だ。そこはハードワークだったよ。
チームはグレイトな仕事をした。今夜また10人になってしまったことはタフだったが、ポイントを取った。ポインツがほしかったのだからハッピーだとは云えない。でもそれを受け入れるよ。
(エヴァトン……)
ぼくらはエヴァトンへ行く。信念を持って行く。試合に勝たなければならない。それだけだ。
オバメヤンのリーダーシップ?
チームの調子の悪いときの常として、メディア等ではこのチームのリーダーシップの欠如についてもまた指摘されたりしている。アーセナルレイディースのレジェンド、アレックス・スコットも最近そんな発言をしていた。
先日プレス会見で、アルテタはオバメヤンについて「彼はドレッシングルームで声を出す(vocal)キャプテンか?」と問われ、それを肯定しつつも「リーダーシップにはいろいろなやり方がある」というような意味のことを応えたが、要するに彼が声を出してチームを鼓舞するようなタイプのキャプテンではないと半分認めたようなものだろうと、ぼくは思った。
ここ最近の悪い試合のあとに、キャプテンである彼ではなくウィロックやKTのような選手が試合後に選手の代表としてメディア対応しているところは、さすがに見ていて情けなく感じたものだ。
チームのメインマンであるオバメヤンがキャプテンを務めることはもちろん悪くはないが、チームが悪いときに一緒になって落ち込んでしまうようなタイプ(むしろ率先してか?)というのは、理想的ではない。むしろ彼はキャプテンのプレッシャーなどがないところで、好きなようにプレイしてもらったほうがよほど力を発揮するような気もする。
試合前にMr.水沼が「今は上位チームの方がやりやすいかも」みたいなこと言ってたけど、全然そんな事なくてワロタ。
シットディープな相手に弱いだけじゃなく、ハイプレッシングなチームにも弱い事がわかったのは朗報。(いや普通に悲報)
どこ相手なら勝てるのかと。ああマンウがいたなと。(こんな事思う日が来るとは!)
普通にセインツは強かったですけどね。
去年から大してメンバー変わってないのにフットボールてば不思議。
ウォルコットくらい?
この試合に限ってはオーバよりウォルコットの方が良く見えましたね。積極性含め。
オーバ、エルネニー、ティアニー、ガブリエルあたりは明らかにお疲れちゃんモードに見えたけど、中2日のコンディションを考慮してもターンノーバーできないくらい控えメンバーが落ちるのなら絶望的だなぁ。
アルテタは信念を曲げないだろうけど、流石に慎重すぎる。
チェンさんがプレビューでも書いてたけど、一回オーバ休ませたら?とは思う。
後半のここぞ!で出しても良いわけで。
キャプテンでエースだとしてもアンタッチャブルな存在にしてはいけないと思う。
あとオーバのキャプテン不向き問題も完全に同意。
ただベジェリン、ジャカがチームを引っ張る存在になれてないのが不運というか、期待外れというか。。
そこかしこで言われてる様に、アルテタは交代が遅い。
失点したり、退場者出したりしないと動かないんじゃ、サブのモチベーションも上がらんだろうな。
良い結果を残してる試合は5人交代制が多いのもなんか関係ありそう。
慎重過ぎるのが裏目に出てる。
North London is RED
辛い日々が続きますな、、、
キャプテンはいっそKTで、オーバには自由を。
と、ずっと思ってますが在籍中にキャプテンを渡すってあるんですかね?
個人的には「ただ自由にプレイすること」ってなんか今回のゲームでは感じたんですよね。しがらみから解き放たれてプレイしてる感が。
どこが、と言われても答えられんけども、、、
色々と、、、本当に我々ぐーなーにはお疲れさんなこの日々です。
こんな時でもブログ更新いただきありがとうございます。
こんなんならヴェンゲル解任なんて本当しなきゃ良かったなあ、あの人は偉大だったなあと心から思うこの頃です(私はヴェンゲル解任には完全に反対でした。)。
アルテタはあの髪型を見るにつけ、とにかく頑固なんだと思います。
それが長期的に見て大吉と出るか、大凶(降格or解任)と出るか、それこそ神かアインシュタイン(天才)のみぞ知るですね。
コロナで何も予想通りにいかない時勢です。アーセナルにはその立場を守ってもらいたい。それだけです。
coyg
プレスに追い込まれての苦し紛れのロングフィードというのは確かに目につきましたね。その他つまらないパスミスが多々あったり、相手のクリアボールをたいして追い込まれるシチュエーションでもないのにクリアで返すとかせっかく労力かけて奪ったボールを簡単に相手に渡して消耗というのも目につきました。
アーセナルのプレス自体が全体的にあやふやだったのもあるんですが、その中でも特にエルネニーはマークすべき相手を全く見失って誰のマークにもつかず、ボールが自分の近くを通っても反応せずもしくはすごく遅い反応。前半は特に中盤に穴を作っていた印象。
なので後半頭からセドリックを入れてAMNをCMに移動という選手起用を個人的にはして欲しかったくらいです。
前線にはポジティブな面も見られた印象です。ペペのボールへの関わり方、受け方ポジショニングは良かったですし、パスを出したあと前にランをする意識も見られた。サカは一貫してこれがあったし、全体的にそういう意識は以前よりは見られたと思います。
あとエンケティアもボールを受けに下りる頻度と下りる位置の深さが少し上がり、持ち上がった後のポジショニングも高すぎて相手CBのラインに吸収されて消えるという時間が比較的少なかった。
なによりオーバとエンケティアが絡んでの得点がやっと生まれた。元々ワンタッチでのパスは好む傾向はあったのけど周りがそういう動きがなく見られなかったのがやっとという感じで嬉しいです。これらが偶然でなく意図的に一貫して出せていけるといいなと。
まぁ結果的には厳しいものなので、、、苦しいですね
毎回気力を振り絞っての文章、お疲れ様でした
ゲーム全体は残念なモノでしたが、
サカのカットインから、久しぶりに綺麗なゴールが見れたことで救われました。
まだまだ信じて応援します。
COYG
まあ、それでも結局毎試合見るわけでね。。。w
僕は時間がかかると思ってるので、今はプロセスを見れればそれでいい。
結局3-4-3が一番コンパクトというのが何とも皮肉だ。
悪条件の中であえて4バックに舵を切ったものの、それで勢いをつける事には失敗した感がある。
一つには、サカの左WBを上回る選択肢がないんだと思う。
しかし一周回って3バックに戻ってきたら、ペペとホールディングが良くなった分バランスが良くなってる。全否定する向きもあるみたいだが、僕はこのチームが(内容的に)少しずつでも前進し続ける限りは愛想も興味も尽きない。黄金時代を知らないとこういう時に楽だ。