バロガン冷遇の謎
これまでのアーセナルのバロガンのプロモーションのやり方については、個人的にも疑問もなくはない。
たとえば、ほかの同年代のアカデミー選手たちがつぎつぎとファーストチームのトレイニングに呼ばれていたなか、突出したパフォーマンスを見せていた彼がずっとそこに呼ばれない不自然さは、ユースエキスパートのジョージ・バードもつねづね指摘していたことだ。
彼がやっとシニアチームのトレイニングに参加し、今シーズンにはファーストチームデビューもしたことは、もちろん称賛されるべきクラブの決断だったが、なぜ彼をプロモートするのにそこまで時間をかけたのかは疑問が残る。デビューはまだしも、彼をトレイニングにすら呼ばなかったのは、いまだに謎だ。まるでなんらかのペナルティが与えられているのかと思ったくらい。
また彼がシニアチームに加わるようになったことは、選手サイドとクラブで新契約交渉に何かしらの変化が起きたことが示唆されているように見えたものだが、結局はその後もプレイの機会には大きな変化はなく、選手の側では今後も見込めないと判断したのかもしれない。ESRのようなことにはならなかったという。
ただ、タイミングの不幸はある。その点ではクラブも選手も責められない。
先の記事でも指摘されていることだが、アーセナルには現在オバメヤンとラカゼットがおり、ストライカーにはかなりの投資をしている。彼らをここで使わずに、ユースのバロガンを優先することはどんなクラブでもためらわれることだろう。
それに彼の前にはエンケティアだっている。バロガンのデビュー以降、ファンのあいだではエンケティアの人気が落ちているように感じるが、彼だってイングランドU21の歴代最多得点者でもあり、そうとうなプロスペクトだ。今年はカップ戦が多いとはいえ、およそ200分に1点というペイスでゴールもしている。
エイジェントのセットアップ説?
昨日ぼくがしばらくtwitterでこのニュースについていろいろな情報を見てへえと思ったのは、意外にもこれが真実の情報ではなく、代理人がAFCとの交渉を有利に進めるためにリークしたという考え持つひとが少なくないこと。ある人物はオーンステインもその手先になったとtweetしていた。Tier1なのに(笑い)。
His reps have a tactic of letting players’ contracts go down to the last minute. Hopefully he’ll sign soon.
— Chris Wheatley (@ChrisWheatley_) January 7, 2021
ジャーナリストのクリス・ウィートリーは「彼の代理人には、最後の最後まで選手契約を終わらせようとする作戦がある。彼がすぐサインしてくれることを望むよ」と。
ちなみに彼が17才になるとき、AFCとプロ契約を交わす際にも交渉に時間を要したそうで(7ヶ月ほど)、そもそも選手契約の交渉においては一筋縄ではいかない相手だということである。
これはほんとうにそうなるとしたら、かなり興味深い。結果的にオーンステインがエイジェントのセットアップの片棒をまんまとかつがされたことにもなるわけで。
思えば、バロガンと同じエイジェントであるブカヨ・サカの新契約についても、われらファンはだいぶヤキモキさせられた。
あれは去年の夏でまだ記憶に新しいが、あのときも新契約が発表されるまでは、多くのビッグクラブズが彼に興味を持っていると派手な名前がいくつも報じられたものだ。あれもエイジェントが交渉を有利に進めるために意図的にリークしたものだったのだろうか。
【ブレイキング】ブカヨ・サカがアーセナルとの新契約にサイン | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
いまこの記事を読み返すと、彼のサインに際してのコメントは、本人がアーセナルからの移籍を検討していたなど微塵も感じさせない。となると、あれだけ交渉が長引いたのは、やはりエイジェントのハードネゴシエイションがあったと考えるのが妥当か。
サカのその後のブレイクっぷりや、サンチョら海外で大成功した事例など、エイジェント側がバロガンの交渉で強気になる要素はけっこうある。ロマーノの指摘が真実ならば、ほかのクラブからもまさに引く手あまたなわけで、アーセナルからはそうとうな好条件を引き出さねばならないはず。。。
というわけで、昨日はバロガンが退団に近づいているというニュースを見て、反射的に非常にがっかりした気分になっていたが、わずかでもSign da tingする望みがあるのなら、それを祈りたい。
バロガンはすごくてすごい選手だからね。
おわり
オーラがありますよね、彼には。人の上に立つとゆう覇王色のヤツ。
オバ、ラカ、エディ、ガビといるなかで、それでもやっぱ残ってほしいッスね。来年くらいにはスタメンとってるかもですし。
有望な若手を何名か抱えている中で誰を起用していくのか決断しないとですね。
個人的にはラカゼットの控えはンケティアよりも彼にしてほしいですが。