毎日更新しててカウントダウンみたいになってきた。
さて。期限が現地今日かぎりとなった2023冬の移籍ウィンドウ。本日1月31日は、いわゆるデッドラインデイとなる。
アーセナル界隈では、この数日はブライトンのモイセス・カイセドの話題でもちきりながら、ブライトンの一貫したつれない姿勢に時間切れが刻々と迫り、かなり苦しい立場なのが現状だろう。
そんななかで、昨日はオーンステインやロマーノがこぞって、アーセナルのジョルジーニョへの興味をブレイキング。
ジョルジーニョといえば、この冬に圧倒的資金力で完全にマーケットの主役となっているチェルシーのMF。31才と高齢、選手のプロファイルもあって、この噂にアーセナルのファンベイスでは完全に賛否が分かれているように観える。
現在の状況を整理しよう。
アーセナルがデッドラインデイにジョルジーニョへ?
🚨 Arsenal among clubs exploring possibility of signing Jorginho from Chelsea. Italy midfielder’s contract up in summer + #CFC open to exit (may depend on Enzo Fernandez). 31yo one of options #AFC have expressed interest for. W/ @gunnerblog @TheAthleticFC https://t.co/oFfGfI1cEx
— David Ornstein (@David_Ornstein) January 30, 2023
オーンステイン:アーセナルは、チェルシーのジョルジーニョ獲得の可能性を探っているクラブのひとつ。イタリーMFの契約は夏まで。CFCは売却にオープン(Enzo獲得にも依るかも)。この31才は、アーセナルが興味を示しているオプションのなかのひとり。
Arsenal approach Chelsea for Jorginho! It’s now an option in case Caicedo deal won’t go through with Brighton still reluctant to sell 🚨⚪️🔴 #AFC
Chelsea, open to sell Jorginho but will ask for important fee to let him leave 6 months before end of contract #CFC pic.twitter.com/ahkNSwakqC
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) January 30, 2023
ロマーノ:アーセナルがチェルシーのジョルジーニョにアプローチしている! これは、いまカイセドの交渉が、彼の売却を拒否するブライトンとうまくいかなかったときのためのオプションになっている。
チェルシーはジョルジーニョの売却にはオープンだが、残り6ヶ月の彼でも退団を許可するには大きなフィーを要求するはず。
ロマーノは、彼のYouTube動画で、ジョルジーニョに対しチェルシーは「£15-20m」を要求するかもしれないと述べていたということ。あと5ヶ月でフリーエイジェントになる31才の選手に??
こうした情報もある。
❗️X News #Jorginho: Been told that he is close to join @Arsenal because #Gallagher won’t join Everton. The deal with Gallagher is close to be off. Chelsea wants to sell Jorginho instead of Gallagher. #AFC #CFC @SkySportDE 🇮🇹🏴 pic.twitter.com/VXuxw9b3T9
— Florian Plettenberg (@Plettigoal) January 30, 2023
Florian Plettenberg(Sky Sports独):わたしが聞いた話では、ジョルジーニョはアーセナル加入が近づいている。なぜなら、ギャラガーがエヴァトンに行かないから。交渉は破談しそうになっている。チェルシーはギャラガーよりもジョルジーニョを売りたがっている。
ジョルジーニョの去就に関しては、コーナー・ギャラガーが売れるかどうかが関係しているという。彼に興味を持っているパレスやエヴァトンは、チェルシーが要求する£40mを払うつもりはないとかなんとか。
いずれにせよ、チェルシーは高齢のジョルジーニョを契約切れの夏にフリーで手放すくらいなら、ここで現金化したい。いまCMのカヴァがほしいアーセナルとは、いちおうニーズが合う。
ちなみに、本人はチェルシー退団以降はセリエAに復帰したい意向があったようだ。古巣のナポリが本命とか。
チェルシーはこの冬も規格外の補強をやっていて(※現時点でブンデスリーガ、セリエA、ラ・リーガ、リーグアンのクラブ全体よりも多く金を使っている)、そのことによってホームグロウンの問題もあるようなので、それもジョルジーニョを手放したい理由かもしれない。外国人には人数制限がある。
ジョルジーニョ獲得に対するアーセナルファンの賛否
これは、なかなか議論な人選だなあと。ジョルジーニョ。
ジョルジーニョはもちろん、ナポリの時代からアーセナルのターゲットだった選手で、アルテタもアーセナルに来てからすぐに彼を獲得したがったほど彼のファンだということ。考えてみれば、アルテタがアシスタントコーチとしてシティにいたころの彼らのターゲットでもあった(チェルシーがシティから土壇場で強奪)。
ただそれはもう何年も前のできごとで、現在の彼は31才でキャリアの終盤を迎えている。チェルシーが世代交代したがっている選手でもある。賛否両論が出るのは当然。
彼の獲得に関して、反対派の意見としては、
- ピークを過ぎた高齢。Newウィリアンになるだけ。ハイリスク
- そもそもパーティ(CDM)の代替にならない
- ジャカとパートナーとかありえん(鈍足コンビ)
- チェルシーの要求が高額すぎ
- 彼に使った金でチェルシーにカイセドを買われる(笑)
みたいなものがある。
いっぽう賛成の意見は、
- まだPLで十分プレイできる
- 今年タイトルを狙うアーセナルの短期ニーズに合っている
- CLウィナー、
PLELウィナーで経験も豊富 - たった1年前、バロンドール候補だった
- 彼のロングパス精度はサカやマルティネリに恩恵
みたいな感じ。
もっとも、賛成といっても、基本的には「プランBとしては」という前提付き。それと「安ければ」もあるだろう。伝えられているような£15-20mのレンジの足元を見られた金額をそのまま支払うことに賛成するひとはあまりいないはず。
今年の彼は、みんなが云うほど悪くないという声も。
Jorginho – Chelsea 2022-2023 Midfield Template, Radar
Honestly its not that bad pic.twitter.com/Uoq5baNe2b
— Scott Willis (@scottjwillis) January 31, 2023
どうだろう?
プランBはジョルジーニョ、に関する私見
ぼくは、もしこれが半年限定だったらけっこういいんじゃないかと思っている。ほかに現実的なCMオプション(PL proven&適正価格)がないのなら。もちろん、悪い選手じゃない。
忘れちゃいけないのが、パーティがフィットしているかぎりはパーティがプレイするということ。もちろん、彼はフィットネスはあまり信頼できないので(アーセナルでここまで58%しかプレイしていないとか……)、その懸念はあるが、先日の彼の肋骨の問題が軽症だとわかったいま、シーズン後半ずっとプランB氏がプレイすると決まったわけではない。
彼のポジション適性もまあ気にはなるか。いまチームに必要なのはシングルピヴォット(単6)であり、結局ジャカをシングルピヴォットで起用することをまったくしないアルテタが、ジョルジーニョなら大丈夫と考える理由はなんだろう? それくらいには似たプロファイルに思える。ディープライイングプレイメイカー。
だが、それよりもっと大きな問題は、ここでジョルジーニョに行くなら、半年ぽっきりの契約で済まないということなのではないかと思う。
ウィリアンの例を思い出せば、ジョルジーニョのサイドだって、いまのアーセナルののっぴきならない状況を観て3年契約を要求してもおかしくない。そしてアーセナルはほかにオプションがないなら、それを飲むしかない。31才に。ありそうな話だ。
彼のサラリーは£150kpw(彼がチェルシーの新契約に求めていた金額)あたりになる可能性があるそうで、全体的に給与総額を下げようとしているアーセナルにとって、しかもサブの選手に支払うコストとしてはかなり痛い。
アーセナルにいま必要だったのは、ジョルジーニョのようなヴェテランであっても、やはり半年ローンが可能だった選手だったんじゃないか。夏には本格的に将来も見据えた補強をするつもりなのだろうから。
ここでジョルジーニョが来ると、アーセナルが再構築を進めているストラクチャのなかでは、例外的な存在になってしまうんじゃないかと思われる。せっかくここまで整理をしてきているのに。プロジェクトの後押しにはならない。
総合的に考えると、やっぱりできれば別のMFのほうがいいかなあ。
ちなみに、アーセナルのファンから問い合わせが多かったのか、ロマーノが番場さんこと、Ibrahima Bambaについてtwしていた。アーセナルはオファーも交渉もしていないし、夏に向けた準備すらないと。要するにBambaはアーセナルのターゲットじゃないと。すくなくともプライオリティではないという。
Arsenal have not submitted any bid or opened talks to sign Ibrahima Bamba, not even to prepare the deal for next summer. ⛔️🇮🇹 #AFC
Understand Italian talented midfielder is available for €7/8m to leave Vitória Guimarães now — but the race is still open, nothing advanced yet. pic.twitter.com/oRh8hv0WFQ
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) January 31, 2023