やあ。
昨日は、アルテタの契約延長発表があって、アーセナル界隈はお祝いムードに包まれていた。これでチームにとっても、ひとまず心配のひとつがなくなったのはポジティヴ。
だが、忘れちゃならないのが残り試合である。PLは残り4試合。
現時点でわれらは来年のCLを確保できる4位をキープしているが、まだそこから脱落する可能性もある。
今週末は、2ポインツ差でわれらを追うトッナムが、このあとのNLDをひかえ、本日アンフィールドでリヴァプールと戦うということもあり、またもやビッグウィークになっている。リヴァプールはリヴァプールでシティと僅差のタイトルを争っているのだから、ポインツは落とせない。そちらもアツい試合になりそうだ。
ベストシナリオはもちろん、トッナム敗け&アーセナル勝ち。これでNLDのときには5ポインツ差がついていて、その試合の結果では順位が変わらない。それだけでなく、なんとわれらは敵地でCLを決めることができつつ(目標達成でわれらのシーズンは実質そこで終了)、やつらをCLから排除できるという。まさにチャンス到来。なんというモティヴェイション。
そのためにも、この試合には勝たねばならぬ。おそらくこの試合はホームでプレイするアーセナルがかなり有利だと思われているが、なぜか道中、随所にバナナの皮が落ちているのが今年のアーセナル街道。このところは失点もつづいている。求む一貫性。
試合をプレヴューしてゆこう!
アルテタの試合前コメント「いまシーズンが決まるとき」
昨日行われたプレス会見。オフィシャルサイトのトランスクリプトより。
(直近のチームニュース……)
アルテタ:ベン・ホワイトが、まだ疑わしい。だから、明日は彼がプレイできるかどうかを確かめるためにトレインする必要がある。あとは、新しいニュースはない。みんな問題ないだろう。
(新契約にサイン……)
わたしはうれしいよ。なぜならどちらのサイドからも、われわれはほんもののコミットメントを示しているのだから。この美しい旅のなかでいっしょに何がやりたいのか。われわれが共有しているプランとヴィジョン。それがサインの理由だ。
わたしは、クラブはそれをやっているところだと考えている。なぜなら、われわれは同じ信念、同じ情熱を共有しているから。そしてお互いに同じレヴェルの信頼があり、いかにそれをやっているか。わたしはわれわれがこれからいっしょに何ができるかについて、とてもワクワクしている。
(リーズと対戦……)
たくさんの試合があるし、当然彼らが置かれている状況もある。彼らはどれだけ早く降格ゾーンから出たいかを示すだろう。われわれにとっては、これまでにやってきたすべてのことがあるので、ここはまさにシーズンを決めるときだ。この9-10ヶ月にわれわれが何をやってきたのか、強調したい。
(レンジャーズがELファイナルに進出した件……)
わたしはうれしい。Billyにここ数日に何が起きたのかを考慮すればとくにそうだ。彼はわたしが大好きなひとだったし、いい思い出がある。みんなが彼に向けたリアクションを見ればわかる。
だから、彼らにはそれを彼の訃報に捧げることができるし、つぎはトロフィを掲げることだ。彼らがそのトロフィをなんとか勝てたら、グラスゴウがどうなってしまうのかは想像もできない。
(週末を前にして、さらに進歩をしている……)
願わくば、この前よりもボールを持ってうまくプレイできてほしい。あの試合でもたくさんいいことを行ったというのも事実だが。われわれの競いかた、ウェスト・ハムの強さへの対処、どれだけ相手を限定したか。
毎試合で違う要求があるので、リーズ戦もまったく違う試合になるはずだ。彼らのプレイもある。とても競争になるだろう。
(リーズとの最後の試合では進歩を見せた……)
そうだった。あの試合はとてもとてもつよく試合を始めたと思う。コンテキストの違いはたしかにあった。彼らには、あのときたくさんのCovid感染者がいて、人数に苦労していた。あのときのわれわれはとても強い立場だった。今回は違うだろう。状況が違う。彼らには新しいマネジャーがいて、オーガナイゼイションにもいくらか変化がある。このふたつの試合はまったく同じものにはならない。
(リーズのスタイル……)
彼らはゲイムを変えている。とくにフォーメイション。(マンシティ戦で)かつてやっていなかったフォーメイションだった。彼らがそのどちらでもプレイできることは、われわれも気づいている。
コーチのこれまでと、彼がやってきたことを見れば、彼はつねにとても安定しているし、とても決まったプレイをする。わたしの意見では、とても魅力的なプレイだ。だから、そうしたことをやってくるとわたしは予想している。
(ピッチでの結果にファンがどれだけ重要だと考えている?……)
彼らがアゲてくれる。ケミストリとコネクションは毎週ごとにつよまっていて、観ていて選手もそうだとわかるはず。彼らはこのステディアムでプレイするときの違いについて話している。だが、われわれはアウェイですらもすばらしいサポートを得ている。
それはわれわれがこの2年間に失っていたものだ。そのことについては、これまでにも何度も何度も話した。わたしの意見では、それがゲイムチェインジャーなんだ。彼らのエナジーとエモウションがチームに向けられる。それはほんとうに伝染していく。
(Louis Dunfordの歌がローカルアンセムになっている件……)
わたしも数え切れないほどのリクエストをサポーターたちから受けている。そこへ行ってなにかしてほしいと。われわれは彼らの云うことを聴きたい。それはグレイトだ。なぜなら、いまや彼らがすべてのイニシアティヴをとっていて、われわれは何もする必要がない。彼らに任せている。彼らは感じ、それを受け取りたい。
彼らはステディアムの周囲でもたくさんのことをやっていて、それもわれわれはみんな気づいている。だから、それをプッシュしよう。もしそれがわれわれがやりことなら。もしそれがわれわれの観たいもので、感じたいことなら。わたしには、前進するよりもいいやりかたがあるとは思えない。それを感じるならやってしまおう。
I’m overwhelmed by the love The Angel is getting today. Thank you all so much for sharing and tweeting @Arsenal. Don’t stop now. North London forever 👊🏼❤️ pic.twitter.com/2BkF84dWuU
— Louis Dunford (@LouisDunford) April 29, 2022
(あなたのスターティング11はアンタッチャブル? ほかのクラブから興味を持たれている選手もいる……)
われわれがやりたいのは、チームとスクワッドを進歩させること。もちろん、成長の余地のない選手などいないし、プレイやキャリアを進化させる余地のない選手もいない。だから、われわれはチームのベストプレイヤーズを残したいということは間違いない。そして、そこにクオリティ、デプス、競争力のために加えていきたい。
(以前のアーセナルはスター選手たちの売却を強いられた。今回のわれわれの旅は違うものになる?……)
われわれは備えねばならないのは、いつそれをやるかということ。そしてなぜそれをやるのかということ。われわれはそのタイミングをコントロールできるし、正しいときに意思決定もできる。備えることもできる。
だから、それがときにネガティヴになるのは、つまり相手がオファーしているのと同じ競争レヴェルをオファーできないことだ。あるいは、それが動くべき正しいときだと考えるから。しかし、原則的には、われわれはチームのベストプレイヤーズを維持したいし、彼らをキープしてもっとよくなりたい。
(あなたの新契約のタイムライン?……)
クラブは決断していて、それをかなりやる気があった。そして彼らはオーナーシップからまず透明性をもたらしたかった。いまわれわれがやっていることについて、プロジェクトに対する安定とコミットメントを示すために。それについてはなんの心配もいらないと。われわれが選手を連れてきたいのか、それともほしい選手をキープしたいのか、彼らの未来にはクリアな道筋が見えるし、なんの疑問もない。
彼らは、わたしの気持ちについて疑問を持ったときから、わたしは、自分はここにコミットする用意があるとはっきりさせてきた。ここにいられてハッピーだと。この仕事には、まだやり残したことがたくさんある。
(選手たちにはいつ告げたので?……)
彼らが知ったのは今朝だよ。何人かからは、この数ヶ月ずっと尋ねられてきた。彼らも自分たちの将来がどうなるかに疑問を持っていたから。彼らも報道を目にしたりして、それはわたしが話したくないことだった。わたしは、それで気を散らすようなことはしたくなかった。だから、この午後でそれは終わりだ。
将来についてもはっきりしたし、ここからはリーズに集中する。
(夏への影響……)
これで、われわれは選手たちに説明ができるようになった。彼らと契約期間の延長の可能性について話しているときや、違うクラブでプレイしている選手をリクルートするとき、これから自分たちがなにをやるのか、こまかく説明できなければならない。だから、これで彼らもわかるし、もし自分がクラブに加わったら何を信じるのか、はっきりさせることができる。それをやるためには、いまがそれをやるベストなときだとクラブは考えた。
(新契約はヨーロッパの出場権を得たこととも関係がある?……)
クラブがわたしに契約をオファーしたのは、3連敗していたときだよ。あの日わたしは「シャッポを脱ぐ(chapeau)」みたいになったよ。フットボールではそれは起きないことだ。
それが彼らが考えたことの一部であり、彼らの会話だった。わたしに抱いていた信念だった。コーチやスタッフがやっていること、いまクラブにいてクラブを率いている人たち、わたしはかつて観たこともない。わたしはそれを観て感情的になってしまい、こう云ったんだ「みんなマジなんですね。みんなコミットしてくれるんですね。ではわたしも前向きになるべきでしょう」。
(契約オファーがあなたを前向きにさせた……)
ことばと事実はとても違うものだ。そして、フットボールではそれらは結果に対して完全に違うものになりうる。だから、それらは、このたくさんの時間についてのことであり、われわれがしてきた話し合いであり、あの日のあとに一枚の紙に書いたことであり。わたしにとって、このクラブにいるみんなのことを説明するのに、それよりいいやりかたはないんだ。
以上
あの、パレス・ブライトン・サウサンプトンという地獄の3連敗のときに新契約オファーされていたという衝撃の事実よ。
これは、あのあとフォームが改善しなければ当然シーズンの目標達成もならず、アルテタもファンの信頼も失っていた可能性もあるのだから、クラブとしてはかなり冒険だったはず。しかもそのあとに控えていたのは、チェルシー、ユナイテッド、ウェスト・ハム。あのときなら、むしろリスクは高かった。
しかし、いっぽうミケルにしてみれば、それほど心強く、励みになる信頼の示し方もなかったろう。困難なときに「これからもずっとキミを信頼している」と云われたのだから、それが自信にならないはずもない。そしてまさかの3連勝。
クラブはリスクをかけてマネジャーを発奮し、マネジャーはみごとにそれに応えた。
これはクラブの勝利かもしれんね。CLという目標を達成したあかつきには、アルテタだけでなく、エドゥやVV、ジョッシュらの決断も称賛すべきかもしれない。
またAmazon Primeの素材が増えてしまった。
ところでアルテタは、これでサラリーがかなり増えるようで(£5M→£8.3M)、PLマネジャーの給与比較が話題になっていた。下のリストはアルテタの新契約が反映されたものらしい。グラフィックのソースもわからず(デザイン的にThe Sun?)信憑性は不明。
トーマス・トゥークルが安すぎるというのもざわついていたが、彼はチェルシーのマネジャーではなく、もっと責任がかぎられた「ヘッドコーチ」だからという説も。
全体的に観ると、当然ながら裕福なクラブでは給与が高いし、経験や実績の少ないコーチは給与が安い傾向にある。アルテタはルーキーとしては、かなり高いサラリーをもらうマネジャーになった。
ちなみにぼくの記憶がたしかなら、ヴェンゲルさんのサラリーは£8M程度だったはずなので、アルテタはもうその水準に達してしまったことになる。まあ時代も変わっているけれど。
いろいろ興味深い。
ここで完璧に勝て!
CL決まるまで止まらないで!!