ウェスト・ハム・ユナイテッドについて
WHUことハム。ボスは、ミケルの師匠のひとり、デイヴィッド・モイーズ。
PLでは今シーズンここまで15試合を消化して14ptsの16位。W4 D2 L9。
現在PLのボトムハーフはかなり混戦状態で、11位のパレスから20位のウォルヴズまで9ポインツ差しかない。たった3試合分のポインツのなかに10チーム。というか9位までその範囲なので12チーム。敗ければ大幅に順位が下がるし、勝てばその逆。みたいな。
xPTSでは、WHUは現在9位(Understat.com調べ)。実際のポインツとの差がリーグトップで、パフォーマンスの内容にくらべてもっとも結果が伴っていないチームと云える。フィニッシュに難ありでもあるし、いずれにせよ危険なタイプ。
彼らのここまでの特徴としては、失点が少ないことが挙げられる。リーグ3位の失点17は、リヴァプールやチェルシーと同じ。試合数が彼らよりひとつ多いので、per gameでは彼らより優秀ということになる。
WC前のこのチャート。もちろんほぼ直近データとしていまも有効で、WHUの位置を観れば、彼らのパフォーマンスの本来の優秀さ(と結果のダメさ)がわかる。
フォーム
PLの直近6試合で、W1 D1 L4。3連敗中。
ホームとくらべて、さらにアウェイフィクスチャは劣悪で、7試合でW1 D1 L5。この期間ゴールがたった3つ。
ビッグ6との対戦では、ToT(H)を1-1で分けた以外は、すべて敗け。
チームニュース
Gianluca ScamaccaとMichail Antonioがアウト。
Nayef Aguerdがダウト。
キープレイヤーズ
スカマッカとアントニオはどっちも彼らのキープレイヤーのはずだが、アウトが濃厚。
このチームの最目選手は、やはりデクラン・ライスか。現在のMVが€80m。
アーセナル的には、ルーカス・パケタ。それとGKがファビアンスキ。
フォーナルスやベンラーマ……、こうしてアーセナルと過去にリンクされていた選手を毎回キープレイヤーに挙げていたら、キリがないな(笑い)。
Head to Head
直近6試合で、アーセナルはW5 D1 L0。
WHUはお得意さまの印象がつよい。
デイヴィッド・モイーズの試合前コメント「3年前のアーセナルと戦いたかった!」
試合前プレス会見でのコメント。『Talk Sport』より。
モイーズ:わたしが思うに、アーセナルと対戦するベストなタイミングは3年前だったね!
ミケル・アルテタが来てから、すばらしい仕事をしている。チームを前進させ、いくつかトロフィも取り、うまくいかないと考えていたような人々に反発してきた。
マネジャーとして、マネジメントの世界に入っていくような元選手がいて、彼がうまくやっているのは、すばらしいスリルだ。
ミケルは、つねにとてもいいキャリアを持つひとだ。彼はアーセン・ヴェンゲルの下でも働き、アーセナルFCでいかにものごとに取り組むべきか、すばらしいアイディアも授かっているだろう。
彼はまたペップ・グアルディオラの元でも働いた。彼は間違いなく、この時代のベストマネジャーだろう。
彼はこうしたマネジャーたちからグレイトな助言をもらってきた。だが、彼は賢い少年でもあるから、ものごとがうまくいかないときもそれに取り組んできたし、彼への支援をした人たちもいたかもしれない。
そうしたことが結局こうして経験されてきた。そうした時間がマネジャーには必要だ。
アーセナルにはかつてもグレイトなチームがあった。だから、いまと比べるのは間違っているかもしれない。
しかし、もし最近のことについて話すなら、アーセナルはひどく批判をされてきた。ちょっと信じがたいほどに。
わたしは、彼らがいいチームをつくっていたと思う。スミス・ロウ、サカ、マルティネリが出てきたのを観て、わたしはこう思うようになった。「なんてこった、これが誰も目に入らないのか」と。
彼らはとてもいいチームをつくっている最中に観えるし、わたしはそれが彼らのいまの姿だと思う。
ミケルをboyと呼ぶモイーズ59才。師弟関係が美しい。