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【22-23EPL】アーセナル悲願のPLタイトルまでの皮算用

こんにちは。

アーセナルは週末のクリスタル・パレス(H)で快勝、PL6連勝で2週間のインターナショナルブレイクに入った。

現時点でアーセナルは、PLテーブルにおいて2位のシティに8ポインツ差をつけてトップを維持している。ほとんどのひとは、どうせアーセナルは(これまでどおり)いずれ失速すると思っていたのだろうし、これはあらためてすごいことが起きている。

アーセナルのPLタイトルは、もし今年実現すれば、2003/04シーズン以来なんと19年ぶりという。そのとき生まれた赤さんが、成人式を迎えそうなほどの長い時間。

ぼくのtwでも、たまに「高校生グーナーです! 無言フォロー失礼します!」というかたがフォロウしてくださることがあるが、彼らの多くは当時まだ生まれてすらいなかっただろう。

ということで、すでにすべてのカップコンペティションを敗退しているアーセナルが、いま完全に集中しているPLは残り10試合。10個の決勝戦。

全アーセナルファンがこんなにも長く待ち望んだ悲願のタイトルに向けて、ここからのアーセナルの10試合がどうなっていくのか、フィクスチャーズを確認しつつ、あれこれ考えてみよう。



22-23シーズンは残り2ヶ月。タイトル争いは事実上アーセナルとマンシティとの一騎打ち

ここであらためて、現在のPLテーブルを確認しよう。ええ、何度でも確認しますとも。トップハーフ。

アーセナルが28試合を消化して69ポインツで単独トップ。

上位を観ると、アーセナルが2位のシティに8ポインツ差をつけているのと同じように、シティは3位のマンUに11ポインツ差をつけている。

そしてアーセナルとマンUの差は19ポインツ。彼らはアーセナルより2試合消化がすくないので、仮に彼らに6ポインツを足してみても、それでも13ポインツ差。4試合分以上のポインツ差がある。

当然ここまでの成績があるのでこのような位置関係なのであり、彼らが残り10試合程度でわれわれに追いつくのはかなり難しいだろう。

つまり現時点でマンUにタイトルの望みはあまりない。ということは、これは事実上のアーセナルとマンシティの一騎打ち。

ちなみに、おなじみ『538』の予想でも、現時点でのPLタイトルは、アーセナルとシティの2チームにしぼられている。マンU以下チームのタイトルの可能性は1%以下。

もちろん、まだこの先シーズンが終わるまで各チームは、最高で30ポインツかそれ以上積み重ねられるのだから、紙のうえでは可能性としてはあるが、現実的にはほぼありえないという評価。

トップの2チームについては、来年のCL出場、すなわちトップ4フィニッシュも99%以上とほぼ確定と観られている。

今年もシーズン前の下馬評ではタイトルの本命だったマンシティ。そして、トップ4フィニッシュできれば成功したシーズンになると思われていたアーセナル。

この2チームが、この時期になってもタイトルを争っている。

22-23シーズン終盤、アーセナルとシティの状況

5月にシーズン終了するまでのおよそ2ヶ月間。タイトルを狙うお互いの状況を確認してみよう。

PL以外のカップコンペティション

まず、アーセナルにはやや有利な状況と観られるのは、チームがPL以外に残しているコンペティション。

アーセナルはもちろんFAカップもとっくに敗退し、先週ELはラウンド16のペナルティ戦によって敗退してしまった。

よって、現在はPLに完璧に集中できる状況がある。

いっぽうのマンシティは、PLのほかにFAカップとUCLで勝ち進み、つまりまだふたつのカップ戦を残す。

FAカップは、つぎはセミファイナルでのシェフUが4月。ファイナルは6月の予定なので、ここさえしのげばPLには影響はない。

問題はCLで、つぎのクウォーターファイナルで彼らはなんとバイエルンという優勝候補を引いた。相手のクオリティからして、この2レグスは当然それだけ負担が大きいわけで、アーセナルには朗報だろう。どちらも4月。そして、仮にそこでセミファイナルに進出すれば、5月のPLでまだ数試合残すなかにまた2レグスが入ってくるという。

云うまでもなく、基本的にヨーロッパの試合はミドウィークに開催されており、単純にPLだけプレイするチームよりも試合数が多く、そこには海外への移動もあれば、選手たちが回復するための時間も短い。

PLの対戦相手

これは、はっきりとシティに有利な状況がある。

シティはPLの残り11試合で、「ビッグ6」+「2」(ニューカッスル、ブライトン)とのアウェイ対戦が、たったひとつしかないのに対し(※ブライトン)、アーセナルは残り10試合のうち3つもそれを残している(※リヴァプール、シティ、ニューカッスル)。

シーズン終了までのお互いの試合スケジュールは『BBC Sport』がまとめていた。下の図で左がアーセナル、右がシティ。BBCさんはもうちょい見やすい表をつくってくれたらよかった。。ハイライトした部分はシティのカップ戦。

この表にある「Win chance %」は、Euro Club Indexという指標に基づいた勝率予想。アーセナルは50%の勝率予想を下回る試合が4試合もあるが、シティはなんとゼロである。

これはけっこう心配になるデータ。

アーセナルは残り10試合で26ポインツ取得した時点で、シティの結果に関係なくタイトルということで、そのためにはこの先に平均「2.6ppg」の結果が必要になる。アーセナルのシーズンを通してのここまでのppgが2.46ということを考慮すると、フィクスチャからしてもかなり難しいと想像できる。※ppg = points per game

つまり、アーセナルはこの期間、シティのスリップもそれなりに期待せねばならないことになる。

リヴァプールにも意地を観せてもらいたいし、ブライトンはミトマが大活躍して、全アーセナルファンから感謝されるようになってほしい。来年来るかもしれないしな。

4月26日「シティ vs アーセナル」がタイトルを決める?

今回のこのエントリは、うえの図表を使わせてもらった『BBC Sport』の記事にインスパイヤされている。その記事中のコメントを引用しよう。

データカンパニーのNielsen’s Gracenoteによれば、シティとのタイトル争いはアーセナルのほうにやや有利な予想をしているとはいえ、まだおおむね50/50だという。

現時点でアーセナルが8ポインツリードしているとはいえ、彼らはマンチェスター・シティより1試合多くプレイしており、まだトップ6のうち3チームとアウェイで対戦しなければならないため、50/50に近い状態である。

シティにとってPLで最も過酷な残りのアウェイ試合は、来月のブライトン。

Euro Club Indexの残り試合ごとの確率から、アーセナルとシティのシーズン終了時の予想ポインツを計算すると、アーセナルは87、シティは86で終了する。

また、Euro Club Indexの確率に基づき、残り試合の勝敗を部分的に主観的に割り当てると、両チームとも88ポインツで終わる。いずれにせよ、これは非常に難しい真のタイトルレイスである。

このことが意味するのは、つまり4月26日のお互いの直接対戦が極めて重要ということ。タイトル争いに大きな影響を与える。

逆にアーセナルは、その試合で敗けを免れるなら(相手に3ポインツ奪わせないなら)、タイトル争いにおいてとくに大きなインパクトを与えるだろうという。

この試合が終わった時点でアーセナルは残り5試合。そのときにポインツ差がどうなっているか。

これは、なんというしびれる試合になるのか。もう緊張してきた。

アーセナル残り10試合への期待

いまケガ人が出ているとはいえ、チームのムードはかなりよいだろう。アルテタが述べていたように、このチームはどんどんよくなっている。パフォーマンスが自信につながり、それがまたパフォーマンスにつながっていくという好循環がある。

アーセナルがいまの状態をこれからもキープできれば、タフだと思われている、たとえばリヴァプールやニューカッスルのアウェイ試合だって、なんとかなるんじゃないかという期待はある。

直接のシティ戦は正直どうなるかわからんね。勝つのはやっぱりすごく難しいという気もするし、今回こそはという気もする。

そのためにも、アーセナルは勝てる試合で敗けないことだ。極論シティに勝てなくてもタイトルは取れる。最強チームに勝ってタイトルなら、さらに最高だけど。

あとは、これ以上キープレイヤーにケガ人が出ないことを祈るよりない。先日のパレスでジャカが痛んだときは、どっきりしたものだ。もしいま彼がいないとかなりマズい。そういう選手がチームには何人かいる。

それにしても、楽しみだなあ。

いまからそのときのためのイメージトレイニングをやっとかないと。

 

おわり



※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

3 Comments on “【22-23EPL】アーセナル悲願のPLタイトルまでの皮算用

  1. ベンゲルがアーセナルの監督に来たときに「ベンゲル? 何者だそいつは。フランス野郎だって? ファック!」と、パブで話していた頃からのファンです
    懐かしいですね
    ハイバリーを知らないファンの方がもう多いんでしょうね…
    (ここまで嘘)

    PLの優勝ラインは伝統的に90前後、CLラインは70前後
    シティリバプールのおかげで最近は90後半の争いですが、恐らく今年は少し下がりそう
    シティはリーグの相手が格下ですが、CLとFAが入るので昨年もこの時期に勝ち点を落としている
    ローテ次第ですが、何気に選手層が薄いシティがこのあと全勝するのは無理だろうと
    次のバイエルンに勝てば悲願のCLに全力するんじゃないかと
    逆にCL敗退なら恐ろしい
    怒涛の追い上げが来るかも

  2. 残留争いで1ポイントで充分な相手の方が怖い気もします。
    ですが今のチームはシーズン前半の頃より自信がついたのか強く見えます!
    あと9勝すれば優勝なので自分はマジック9と考えて残り試合楽しもうと思います!

  3. 優勝までの皮算用やるのってホントに楽しいですよね笑
    シティはブレントフォードのアウェイがきついんじゃない?って思ったけど最終節だった。。。

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