カラバオカップのクウォーターファイナル。アーセナルはPLをプレイするレギュラーチームから大部分をとりかえて、サンダランドに4-1快勝。これで4連勝。
バロガンがひさしぶりのスタートに、エンケティアのハットトリック。2003年生まれの超新星チャーリー・パティーノのシニアデビュー&ゴールといううれしいおまけまで付いた、ヘイルエンド(アーセナルアカデミー)の勝利。
ホームでリーグワンクラブと対戦したのだから、われらにしてみれば順当な勝ちながら、またこのチームは自信をつけることに成功した。それが重要だ。
カラバオカップは、これでセミファイナル(ラスト4)に進出で、ひとまずは任務完了となった。
試合を振り返ろう。
Nketiah treble sends Arsenal into semis
アルテタの試合後コメンツ「エディには残ってほしい」
アルテタの試合後インタヴュー。オフィシャルサイトより。
アルテタ:(エンケティアについて)彼をプレイさせるたびに、彼はゴール、アシスト、ワークレイト、継続で応えてくれる。彼は毎日どんどんよくなっている。
彼にはゴールへの嗅覚がある。彼はどこにボールが落ちるかわかっているし、ボックス内での彼のタイミングや動きがある。そして今日見せたように、彼にはいろいろなフィニッシュができるキャパシティがある。われわれは彼に大変に満足している。
『Sky Sports』の試合後インタヴューも。
グレイト。これでセミファイナルで、今日の目標はそれだった。われわれは2ゴールズでいいスタートしたが、自分たちの基礎をリスペクトしなくなりはじめてから、すこし苦しむことになった。しかし、その後セカンドハーフでは自分たちのレヴェルを取り戻して、そして勝った。
エディは毎日トレイニングでやっていることをやる。彼はボールをネットに入れる。思うに、わたしの彼についての考えはとてもしっかりしたものになっている。われわれがどれだけ彼を好んでいるか、彼がプレイするときの貢献はつねにトップだ。
わたしは彼には残ってほしい。しかし、彼はただもっと時間がほしい。それに抗うことは難しい。しかし、クラブとしても個人としても、わたしは彼にはとても残ってもらいたい。それがいまわれわれが取り組んでいることだ。彼はわれわれの選手であり、このスクワッドのとても重要な一員だ。
試合後のプレス会見。オフィシャルサイトより。
(パフォーマンスについて……)
とてもよかった。セミファイナル進出はわれわれが望んでいたことだ。今日はそれなりにロテイトしようと決めて、ファーストハーフには、まとまるまですこし時間がかかってしまった。そしてふたつのいいゴールズがあったが、そのあとにはなにかを欠いた。セカンドハーフはこちらがよりコントロールするようになって、いくつかのゴールもできた。
(エンケティアの将来……)
わたしが毎回云っていることは、われわれはエディをキープしたいということ。われわれは彼のトレインぶりを観ているし、彼が毎日何をやっているか観ている。彼はとてもハードにワークしていて、毎回のセッションでもボールをネットに入れている。わたしは彼のことがとてもうれしい。われわれが必要なときにいつも彼は応えてくれる。
(PLのチームでも彼を外すのがむずかしくなった?……)
われわれのスクワッド計画があり、彼のウィンドウでの状況がある。彼にはたくさんの選択肢があって、われわれはおそらくそれ(※契約切れまで残すこと)がもっともいい選択肢だろうと思った。しかし、われわれのスクワッドの組み方があって、状況が変わって、彼が残ると決めても、彼のためのプレイ時間を見つけるのは難しかった。しかし、いま彼はスペイスを見つけて、自分のためのプレイ時間をとてもよく利用している。
(エディはまだ残る可能性がある……)
努力している。プレイ時間以外の問題はない。彼はゲイムタイムがほしい。彼はフィールドにいたい。それが唯一の理由。「ここでそれがやれるのか?」それが問題だ。われわれ全員が彼には残ってほしい。
(彼はこれでよりチャンスを得られるようになった……)
イエス。最近は以前よりは彼もプレイするようになったし、これからも彼は必要になる。彼はもっとプレイするようになるよ。
(ほかのFWにない彼がオファーできるものとは?……)
彼がほかのストライカーたちと違うのかはわからないが、わたしは彼が持っているものはとても好んでいる。彼にはすごいワークレイトがあり、ペイスがあり、ゴールへの嗅覚がある。彼はボックスのなかなら、どんな状態でもフィニッシュできるキャパシティがある。あとは、彼のキャラクターも好きだね。
彼はベストになりたいし、そのためにつねに取り組んでいる。彼はわれわれのシステムを通してここまで来た選手であり、それがわれわれが彼をキープしたい理由だ。
(最近のパフォーマンスにはどれほど勇気づけられる……)
試合に勝てば、何事もよく見えるものだ。われわれは自分たちの下した決断をもって、一貫していなければならないし、いつだって自分たちのプレイで進歩しようとしなければならない。いいパフォームをして結果もついてくる。それがいま来ていて、それがつまり一貫性だ。これからもたくさんの試合があり、われわれはこのフォームを維持していきたい。
(このコンペティションは十分に尊重されているのでしょうか?……)
多くのコーチもクラブも、このコンペティションを片手間でやっているようには見えない。なぜならみんな勝ちたいのだし、みんなトロフィがほしいから。10年前のラインナップといまを比べたら、けっこう違うはず。
(チャーリー・パティーノのデビューゴール……)
美しい瞬間だった。彼はわれわれのシステムを通してきた少年で、愛すべき少年だよ。彼は毎週のようにわれわれとトレイニングしている。それは夢だったろう。ここでデビューして、ファンの前で得点した。ほんとうに特別な瞬間だ。
(彼に大騒ぎ……)
わたしも観たよ! クラブの周辺でも観るね。
(彼がピッチに入る前にもファンは彼の名前をうたっていた……)
そうだったね。それは非常にポジティヴなことだと思う。彼らも彼の噂については聴いていて、彼がどんなふうになれる選手かも知っている。ここからは、われわれは彼をゆっくり育てていかなきゃいけない(now we have to cook him slowly)。今日はいいスタートだったんじゃないかな。
(騒がれすぎ?……)
いいや。そこはわれわれが避けねばならないところだ。彼にはこれからもたくさんの競争がある。まだとても若い。一歩づつ進んでいく必要がある。今日はラッキーだった。チャンスを得て、それをよくつかんだ。
(ぺぺのパフォーマンス?……)
プレイしないのは誰だってキツいもの。彼らがやらねばならないのは、時間を得たときに、ピッチのうえで自分が何ができるかを見せること。彼らはチームが必要としているときに準備ができているよ。
以上。
この口ぶりだと、エンケティアの慰留はじつはわりと勝算があるのかな? 彼は今後もっとプレイするとはっきり云ってしまった。エンケティアはそれが真実かどうか、注視するに違いない。
そしてパティーノ。「ゆっくり調理しないと」と独特の表現で彼の育成について述べたアルテタ。たしかにちょっと騒ぎすぎの感はあるっちゃある。いきなりチャントまで誕生。
エディ・エンケティアの試合後コメント「これからはもっと貪欲になる」
ハットトリックはキャリア初だとか。G3のヒーロー。試合後のインタヴューはオフィシャルサイトより。
エンケティア:すごかった。つぎのラウンドへ進めたこともグレイト。そのなかでハットトリックできたこともうれしい。
ぼくはただアシストをしてくれたチームメイツのためにもほんとにうれしい。プレイで貢献できたことに感謝してる。
(デビューしたノリッチ戦とは)また違ったフィーリング。でも、あの夜のことはこれからもずっと特別な記憶として残っていく。そのコレクションにひとつ加わったんだ。シニアでは初のハットトリックで、これからも狙うし、さらに貪欲になるつもりさ。
ぼくの家族が観に来ていて、あの瞬間をサポーターたちと共有したことはぼくにはかなりうれしい。試合のボールにはみんなのサインをもらって、思い出に持ち帰るんだ。いい時間だった。
こちらはSky Sportsの試合後インタヴュー。契約に関する質問には苦笑い。
Hat-trick hero 🎩✨
Man of the match ⚽Eddie Nketiah shares his thoughts after a brilliant night in the #CarabaoCup 🔊 pic.twitter.com/5CZJ2Ptlzx
— Sky Sports Football (@SkyFootball) December 21, 2021
マーティン・オーデガードの試合後コメント
ノルウェイメディアのインタヴュー。動画は4分くらいある。
Martin Ødegaard til @JanAageFjortoft : – Vi har et mål om å vinne troféer! pic.twitter.com/Hbaqmb2M54
— Viaplay Fotball (@ViaplayFotball) December 21, 2021
エンケティアは狙ってあの位置にいるのがすごいと思う。普通あんな所でグラウンダーを受けようと思わないし、受けたって大したことはできそうに見えない。でもそこからGKのタイミングを外したボールをコンッと。ああいう変な回転のボールが一番止めにくいってGKの話を聞いたことがある。でまたああいうプレーに絶対の自信を持ってるのもいい。
1年くらい見ない間にずいぶん首やら肩が太くなってる。相当体幹を鍛えてるんだと思う。グラウンダー勝負に限れば十分トップレベルで通用すると思うし、またそういうCFが機能するのはウチとシティくらいなんだから、あまり他所に行くメリットがないと思うんだけども。
お疲れ様です!
バロガンは序盤にいくつかチャンスがあっただけに悔しいでしょうね。。周囲の同世代がブレイクしまくってることに焦りを感じないで欲しいです。
ペペは評価が難しいですよね。。得点シーンでも本人の表情が硬いままだったのも気がかりです。終盤には笑顔も見られましたが。
個人的には、レギュラー陣とサブメンバーの差はやはり大きいように感じました。それでも4点目のような美しい得点も見られたし、どんどん底上げしていって欲しいですね。
ンケティアの活躍は正直相手が弱かった、緩かったからの気が。後ろ向きでプレーするのがうまくないと今のアーセナルでは大分厳しい。マルティネッリがCFだと消えるのはそのせいだし。まだ、比べるのが申し訳なくなるぐらいラカゼットが上。アルテタがそのことに気付かず、素朴にンケティアを優先してしまわないことを祈る。
うーん、自分も改めてエンケティアはトップチームのFWとして難しそうと思ってしまいました。
リンクアップ、狭いライン間の攻略、列落ちで周囲を活かす、強度の高いプレス、FW、トップ下に求められるプレーはいずれもエンケティアが得意とするプレーではなく、かといってサイドのマルティネリ的な起用も、、
ただユース時代から抜群の成績を残してる、その素晴らしい得点感覚は既にトップリーグで活躍できるモノと改めて思ったので、うーん、、個人的には放出→アーセナル外での活躍だとやっぱり思います。
ただ前線はエンケティア放出できるほどスカッド厚くないんですよね。
バログンはまだまだ時間かかること見せましたし、ぺぺは、、ぺぺのままですし 苦笑
まあそれでもぺぺ、加入時から比べれば大分改善してますけどね。意図のないタッチ、ポジショニング、ボディシェイプとかホント。
反面守備陣は良かったんじゃないでしょうか?
ホールディングは第3CBとして準備OK、タヴァレスは誰組もうが自分のプレーしますし、ソアレスも富安とは異なるキャラクターですが、なかなかのパフォーマンスを。
とりあえず冬は前線の歪な状況改善できたら吉ですかね。あと守備的な中盤。
パティーノくんおめでとう!!