EPL21-22アーセナルの24試合めは、ウォルヴズをエミレーツに迎える。
延期された試合のリスケジュールのおかげで、彼らとはこの2週間でPLホーム/アウェイで2回プレイすることに。前回は、もちろんアウェイでひとり減らしながらも、われらがしぶとく3ポインツをもぎとった。
今回は消化試合がひとつ多いウォルヴズが、40ptsの7位。対するアーセナルは42ptsの6位。ひとまずは今回も勝敗で順位が入れ替わる6ポインターとなる。
そしてそして、昨日はもちろんToTが直近5試合で4敗めを喫し(しかも相手はバーンリー)この試合に勝つと消化試合で並ぶアーセナルが、彼らと6ptsをつける。これは格別のモチヴェイションだ。
いまここでヨーロッパを狙うライヴァルに2連勝すること、また宿命のライヴァルに2試合分のポインツ差をつけることは、われわれにとり極めて重要。それができる試合なのだから、まさにビッグチャンス。
ウォルヴズは、前回のアーセナルとの敗戦から以降は2連勝しており勢いにのる。またアウェイも強い。ホームで戦うわれらにはチャンスとはいえ、前回よりももっと厳しい試合になる可能性もある。
ここもまたシーズンに影響する大きなポイントになるかもしれない。
試合をプレヴューしてゆこう。
アルテタの試合前コメンツ「ローラーコースターのようなトップ4争いになる」
昨日のプレスコンファレンス。オフィシャルサイトより。
現在のグッドフォーム
(今シーズンの守備記録……)
アルテタ:イエス。わたしはとても感心している。このリーグでそれをやるのはかんたんじゃないから。まずは、それは選手たちの連携のたまものだ。それがいかに重要かの理解がある。そして、個人と集団でいかにそれを実行できるようになるか。
それはフロントの選手たちから始まる。どの程度プレスするか、どの程度のインテンスか、どれだけ彼らがそれでチームを助けようとしているか。
そこから先はチームだ。距離とコンパクトネスを理解し、いかにジュエルズに勝ち、相手にあるやり方でのプレイを強いるか。それがわれわれの守備ストラクチャに貢献する。
これは将来に向けて非常に重要になるはず。どうリズムを維持して、試合に勝つか。
(ライトバックの競争……)
それこそわたしが求めていたもの。同じ役割で違うクオリティをもった選手が複数いる。それがチームに違うオプションをもたらし、最高レヴェルでプレイできるようになる。そういうことがいま起きている。
(あなたとクラブとの契約延長の可能性……)
なにもない。わたしはここでとてもハッピーというだけ。わたしの目標は、クラブと一緒に、ただ勝てるチームをつくること。ファンが観ていて楽しめるチームであり、伝達できるフットボール。組織としても。
(ここまでの進歩について……)
自然に起きることであり、この数ヶ月で起きたこと。われわれの集中は、自分たちが成し遂げたいものをもたらすものでなければならない。
(現在のクラブは、あなたがここへ来てからベストシェイプになっている……)
わたしはいまわれわれが向かっている方向には満足している。われわれがなりたいものからすれば、いまいる場所には満足していない。それは間違いない。なぜなら、われわれは競争力がほしいし、このリーグで何年にもわたりベストチームスにチャンレンジできるようになりたいが、まだそこには至っていないから。
わたしが思うに、チームは正しい方向に進化している。われわれがもたらすプロジェクトは実現しているし、ポジティヴなこともある。だが、まだそこまでではない。
(われわれは予定よりも早いところにいる?……)
現在われわれがいるポジションには満足している。それを最大限活用したいし、それが目標になりうる。それがゴールであり目的だが、今日に集中をしないと。
ウォルヴズ戦、トップ4争いについて
(前回対戦して以降のウォルヴズをどう思う?……)※ToT(A)、レスター(H)で2連勝
違いはない。彼らはとても安定しているし、マネジャーとコーチングスタッフの仕事はすばらしい。近年の彼らはとてもいいし、とても明快なプレイのやりかたがある。とても競争力あるチームだ。彼らを倒すのはとても難しいので、明日はタフになるはず。
(選手に試合の重要性を気づかせること……)
選手はわかっていると思う。毎試合が自分たちにとってどんなものか、彼らはわかっている。自分たちのいまいる場所、最後まで競争がどうなるか。それに関わっているクラブはたくさんある。予想もしない結果もあるし、今回われわれはホームでプレイする。ホームでプレイするときにポインツを取る重要性。それが決定的になる。
(トップ4バトルで何が違いになる?……)
わからない。ローラーコースターみたいになると思う。あるチームが差をつけたときがあっても、その後には追いつかれる。プレイするフィクスチャを見れば、非常にトリッキー。どうなるか見よう。
(直近のチームニュース……)
ない。現時点では以前とすべて同じ。
(ウォルヴズの成功の理由?……)
まずリクルートメントポリシー。彼らが連れてくる選手たちにはクオリティ、キャラクターがあり、彼らのプレイにあったスペックがある。もちろん彼らの守備パフォーマンスはずっとスーパーブ。失点の数。それとゴールするクリエイティヴィティ。彼らのコンビネイションは、つねにポジティヴな結果につながる。
(CL出場の重要性……)
クラブにとってそこがプレイしたい場所だと思っている。だから、それが毎年の目標でなければならない。世界のベストチームスのなかでプレイすること。それがわれわれのやりたいことだ。
(CLを逃したら?……)
とても失望する。わたしも選手としてのCLプレイ経験があるから。それは最高のフィーリングスのひとつだ。世界でベストの対戦相手に囲まれ、自分自身にチャレンジする。そうした類のチームを相手にして自分自身を評価する。
そしてもちろん、クラブとして、そのコンペティションはクラブに違う次元、違うインパクトをもたらす。それは、このクラブにとても関わりの深いコンペティションだ。
(選手たちはプレッシャーに対処できている?……)
今後もプレッシャーはあるだろうが、今日のことに集中せねばならない。今日はよくトレインし、準備する。精神的に、肉体的に、戦術的に。明日はとても難しい試合なので、それをピッチで見せる。それが唯一の目標であるべき。
(ブルーノ・ラージについて……)
彼はとてもよい仕事をしている。彼はクラブで異なるスタンダードをセットしたのだと思う。彼がやっている仕事は、あらゆる面でとんでもない。彼はPLのなかでクラブを違うレヴェルにしたし、ここに自分のアイディアをもってきた。チームをさらなるレヴェルにした。彼らの競いかたやプレイは際立っている。
(ウォルヴズはトップ4へのライヴァル?……)
そのように見える。彼らのプレイ、得ている結果、見せている一貫性。間違いない。直近2試合の彼らを観れば、彼らがなぜそこにいるかわかる。
(アントニオ・コンテが、妻とうまくいかないことがあってもいいが、ストライカーとうまくいかないのはだめだと云っている件……)
これまでリーグやヨーロピアンコンペティションで勝っているチームを観れば、アントニオがいたチームがいくつもある。彼らが得点したゴールの量、それが大いに関係している。だから、おそらく彼は正しい。ワイフとの比較はよくわからんけども。でも、きっとアリなんだろう!
ラウル・ヒメネスの重症からの復帰
(頭部のケガと選手の安全……)
われわれはその点ではかなり進歩があると思う。この数年を思い返しても。それをつづけなければならない。
ラウル・ヒメネスの件は、ほんとうに恐ろしかった。メディカルチームのおかげで、彼はおそらく救われたのだろう。もっと悪くなる可能性だってあったはずなのに、復帰をした。彼がかつてやっていたようなゴールやパフォーマンスができるなんて、彼があんなに早くカムバックできたことはグレイトだ。
そのトピックに関して答えるなら、そう、われわれはつねによくなろうとしている。そうでなければならない。
(ヒメネスのケガはもっとも恐ろしい事故のひとつだった?……)
ほかにもあったが、それはたしかにそうだろう。直後のリアクションや不安があって、突然チームドクターやみんなが集まった。何が起きたのは確かめようとした。恐ろしかった。ありがたいことに正しくやれたが、とてもとても悪いように見えた。
(クラブとも接触……)
もちろん。ダヴィド(ルイス)もいたし、彼が直接関与したのでとても心配していた。でも結局は仲間だ。こういうことが起きたとしても、われわれは同じ職業と産業にいる。感情的な関わりもある。
ESRについて
(今シーズンのESRの10ゴールズと2アシスツについて……)
そういう数字でなければならないし、それは偶然でもない。彼は毎日練習している。取り組んでいる。それをやる意志がある。彼はそれができる自分のクオリティとキャパシティをわかっているから。それこそ、われわれが選手たちに要求せねばならないことだ。19でも20でも35でも。
(イングランドNTの経験がエミールに役立っている……)
すべての組み合わせだと思う。彼の天性でもあるし、彼は自信を感じる必要がある。そして彼の周囲にいてガイドするコーチングスタッフを信頼すること。彼らがネクストレヴェルに連れて行ってくれると。
彼にはチームメイツも必要で、それは彼がピッチでできることに大きな貢献をするものだ。愛情を感じなければならないし、周囲に正しい環境もなければならない。家族、ガールフレンド、あるいは隣人。それができれば、彼にはいいチャンスがある。
Amazon Prime Videoについて
(Amazonドキュメンタリに密着されて、あなたはどう対処している?……)
これもまた経験だね。以前にもあったが、そのときは違う役割だった。でも少なくともどういうものだったかは知っている。
われわれをフォロウしている人たちに、われわれがふだんどうしているか、内部がどうなっているかを伝えるものだ。そしてそれは自然でなければならない。誰も演技する必要はないし、自分たち自身でなければならないし、起きたことをただ伝えるだけでなければならない。
これはときどきちょっとしたローラーコースターになっている。みんな知っているようにいろんな状況があった。Covidの制限でやりくりするとか。
しかし、できればこれがよいストーリーであってほしい。舞台裏で何が起きているか理解するための。
しかし、ときには難しいこともある。なぜならずっと観られていると感じて不快なこともあるし、ときにはそのことが脳裏をよぎることもある。どこかの地点では、もうそれはほっておいて、なれるものになるしかない。
(ドキュメンタリのなかでは、あなたの違う側面も観られる?……)
わからない。わたしはわたしだ。怒っているとき、うれしいとき、がっかりしているとき。わからないね。わたしは自分が感じていることについて、隠したりできるとも思わない。間違いないのは、24時間わたしに密着すれば、もっとわたしのことを知ってもらえるはず。
ジャック・ウィルシャーについて
(ジャック・ウィルシャーがデンマークへ移籍。彼になにかことばを……)
まず、彼がチームにしてくれたすべてに感謝を。彼がいるのはグレイトだった。これはクラブの全員の気持ちを代弁していると思う。ジャックが戻ってきてくれて、ほんとうにうれしかった。
彼がチームと一緒にプレイしているを観るのは楽しかったし、若い選手たち全員にインスピレイションになった。われわれも彼の助けになっていたらいいけれど。彼には迷いもあったから。コーチングを始めるのかプレイをつづけるのか。
思うに、このグループがふたたび彼の周囲にいることは必要な経験だったんだろう。毎日のように、フットボール選手であることがいかにすごいことか感じること。彼もそれをまた経験したかった。彼の今後の活躍を祈るよ。
(ジャックは最初にうたを歌ってから成熟した?……)
ジャックには長い時間がたった。彼がおおらかさを失ったとは思わないし、彼のキャラクターや彼が生んだファニーなときも。それもジャックの一部だ。しかし、もちろんときはたち、彼も大人になった。
(ジャックはいつかコーチとして戻ってくる?……)
100%。クラブもみんなも彼を歓迎すると思う。彼の役割を探すことになるだろう。将来自然にそうなると思う。
以上
マルティネリ・サカ・ESR・オーデガードの同時起用についてアルテタ「その誘惑にかられる」
オフィシャルサイトのトランスクリプトから漏れているコメント。最近注目のトピック。『Evening Standard』より。
(マルティネリとESRどちらを使う?)彼らは一緒にプレイしてきた。エミールは左のAMでもプレイできるし、それは彼のもうひとつのポジションだ。
(4人一緒に起用)その誘惑にはかられる。彼らもプレイしたがっているし、彼らのトレイニングやプレイを観ていれば、彼ら全員をピッチに入れたくはなる。だが残念なことに、11人という制限がある。
(マルティネリとESRはともにラインをリードできる)彼らにやらせたい役割次第だ。9に何を求めるか。
彼らにはそれぞれかなり違うクオリティがある。それはチームのストラクチャや攻撃できるスペイス、脅かされるポジションで変わる。あるエリアにおいて、彼らがどう相手を修正するか。相手の振る舞いにも依る。ふたりに利益になるコンテキストを理解すること。
彼らはいろいろポジションを変えてきたし、ときにはどれだけ変えるかは注意深くしなければならない。しかし、現時点では彼らは準備ができていて、それは将来的には彼の使い方としてさらなる機会になる。
(ラカゼットについて)彼はストライカーとして何を要求されているかわかっている。ゴールへの関わりかたやチャンスクリエイション。彼はいま攻撃でたくさんのことをやっている。ポゼッションがないときも。彼はそれをつづける必要がある。
ボールはすぐにネットに入るようになるはず。チャンスはあったのだから、彼はずっとアンラッキーだった。この数週間で何点か取れていた。彼はそれを継続し、チームメイツにチャンスを供給する。ゴール前ではわれわれが要求するポジションを取る。そうすればゴールは取れるようになる。
今回、サブからでもこの4人が同時にプレイするようなことがあるといいな。
オーデガードのインタヴュー
マッチデイプログラムでのコメントとして、オーデガードのロングインタヴューがオフィシャルサイトに掲載されている。
Long read: Odegaard on a life in football
ちょっと長いので、試合が終わってオーデガードをめちゃくちゃ称賛したくなったら、あらためてこのブログでも紹介しよう。
最近オーデガードに取材が集中してるような。
マルティネリのインタヴュー
こちらは『The Athletic』独占。こちらもボリュームある。ライターが彼の自宅を訪れて、いっしょに彼のハイライトリールを観ながらのインタヴューになっている。
My Game In My Words. By Gabriel Martinelli
When set against divisional rivals per 90 minutes in the Premier League this season, Martinelli has the highest success rate when making interceptions 🏃
The Brazilian attacker sat down with @AdamCrafton_ and analysed his game in Mikel Arteta’s #Arsenal
— The Athletic UK (@TheAthleticUK) February 23, 2022
記事のなかで興味深いスタッツも。P90のインターセプションでリーグ1位。またファイナルサードでのポゼッション勝ではリーグ2位。化け物か。
こちらも、あとで紹介できたらしよう。
ひとつだけ、とても興味深ったトピックを。これまでプレイしてもっともタフだった相手(チームと個人)を訊かれて。
マルティネリ:シティがこれまででいちばんタフな相手だった。
(個人ではもっともタフだったのは)ノッティンガム・フォレストのDjed Spence。FAカップで戦った。彼はとても強くて、ボールもうまい。落ち着いていてクイック。とてもいい選手だと驚いた。
なんと。例のあいつ。これは夏に彼が来るフラグがたったのかも?
絶対に勝ちたい。COYG
ToTの敗戦がまた一層テンションあげてくれるはず。絶対に勝つ!
やり方は前回と同じでいいと思います。
ホームの声援を受けて球際でのあと一歩が出れば自ずと勝ちに近づく筈。
決定力の部分も重要になる。
守備に奔走し味方の為にスペースを作る動き等で献身的な働きをしてきた、そろそろその対価としてラカゼットにゴールというご褒美を!
絶対勝ちたいです。