ワールドカップでシーズンはしばらくお休みだから、ブログもゆっくりやってくことになるのかと思ったら。毎日書きたいアーセナルネタがいっぱいで困る。
さて今回は、今朝みかけた元ガナー、サンティ・カソルラの『Daily Mail』での独占インタヴューがよかったので、それを紹介したい。サンティ現在37才。カタールクラブのAl Saddでいまもプレイ中。
引退後のこと、アルテタとの友情、現在のアーセナルについてなど、興味深い話がもりだくさん。これまでにも彼は繰り返し述べているが、今回もアーセナルに帰りたいと云った。云い放った。
いまもアーセナルファンのこころをがっちりつかんで離さない漢。これはここでシェアせねばなるまい。
Santi Cazorla is keen to return to Arsenal despite not being back yet
サンティ・カソルラの独占インタヴュー by Daily Mail【2022年11月】
「アーセナルでもっともっとプレイしたかった」
カソルラ:(引退が近づくなか、ずっと先延ばしにしてきた進路)そろそろ今後のことを考え始めないといけない。
今後はコーチになるのか、セカンドコーチ(アシスタントマネジャー)になるのか、それともスポーティングディレクターになるのか、決めてないんだ。
(アーセナルには退団した2018以降戻っていない)ぼくの夢は、もっともっとアーセナルでプレイすることだった。もちろん、ぼくは戻りたい。
クラブがぼくのことを考えてくれるか、ぼくがなにか助けになれるか、待たなきゃならないけどね。コーチとしてか、あるいはスポーティングディレクターとしてか。
ミケル・アルテタとの友情
アーセナルに来たとき、ぼくはまったく英語をしゃべれなかったんだ。全然だよ!
初日のことを思い出す。彼(アルテタ)がそこにいてぼくを出迎えてくれて、その後も彼の存在は毎日とても重要だった。誰かに話しかけられても「Yes」しか単語を知らないし、あとは笑うだけ。ミケルは、フットボールでのぼくのベストフレンドのひとりになった。
(妻や子ども同士で家族ぐるみのつきあい)うちの家族も彼らにかなり助けられた。だからミケルありがとうと云うよ。
(アルテタと双子になったこともある)チームの仮装パーティで、ぼくがスーパーマリオ、彼はルイージだった。
彼は楽しい漢だよ。ミケルがキャプテンだったとき、その手のことでもいつもコントロールしようとしていた。ほしい結果を得るにはたいせつなことだ。
ピッチ外でのぼくらもすばらしい関係があった。彼はチームメイト以上の存在だった。
ナチョ・モンレアルがアーセナルに来てからは、みんなで家に集まってラ・リーガを観たりすることもあった。ケガをしていたときはミケルとたくさん試合を観たな。
それが、彼がコーチになりたがっていることをぼくが知り始めたとき。彼はすべてを分析していた。彼は試合の映像を止めてぼくに訊くんだ。「いまの観た? この試合をどう観た? 自分たちのチームはどこを変えられるか、どこを進歩できると思う?」
すばらしいキャプテンでもあった。すばらしいパーソナリティがあって…… みんなの模範だった。(ジャック・ウィルシャーが最近云っていたみたいな優等生?)そのとおり。
ミケルには、いまもよく「よくやった、グッドジョブ、このままつづけよう」とメッセージを送ってる。
現在のアーセナルについて
アーセナルは、いますごくよくやっている。とてもいい若い選手たちがいる。サカ、マルティネリ、オーデガード。すばらしい未来があるよ。
ふつうは時間が必要なんだ。だってヴェンゲルのあとで成功するのはちょっと難しいから。でも、ぼくはミケルがアーセナルにとってベストオプションだったと思う。彼はクラブを知っているし、クラブを愛しているし、メンタリティもわかっている。
ぼくはガブリエル・ジェズースは大好きだね。マンシティにいたころから気に入っていた。でも、いま彼は一歩前に進んだと思う。彼はいまや自分がチームでとても重要だと感じているから。
(ともにプレイしたエジルとアルテタの衝突)べつに驚きはない。ミケルは選手の名前やパーソナリティのことは気にしない。
アーセン・ヴェンゲルのおもいで
(2014FAカップファイナル)あれはキャリアのなかでもベストのときだった。クラブのすべてを愛してるよ。すべてが恋しい。
彼(ヴェンゲル)がクラブを去るのを観るのはとても悲しかった。だが、それも人生だ。ときにすべて変わらねばならないことがある。それは彼についても同じ。そこが止まるべきときだったのだろう。
あれは、ぼくにはほんとうに特別な時期だった。フットボールだけでなく。
最初の手術のちょうど一週間前、彼はぼくを呼んでこう伝えてきた。「キミは契約にサインしなくちゃいけないよ。あと1年だ。復帰に集中するように」。ぼくにとってそれはすごい内容だった。あれは絶対に忘れない。
(ドーハでヴェンゲルと遭遇)あのひとに会うと、ぼくはいつもハッピーになれる。だって、彼はすばらしいひとだから。
孤独を感じ始めたら、それは最悪のこと…… 誰からも思い出してもらえないなんて。(ヴェンゲルからもアルテタからもメッセージ)そうした小さなことで、ぼくはすごく助けられているんだ。
同じくケガで苦しまされたジャック・ウィルシャーの足跡を追う?
(ウィルシャーは30才でリタイヤしAFC U-18コーチに)彼のリタイヤはとても悲しく感じた。彼はすばらしい選手だったし、ぼくのとてもいい友人でもあった。もうしばらく話していない。
あのとき、彼にはクラブがなかった。彼に訊かれたよ。そっちのリーグはどうかって。生活とか。彼はカタールでプレイをつづける選択肢もあったんだろう。
(ウィルシャーのようにコーチに転身?)ぼくはリタイヤすると決めたら、ミケルか、クラブのほかのひとと話すつもり。
(中東での生活)若くいようと思うけど、難しいこともあるな(笑い)。
(今週からワールドカップがスタート。過去最高に議論な大会)ぼくが云えるのは、みんなここに来てみるべきということ。それで好きかそうでないかわかる。ここにいもしないのに、なにか云うのは安易すぎる。国も文化も知らないのなら。
以上
ちょっと読みにくかったらごめん。オリジナルを読んでもらえればわかるように、「」つきのカソルラのコメントと地の文のなかにカソルラのことばが混じっていて、若干編集させてもらった。
さてサンティ。元気そうでなにより。
毎度思うけど、あんな何年にも及ぶ大怪我と大手術までして、一時は歩けなくなる危惧もあって、それでいて結局37才という年齢まで現役でプレイすることになるとは。彼もまたバケモノ。もちろんカタールリーグはPLなんかに比べればトップレヴェルというには憚られるかもだが、それでもここ数年の彼の活躍はソーシャルメディアなどでもまたに伝わっていた。すごいひとだよ。
そして、そんなカソルラのフットボールライフにも終わりが見え始めていると。この感じだと、今シーズンかぎりということだろうか。
彼はリタイヤを決めたら、アーセナルに相談すると云っているので、第一希望はアーセナルFCに就職。
それはファンとしては実現したら最高なんだが、実際どうかはわからない。彼はコーチングバッジを持っているんだろうか。そうでなければ、アーセナルでそれを取得するまで滞在するというのは、ありそうな今後かもしれない。
実際にコーチになれるかどうかはクラブ次第か。優秀な選手だからいいコーチになるとは限らないし。そのあたり彼にコーチ適性があるのかないのか。
それとカソルラは、これまでも何度かスポーティングディレクターになりたいと言及しているが、アーセナルの規模のクラブでそっちはまずないだろう。SDはチームの番頭みたいなもので、コーチよりもっとフットボール以外の能力が必要とされるし、経験も重要。それをやりたいなら、まずもっと小さなクラブで始めるしかなさげ。
いずれにせよ、来シーズンからでも、彼がほんとにアーセナルに来るなら盛り上がるだろうなあ。想像できる。若い選手たちも、カソルラのアーセナル時代ならよく知ってるはずだし(サカやESRだと小学生~中学生のときくらい?)、かなりリスペクトされそうである。
ヴェンゲルさんとの関係についても、いまとなっては、ちょっと考えられないようなことをやっているなと。あらためて思う。
結局、カソルラがアーセナルでケガで離脱していた636日、そのあいだもヴェンゲルさんは彼の契約を延長するなどして、見捨てなかった。クラブとしては、その見返りは最終的に残念ながら得られなかったわけだが、そういう選手を大切にする立派なクラブという評判は高めた。
あれは選手なら誰もがうらやましがるような扱われ方だったろう。カソルラがアーセナルに強い愛着を持つ理由でもあると思う。
サンティ・カソルラがほんとにアーセナルに帰ってくるのか。楽しみに待ちたい。
おわり
今のアーセナルは、ヴェンゲルの遺産で成り立っている。ミケル、メルテザッカー、ジャック、当時のアーセナルに魅了された子ども達、ファン。そこにカソルラも加われば最高だね。
サンティ・カソルラは、グーナーの中では今でもお気に入りの選手の一人。
是非一日でも契約し、エミレーツのピッチで(たとえゲームでなくても)セレモニーを開いてほしいです。
まだお別れ出来てませんからね・・・
とても明るく素敵な人だと思うが指導者やマネジメントのイメージは無いかなぁ
是非色んな経験をしてアーセナルに帰還して欲しい
「オー、サンティ・カソールラー」
彼のチャントを大合唱するファンを指揮する嬉しそうな姿を思い出します。
再び、一緒に戦える日が来ることを。