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【2023冬ウィンドウ】カイセドへ2回めの巨額オファーもブライトンは拒否。DM補強で苦境のアーセナルに解決策はあるのか【あと2日】

おはよっす。

モイセス・カイセドのニュース。チェックしてますか。アーセナルは苦しくなりましたなあ。

各種報道によると、アーセナルはブライトンにカイセド獲得のために1月30日の夜、2回めのオファーを行い、これが即座に拒否されたという。※昨日『Daily Mail』が、アーセナルがすでに2回めのオファーをしたと報道したのは、ガセだったのかもしれない

BHAは初志貫徹で、「カイセドは非売品」という姿勢を変えるつもりはないようだし、アーセナルはアーセナルで、残り時間が短くなるなか、DMが補強できないのはかなり、非常に、極めて、マズい。

もうすでに21才の経験浅いMFにしては巨額のオファーを出して、それが断られている以上、いまアーセナルのカイセド獲得はやはり失敗に終わる可能性が高まっているように観えるが、あと2日間でアーセナルはいったいどうするのか、どうすべきなのか。



アーセナルの2回めのオファー£70mは、BHAが即座に拒否

今朝、ロマーノがこのtweetをするのをリアルタイムで観ていた。アーセナルがカイセドへ総額£70m(※65+5と云われる)のオファー。一度めのオファー60mはすでに断られている。

そして、1時間後にこれ。

ブライトンはアーセナルの2回めのオファーを即座にお断り。。

まあ、この時間のないなかで、すぐ断ってくれるだけ優しいよな。

アーセナルの3回めのオファーはある?

これは微妙なところだ。

ロマーノとオーンステインのTier1ふたりは、こうなってもまだアーセナルは「カイセドに向かっている」と観ているということで、その可能性もあるといえばある。

また、BHAのボスDe Zerbiが、昨日のFAカップLIV戦(ミトマがすごかったようで)のプレス会見で「シーズン後半もカイセドにはいてほしいが、チームは彼がいなくても前進できるよう準備ができている」と述べたということで、クラブが彼の退団に備えている、あるいは態度を軟化させている兆候として、この発言に注目したメディアもあった。

どうだろう。まあ「彼がいなくても」というのは、この冬でなくても、彼を夏に引き止めておくことはいずせにせよ無理として、そのことを云っている可能性はあるようにも思える。

ちなみにこのDe Zerbiは、今回の彼の退団希望について「あたらしい代理人にそそのかされている」と示唆しているという。なるほど、それはありそうな気もする。あのソーシャルメディアでの直訴みたいなやりかたも含めて。

3回めのオファーはアーセナルが、現在のブライトンの変わらぬ姿勢や、いまの状況をどう観ているかによるだろう。

あと数ミリオンで手が届くのか、あるいはもういくら積んでも無駄と考えるのか。

ブライトンのこれまでの姿勢や、現在の彼らの立場からすると、このあとすこしくらい積んでも無駄のようにも観える。

彼らは現在PLで6位で、今年のフォームやチームのクオリティを観ても、ヨーロッパには十分手が届きそうな状況だ。昨日はリヴァプールにさえ勝った。逆に、そのためには絶対にチーム力を下げることはできない。ヨーロッパのあるなしはクラブにとってはほとんど死活問題で、それはアーセナルも十分知っている。これからのシーズン後半が重要なのは、ブライトンもアーセナルも同じ。

ブライトンは彼を引き止められるのは、おそらくこの半年だと考えているだろうが、逆に半年限定の慰留なら、そこまでの難易度ではないはず。昨日も同じことを書いたが「夏に移籍できる」というのは選手にとって最悪ではない。

ロマーノは「ブライトンはカイセド売却に後ろ向きで、クレイジーなオファーでもしない限り難しい」とは以前から述べていた。そのクレイジーな金額というのはふつう出せないからクレイジーなのだろう。

それに、よく考えると、現在のオファーですら、もうすでに十分クレイジーな金額なのだ。21才の経験も浅い選手に。

アーセナルは絶対に失敗できないこの冬

今回このタイミングでアーセナルが陥っている状況について、夏のダグラス・ルイースを想起するファンが多い。

アーセナルはデッドラインまでがんばったが、結局失敗。もしあのとき彼がアーセナルに来ていれば、いまこの瞬間の苦境もなかった。

アーセナルはダグラス・ルイス獲得に失敗。2022夏デッドラインデイに起きたこと | ARSENAL CHANGE EVERYTHING

あのときも、なぜもっと早く動いていなかったのかのような批判はあったが、今回もそれと似たような状況になっている。相手の顔色をうかがった小出しのオファーも似てるっちゃ似てる。

エルネニーがフィットしていたときでさえ、アーセナルはCDM補強の必要があったのに、なぜにこんな土壇場になってわちゃわちゃしているのかと。

今回アーセナルは、選手の代理人を信じてクラブの覚悟を見誤ったんじゃないかという指摘。

マクニコラス:あきらかにアーセナルは、カイセドの獲得を選手側によって勇気づけられていた。だが、ブライトンの覚悟を見くびっていたと思う。

個人的には、もしアーセナルが今回のウィンドウで彼を獲得できたらかなりびっくり。そして、もしそれが実現するなら、それは天文学的数字になっているということ。

いま必要なのは理想のMFか、その場しのぎか

アーセナルには、カイセド獲得に失敗したときのプランBもCもあるだろうし、若く優秀そうなMFたちの名前も取りざたされている。だが、そもそも、ここで理想を追い求める必要があるのかという議論もある。またgunnerblog氏。

マクニコラス:わたしの意見だけど。アーセナルはいますぐ未来のためのサインをする必要はないのでは。そうなればナイスだけど、最重要ではないというか。

なにが最重要かといえば、健康で、競争力があり、No.6としての経験があること。わたしならそこに集中する。

たしかにMudrykはよかっただろう。でもほかの選手が必要になり、結局トロサールもタイトルを勝つのにすばらしい解決になった。

カイセドならよかった。でも、われわれには選手が必要。彼と比較できるような取引はないのかね?

ぼくは、この意見にまったく賛成。とにかく冬ウィンドウはシーズン途中で、どんなチームにとっても選手の売買は難しいのだから、将来を見据えた若い&優秀な本気ターゲットはひとまずおいておいて、その場しのぎの半年ローンを優先すべき局面に思える。

カイセドは理想。でもそれはほとんど無理になっている。ならば、現実を観てオファーが受け入れてもらえそうな選手を連れてくる。なんならヴェテランでもいい。「ウィリアム・カルヴァーリョでいいよ」と云ってるひとがいて、ちょっとウケた。

アーセナルは、去年夏のように「最後までがんばったけど補強はできませんでした」という結果をもっとも恐れるべきで、いまはもう贅沢は云っていられない。

今回はこの半年だけ、チームがタイトルを争うのを助けてくれる選手をローンで。そして夏には、あらためてこの冬の半額になったカイセドを買う。ライスも買う。それでどうだ。

内部での解決策?

それでも、今月にDM補強がうまくいかなかった場合。既存のチームで解決策はあるのかどうか。

パーティとエルネニー以外でNo.6としてプレイできそうなのは、以下。いちおうこれまでどおりサンビがプライオリティになるだろうが。。

  • サンビ・ロコンガ
  • ホワイト(トミヤス)
  • トミヤス
  • ジンチェンコ(KT)
  • キヴィオール

レギュラーのホワイトやジンチェンコは、ポジションのカヴァもできる。意外にいるな。さすがFCヴァーサティリティ。

このなかでもボールを持っているときはジンチェンコはかなりいいとは思うが、パーティの働きぶりを思えば、彼の守備面には不安がある。

守備では、むしろホワイトのほうがいいかもしれない。ただ、彼のあの中央ポジションで360度視野でプレイしているところは、あまり想像できない(観たことがないので)。それはトミヤスも同様。

キウイはまったの未知数だなあ。アルテタもPLの本番に彼をいきなりそこに投入するのは勇気がいるだろう。

サンビ・ロコンガが先日のFAカップなんかで、ベストパフォーマンスをしてくれればそれなりに安心できたのに、逆に不安になってしまった。

こうしたことをもろもろ考えるに、だからアーセナルはカイセドにあんなオファーをしているのだと思える。

アルテタは、既存のチーム内でNo.6がまかなえるとは信じていないのだ。たぶん。

 

さて、火曜の夜11時の締切まで、残された時間はあと2日のみ。日本時間では水曜の朝まで。

どうなるか観てみよう。



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3 Comments on “【2023冬ウィンドウ】カイセドへ2回めの巨額オファーもブライトンは拒否。DM補強で苦境のアーセナルに解決策はあるのか【あと2日】

  1. デ・ゼルビのコメントは、カイセドのこともその他のチームメイトのことも蔑ろにしないバランスの取れたコメントだと思いました。態度が軟化したというよりも、さまざまな事柄の中間に立たされる人としてはそう答えるしかないよなと。芯がある。それでも個人的には、サカくらいのレベルの選手を引き抜こうとしているのだから、カイセドにクレイジーなオファーを出すことはありだと思います。パーティよりもいい選手かもしれないし。そもそも動くのが遅かったという意見は同意です。エルネニー長期離脱という誤算や、ロコンガをどの段階でどう評価するかによりますが、アンカーでしっかりと戦力になる選手が欲しかったのは昨シーズンからでしょう。

    ジンチェンコ、細かいポジショニングはどうなんですかね。動き回って、足元の技術で解決するタイプ。トミヤスかホワイトをアンカーにして、左から補助でジンチェンコに入ってきてもらうというのがいいような。今のコミットメントならジャカも出来るかもしれませんが。なんにせよ騙し騙しやるしかない。言わずもがなトーマスが離脱しないのがベストですね。

    ローンならケシエかな。ないとは思うけど。

  2. ジンチェンコは少々綱渡りタイプな面もあるので
    同格以上の相手に狙われることも考えると真ん中はちょっと怖いですね。
    キヴィオルを潰し屋として使えば何とかなるだろうけど攻撃力低下はあるでしょう。
    それでもカウンターの決定力に磨きをかければ
    得点力向上の可能性があるのがサッカーの面白いところ。

  3. アトレティコのコンドグビア、バルサのケシエ、レアルでダニセバージョスなど、そんなにコンスタントに出れてない
    (チェルシーに来たザカリアのように)選手を、ローンとかで借りられると良いなぁ。
    ドルトムントのダフード、ボルシアMGのヴァイグルとかも、短期でプレミアで試すことにちょっと興味ないかな?むりか(笑)
    プレミアではチーム事情で出番少なめの選手として、スパーズのスキップやビスマ、チェルシーのギャラガー、マンUマクトミネイとかも良いのだけど、難しいかなぁ~。出番がほしい選手+選手が欲しいチームで一致するのだが。

    戦力的にはロコンガ以上だけどエルネニーと総合力では近似値か少し上で、守備力/ボール出し能力で一長一短ある感じ。

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