アルテタ発言のポインツ
ムドリク獲得についての進捗:ついに合意へ?
会見でも当然話題になっているこの件。昨日の時点で、各メディアの報道によれば、ついにシャフタールとアーセナルのあいだで合意に至りそうだという。選手とは合意済み。
この会見で観られた、ムドリクについて問われたときのアルテタのリラックスした表情も、この取引の進捗状況を伺わせる。ファイナルステイジ。一時はNLDに間に合うことが期待されたが、それはかなわず。いまはつぎのPLマンU(H)でデビューするんじゃないかと云われている。
Arsenal new bid for Mykhaylo Mudryk has €70m guaranteed fee, as revealed yesterday — understand bonuses are close to €20/25m. 🚨⚪️🔴🇺🇦 #AFC
Waiting for Shakthar, Arsenal are now discussing on add-ons structure and how/when to activate them.
🎥 More: https://t.co/4eHUUf1rnF pic.twitter.com/6lpwVl6i6S
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) January 13, 2023
ロマーノによれば、アーセナルの3回めのオファーは移籍金€70m保証に、アドオンが20-25m(PLタイトルや来シーズンのCLなどがトリガー)だったというので、総額はシャフタールが当初から求めていた€100mにかなり近い数字。もちろん、これが成立すればアーセナルではニコラ・ぺぺの移籍金(€80m)を超えるクラブ史上最高額。そして、補助的とさえ云われる冬ウィンドウでは異例の巨額。それだけタイトルに真剣。
この条件が真実なら、アーセナルは今回の交渉においては妥協を強いられたといえそうだ。
それだけ、シャフタールが手強かったのか、あるいはアルテタがどうしもムドリクをほしかったのか。
ただ、これも決まればいずれ話題になるだろうが、選手のサラリー自体は昨今のようなインフレしたものではないらしい。一説によると、税込みで70-80kpw前後だとか。€100m近い金額で取引される選手にしては、控えめ。もしかしたら、そこも移籍金のほうに予算を配分できた理由かもしれない。
FAの制裁:なぜアーセナルだけ?
先日のニューカッスル戦で、選手たちがレフェリーを取り囲んで「無秩序に」ペナルティをアピールしたとされる事案。結局アーセナルはFAから£40kの罰金を受け入れることに。
Regulation and Discipline update on @Arsenal: pic.twitter.com/tBLIMjVh0R
— FA Spokesperson (@FAspokesperson) January 13, 2023
これは、ファンのあいだではかなり議論になっていた。
とあるredditユーザによれば、この5年間でFAが規律ルール違反として罰を与えたのは、マンUとシティが2づつ、リヴァプールとToTが5、チェルシーが7、アーセナルが驚きの15件という。いや、いくらなんでもおかしいだろ……。
どんなチームだって、試合のなかでジャッジが不当だと選手たちが複数人でレフェリーに抗議することはあるが、アーセナルだけがそこまで突出して無秩序だろうか。
この件の直後、つい一昨日もチェルシーとフラムの試合で、フラムの選手たちがレフに詰め寄るという、アーセナルが制裁を受けたのとまったく同じようなシーンが観られたが(しかも同じレフ)、そちらはいまのところお咎めなし。
FAの姿勢には、まったく一貫性が観られないと、アーセナルのファンはかなりフラストレイションをためている。
アルテタは、この件についてはなにもコメントしないほうがいいと述べているが、それはつまり云いたいことがあるということだ。
先日誤審だったと認められた、マンU(A)でのサカのゴールが取り消されたVARなど、ジャッジをする側にほんとうにアーセナルにバイアスがないのかどうか、一度これまでのデータをまとめて顧みる必要があるんじゃなかろうか。
ほんとうにひどい。
今回はとくにアツくなるNLDだけに、この部分にも注目が集まるだろう。
PLの11-12月MOTM&POTMをアルテタとオーデガードが受賞
ワールドカップがあったから11月と12月の合併号? この件は会見で質問は出なかったようだけど。
PL Manager of the Month 🤝 PL Player of the Month 😍 pic.twitter.com/eJTO7MxfmC
— Arsenal (@Arsenal) January 13, 2023
アルテタがマネジャー・オブ・ザ・マンス、キャプテンオーデガードがプレイヤー・オブ・ザ・マンス。めでたい。
アーセナルのマネジャーと選手が同時にPLのマンスリーアウォードを受賞するのは、このひたたち以来だとか。
ジルー若い。ヴェンゲルさんはいまと違いがわからない。
Mikel Arteta now has as many manager of the month awards as Jose Mourinho
— Orbinho (@Orbinho) January 13, 2023
モウはあれだけ一世を風靡して、もうミケルに追いつかれちゃったよ。
アントニオ・コンテの試合前コメント「アーセナルはラッキーではない」
Mr.シリアルウィナー。プレス会見より。一部だけ。『football.london』より。
(ミケル・アルテタがTrust the processと述べています。あなたも同じ?……)
コンテ:そうだね。でもわたしは、いつもはほかのチームがしていることを観るのは好きじゃない。だってどのクラブもみんなそれぞれの状況があるから。
彼らがとてもいい仕事をしているのは間違いない。だが忘れちゃいけないのは、あの仕事は3年前に始まったんだ。3年半前かもしれない。そのおかげで、たくさんの選手が出ていき、たくさんの選手が入った。これはふつうのことだ。
いま彼らは、正しい方向に向かっているところを観せていると思う。彼らはPLテーブルでトップであり、とくにそのポジションにとどまっているに値すると思う。あれはラッキーだからじゃない。どの試合でも彼らは、とても良いチームであり、とても強く、ソリッドであるところを観せている。
(あなたもミケル・アルテタもタッチラインで情熱的なコーチ。ファンにそれを見せるのはどれほど重要?……)
みんな自分が生きたいように、状況に対処しようとしていくものだと思う。アルテタは、間違いなく情熱を隠さないコーチであり、ピッチの選手たちにそれを伝えようとしている。しかし、正直なところ、多くのコーチたちがそうして試合に関わろうとしているように思う。いまわれわれの仕事はとても難しくなっているから。
コーチがベンチにずっと座っているのはとても難しいものだ。アルテタはわたし同様、情熱を示す。ピッチで起きることは、エモウションであり、それに備えられることはなにもない。だからこそ、ときにおかしなやりかたでセレブレイションをやったりする。
その情熱は純粋な情熱であり、アルテタもまたゲイムに生きることを好むコーチだ。チームといっしょにピッチにいることを好む。
(アーセナルは直近2試合で選手たちをコントロールできなかったとして罰を受けています。彼らが日曜にもレフェリーを威圧しようとするんじゃないかと心配?……)
いいえ。しかしわたしは、このような重要な試合ではリスペクトこそがつねに念頭にあるべきと考える。OK? どのような状況でもリスペクトを示すべきであり、とくにレフェリーにはそう。なぜなら、レフェリーとして決断を下すことの難しさをよく理解しているから。
わたしが思うに、威圧するとか悪い雰囲気をつくるとかはフェアじゃない。好きじゃない。そういうことをやろうとする人間を嫌悪する。いま話しているのは、フットボールというゲイムについてというのを忘れないでもらいたいが。
エモウションのなかではときどき起きることだ。スポルティング・リスボンでのことをよく覚えているが、われわれは95分にゴールし、そのあと5分もVAR判定を待った。とても困惑したが、わたしはレフェリーにリスペクトを欠くなんてことは絶対に絶対になかった。そして、わたしは退場になったんだ。ピッチに立ち入ったということで。だが、わたしはどの場面でもリスペクトを示すことだと思う。
これがフットボールだということは忘れないでほしい。素晴らしいスポーツであり、お互いをリスペクトする必要がある。